在宅介護歴28年。3度目の脳梗塞で声を失った夫に気持ちが切れそう
(回答者に交代)
三石由起子:
はい、こんにちは
相談者:
こんにちは、お願いします。はい
三石由起子:
はーい、えっと、ちょっと失礼なことお聞きしますけどお、
相談者:
はい
三石由起子:
経済的にはどうでしょうか?
相談者:
もう・・いっぱいいっぱいですね。
三石由起子:
いっぱいいっぱい?
相談者:
はい
三石由起子:
あのお・・ご長男と、次男は、働い、てらっしゃるのよね?
相談者:
はい
三石由起子:
いくらか、入れて・・くれます?
相談者:
えーとお、長男は、
三石由起子:
ええ
相談者:
ここで食事するんで、
三石由起子:
ええ
相談者:
はい、食費ぐらいはくれてますけど。
三石由起子:
はい
相談者:
はい、それ以外は・・ないです。
三石由起子:
次男は?
相談者:
次男は遠くにいるんで、
三石由起子:
うん
相談者:
はい、滅多に帰って来ませんし、
三石由起子:
いやあのお、仕送りとかないんですか。
相談者:
あー、そういうのはないです。
三石由起子:
あそう。
相談者:
はい
三石由起子:
あのねえ・・それでね、やっぱりあの母親が一人でずっと看て来たっていうことをお、
相談者:
はい
三石由起子:
子ども達は知ってるわけだから、
相談者:
はい
三石由起子:
この長女さんもね。
相談者:
うん
三石由起子:
で例えばね、5000円くらいでもいいからあ、
相談者:
うん
三石由起子:
ねえ、あのお、ちょっと貰って、毎月、ま、毎月貰ってね、
相談者:
はい
三石由起子:
ちょっと積み立ててね、
相談者:
はい
三石由起子:
あの今あのお・・車椅子旅行とかあるんですよ、知ってます?
相談者:
あ、そうなんですか。
三石由起子:
あるんですよ。あの旅行会社にねえ、
相談者:
はい
三石由起子:
ちょっとあの、聞いてみたらいいと思うんだけど、
相談者:
はい
三石由起子:
あの、うー、要するにい・・ま、車椅子でなければあ、歩けないような人たちを連れて、
相談者:
うん
三石由起子:
介護人と旅行するっていうようなね、
相談者:
あー
三石由起子:
そういうのねえ、例えば2か月に1度でもしたらねえ、
相談者:
ええ
三石由起子:
全然違うと思う。
相談者:
あー
三石由起子:
それでね、あの、「これだけやっていても」っておっしゃったけれどもお、
相談者:
うん
三石由起子:
これだけやってるからなんですよね。
相談者:
うーん
三石由起子:
つまりあのお・・部屋の中でですねえ、
相談者:
はい
三石由起子:
両方でずーっと見つめ合ってるわけでしょう?
相談者:
はい
三石由起子:
ずーっと(苦笑)これ嫌になりますよ。
相談者:
はい
三石由起子:
これ新婚でも嫌になりますもん。
相談者:
あは(笑)
三石由起子:
ふふふ(笑)だからわたしそれは無理だと思うのね。
相談者:
はい
三石由起子:
でえ、あの話題も尽きるしね、
相談者:
はいはい
三石由起子:
ねえ、新しい・・ことも何にもないわけじゃないですか。
相談者:
はい
三石由起子:
で、二人でおんなじもの見てるわけでしょ?
相談者:
はい
三石由起子:
でこれはね、やっぱり、辛いしい、
相談者:
はい
三石由起子:
あなたも、あのお・・辛いしねえ、
相談者:
はい
三石由起子:
駄目だと思う。
相談者:
はい
三石由起子:
それでね?
相談者:
はい
三石由起子:
あの病院や施設でもお、
相談者:
ええ
三石由起子:
あの、一日ステイみたいのあるじゃないですか。
相談者:
はいはい
三石由起子:
ええ、あーいうのをねえ、
相談者:
はい
三石由起子:
やっぱりね、あのお・・可哀想だと思わないでね、
相談者:
はい
三石由起子:
あのちゃんとご主人に言ってえ、
相談者:
はい
三石由起子:
あのお、「わたし、あなたの代わりに遊んで来るから」みたいなこと言ってさ(苦笑)
相談者:
はい
三石由起子:
で、一日でもお、
相談者:
はい
三石由起子:
離れるとね、
相談者:
はい
三石由起子:
そうするとね、ご主人も分かるんですよ、あの、
相談者:
はい
三石由起子:
こんなふうにイライラしてたけどね、
相談者:
はい
三石由起子:
他人ていうのが、どんなに気が付かないものかっていうの、よく分かるんですよ。
相談者:
あ・・あのショートはね、
三石由起子:
ええ
相談者:
行くようになったんですよ。
三石由起子:
ええ
相談者:
あ・・
三石由起子:
いやいやいやいや、す、あのお、一日、す、ステイでえ、
相談者:
はーい
三石由起子:
病院とか、施設とかに泊まって来るとですねえ、
相談者:
ええ、はい
三石由起子:
そうするとお、あのお・・女房が、どんなにねえ、
相談者:
うーん
三石由起子:
コミュニケーションとれるか、
相談者:
はい
三石由起子:
取りやすいか、容易か、よく分かってくれるか、っていうね、
相談者:
うーんうん
三石由起子:
ことが分かるんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
それ、分かるだけでもね、全然違うしい、
相談者:
うーん、はい
三石由起子:
で、一日行って来てくれればね、
相談者:
はい
三石由起子:
こっちも何かこ、引け目があるから、一日楽だったっていう、
相談者:
はい
三石由起子:
やっぱりちょっと、優しさも質が違って来るしね、
相談者:
うんうん
三石由起子:
あのわたしの友だちもね、ずっと母親を看てましてねえ、
相談者:
ええ
三石由起子:
あのお・・「他人には任せられない」って言ってたんだけど、
相談者:
はい
三石由起子:
いざちょっと入れてみたらね(笑)
相談者:
はい
三石由起子:
向こうも喜んでるし、こっちも喜んでるしね。
相談者:
あ、あー
三石由起子:
ええ、結局ねえ、そのお・・ああ、食事だって、おんなじようなものになって、来るわけですよ、
相談者:
はい
三石由起子:
毎日毎日のことだから。
相談者:
はい
三石由起子:
でもね、変わったものを食べてね、
相談者:
はいはい
三石由起子:
「へー」っていう、「あ、こっちの方が美味しいじゃないか」とか。
相談者:
ええ
三石由起子:
嫌々あ、こう、毎日毎日似たようなもの作って出してもね、
相談者:
・・
三石由起子:
珍しいもの食べた方が、楽しかったりするんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
だからそれねえ、あんまり可哀想だと思わない方がい、いいんですよ。
相談者:
あー
三石由起子:
うーん、だからね、それあのお、病院に入れちゃうって話じゃなくてね。
相談者:
はい
三石由起子:
例えば、2か月に一回、
相談者:
はい
三石由起子:
あのお、一日ステイでえ、
相談者:
はい
三石由起子:
入ってもらうとか。
相談者:
はい
三石由起子:
これあのお、病院じゃなくても、施設でもやってるところいっぱいあるからあ。
相談者:
あー
三石由起子:
あの市役所とか区役所とかあ、
相談者:
はい
三石由起子:
聞いてみたらすぐ、あのお、あるし、
相談者:
はい
三石由起子:
それとね、民間ん、のもあるんですよ。
相談者:
あー
三石由起子:
民間のはね、ちょっと高いですけどね。
相談者:
はい
三石由起子:
それこそあのお・・車椅子旅行で、バス旅行でね、
相談者:
ええ
三石由起子:
近いところに連れてってくれて、
相談者:
ああ
三石由起子:
もちろんそういう時、あなたも一緒に行けるんですけども、
相談者:
あい
三石由起子:
あ、い、い、行けるっていうか、行かなきゃいけないんだけど、
相談者:
はい
三石由起子:
やっぱり外にい、旅行に行くっていうのはね、
相談者:
うん
三石由起子:
話題も違うし、
相談者:
はい
三石由起子:
「楽しかったわね」で3日くらいいけるしね、
相談者:
ああ
三石由起子:
うーん、あのお、写真見たりね、
相談者:
はい
三石由起子:
うん、共通の思い出があれば、また違う感情も出て来るしね。
相談者:
はい
三石由起子:
やっぱり、部屋の中に、こう、見つめ合ってるのは良くないと思うんですよ。
相談者:
ああ
三石由起子:
それでね?
相談者:
はい
三石由起子:
あのお・・このお嬢さんにしてから、坊っちゃん、ん、方にしてからね、この3人の子どもはね、
相談者:
はい
三石由起子:
あの、何が困るってえ、
相談者:
はい
三石由起子:
母親にい、倒れられるの一番困るじゃないですかあ、
相談者:
はい
三石由起子:
ねえ
相談者:
はい
三石由起子:
あなたが倒れちゃったらもう、終わりでしょう。
相談者:
はい
三石由起子:
この3人でどうやって、父親の面倒を看るんだって言ったって、できないわけだからあ、
相談者:
はい
三石由起子:
これはね、あのお、お安い御用なのでえ、
相談者:
はい
三石由起子:
「毎月、5000円出しなさい」って、
相談者:
はい
三石由起子:
言ってやったらね、
相談者:
はい
三石由起子:
喜ぶと思うんだよね。
相談者:
あー
三石由起子:
「おー、5000円で済むのか」と。
相談者:
はい
三石由起子:
でも、5000円で済んだってえ、
相談者:
はい
三石由起子:
1万5000円ですからねえ。
相談者:
はい
三石由起子:
2か月で、3万ですからね。
相談者:
ええ
三石由起子:
3万だとねえ、旅行行けちゃうんだよね。
相談者:
ああ
三石由起子:
この車椅子旅行って、二人でね。
相談者:
あ、そうなんですか。
三石由起子:
うーん、ま、もちろん日帰りですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
ま、一泊だって、今は、安いですよ、ホントに。
相談者:
あー
三石由起子:
うん。でね、車椅子旅行っていうのはねえ、
相談者:
はい
三石由起子:
あのお、どこでもやってると思う。
相談者:
あ、そうなんですか。
三石由起子:
うーん
相談者:
全然知りませんでした(苦笑)
三石由起子:
うーん、そうでしょう。
相談者:
はい
三石由起子:
だからね、やっぱり、外のお・・なんか、情報をね、
相談者:
はい
三石由起子:
取らないと駄目ですよ。
相談者:
うーん
三石由起子:
そして今ね、ちゃんとそういう世の中になって来てさ、
相談者:
あー
三石由起子:
うん、車椅子の人を、
相談者:
うーん
三石由起子:
連れて遊びに行きましょうっていう、
相談者:
うーん
三石由起子:
世の中になってるのよ。
相談者:
あー
三石由起子:
んな、ちょうどいいですよ。
相談者:
あーそうなんですか。
三石由起子:
うーん
相談者:
はい
三石由起子:
ま、大手を振ってさ、
相談者:
はい
三石由起子:
三か月に一回ずつ遊びましょ。
相談者:
はい
三石由起子:
うーん
(再びパーソナリティ)