左半身不随の夫を支えて30年の妻が三行半。焦る横暴男に女弁護士の冷たい宣告

(再びパーソナリティ)

今井通子:
お分かりいただけましたか?

相談者:
あ、分かりました。

今井通子:
はい。よろしいでしょうか。

相談者:
はい、どうもありがとうございます。

今井通子:
はい。じゃあ失礼しまーす。

相談者:
ありがとうござんした。

(内容ここまで)

半身不随は大げさだったかな。
だって通勤してたし。
強いて言えば、左上半身不随。

介添が必要な日常で思い浮かぶのは、
右手の爪切り。
あと上着の着替えとか?

不便には違いないけど、介添がないと絶対ムリ、ってのはない。
かなり奥さんに甘えとる。

男の言うことが本当なら、結婚して間もなく脳内出血。
一命をとりとめたものの麻痺が残って、2人の子作りはその後ということに。

ま、いい。

 

男  「6ヵ月前と9ヵ月ぐらい前に2回言われた」

(笑)
退職して半年。
つまり、年度の始まりと、退職直後に離婚通告があったわけだ。(*)
さぞ、同僚との受け答えに困ったろう。

(*)定年退職日:
退職年齢に達する誕生日の前日を退職日とする会社が多い。
しかし新卒採用者の場合、これだと勤続月数に不公平が生じることもあり、一律に年度末を退職日とする会社もある。

奥さん、指折り数えてたんだな。

大迫先生はサジ投げたけど、若干望みがないわけではない。

その理由は、今もって結婚生活が続いているってこと。
だって、退職から半年でしょ。
奥さんがその気なら、事態が動いてても良さそうなもんだ。

あんなに待ちどうしかったアンタの定年退職。
なのに、いざ行動を起こすとなるとエネルギーがいるのさ。

本気で妻を失いたくなかったら、うじうじ悩んでる暇はない。
百の言葉より一つの行動。

まず大前提として死んでもキレない、怒らない。
これは言うまでもない。
そして、

その一。
酒を断ち、自分のことは奥さんのサポートなしでやる。
妻が手を出そうとしたら、優しく、かつ断固として断る。

その二。
退職金の全額を妻に渡す。
「オレからお前への退職金だ」

どう?
もちろん、この2つの行動によって、奥さんはこれ幸いと出ていくかも知れん。

だからダメ元。
何もしないよりマシってぐらい。

たとえ、そうなったとしても、自宅はアンタがそのまま住むんだし、財産分与と思えばいい。

 

ま、ムリかな。
謝罪の言葉を述べた舌の根も乾かないうちに、「負けますか?」って・・
喧嘩上等ってか。

聞けばあんた、いっちょまえに給与振り込みの口座を奥さんがアクセスできないようにしてるし。

身障の内弁慶、横暴でドケチ。

脳内出血から30年。
生活習慣病と呼ばれながら、これまで何も起きなかったのは奥さんの功績大。

だけど、そろそろ二度目がいつ来てもいい頃。

この分だと第一発見者は息子になるのかな。
2週間後とかに。

 

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