孤独と敵意。亡き夫の30年前の不倫に苛む女78歳。夫が写真を捨てなかったワケ
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
あの、あなた彼がね、
相談者:
うん
加藤諦三:
なぜ写真を捨てなかったんだと思いますか?
相談者:
わ、それが分からないんです(鼻をすする)はー
加藤諦三:
それは明らかです。
相談者:
・・何でしょう?
加藤諦三:
この写真が、彼の心の支えだったから。
相談者:
・・ていうことは、わたしでなくてですか?、その女性が・・の支えになっ
加藤諦三:
非常に今から厳しいことを言いますから、
相談者:
はい
加藤諦三:
少し、腹を据えて聞いてください。
相談者:
はい
加藤諦三:
あな、たも、問題なんです。あなたも彼も、
相談者:
ええ
加藤諦三:
お互いに心が繋がっていなかったんです。
相談者:
はあ・・
加藤諦三:
彼も・・孤独でした。だけどあなたも孤独でした。
相談者:
ええ・・はい
加藤諦三:
だけど彼は、
相談者:
はい
加藤諦三:
いいですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
この女の人が好きではありません。
相談者:
はあ
加藤諦三:
つまり彼は人を好きになれるような人間ではないんです。
相談者:
はい・・
加藤諦三:
だから、
相談者:
はい
加藤諦三:
どこかに、
相談者:
はい
加藤諦三:
心の支えを求めていたんですよ。
相談者:
はあ・・
加藤諦三:
彼も孤独・・あなたも孤独。
で、あなたも彼も・・人と、心が触れ合える、人間じゃないんです。
相談者:
ああ
加藤諦三:
お互いに物凄い憎しみを持ってますから、心の底に。
相談者:
ああ
加藤諦三:
隠された憎しみなんです。
相談者:
はあ
加藤諦三:
それで、
相談者:
ええ
加藤諦三:
今、あなたの中にあるのは何か?
相談者:
うん
加藤諦三:
孤独と敵意です。
ご主人も、同じように孤独と敵意だったんです。
相談者:
・・
うん・・
加藤諦三:
二人共、孤独と敵意の中で生きて来たんです。
相談者:
うん・・
加藤諦三:
だから一つあなたが・・「どうしても許せない」って言う、言うけれども、
相談者:
うん
加藤諦三:
こ、ご主人も、人を愛せるような人じゃないですから、この女性との・・は、好きではないです。
相談者:
うん
加藤諦三:
好きではないけれども、
相談者:
うん
加藤諦三:
心の支えがないから。
相談者:
(鼻をすする)
加藤諦三:
当然捨てるべ、べき物を・・取って置く。
相談者:
・・
加藤諦三:
この写真にしがみ付いて生きて来たんですから、彼は。
相談者:
・・
加藤諦三:
そこまで孤独だったってことなんですよ。
相談者:
・・
加藤諦三:
だからこれからはね、そう簡単には・・孤独と敵意っていうのは、消えませんけれども、
相談者:
ええ
加藤諦三:
自分の一生を、静かに・・解き明かしてください。
相談者:
はい、分かりました。
加藤諦三:
そしたらね、
相談者:
ええ(鼻をすする)
加藤諦三:
ほんーとに、幸せな人生を生きて来た人、より以上に物凄い幸せを・・感じる時が来るかもしれませんよ。
相談者:
はあ・・
加藤諦三:
恐らくあなた、本当に生きてる喜びっていうの味わったことがないんですよ。
相談者:
ええ
加藤諦三:
小さい頃から、
相談者:
うん
加藤諦三:
孤独と敵意の中で、
相談者:
はい
加藤諦三:
周りが全部敵だった。
だけど、この苦しみが実はもしかすると、本当の、生きている、意味っていうのを与えてくれるんだってことなんです。
相談者:
はあ
加藤諦三:
あなたね、
相談者:
はい
加藤諦三:
このまま僕の言った通りに生きて、い、行ったら、人生って、こんーなに意味のあるもんだって気が付く時が来ますよ。
相談者:
そうですかねえ。
加藤諦三:
必ず来ます。
相談者:
はい、ありがとうございます。
加藤諦三:
よろしいですか?
相談者:
はい。どうもありがとうございました。
加藤諦三:
はい、どうも失礼します。
相談者:
はい、どうも失礼いたしまし・・
加藤諦三:
真面目な人の心の底にある憎しみは、なかなか消えません。
私も相談者さんと同類なのね。
気持ちは共感できた。
遺産、お墓、仏壇全部捨ててスッキリ!すれば
ここまでくるとさ、思考とお脳に癖がついて忘れられないよね。
死ぬまで気持ちの整理なんかつかないよ
とことん怒れよ