長引く夫のウツ治療に奮闘する12歳下の妻。症状聞いた高橋医師「それ統失」
(回答者に交代)
高橋龍太郎:
初めまして高橋です。
相談者:
初めまして。
高橋龍太郎:
えーお困りですねえ・・
相談者:
はいー
高橋龍太郎:
この、境界性人格障害っていうのはどっから来たんだろ?
例えば、うーん、自傷行為と、があるとか、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
薬の大量服薬があったりとか、
相談者:
あ・・えっと薬は、毎日のように大量に飲んじゃったりしてえ、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
足りなくなってえ、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
あの予定の期間よりも短くう、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
も一回病院行ったりっていうのは多々あります。
高橋龍太郎:
あ、今でもあるの?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あーん・・じゃそういうことを指してるのかなあ・・うーん
相談者:
うーん
高橋龍太郎:
あのお・・普通、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
うつ病に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
被害妄想、みたいなものは確かにあるんですけれど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それがこんなにもしっかりと、少し体系立って・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
半年も続くと、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
単なるうつ病というよりはあ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・より統合失調症に近いような病型だと思いますね。
相談者:
統合失調症、はい・・はい
高橋龍太郎:
で・・しかもそれがあんまり良くならないとなると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
やっぱりこれは入院治療しかないと思います。
相談者:
うーん、はい
高橋龍太郎:
で、入院治療お・・で、えー・・問題は、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー例えば統合失調症だとするとお、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あの、あなたと、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
話し合う時にい、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
自分が正しくて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
「お前は、自分(夫)の正しさを認めない」っていうような、議論になってしまいますよね?
相談者:
そうですね。
高橋龍太郎:
うん・・だから、やっぱりそれも含めて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
お薬の、大量服薬もあったり、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
いろんな・・そのお、外来だけの治療ではちょっと困難を極めているので、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
やっぱり説得をして、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
入院をするしかないんですが、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
その場合に、奥様の言うことを聞かないとすると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
やっぱりご主人の側の親族に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
出て来てもらわないとちょっと無理だと思う。
相談者:
うーん
高橋龍太郎:
ご兄弟はいらっしゃいますか?
相談者:
えっとお・・兄い・・
高橋龍太郎:
兄さ・・
相談者:
兄が、一人います。
高橋龍太郎:
兄さんがいらっしゃる?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そしたら・・兄さんに、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
出て来て頂いて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
「半年治療してもこういう状態で、」
相談者:
はい
高橋龍太郎:
「好転しないので、」
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・「入院治療を・・あるところに相談したら、」
相談者:
はい
高橋龍太郎:
「言われたので、」
相談者:
はい
高橋龍太郎:
「お兄さん説得してください」ってことが、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
まず第一かなあ
相談者:
うーん
高橋龍太郎:
で・・その・・
「前、うつ病が良くならなかった」ってのはどういうことなんでしょう?、普通入院して、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
のんびりすればするだけで、もう、相当良くなるはずなんだけれど。
相談者:
うーん、その前入院してたとこの、治療方針がイマイチよく分からなかったんですけど、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
なんか朝から晩まで、
高橋龍太郎:
ん
相談者:
入院しているはずの・・主人があ、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
なんか病院の、そのお・・掃除の手伝いだとかあ、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
給食の配膳の手伝いさせられちゃってえ、
高橋龍太郎:
えー!、えっへ(苦笑)
相談者:
わたしもそれはちょっと納得行かなかったので、
高橋龍太郎:
納得いかないよねえ?
相談者:
はーい
高橋龍太郎:
うーん
相談者:
も、それだったらもう、ちょっと・・退院して、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
い、家に戻って来たらどうかっていう・・
高橋龍太郎:
ていうことだったんだねえ・・
相談者:
はい
高橋龍太郎:
うん、で、同じ病院に今通ってるの?
相談者:
いえ、今、別の病院の方に、通・・ってます。
高橋龍太郎:
ふうん・・で、今の、えー病院は、入院施設があるの?
相談者:
は(わ)ないんですね。
高橋龍太郎:
あ、外来だけ?
相談者:
はい、そうです。
高橋龍太郎:
あーそう。
そうすると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー、今いる、エリアには、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
その・・えー、前の、病院とは違う、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
入院施設のある病院はあるの?
相談者:
えーと、一応ずっと探してえ、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
主人と一緒に・・その、病院見学とかには行くんですけど、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
やっぱりその・・病院の担当の先生と会ったらあ・・
「あの先生は俺の話聞いてくれないからあ、ここの病院には入院したくない」みたいな感じで・・ずっと突っぱねてるような状況です。
高橋龍太郎:
ふーん・・で、そういう時にはでも・・あの、あなたも、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
同席するわけでしょ?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で、同席しても、そん時に先生があんまり聞いてくれる感じがなかったの?
相談者:
いえ、ちゃんと聞いてて、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
先生も真っ当なこと言ってるので、
高橋龍太郎:
うん
相談者:
「わたしはここで、頑張ったらいいんじゃない?」っていう風に・・
高橋龍太郎:
ていう病院はあったのね?
相談者:
はい。はい、何個かありました。
高橋龍太郎:
何個かあったのね?
相談者:
はい
高橋龍太郎:
じゃあ、あなたの中では、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ま、入院するならここだなっていうような当たりはあるわけね?
相談者:
あ、はい。あります。
高橋龍太郎:
うん。それだったらもう、兄さんが、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
出て行って、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
で、えー・・入院について、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
積極的に、説得してくれないことには先に進まないかな。
相談者:
あーはい
高橋龍太郎:
うん
相談者:
と、はい。お兄さんの方に連絡取ってみて、
高橋龍太郎:
うん。その、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それが一番ですね。
相談者:
はい、やっていってみます。
高橋龍太郎:
うん、それで、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
結局この病気はもう、ホントに長期戦で、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー・・入院して良くなったとしても、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
良くなったからっていって、今度、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
お薬を飲まなくなれば、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
またダメになっちゃうし、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
その辺のあんばいが凄く難しいからね、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
入院した、後、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
要するに、退院した、えーあ、そのお、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
治療計画みたいなことも含めて、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
入院中に、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
アレンジするっていうことも凄く大事なこと。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それから・・まずう、これだけの症状がある、とお、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
多分会社には戻れないかなあ・・
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
だから傷病手当金ギリギリもらって、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・あとは・・えー・・ま、あのお・・社員だった時の発病なので、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
年金がもらえるう・・障害者年金がもらえる、状態になってると思いますから、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それを取りながら、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ゆっくり焦らず、養生するってことが凄く大事なように思う。
相談者:
あ、はい・・分かりました。
高橋龍太郎:
お兄さんは、どうですか?、説得う、してくれそうな雰囲気はある?
相談者:
は、あります。
高橋龍太郎:
あ、そうなのね。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
お兄さんの言うことは割と聞いてくれそう?
相談者:
・・一応仲のいい兄弟なので。
高橋龍太郎:
うん
相談者:
はい
高橋龍太郎:
うーん・・じゃあやっぱりね、す、あの、お兄さんがキーパーソンですね。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
だから、お兄さんに頼って、この間(かん)のことを全部、最大もらさず説明して、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それで、入院。
相談者:
はい
高橋龍太郎:
それで大体40歳までは社会生活を営んでる人は、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
・・若い時の、発症に比べると、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
脳のダメージはそんなに多くないので、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー、ある程度、あの、お薬をちゃんと・・飲んで、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
信頼できる先生と、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
外来を続けて行けば、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
社会生活もしくは、これからも・・フルの、仕、あの、社員生活は難しいかもしれないけど、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ある程度の・・えー
相談者:
はい
高橋龍太郎:
生活・・ができる程度の、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
収入
相談者:
はい
高橋龍太郎:
プラス年金があれば、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
ま、お二人の生活にそんなに不自由はないと思うので、
相談者:
そうですね、はい
高橋龍太郎:
今大体、この病気の半分ぐらいの人はあ、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
えー、ある程度、えー、就労も含めた社会生活を営めるので、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あの、あんまり悲観的にならないで、
相談者:
あ、分かりました。
高橋龍太郎:
あのお、全然、そんな・・えー、い、生涯このまんまじゃないかと思って暗い気持ちになる必要は全然ないと思います。
相談者:
あ、はい
高橋龍太郎:
もっと前向きに、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
あの、エネルギーを失うー、ことなく、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
そのお兄さまと協力して、
相談者:
はい
高橋龍太郎:
彼を支えて行ってあげてください。
相談者:
はい、分かりました。
高橋龍太郎:
はい
(再びパーソナリティ)
いや、奥さんむしろこの電話切った後で離婚考えてるでしょ。
本当に夫を心配してる人なら相談もせずにただひたすらそっとしてあげると思うよ
むしろ離婚させるように、厳しいことを言ったんじゃないかな。
妻はまだ若い。夫は夫実家に任せて、自分の子供を抱こうよ。
同意です。
むしろ旦那の兄や親が、まともな人情を持ってる人なら、率先して相談者に離婚を促してあげてほしかったところです。
相談者は十分に頑張った。
24〜28才という女としていい時期を捧げて。