何を犠牲にするか?、家計、気持ち、身障の息子・・弁護士が出した結論
(回答者に交代)
中川潤:
こんにちは、中川です。
相談者:
あ・・お願い致しますう。
中川潤:
あのねえ、あなたあ・・ご主人取るか、子どもを取るか・・っていう問題の立て方されたでしょう?
相談者:
はい
中川潤:
・・でもね、それちょっと違うと思うんだよねえ。
相談者:
あ、はい
中川潤:
ていうのはね、
相談者:
はい
中川潤:
まずあのお・・こ、今のお、お話聞い・・てる限りなんだけれどもお、
相談者:
はい
中川潤:
その息子さーん、あのお、
「できれば、どちらかって言えばあ」、あのお、「都会に残りたい」とおっしゃった。
相談者:
はい
中川潤:
ていう、まず冒頭そういうお話ありましたね?
相談者:
はい、はい
中川潤:
だけど・・え、さっきい、あのお、その息子さんのお・・お言葉としてね、
「一人田舎かに、自分がね」
相談者:
うん
中川潤:
あの両親、ね、そら、順序で、
相談者:
はい
中川潤:
ね、「お父さんお母さんが逝っちゃった後、一人自分が田舎に残っても、親戚に迷惑かけるだけでしょう?」と。
そういうことをおっしゃるわけでしょ?
相談者:
あ、そうです。
中川潤:
だからね、彼自身、の思いっていうのは・・町中がいいからとか、そういうこと・・だけじゃなくて、ね?
自分んー・・ん自身が、先々人に迷惑を掛けない。ね?
相談者:
うん
中川潤:
そういう・・こと、までも考えて・・その上で、おっしゃってる・・てことじゃないですか。
相談者:
あ、そうですね。
中川潤:
でしょう・・そうすっと、まあ、ある意味とってもおー・・ねえ、自分がハンディ負ってらっしゃるから余計だろうけども・・その気遣い・・ね?。あのお・・自分があ・・できるだけ人に迷惑掛けたくない・・ね?
相談者:
そうですね。はい
中川潤:
そういう思いの、強い・・あのお、方だ、と思うわけですよ。
相談者:
はい
中川潤:
でねえ・・それとは別にあれですか?、根本的には経済的な問題ですか?、ハッキリ聞くけど。
相談者:
そうですね。経済的な問題い、も、おっきいですね。自分たちがどう、あのお、年金になった時に、
中川潤:
うん
相談者:
やっぱり経済的に・・暮らして行くのが精一杯っていう・・
中川潤:
うん
相談者:
ですよね。
中川潤:
うーん
相談者:
うーん・・あの息子が言うのは、
中川潤:
うん
相談者:
「僕が40、50とか」
中川潤:
うん
相談者:
「もうやり残したことがない、遊んで」
中川潤:
うん
相談者:
「や、もういいやって、いうんだったら田舎について行きます」と。
中川潤:
うん
相談者:
「でもまだ僕は30で」
中川潤:
うん
相談者:
「若いから、もう少し僕は・・せっかく生まれてきたんだから」
中川潤:
うーん
相談者:
「僕の人生を生きさして下さい」と(声を震わせ)
中川潤:
あー、確かにね。うーん・・息子さんは今・・あのお・・車椅子っておっしゃったんだけど、
相談者:
はい
中川潤:
あの、経済的にはやっぱり自立は出来てないのね?、当然のことながら。
相談者:
年金だけではやっぱりそこのお・・費用を賄えなくってえ、
中川潤:
障害年金だけなんですか?
相談者:
障害年金だけではやっぱり賄いきれなくって、
中川潤:
うん
相談者:
今あ・・彼の持ってる貯金とかを・・を、
中川潤:
うん
相談者:
プラスして赤字、経営なんですよね。
中川潤:
だけど、ちょっと一つ一つ見て・・あの、考えて行く必要があると思うんだけど。
相談者:
はい
中川潤:
仮にですよ、
相談者:
はい
中川潤:
やむを得ずご主人が、
相談者:
はい
中川潤:
あのその経済的な問題・・
相談者:
はい
中川潤:
でもね、経済的なことを考えれば、奥様と・・ご主人が、
相談者:
はい
中川潤:
奥様はこっちに残ってですよ、
相談者:
はい
中川潤:
ご主人があ、あのお、その田舎へ帰って、
相談者:
はい
中川潤:
ということになれば、
相談者:
二重生活ですもね。
中川潤:
二重生活になるから・・
相談者:
そうですね。
中川潤:
余計な、余計負担は掛かるよね?
相談者:
そう、そうなんです。だからそれを・・その、い、あの、「僕が出せる範囲」っていうのは、「3ヵ月ですよ」って。
3ヵ月、じゃあ・・自分で、き、あの気持ちを切り替えるのに、「3ヵ月間の猶予をあげますよ」という風に(苦笑)
中川潤:
「あげますよ」って誰が?
相談者:
あた、あの主人が言うんです、うふふ(苦笑)
中川潤:
あー
相談者:
わたしに、「ここに・・一人で・・あの2、3ヵ月、じゃあ側に、居てみろ」と。
中川潤:
あー・・あー
相談者:
それから・・「僕は、とりあえず」、ま、「田舎に帰る、帰って」
中川潤:
うん
相談者:
「僕も一人でやってみる」と。
中川潤:
あー、でも結局はあ、あの、結論は見えてるじゃないすか。そうやって、け・・やってみたところで、経済的な問題っていう・・
相談者:
そう、経済的には、何のあれもないんです。マイナスだけで、
中川潤:
うーん
相談者:
プラスにはならない。
中川潤:
うーん
相談者:
田舎のその施設に行くと、田舎っていうのは、
中川潤:
うん
相談者:
その住宅の、あの、お金が安いので、
中川潤:
はいー
相談者:
年金のお金で十分やって行けるんですね。
中川潤:
はいー
相談者:
お小遣いプラスしても・・あのお・・ねん、自分の障害年金で、
中川潤:
はい
相談者:
やり繰りをしてますと。
みんな。
中川潤:
はい、はい
相談者:
だから・・主人は・・お金の面で、この先、苦労するよりも、
中川潤:
うーん
相談者:
あのお、田舎に帰ったら、
中川潤:
うん
相談者:
自分の障害年金で暮らせるんだったら、
中川潤:
うーん
相談者:
お金の面を考えるとそうだろうと。
中川潤:
うーん
相談者:
ま、主人は、もう・・わたし達とか、お金の面をいっぱい考えてくれて・・
中川潤:
はい、はい
相談者:
わたし達のために言ってくれてることなんですね。
中川潤:
そうだねえ・・だからそのお話聞いてる限りはあ・・あの、正直なところ息子さーんにい・・あの、事の状態分かってもらわ、ないとしょうがない話ですよね?
相談者:
うーん
中川潤:
うーん・・だってこれえ・・どう考えてみたって、今あなたはあ・・あのお・・
「夫はもうどうしても帰る。わたしとしては息子の側にいてやりたい」
相談者:
うーん
中川潤:
「だから残る」
相談者:
うん
中川潤:
んで、「そこで揺れ動いてんだけど、どうしましょうか?」と。
相談者:
うん
中川潤:
いうのが、あの、冒頭のお話だったわけだけど、
相談者:
はい、そうです。
中川潤:
仮にそれをやってみたところで、
相談者:
うーん
中川潤:
先行き破たんしちゃうじゃないですか
相談者:
そうです、はい
中川潤:
経済的に。
だとするとね、そのしわ寄せを別に息子さんに押し付ける訳じゃない、わけですよ。
相談者:
はい
中川潤:
要するに家族としての、あの生活どうやって行くか?って問題なんだから。
相談者:
そうです。
中川潤:
そうだとすると、まあね、息子さんにしてみれば、あの自分自身、ハンディがあって・・自分自身も、もがい、あのお・・何ていうんだろ、歯がゆい部分はお持ちなん・・だろうけども、
相談者:
うーん
中川潤:
だろうけども。
だけど、やっぱりい、ある程度お・・そのお、んー、分かって我慢をしてもらうと、いうところも・・必要なん、だろう、とわたしは思うわけでね。
相談者:
はい
中川潤:
それは、彼の生活・・今後の生活ね。
相談者:
うん、うん
中川潤:
彼が、あのお、わたしちょっとお、ん勘違いして言ってしまったけども、
「自分ん、一人があ、残った時にい、周りに迷惑かけるじゃないか」と。
相談者:
うん、うん、うん
中川潤:
それは・・もっと先の話でしょ?
相談者:
そうです。
中川潤:
ね?、で、「それまでの間(かん)、に、わたしたちの生活は破たんしちゃうのよ」と。
相談者:
なるほどね。はい
中川潤:
そこんところをまず、分かってもらわなきゃあ。
相談者:
そうです・・
中川潤:
あ、それしかないんじゃないですかあ?
相談者:
そうですねえ
中川潤:
ねえ・・だから冒頭の、問題の立て方自体が、ちょっと無理があるように思いますよ。
その経済的な部分で。
相談者:
そうですね。
中川潤:
それがだって一番大きなところなんだもん。
相談者:
そうですよね
中川潤:
うーん
相談者:
うーん
中川潤:
だからお・・あのお、ご主人共々ね、やっぱりい、じゅんじゅんとお・・息子さんともう少し話し合ってみ・・てえ、いただけませんかあ?
相談者:
えー・・そうですねえー・・
中川潤:
うーん。それしかわたしは解決の術はないと思う。
相談者:
やっぱりお金って大事ですものね。
中川潤:
やあ、やっぱりね、経済的にね、
相談者:
うんー
中川潤:
あのお、特に、あの、息子さんがそれなりに、なん・・なんかやってけると。
相談者:
うーん
中川潤:
あの、自分でえ、そのお・・生活の糧を得られるっていう・・ことがあるんであればね、
相談者:
うん、うん
中川潤:
それは・・彼・・の人生ですから、
相談者:
うん
中川潤:
彼に、のお、選択にい、もう任せるしかない・・
相談者:
うーん
中川潤:
ということだろうと思うんだけど、
相談者:
うーん
中川潤:
そこのところは・・あー、なかなか難しいと。
相談者:
うん、うん
中川潤:
いうことであれば、
相談者:
うん
中川潤:
やっぱりその状態は分かってもらわないと。
相談者:
うん、うん
中川潤:
しょうがないもの。
相談者:
そうですね。
中川潤:
ねえ・・わたしはそんな風に思いますよ。
相談者:
はい
中川潤:
はいー
(再びパーソナリティ)