夜の営みと生活費をバーターする男の3つの相談。問答無用の三石砲の連射で終わる
(再びパーソナリティ)
今井通子:
お分かりいただけましたか?
相談者:
よく分かりました。
今井通子:
はい・・それじゃあ・・実行ですね。
相談者:
そうですね、もう、あ、早速、はい。
今井通子:
はい
相談者:
あの・・ホントにすぐやってみます。
今井通子:
はーい
三石由起子:
はい、はい
相談者:
はい
今井通子:
じゃ・・失礼しまーす。
相談者:
あ、はい、ホントにありがとうございました。
(内容ここまで)
セックスを夫婦で率直に話すのは悪いことじゃない。
生活費について夫婦で議論するのはもちろん良いこと。
しかし・・
この二つを同じテーブルに載せることはあり得ない。
離婚は避けられないから相談の2と3は無用、じゃなくて、
この二つを同等に論じることの異常さを、三石女史は怒鳴るのではなく、理解させないといけなかった。
男 「『そっちが(夫婦生活を)拒否するなら、こっちも(生活費アップを)拒否する』とかって、だいぶ揉めまして」
離婚の原因は昨日の出来事ではない。
社会学の教科書の最初の方に出て来るのが、人を取り巻く空間のカテゴライズだ。
まず一番内側に愛情空間。
わたしたちが最も大切にする家族や恋人だ。
その周りを親しい友情空間が囲み、さらにその周りに知り合い空間がある。
そして、そこから外は、無限の他人空間が広がっている。
他人空間は別名、貨幣空間と呼ばれる。
モノやサービスとカネとの交換の世界で、他人とは貨幣を媒介にしてつながることができる。
なぜこれを紹介したかというと、社会学がこうしたカテゴライズによって論を前に進めていけるのは、カテゴリごとに違ったコミュニケーションが存在するという大前提があるからだ。
ところが、
このカテゴリを区別できない人種がいる。
今日の相談者だ。
セックスに応じるなら生活費を増やしてもいいというのは、プレイと料金でデリヘル嬢と交渉するのと変わらない。
男は、愛情空間と貨幣空間の区別が出来ない。
店員の微笑みをオレに気があると思い込んだりする。
男に悪気なんてなく、だからこそ臆面もなく、今井さんに取り引きのやりとりをつまびらかにできる。
男は外資流のyes, butの交渉術(*)を、これまたTPOもわきまえず家の中にそのまま持ち込んだだけだ。
(*)yes, butの交渉術:
「OK、その換わり・・」
needsとneedsをぶつけ合っても折り合えないが、wantsで折れることによってneedsを獲得する。
男にとってはセックスがneedsで、生活費がwants。
間違いない。
男は自閉スペクトラムの右上に位置する知的障害を伴わない発達障害。
アスペルガーだ。
妻の実家に謝りに行ったエピソ―ドにも、とても特徴が出ている。
目的は妻に会って謝ること。
でも、ついさっき、帰る・帰さないで揉めた挙句、妻がたまらずお巡りさんに助けを求めたばっかりだよ?
男の頭の中には謝りたい自分がいるだけで、そこに相手はいない。
あるいは、自分の思いをそのまま相手の思いとする”同化”が行われている。
妻が自分を恐れているというところまでは分かったみたい。
だけど、その理由が分からない。
アタシが教えてあげる。
怖がる理由はね、まさにソレなの。
何を言っても分かってくれない、言葉が通じず情緒の交換が出来ないエイリアン。
過去に最悪の結果となってマスコミを賑わした、何人かのストーカーとアンタを重ね合わせるぐらいにまでなっているの。
7年間、妻がずっと感じて来た違和感、「どうして?、なぜ?」
それはここ1年で確信に変わり、
この一週間で絶望した。
妻に家計を渡さないのも、
7年間の小さないざこざに何の問題も見いだせないのも、
不調で痩せた妻にセックスを求めるのも、
箸を投げつける直前の会話のしつこさも、
自分に不利なことでも構わず他人に話す正直さも、
相談を三つに分ける几帳面さも、
すべてアスペの特徴。
番組が男に気づかせて欲しかった。
先天性のコミュニケーション不全であることを。
それが今起きていることの原因の全てであることを。
残念ながら三石女史も男を普通扱い。
普通の人は厳しく叱れば事の重大さに気づき、反省したり、あるいは理不尽だと思えば反発もする。
男はこのどれでもない。
この人はなぜこんなに怒っているんだろう?
と、これが理解できないまま、男は言われたアドバイスだけを忠実に実行する。
妻がそれを受け入れるかどうかは分からない。
だけど、もし万一受け入れたとしても、何も解決していない。
男にとっては、単に条件闘争に過ぎず、大きく譲歩したから離婚を回避できたとしか思わないから。
アスペを克服する以外にこの夫婦の再生はない。
必要なのは、
夫自身の自覚と克服しようという意志。
夫に対する妻の理解とこの人とやっていこうという決意。
だからムリだ。
今日ほど今井さんの「お分かりいただけましたか?」が虚しく聞こえたことはない。
男 「よく分かりましたあ」
何が?
ああ、妻に財産渡すってことね。
ハイハイ。
普通にモラハラ経済DVですありがとうございます。
「なんで金を渡さないの」
「金の話だよ」
「お・か・ね・の・は・な・し・だ・よ」
容赦ない三石砲が今回もキレッキレ。
この放送を教本にして「その結婚本当にいいの?」というタイトルにして婚姻届と一緒に配布したいくらい。
年金と税金とマウント材料が欲しい政治家と老年代にとっては目の上のたん瘤だろうが(笑)
管理人さんのコメントも楽しみです。
自分もアスペなんだろうなと気付かされました。
アスペって克服できないんかなぁ・・・
アスペ同士の夫婦ならバランスが取れるんかなあ・・・・
治療法、あるんでしょうかね? 病気なら気の毒やね。
しかしウチの職場、そんなのうじゃうじゃいるのよ。
しかもそんな人に限って出世してるのよ。
管理人さんの解説&コメント、いつも解りやすくて助かります。
付き合っている人がアスペだと思います。本人は全く自覚無いし、むしろ頭が良くて回転も速い事は自覚。
思考回路の違和感、話の通じない不気味さと恐怖は親密になった人でないと分からないと思います。
なので、同じく悩んでいる人がいるんだと思うと少し慰められます。
何か解決のヒントになればと本を読んだり、テレホン人生相談聴いたりしていますが、結局は本人が自覚して治療する以外は無いんですね、、、
これからも楽しみに読ませていただきます。
外資金融お勤めで稼ぎはよろしく
生活費、11万?
十分でっしゃろ?とか
自分の稼ぎの1/10も渡してなかったドケチ亭主だろ
ズレとるわ
金額ではない財産でもない
おのれの根性がキモイんじゃ!
セコくてギラギラした油っぽい中年がS〇X!S〇X!って、そんなん・・
お巡りさんを盾にして逃げる程、恐怖、嫌悪感いっぱいなのに
セックスなんて出来る訳ないだろう。
中学生やませてる小学生でも分かる現実だよ
仮に相談者がアスぺで自覚しようがしまいが
行いを直そうが直しまいが関係なく奥さんは離婚しかないと思う。
アスペの方って勉強できる人多いよね
でケチな気がするのは私だけかな
高学歴の人の中で働いているのでまわりアスペチックな方ばかりです
もう慣れたけど
そうそうこんな感じになりそうだなぁって思いながら読みました
相談者はお金と結婚していたのですね。
この人に妻とは何と思っていたのだろう。性行為のできる家政婦か。
性行為のできる家政婦アンドロイドの開発が待たれる。文句言わずに家事、モノ食わない、夜も満足。アスぺ男にはもってこいだ。少子化が加速される?アスぺ男に子孫を残させるような国なら滅んだ方が良い。
wantsが少なすぎー!
そしてデメリット多すぎ!
仕事まともに出来てんの?この人
…いや、この人の中では妻子の価値が物凄く低いんだ
だから舐めてかかってるからこんな上からの交渉が出来るんだ
これもうサイコパスじゃないのか…
私の元夫も同じで、セックスと生活費や必要なものを買う時、又は育児とセックスがトレードオフでした。
本人は悪い事をしている自覚はないんです。セックスは妻のつとめだと再三言い聞かされ、結婚生活数年間、育児の疲弊等で心が弱り私自身正常な思考が出来ませんでした。
「このくらいで済むんだから楽なものでしょ」「これをやるならもちろん今夜サービスしてもらえるんだよね」「育児をやって欲しいなら勿論分かっているよね?」
これが結婚生活の中で言われた言葉です。自分の気持ちが通らなければ不機嫌になるのも同じ。
どうしてこういう思考になるのか分かりませんでしたが、アスペルガーだったのですね…
元夫も仕事が良く出来て、周りへの配慮も上手く、傍からみると良い夫でした。
若かった私は人を見る目がなく結婚してしまいましたが、どうかこれから結婚する人達が同じ様な被害にあわず、幸せな結婚生活が営める様に祈っています。
以前にこちらを読んで、面白かったな。と思い再訪再読。
YouTubeで音声でも聞きましたが、三石先生の怒号が半端なくて、結構それで男の異常さの印象が薄れてしまったのですが…いや再読して改めてアスペルガーだよなあ。と。
ここまで妻に本気で怖がられる存在になっていることを事実として認識しながら、もしも夫婦再構築できたあとの夜の営みを心配する思考回路が不可解。
まず再構築が無理だと普通の人なら分かることが、分からないのね。
でも可哀想。
アスペルガーって本人も周りも不幸。
早く原因特定されて遺伝子治療でもなんでも治せるようになるといいのに。
このページ、管理人さんの講義も面白いしコメントも一つ一つ、レベル高い。
最近の記事は変なコメントが目立つので、ここに再訪して「そうだった、以前はコメント含めて、こんなに面白かったよね。」って、しみじみ思いました。
私も。2019年くらい迄はコメント欄落ち着いていたな、と懐かしくなる。最近は極論を振るったり、自分の物差しを押し付けたり…。本件の相談者と同等に墜ちてまで、コメントすることも無いのにね。