離婚22年目の夫からの伝言が事務処理だったことにザワつく女心
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの本音はどう、どこにあんの?・・本音。
相談者:
ん・・いや、ん、あのお、ん、ただ・・
加藤諦三:
本音はなんか、ま、
相談者:
あは(苦笑)
加藤諦三:
元の夫に対して、なんか気持ちが・・あるのか?、或いは本音は、ま、あ、ちょっとお金欲しいっていうのか?
相談者:
いや、お金じゃなくて、あのは、わたしい、と離婚し、する原因になった女性と・・まあ、あの・・長いことお付き合いして。また、その、わたしたちが一緒に造った家に、その彼女と一緒に行くってことがちょっと・・わたしとしては・・
加藤諦三:
あー、そこね。
相談者:
はい
加藤諦三:
要するに今、元夫が・・そのお、女性と一緒に、住んでいるのが・・許せないと。
相談者:
そうですうー、ねえ。
わたしが入れた家具がまだ残っておりますしね。
加藤諦三:
ええ・・そうするとお・・本音はそこでえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
「やあ・・それえ・・自分のに、わたしのものよ」って。
相談者:
・・いや、そこまでは思ってませんです。
自分が生きて来た、その・・一生懸命働いた過去がなくなるような気がするっていうんでしょうか。
加藤諦三:
あー・・
相談者:
ちょっと・・
加藤諦三:
ちょっとあなたの方が不貞働いたって言うけれども、あなたはその不貞の相手とお、上手くその後、行ってないということですよね?
相談者:
いやいや、もう、それは・・あの事実を作るだけのことでしたので。
ホントに、い、一回だけ。
加藤諦三:
うーん・・
「事実を作るだけ」ってどういうことですか?
相談者:
その・・そ・・最初は「離婚して下さい」という、うー、ことを言ってましたんですけれども、なかなか応じてくれなかったものですから、
加藤諦三:
あーあー
相談者:
そういう事実を作って、離婚に進めたんですね。
加藤諦三:
なるほどお・・
相談者:
はい
加藤諦三:
要するに・・不貞の結果、離婚じゃなくて離婚するために不貞をしたと。
相談者:
はい。
あ、綺麗事で言えばそういうことでした。はい
加藤諦三:
そして・・で、22年経ってみたらあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
・・なんか、あたし一生懸命やったんだけど、その・・わたしの人生どうだったの?っていうのが・・
相談者:
う・・え、わたしの人生どうだったって、そういうことじゃなくて自分の人生が・・なんか消えてく寂しさ?
加藤諦三:
・・消えてく寂しさねえ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
うーん
相談者:
女性として・・子ども3人育てて・・仕事して、一生懸命働いて。旦那さんの協力をしてやって来た・・その、自分が消えてくような気がしますね。
加藤諦三:
心の中は、なん、とも言えない空洞だったんだねえ。
相談者:
・・あー、毎日毎日が忙しかったから、それを22年間っていうのは分からなかったんですねえ。
加藤諦三:
で、今、ふっと時間ができてみるとお・・心の空洞に耐えられないということか。
相談者:
いや、わたしには3人の子ども育てて、そのお・・3人の子どもを結婚させたっていうのと、今もこうやって付き合ってるっていう、仲良く出来てるという自信がありますのでね、
加藤諦三:
ええ
相談者:
わたしは凄く自分自身は幸せだと思ってます。
あのお、元の夫と・・このまま、生活してたらもっと・・自分が悲しい人生じゃなかったかしらと思いますからね。
加藤諦三:
んま、そうでしょうね、それは。
相談者:
はい。今は、ホントに幸せ。
加藤諦三:
んだけど、だけど、「今は幸せです」って言うけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
ほんっとに今、幸せ?
相談者:
いやあ、あたし・・自分自身ホントに幸せだと思いますよ。
加藤諦三:
うーん、ほんっとに自分が幸せだったら・・この10分の2の問題をどうのこうのって・・出て来ないような気がするんだけどね。
相談者:
あ、あ、あの先生ね、
加藤諦三:
ええ
相談者:
あんまり、あまりわたしその10分の2、ホントにこだわっているわけじゃないんですよ。
・・まあ、あちらから・・あーのお、離婚してえ、こんな放っといて、
「名義変更、贈与してくれよ」って言われたときに、ちょっと腹立たしくて。
加藤諦三:
あーそう、それが許せないと。
相談者:
あはい。うんそう。
う、う、それこそね、20年以上も忘れて、ま、お互いに忘れているわけですからね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
この問題に、対して。んん・・#$%◆
加藤諦三:
ああ、じゃ、ちょうどいいじゃないですか。
自分も綺麗にしてこうと。
相談者:
そうです。はい
加藤諦三:
ほいで、向こうも言って来ているんだから、
相談者:
はい
加藤諦三:
もうこれで、さあ、綺麗さっぱりして・・事実も、心も、
相談者:
はい
加藤諦三:
非常に、綺麗になったという・・
相談者:
そうですね。
先生ありがとうございます。
加藤諦三:
じ、はい分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
どうも失礼しました、ありがとうございました。
坂井眞:
(独り言?)
なあんか、分か・・
加藤諦三:
事実が解決しているということと、心理的に解決してるということは、別です。
(内容ここまで)
坂井センセ!まだ締めの一言がっ
築35年の家の10分の2か。
確かにカネ目はない。
旦那は建て替えか、あるいは処分しようとしているのかな。
女 「わたしが入れた家具がまだ残っておりますしね」
とっくに後釜によって始末されてるかもよ。
加藤センセ、別に女にウソはないの。
10分の2にこだわってないっていうのもそうだし、
お金が欲しいわけでもないってのもそうだし、
自分のこと幸せだと思ってるのもそうだし、
もちろん別れたことに後悔なんかもない。
女なら誰でも分かるその気持ち、なかなか説明しづらくて相談者も言葉に詰まってるけど。
そういうのを言語化してあげるのが加藤先生の役割。
加藤 「心に空洞が出来て堪えられないということか」
あらら、相談者置いていかれちゃった。
22年経って連絡が来たと思ったら家の権利話。
しかも間接。
このやるせなさ
手放した恋を今、あなたも悔やんでいるなら、やっと本当のサヨナラできる。
<シングル・アゲイン 詞・曲・唄 竹内まりや >