（再びパーソナリティ）

加藤諦三：
ええ、あのお・・塩谷先生おっしゃったように・・例えば家事について指摘されると怒ると。
家事についての劣等感があると。

相談者：
ええ

加藤諦三：
というような・・こと・・ですよね？

相談者：
はい

加藤諦三：
た、確かにその通り、だと思うんですけれども。

相談者：
ええ

加藤諦三：
・・奥さん、物凄い、不安なんですよね。

相談者：
・・あはあ

加藤諦三：
・・だから・・なんでそんなに・・家事、の事でね・・激怒するかって、そこのところはっきり・・理解するためにはあ・・

相談者：
ええ

加藤諦三：
やっぱり奥さんの過去を知らないと無理ですよね。

相談者：
ええ

加藤諦三：
・・で、ことにね・・心のトラブルっていうのは・・関係の中で現れるわけです。

相談者：
ええ

加藤諦三：
ま、あなたとの関係の中で現れるわけで、

相談者：
ええ

加藤諦三：
これは、あなたと、関係ないんですよね。

相談者：
ええ

加藤諦三：
・・心のトラブルを解決するのには一番いい方法ってのは他人を巻き込む事なんです。

相談者：
えええ

加藤諦三：
だから・・あなたとの・・言葉に・・過激に反応する・・ことで彼女は、心のトラブルを・・

相談者：
ええ

加藤諦三：
解消してるの・・だと思うんですけれども。

相談者：
そうですねえ。

加藤諦三：
・・ただ・・あなた褒めた事あります？、奥さんの事。

相談者：
・・いやあ、あんまりないと思います。

加藤諦三：
・・
それはあ・・劣等感を持っている人にとってはキツいねえ。

相談者：
ええー

加藤諦三：
・・とにかくね、劣等感を持ってるって事は・・いつんも褒められてないと気持ちがもたないんですよ。

相談者：
ええ

加藤諦三：
であなた・・
「歩み寄る」っていうけど、褒めてないんでしょ？

相談者：
・・そうですね。

加藤諦三：
という事は・・あなたは歩み寄ってるつもりかもしれないけれども、

相談者：
ええ

加藤諦三：
奥さんからみれば歩み寄ってるつもりない、歩み寄られてると思わないでしょ。

相談者：
そうですねえ。

加藤諦三：
・・あなたは、

相談者：
ええ

加藤諦三：
奥さんが最も求めてる反応を全くしていない。

相談者：
あ、そうかもしれないです。

加藤諦三：
・・だってやっぱり褒めないと。褒めるのも、口先だけで、お世辞は駄目ですよ。

相談者：
ええ

加藤諦三：
お世辞は。

相談者：
はい

加藤諦三：
こういう不安な人ってのは、反応が欲しいんだよ。

相談者：
ええ、ええ

加藤諦三：
もしかすると・・わたしは、調理の下手な女・・と思ってても一生懸命作って、あっ、なんか上手くできたなってお料理があるかもしれない。

相談者：
ええ

加藤諦三：
その時に褒められたら、

相談者：
ええ

加藤諦三：
・・これは嬉しいですよ。

相談者：
ええ

加藤諦三：
そしたらもう・・どんどん変わって行きますよ。

相談者：
はい

加藤諦三：
・・だから観察すること。

相談者：
ええ

加藤諦三：
１週間でも２週間でもいいから。

相談者：
ええ

加藤諦三：
で、あれ？と思ったら・・その事を褒めてみる。

相談者：
はい

加藤諦三：
・・徹底的に、繰り返す。

相談者：
はい・・分かりました。

加藤諦三：
よろしいですか？

相談者：
はい、ありがとうございます。

加藤諦三：
はいどうも失礼します。

相談者：
はい。どうもありがとうございました。

加藤諦三：
心のトラブルは、人との関係の中で現れて来ます。