何もない関係を疑って不機嫌な妻。男が認めた想い。劣等感を覆い隠すための軽さ
テレフォン人生相談 2018年1月2日 火曜日
LINEでやり取りするだけの女性との仲をいつまでも疑う妻。
自分の軽さを自認するも不用意に離婚を口にしてしまう男。
不機嫌な態度が治らない妻と元の仲のいい関係に戻りたい。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 男58歳 妻58歳 子どもは28歳と25歳の二人
今日の一言: 劣等感は、本来の感情を排除してしまいます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもし
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい、よろしくお願い致します。
加藤諦三:
はい。最初に、年齢教えてください。
相談者:
58歳です。
加藤諦三:
58歳、結婚してます?
相談者:
はい、してます。
加藤諦三:
えー・・奥さん何歳ですか?
相談者:
あ、同じ年です。
加藤諦三:
同じ。
相談者:
はい
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
えっと、28歳と25歳。
加藤諦三:
はい。
それでどんな相談ですか?
相談者:
だいぶ前に、
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、浮気を疑われた女性と・・
加藤諦三:
浮気を、
相談者:
疑われ・・
加藤諦三:
疑われたという女性・・
相談者:
はい
加藤諦三:
という事で、
相談者:
はい
加藤諦三:
浮気はして・・いないわけですね?
相談者:
し、していない、して、はい
加藤諦三:
はい
相談者:
ちょっとそういう、軽いところがわたくしにあるもんですから。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい。ちょっとそういう、ええ、えー、疑われた事が・・えーと数十年前にありました。
加藤諦三:
はい
相談者:
でえ、わたし、転勤族なもんですから、
加藤諦三:
はい
相談者:
その女性とは同じ会社なんですけれども、
加藤諦三:
はい
相談者:
会う事もなく。
加藤諦三:
はい
相談者:
ただあのお・・LINEで・・繋が、りまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
1年ほど前からちょっと、LINEを・・タンパ(?)にやってたんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、ただ、たまなんですが、やっぱ、な、さっきも言いましたように、軽いところはあるもんで、
加藤諦三:
はい
相談者:
「ちょっと会いたいよ」とか。
加藤諦三:
ああ
相談者:
あ、そういう事を書いてしまうんですよ。
加藤諦三:
はい、はい、はい
相談者:
はい。で、たま、それとまた別の女性なんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
取引先の女性と、
加藤諦三:
はい
相談者:
先日あの飲みに行かなきゃいけなくなりまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、その事は、もう、ちょっと、疑われるのも嫌だから家内には言ってたんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、行く前は別に、機嫌良く送り出してくれたんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
ま、その日はもう、あの、遅くなるとまた疑われるのも嫌なので、
加藤諦三:
はい
相談者:
早く帰ったら、あの、凄く機嫌が悪くて。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、わたし、も、全然軽い、気持ちなんで、ロックなんかしてないんですよ、スマホは。
加藤諦三:
はいはい
相談者:
で、そのスマホを、家内が、見まして。
加藤諦三:
はい
相談者:
あ、昔のこの女とLINE、まだやってるっていう事で・・怒られまして。
加藤諦三:
あ、今回・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
の、女性じゃなくてその・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
数十年前の女性ね?
相談者:
そ、今回の女性との件も、LINEを見たんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、二人のLINEで見ました。
加藤諦三:
で、何て書いてあったわけ?
相談者:
今回一緒に行った女性のLINEには別に、写真を1枚撮られたんで一緒にそれが、LINEでやり取りしただけで。
加藤諦三:
それでその写真ん・・を、奥さんに・・疑われた?
相談者:
んん、えっと、す、その写真に、でもその、前の、その女性との・・
加藤諦三:
はい
相談者:
あのお、LINEのやり取りの方が、
加藤諦三:
はい
相談者:
気になったみたいです。
加藤諦三:
あー
相談者:
はい
加藤諦三:
・・ま、奥さんからすると、数十年前の・・
相談者:
ええ はい
加藤諦三:
女性っていうのは・・本当に、好きな女性だったんじゃないのかな?という、疑いがあるんだね?
相談者:
わたしは全然そんな事ないんですけども(苦笑)
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、奥さんはそうすっといまだに・・そのお・・
相談者:
いや、それが・・
加藤諦三:
スマホを見て・・前の・・女性との浮気は、あったと信じて、
相談者:
はい
加藤諦三:
そして、機嫌が悪いわけ?今。
相談者:
それがあの、機嫌がいい時と、悪い時がありまして。
加藤諦三:
うん、あ、それは誰でもあると思うけど?
相談者:
ええ、週末は二人仲良く、買い物行ったりとかあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
バーベキューしたりも、するし、
加藤諦三:
はい
相談者:
食事も行くんですが。
加藤諦三:
はい
相談者:
朝起きた時に、あ、なんか冷たいなっていう・・雰囲気が、ある時があって、
加藤諦三:
うん
相談者:
・・これが、もうちょっと、数ヵ月続いてるので、いい時と悪い時がですね。
加藤諦三:
え?・・数ヵ月続いてんの?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
という事は・・
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの奥さん、割と嫉妬深いの?
相談者:
嫉妬深いん、ですね。
それともう一つは、わたしあの・・家内に対して、
加藤諦三:
はい
相談者:
辛い言葉も、結婚生活で、何度かぶつけちゃったもんですから。
加藤諦三:
・・
相談者:
脅しですね、要するに。
あの、「離婚するぞ」と。
加藤諦三:
・・あ、だから、そういう離婚なんていう事は、
相談者:
はい
加藤諦三:
脅しでそう、言うもんじゃないんですよねぇ。
相談者:
そうですね。それはやっぱちょっとわたし、反省してます。
加藤諦三:
うん、だから・・
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの場合にはあ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたを理解するってのは言葉じゃなくてえ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
その言葉を言った時の、あなたの・・表情とか言い方で全部理解しないといけないんだよね。
相談者:
・・それはやっぱ、今、おこ、あの彼女が怒ってる時には、
「あなたがこんな事言った」っていう事は、な、何度か言われました。
加藤諦三:
あー
相談者:
はい
加藤諦三:
彼女なんか劣等感ないですか?
よく他人と自分とを比較するとかね?
相談者:
あっ・・それは、はあ、
「あの人は」・・「顔が綺麗」だとか。
加藤諦三:
ああ
相談者:
「可愛い」とか。
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、優秀だ、「あの人の子どもさんは優秀だ」とか。
「何でもできる」みたいな事は言いますね。
加藤諦三:
あー・・あのねえ・・
相談者:
はい
加藤諦三:
劣等感の強い事のお・・
相談者:
はい
加藤諦三:
一つの・・確かな特徴っていうのは嫉妬深さなんですよ。
相談者:
ああ、はあ、は
加藤諦三:
・・けど割とそうすると傷付きやすいんだよね。
相談者:
傷付きやすいと思います。
加藤諦三:
・・うーん
相談者:
うん
加藤諦三:
それでえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
この、脅しに弱いでしょ?、奥さん。
相談者:
泣きます。
加藤諦三:
うん
相談者:
で、そのたんびにわたしも反省して謝って・・
加藤諦三:
うん
相談者:
という繰り返しがあったと思いますね。
加藤諦三:
・・うーん、それで今日の、相談というのはどういう事ですか?
相談者:
・・また、数ヵ月前の・・家内とわたしに戻りたいと。
ま、要するに、二人で仲良く・・生きて行きたい。
加藤諦三:
ええ・・それにはどうしたらいいかっていう事?
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はあの、スタジオに、
相談者:
はい
加藤諦三:
心についての、エッセイストとしてお馴染みの、マドモアゼル愛先生がいらしてんので、
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)
よく聞き取れますね。凄
エリートにはなれれなかったってところ
使いこなせないほど便利で楽しいおスマホ様
と、みせかけ不便で怖いおスマホ相談
ズレてる輩ほど生きにくい
それは案外まともな時代じゃなかろうか?
それでもあなたのスマホ、バキバキに割って解決したろ
本放送で聴いていた。
加藤氏から「エリートになれなかった劣等感」を指摘された後に、項垂れた子供のように素直になった相談者が印象的だった。素直なところはあるので、今後なんとかできるんじゃなかろか。
しかし、この手の相談もお手の物とはいえ加藤氏の切れ味は相変わらず鋭い。