「生命保険金で妻を助けようと思う」その前に一つだけあなたはやることがあります
テレフォン人生相談 2018年1月15日 月曜日
仕事が長続きせず、自分に怒りを感じて死ぬことも考えてしまう。どう生きていくべきか?
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 男53歳無職 妻50歳パート勤め 二人暮らし 子どもはいない
今日の一言: 生きる事を楽しむ能力を破壊するもの、それが自分に対する絶望です。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。
相談者:
53歳です。
加藤諦三:
53歳、結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
えー、奥さん何歳ですか?
相談者:
50歳です。
加藤諦三:
50歳、お子さんは?
相談者:
おりません。
加藤諦三:
今お二人で暮らしてるんですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい分かりました。で、どんな相談ですか?
相談者:
・・え、これからもう、どう生きて行ったらいいのかが分からなくなってしまいまして。
加藤諦三:
・・はい。どう生きて行きていいかも分からない?、で、その、そういうように・・思い出したのはいつう、頃からですか?、何年前ぐらいから?
相談者:
やもう、ここ1年、2年ぐらいですかね。
加藤諦三:
あ・・1年て、ということは、割と最近という事ですね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
・・はい・・それで、具体的な話い・・を聞くと、今、奥さんとの関係は上手く行ってるの?それとも・・
相談者:
え、一応上手くはいってます。
加藤諦三:
一応上手くいってる。
相談者:
はい。ま、どう言うたらいいんかな・・心配を掛けないように痩せ我慢をします。
加藤諦三:
はい?
相談者:
心配を掛けような事は言うてます。
加藤諦三:
あ・・心配を掛けないように気を付け・・
相談者:
てはいます。
加藤諦三:
ながら言っている?
相談者:
はい
加藤諦三:
・・という事は何?奥さんといる時、リラックスできるという事・・ではないんですか?リラックスはできんの?
相談者:
リラックスはできます。
加藤諦三:
リラックスできんの?
相談者:
はい
加藤諦三:
・・あなたが言うリラックスってどういう意味ですか?
相談者:
そうですね・・とりあえず生活、まあ・・困窮しない生活・・・ですね。
加藤諦三:
ああ・・
相談者:
ええ、そういう事です。
加藤諦三:
わ、分かりました、要するに・・あの・・ん、経済的な面を言ったわけですね?、心理的な面じゃなくてね?
相談者:
そう、あ、申し訳ないです。そうです、はい
加藤諦三:
はいはい。で、仕事は・・会社員ですか?、自営ですか?
相談者:
現在、無職、無職です。
加藤諦三:
あ・・今は無職ですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
あのお、職がなくて生活が安定してるっていうのは?
相談者:
いや
加藤諦三:
経済的に安定してるっていうのは?
相談者:
もう、かみさんのパート代に、頼りっきりで。
加藤諦三:
あ、なるほど。奥さんの収入でもって生活が安定してるっていう事ね?
相談者:
ほとんど安定はしてませんけど。
加藤諦三:
・・ほとんど安定はしていない?
相談者:
はい
加藤諦三:
けれども・・
相談者:
何とか食いしのいでます。
加藤諦三:
うん、ふんふんふん、それであなたがあのお・・無職というのはいつ頃からですか?
相談者:
え、1ヵ月ぐらいですかね。
加藤諦三:
どういうところで働いてたの?
相談者:
いろんな・・
加藤諦三:
か、会社員とかまたは・・自分が仕事してた・・
相談者:
派遣、派遣社員ですが。
加藤諦三:
でそれを、その派遣社員で、しゃ、あの最後の会社を辞めてからどのぐらい経つんですか?
相談者:
1ヵ月ぐらいですね、1ヵ月・・
加藤諦三:
あ、という事は・・つい最近まで働いてたって事ですね?
相談者:
ええ・・
加藤諦三:
それで・・そのあなたが、もう、どう生きていいか分からないのは、この1、2年だ、と言うんですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
この1、2年の、前と、このどう生きていいか分からなくなってる・・そこでなんか生活の仕方に・・変化はあったんですか?
相談者:
いや特にないんですけれども。
加藤諦三:
特にない。
相談者:
わたしがその仕事が続かないのが何よりの原因ですね。
加藤諦三:
ふうん、仕事が続かないっていうのは、いつ頃から?
相談者:
・・もうこれは、40代ぐらいからですけれども。
加藤諦三:
40代ぐらいから。
相談者:
はい
加藤諦三:
じゃ、あのお、最初に・・お勤めしたのは何歳ぐらい?
相談者:
18から、勤めております。
加藤諦三:
18から。
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、その時は、どのぐらい続いたの?
相談者:
15年ほどは、続きました。
加藤諦三:
15年程続いた。
相談者:
ええ
加藤諦三:
すると30代の、ま、中ぐらいまで続いたわけですね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
ええ
相談者:
はい
加藤諦三:
・・で、その後、後は、そうすると・・派遣社員で色んな、会社に行ってたの?
相談者:
いえ、あの、自営業もしておりましたし。ほんで正社員にもなりましたし。
加藤諦三:
自営は、何をやってたんですか?
相談者:
え、自営業は農業の方ですね。
加藤諦三:
あーそうですか。
相談者:
はい。それは農業の方はもうちょっと、倒産してしまいまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
で40代ぐらいで、
加藤諦三:
はい
相談者:
また、再就職しようと思ってたんですけれども、もうそこから・・全然ズルズルと続かなくなって来ましたね。
加藤諦三:
うーん・・
相談者:
ま、とにかく、金を稼がんと、生活できないのは当たり前ですから、
加藤諦三:
はい
相談者:
・・うん、ですからその金稼ぐ手段として仕事はしなければならん。
加藤諦三:
は、はい
相談者:
でもその仕事に就いても、長続きはしない。どうしても気力体力がもたない・・っていう自分・・に対する怒りっていうか。
加藤諦三:
うん、そりゃそうだ自分に対する怒りね。
相談者:
憤りっていうか。ええ
加藤諦三:
その「自分に対する怒り」って言ったけど自分に対する怒りでもあり、自分に対する失望でもあんだよね?
相談者:
そうですね、はい・・絶望的な・・感じですね、ホントに。
加藤諦三:
うーん・・で、ホントに辛い?今。
相談者:
辛いです(ため息)、人の一生は長すぎるなと思って。・・いっそぉ・・無理して働いて・・日銭稼ぐよりも・・
加藤諦三:
うん
相談者:
まあ、死んで保険金はった方がかみさんも幸せなんじゃないか?・・と真剣に考えてます。
加藤諦三:
うーん。死んだ方が、あ、あその・・
相談者:
うん
加藤諦三:
保険金であれと、かん、真剣に考えてると。
相談者:
そうです。
加藤諦三:
・・だけれど・・あなたの話を聞くとね?
相談者:
はい
加藤諦三:
自分に対する、怒りとか、
相談者:
ええ
加藤諦三:
失望、絶望というのは・・
相談者:
はい
加藤諦三:
そんな珍しい事じゃなくて、
相談者:
ええ
加藤諦三:
そこでそのお、自殺まで・・行くのにはちょっと、距離があるんだけどね。
相談者:
・・あー・・いやもう・・でも、回数が、ハンパないですからねえ。
加藤諦三:
・・ん?何が、ハンパない?
相談者:
うん、その、仕事が続かなくなって転職した回数・・会社を辞めた回数。ええ
加藤諦三:
あ、転職した回数、回数どのぐらいなの?
相談者:
んもう100回超えてますでしょうね。
加藤諦三:
100回超えてるという事はあ・・
相談者:
ええ
加藤諦三:
20年間ぐらいの間にい・・
相談者:
うん
加藤諦三:
100回も・・しょ、しょっちゅう変えてるんだね?
相談者:
そうです。もう1ヵ月2ヵ月単位で変えてますね。
加藤諦三:
変えて、その会社に行きますね。
相談者:
はい
加藤諦三:
新しいね?
相談者:
うん
加藤諦三:
・・で1ヵ月う、で、また辞めるわけだ・・何が一番原因なの?
相談者:
・・それが分からないんです。
加藤諦三:
あ・・それが分かんない?
相談者:
ええ
加藤諦三:
あのお・・つまりあれ?
「それが分からない」っていう事は、なんで辞めるかは、分かんないけど辞めちゃうっていう事?
相談者:
・・なぜですかね?・・
加藤諦三:
・・それが分かんない?
相談者:
ええ・・よく分からないんですよ。自分自身も分からないですしその辞める時の・・自分の気持ちっていうか何で辞めるのか?分からないです・・
加藤諦三:
なんで、なんで辞めるのか分からないけど・・
相談者:
うん
加藤諦三:
辞めないではいられないんで、しょ?
相談者:
そ、そうです。
加藤諦三:
あー・・それで、じゃあ、今日のあなたってのは、「死にます」っていう・・事に対して・・
相談者:
はい
加藤諦三:
どう生きていいか分からないという事で・・じゃ、どう生きたらいいか?って事ですよね?
相談者:
そうですよね。
加藤諦三:
はい
相談者:
あ・・
加藤諦三:
スタジオに、あの心についてのエッセイストとしてお馴染のマドモアゼル愛先生がいらしてますので・・
相談者:
はい
加藤諦三:
ご意見を、伺います。
(回答者に交代)