ムショ帰りの父か?、今の家族か? 選択の余地のないことを思い悩む女
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい、もしもし
加藤諦三:
あのお・・あなたねえ、ま、生きて行くう・・上で難しいのはね、正しいことと、間違ってることとの選択でね、
相談者:
はい
加藤諦三:
どっちを選択するかってのはこれは優しいんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
正しい方選べばいいんだから。
相談者:
そうですね(涙声)
加藤諦三:
生きることで難しいのはね、
相談者:
はい
加藤諦三:
正しいことと、正しいことが矛盾した時にい・・どちらを選ぶかっていうのは、それが難しいことなんですよ。
相談者:
確かにそうです。
加藤諦三:
で、あなたが自分をまも、守るっていうことは正しいことです。
相談者:
(泣き)
加藤諦三:
32歳の夫とお嬢さん。
相談者:
(泣き)はい
加藤諦三:
そりゃ正しいことです。
相談者:
はい
加藤諦三:
実の、父親の世話をするってこと、これも正しいことなんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど、この二つの正しいことは残念ながら矛盾してるんです。
相談者:
・・確かにそうですね。・・はい
加藤諦三:
それでもう1つね、
相談者:
はい
加藤諦三:
よく一升瓶に二升入らないっていうでしょ?
相談者:
はい、言います。
加藤諦三:
あなた自分の器っていうもの考えたことあります?
相談者:
・・わたしはいつも、おっきく、思ってしまいます。
自分の、器を・・小っちゃいのに。
加藤諦三:
そうです。
自分にできないことを、自分に対する要求が高すぎて・・不必要なトラブルを引き受けて、
相談者:
はい
加藤諦三:
破滅してくんです。
相談者:
・・分かりました。
ありがとうございます、ホントに。
加藤諦三:
はいどうも、失礼します。
相談者:
はい。ありがとうございます。
加藤諦三:
自分の、器以上の重荷を引き受けては、いけません。