バイトしながら進学を目指すも高卒認定試験に落ちた17歳。逆境こそが学校
テレフォン人生相談 2017年12月27日 水曜日
高卒認定試験に落ちてしまった。両親が落胆して口を聞いてくれない。関係を改善するには?
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者: 女17歳 父45歳 母43歳 弟16歳 4人暮らし
今日の一言: 失敗は単なる一つの体験です。その人のその時の人間関係で、その体験の意味付けがされます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい、もしもし
加藤諦三:
はい、はいテレフォン人生相談です。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
最初に年齢教えてください。
相談者:
はい。17歳です。
加藤諦三:
17歳
相談者:
はい
加藤諦三:
で今なに?ご両親と一緒に住んでるの?
相談者:
はい。両親と、弟がいます。
加藤諦三:
弟、弟何歳?
相談者:
16歳です。
加藤諦三:
弟16歳
相談者:
はい
加藤諦三:
んで、お父さん何歳?
相談者:
45です。
加藤諦三:
45、お母さんは?
相談者:
43です。
加藤諦三:
43、はい、分かりました、それでどんな相談ですか?
相談者:
えーとお、高卒認定試験、という・・試験を、に、受けたんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
落ちてしまって。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、その結果あ・・両親をガッカリさせて、しま・・ってえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
でえ、それか、それ、以来、口を、両親と利けていなくて、
加藤諦三:
はい
相談者:
どう、接したらいいのか?、が分からない・・ていうのが、
加藤諦三:
はい
相談者:
相談です。
加藤諦三:
そうすっと、高卒の認定試験を受けるっていう事は、あの・・普通に高卒、高等学校そ・・に通って、し、卒業するという事ではないです、ね?
相談者:
違いますね。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
・・んで・・だけど認定試験を受けるって事は、凄い立派な事ですよ、やる気があるという事であって。
相談者:
はい
加藤諦三:
・・これは、落ちる、落ちないに関わらず、
相談者:
はい
加藤諦三:
・・「よくやったあ!」って褒める、は・・励ますべき事なんだけども・・お父さんと・・
相談者:
あ、そうなんですか?
加藤諦三:
そりゃそうですよ。
相談者:
ああ・・全然、褒められなくて。
加藤諦三:
褒められるべき事ですよ!
相談者:
あ、ホントですか?
加藤諦三:
「ホントですか?」ってホントですよ。
相談者:
ありがとうございます。
加藤諦三:
・・あのね・・
相談者:
はい
加藤諦三:
一つの新しい事に挑戦したら・・そ、そりゃ、した、あのお、失敗したり・・成功したりしますよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけど、挑戦するって事は凄い事ですよ、17歳。
相談者:
ありがとうございます。
加藤諦三:
立派なもんですよ。
相談者:
ありがとうございます。
加藤諦三:
・・んで、あの・・17歳まではど、どんな生活だったの?
相談者:
えーっとお、中学校は普通に卒業お、しまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
でえ、高校に・・は、一度は、通ったんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
やっぱり、合わずに、辞めてしま・・って、
加藤諦三:
はい
相談者:
大学に行くためにその高卒認定試験を・・
加藤諦三:
あーは、は
相談者:
受けるっていう形になりまして。
加藤諦三:
あー、はいはい
相談者:
で、そのお父さんとお母さん、にも、ま、凄く・・大学の事を、言われたし。
加藤諦三:
うん。言われたっていうのは・・
行って、「大学に行きなさい」っていう事?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
うん
相談者:
で・・今は・・アルバイトを、しながら、
加藤諦三:
あ
相談者:
また・・高卒認定試験を目指してるんですけども。
加藤諦三:
凄い。
相談者:
ありがとうございます。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
・・でアルバイトをしながらやってんだよね?
相談者:
そうですね。はい
加藤諦三:
あのねえ(含み笑い)・・凄いわ、だって、高等学校を辞めるのにはなんか理由があったわけだよね?
相談者:
はい、ありました。
加藤諦三:
んで・・これで、引きこもる人だってい、いるわけでしょ?
相談者:
はい
加藤諦三:
それを、アルバイトをしてるわけでしょ?
相談者:
・・そうです。
加藤諦三:
そのアルバイトをしたあ、上に更に・・高卒認定試験に挑戦したわけでしょ?
相談者:
はい
加藤諦三:
・・これがなんで凄くないんですか?
相談者:
・・分かんないんです。
加藤諦三:
凄い事だよ、これ。
相談者:
はい
加藤諦三:
・・自分、ま、まず自分に自信持って欲しいんだけど。それで・・親の立場から、どう、どういうようにガッカリされた?
例えば・・口でもってね?
相談者:
はい
加藤諦三:
「お前は駄目だ」って言う場合もあれば、
相談者:
はい
加藤諦三:
「はあー・・駄目かあー」って、ため息つくようにね?
相談者:
はい
加藤諦三:
非言語的なメッセージで、
相談者:
はい
加藤諦三:
失望を伝える場合もあるから。
相談者:
はい
加藤諦三:
どういう感じで「ガッカリ」っていうのを言われたわけ?
相談者:
・・大きくため息い、を、つかれたりとか。
加藤諦三:
堪(こた)えるねえ?
相談者:
はい(苦笑)
加藤諦三:
ため息、ため息ってのは堪えるんだよ。
相談者:
そうなんですよ。
加藤諦三:
あの、ハッキリ言われた方がも、もっといいんだよ。
相談者:
そうなんですよ・・あの、
ま、「大学は落ちるんだったら、分かる」って言われたんですよ。
加藤諦三:
うん
相談者:
だけどその、「高卒認定試験で落ちるなんて・・はあ」って、ずーっとため息・・つかれて。
加藤諦三:
あー・・
相談者:
はい
加藤諦三:
ほ、堪えるよ。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
・・それも「大学行け」でしょ?
相談者:
・・大学、はい。わたしも行きたいとは思ってるので・・
加藤諦三:
うん、だからあなたが行きたいんだったらあなたが行きたい・・ために、
相談者:
はい
加藤諦三:
高卒認定試験を今年だけじゃ、じゃなくて来年もあんでしょ?、再来年も。
相談者:
もちろん、あります。
加藤諦三:
・・だからそれで・・が、頑張って、
相談者:
で、それを・・
加藤諦三:
はい
相談者:
で、受けよう・・って・・あ、思ってはいるんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
・・4月からの、生活・・とか、どうすればいいのか?っていう・・
加藤諦三:
うん
相談者:
相談も両親にしないといけない・・けれど・・で、ま・・話せてないっていう状態なので、
加藤諦三:
話せてないという事ね?
相談者:
はい
加藤諦三:
だけどお、話せてない、話ができないっていう状態だけれども・・あのお、今アルバイトしてる方だったら、そのままアルバイトはできるんでしょ?
相談者:
はい、それは、できます。
加藤諦三:
・・そうすると・・当面のあなたの今日の相談というのは、親との話ができなくなっちゃった・・で、す、それをどうしようかっていう事?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
・・お父さん、お母さんは、かなり世間体を気にしてるって事?
相談者:
・・父は、世間体気にしてます。
加藤諦三:
うん。お母さんは?
相談者:
母は、
加藤諦三:
うん
相談者:
そこまででもないです。
加藤諦三:
・・うーん
相談者:
はい
加藤諦三:
・・ていうことは、お母さんは別に、高卒の認定試験落ちちゃって・・そのまま大学に行かなくてえ・・という事?、でもいいっていう、そういう感じ方?
相談者:
・・いや、それは、ないですね。
加藤諦三:
あ、それはないですか。
相談者:
考えは・・両親共一緒なんですけど。
加藤諦三:
ええ
相談者:
・・でも・・父は・・わたしがま、落ちた事で、許せない・・
加藤諦三:
うん
相談者:
で・・母は・・
「ま、しょうがないね」とは言われたんですけど。
加藤諦三:
うん
相談者:
でも、やっぱり受かって欲しかったっていう気持ちは、大きかったみたいで、
加藤諦三:
うん
相談者:
(鼻をすする)なので・・そうですね、はい
加藤諦三:
・・と今日の失敗は、そういうような状態の中で、お父さん、親とは話が聞けない・・か、けど、どうしたらいいでしょう?って事かな?
相談者:
はい
加藤諦三:
そういう事ですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。今日はあのスタジオに弁護士の塩谷崇之先生がいらしてるので、伺ってみたいと思います。
相談者:
お願いします。
(回答者に交代)
あなたの倍生きただけのアラ40
若いだけでなんでもできる
と、若いときに言われた。けど
分らなかった。実感できず、イラついた
たくさん、無駄に過ごしてしまった
と、歳をとると皆実感する
それでも
あの言葉は間違いないと心底感じる
多かれ少なかれ皆やり残す、が
残した奴ほど子供に期待し依存する
若いだけでなんでもできたと忘れるからね都合よく
でも、あなたもたぶんそうなる
今でしょ?があの時だったと後でわかる
受験や試験は競争順位で競わせるが
なんとかゴールまで走りきるのが大切で
遅くても完走さえすればそんなに困らないんだよ
急げ急げと教えられるし、まわりも焦るから
不安になるだろうけど
やるもやらぬもあなた次第、頑張れ頑張れ
それでも、横綱しかり
成功するより、失敗しないほうが後に活きるんだが
よくよく聞いとけ人生相談