女手一つ家族を支えた成年後見人がフライング。解任に納得できない
(回答者に交代)
坂井眞:
よろしくおねがいします
相談者:
はい
坂井眞:
今の状態を整理しますと、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、10年間、
相談者:
うん
坂井眞:
あなたが、あー、御主人の成年後見人として、
相談者:
はい
坂井眞:
管理をしてきましたと。
相談者:
はい
坂井眞:
おー、ところが、そのお、ご長男に、
相談者:
うん
坂井眞:
いー、ま、経緯はともかく、長男・・の方が家を建てるって言うんで、
相談者:
うん
坂井眞:
じゃ、一千万、
相談者:
はい
坂井眞:
持っておきなさいと。
ま、実際は上げたあ、(苦笑)形になるのかもしれませんが、
相談者:
フフフ(苦笑)
はい
坂井眞:
「持っておきなさい」と言って、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたの口座から、
相談者:
はい
坂井眞:
息子さんに、一千万を渡したと。
相談者:
はい
坂井眞:
それで、その一千万は、
相談者:
うん
坂井眞:
まさか現金下ろして手渡しじゃなくて、息子さんの口座に送金しましたか?
相談者:
いえいえ
あの、現金を下ろして、持っていきました。現金で。
坂井眞:
ああ、そお。
そうすると、
相談者:
うん
坂井眞:
下ろしたということ、と、その受取りの日付は一致するけれども、
相談者:
一致します、はい
坂井眞:
うん
だけれども、口座で動きを確認するという形にはなってないんですね?
相談者:
・・うん
坂井眞:
それから・・
その、同じ頃に、
相談者:
うん
坂井眞:
えー、御主人の、あなたが後見人をしていた御主人の、
相談者:
うん
坂井眞:
通帳から、大きなお金が出ていますか?
相談者:
はい
お金を下ろしたのはね、2日か、3日ぐらい後に下ろしています。
坂井眞:
いくらですか?
相談者:
はい、死亡保険金が。
千三百万円。
坂井眞:
あー、だから、
相談者:
うん
坂井眞:
あのお、その千三百万円が、のうちの一千万円が、
相談者:
うん
坂井眞:
息子さんの手元に行ったのか?
相談者:
うん
坂井眞:
あなたの口座から下ろした一千万円が息子の手元に行ったのか?
息子さんの手元に行ったのか?
相談者:
うん
坂井眞:
これは、口座を見ても分からないんですね。
相談者:
あ、分かりますよ。
坂井眞:
どうして?
相談者:
あの、一千万下ろしたときの日にち、がありますよね?
坂井眞:
はい
相談者:
そして、一千三百万円下ろしたときの日にちがありますから。
坂井眞:
はい
相談者:
一千・・息子に渡したのは2日前です。
坂井眞:
ああ、だから、息子さんが書いた受取証の日付が前だけだというだけですよね?
相談者:
・・
いえ、下ろした日が前です。銀行から。
坂井眞:
あなたの口座からでしょ?
相談者:
はい
坂井眞:
息子さんが受け取ったのがいつか?っていうのは、何で証明しますか?
相談者:
主人の名前でね、受取証って書いたのがあります。
坂井眞:
それは息子さんが書いたんでしょ?
相談者:
はい
坂井眞:
だから、わたしが、言っているのは、息子さんが書いた日付、実際、そうなんだろうけれども、
相談者:
うん
坂井眞:
銀行の通帳のような形で、日付が、自動的に出てくるっていう日付ではないわけですよね?
相談者:
はいはいはい
坂井眞:
そうすると、その千三百万円下ろした日が、その二日後っていう・・ときじゃなくて、
相談者:
はい
坂井眞:
一年後だったら、全然誰も問題しなかったと思うんですよ。
相談者:
ああ、はいはい
坂井眞:
一千万なんていうお金は、そんな色んな所から、普通の人は動かないわけで、
相談者:
はい
坂井眞:
えー、息子さんの家建てるときに、一千万使ったとしたら、
相談者:
うん
坂井眞:
あなたが出した一千万。
それ、送金してれば問題なかったんだけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
現金にして手渡しをして、
相談者:
◆#$%□が近いですので、
坂井眞:
受取証に、したから、
相談者:
うん
坂井眞:
そうすると、法的な証明出来ないじゃないですか。
相談者:
はいはい
坂井眞:
だけど、他に大きなお金動いてなかったら、
これ以外、どこから、お金出てくるんですか?って話が出来るんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
ちょうど、その二日後に、
相談者:
うん
坂井眞:
ご主人の口座から千三百万下ろしてるから、
相談者:
はい
坂井眞:
どっちのお金が行ったか?分かんないじゃないかと。
こういうふうに思う人がいるわけですよ。
相談者:
ああ、はいはい
坂井眞:
それで、あなたとしては、「いやいや、受取りの日付がご主人の口座から下りたよりも二日前だ」って言うんだけれども、
相談者:
うんうんうん
坂井眞:
疑う人は、「いや、そんなもの後からどうにでも書けるでしょ?」と。
こう思うわけだよね?
相談者:
はいはい
坂井眞:
というあたりが、
相談者:
うん
坂井眞:
ポイントじゃないかと、今お聞きして思いました。
相談者:
はい
坂井眞:
で、その千三百万円はどうしたんですか?
相談者:
自分の通帳に入れました。
坂井眞:
あなたの通帳に入れた?
相談者:
あー、はい、受取人が、妻、宛でしたから。
坂井眞:
・・
で、どうして、その同じタイミングで動かしたんですか?
要するに、
相談者:
あ、お金動かしたことです?
坂井眞:
その一千万をあげるっていう話と、
相談者:
うん
坂井眞:
死亡保険金千三百万円貰えるって話って、別に、全く違う話じゃないですか?
相談者:
あ、時期が一緒でした。
家作るのと。
不思議なことに。
坂井眞:
で、だとするとね、
相談者:
うん
坂井眞:
でえ、その千三百万円下ろしたんだけど、
相談者:
はい
坂井眞:
それが、行き先が分かんな、分からないとね?
相談者:
うん
坂井眞:
ちょっとそれはあ・・「どっちが行っているか?分かんないじゃないか」って言われてもしょうがないんだけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
あなたの今のお話だと、すごくキレイに話が、説明できるじゃないですか。
相談者:
ですから、説明しましたから、
坂井眞:
うん、ちょっと聞いてくれる?(苦笑)
相談者:
うん
坂井眞:
あの、憤りは分かるんだけど、話聞いてもらわないと。(苦笑)
相談者:
(苦笑)
坂井眞:
アドバイスにならないから、ちょっと聞いてね。(苦笑)
相談者:
(苦笑)は、はい
坂井眞:
うん(苦笑)
あのお、えー、「おかしい」と思ってらっしゃるのよく分かるんで。
相談者:
うん
坂井眞:
そうすると、あなたとしては、「全部説明がつく話なのに」ということですよね?
相談者:
はいはい
坂井眞:
で、なのに裁判所は、あー、ご主人の財産を、の管理のし方がまずいから、
相談者:
うんうん
坂井眞:
あー、成年後見人の資格は剥奪されてしまいましたと。
四年前にね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、今の、お、成年後見人が、弁護士さんが選ばれた。
相談者:
うん
坂井眞:
で、あなたが今考えていることは、
相談者:
うん
坂井眞:
自分は何も問題のあることはしていないから、
相談者:
うん
坂井眞:
今の、おー、成年後見人を解任して、
相談者:
うん
坂井眞:
自分をも一回選任してもらいたいと。
こういうご相談でしょ?
相談者:
はいはい
坂井眞:
ね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、だけど、それは今の成年後見人が特に問題、があるわけではないのに、
相談者:
はい
坂井眞:
解任してくれといっても、なかなか解任する理由がないわけだし、
相談者:
うん
坂井眞:
今の成年後見人は別に何か問題な、行動をしてるわけじゃないですよね?
相談者:
あ、月5万円を、支出が出ますから、
坂井眞:
うん
相談者:
あの、自分でやったら、一円も取ってなかったですから。
坂井眞:
あなただったらゼロ円だったのに、
相談者:
うん
坂井眞:
弁護士さんが就いたので月5万円の、
相談者:
五万円、取ります。うん
坂井眞:
費用が掛かって、ご主人の財産が減ってしまうのはおかしいと。
相談者:
減って・・・はい
坂井眞:
でね?
ただそれは裁判所が、月五万円って決めてるわけだから、
相談者:
うん
坂井眞:
そのお、プラスマイナスで言ったら、その通りだけど、
相談者:
うん
坂井眞:
それをおかしいと言ってみてもなかなか、通らないですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
で、何が言いたいかと言うと、あなたが一遍、
相談者:
うん
坂井眞:
問題が、あったと。
相談者:
はい
坂井眞:
言われてしまった。
これはあったかどうか別ですよ?
裁判所があなたのことをそう判断しちゃったわけですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
そういう人が、「自分がも一回なりたい」と言うだけではなかなか難しいので、
相談者:
はい
坂井眞:
それは、あの、一般論としては分かりますよね?
相談者:
はい
坂井眞:
今やってる人が特に問題なければ、あの、ま、平たく言ったら、「もう、クビだ」っていうふうに、言えないですし、
相談者:
はい
坂井眞:
で、えーと、今の成年後見人、に、問題があるというのは、月五万円余分に費用が掛かるということだけですか?
相談者:
です。はい、今のところ。
坂井眞:
他には何もないの?
相談者:
何も、ないですが。
坂井眞:
うん
相談者:
うん
今の、後見人がね、家族の誰かにね、後見人、あの、させようね?と。おっしゃいます。
坂井眞:
・・うん
それじゃいかんですか?
相談者:
(苦笑)いや、な、なるべくは、自分でやりたいっていう・・
いや、精一杯、若いときから・・自分のオヤジも、早く亡くして、自分で苦労して・・むす・・兄弟も皆、大学行かして?
坂井眞:
うん
相談者:
わたしが二十七歳から、また勉強始めました。
坂井眞:
はい
相談者:
それで、資格を取って、公務員になりました。
坂井眞:
はい
相談者:
で、娘たちも、それなりの、大学全部出しました。
坂井眞:
はい
相談者:
それから、その精一杯やったこと認めて下さいって・・
(苦笑)終わりですか?、無理でしょうかね?
坂井眞:
(苦笑)あのね、そこ、その話と、あなたが精一杯やって、御主人の、その成年後見、人も精一杯やってきたのは、僕はその通りだと思ってるんだけれも、
相談者:
うんうん
坂井眞:
さっきの、その千三百万円の扱いに関してだけ、
相談者:
うん
坂井眞:
ちょっとなんか、あの、フライングっていうかね、
相談者:
はい
坂井眞:
ちょっと軽率に思っちゃったところに、問題があった、
相談者:
そうです。
坂井眞:
だけで、
相談者:
はい
フフフ(苦笑)
坂井眞:
それで、あなたのその、頑張ってきた、何十年のね?
相談者:
うん
坂井眞:
その頑張りい、が、否定されることにはならないと思った方が僕はいいと思うんですよ。
相談者:
はい
坂井眞:
で、後見人も、そのあたりのことは分かっているから、
相談者:
はい
坂井眞:
別に自分がやることに拘らないから、
相談者:
うん
坂井眞:
「家族どなたかなったらどうですか?」って言ってくれてるんだったら、
相談者:
はい
坂井眞:
それも一つの解決のような気がしますけどね。
相談者:
(苦笑)
も、素直、素直になりましょうかね。
坂井眞:
うん
あの、繰り返しになってしまうけども
相談者:
はい
坂井眞:
一遍、解任された人が、今、何も問題のあることをしていない、弁護士の成年後見人を、「解任してあたしにしてください」と言っても、そう簡単には通らない話なんで、
相談者:
(苦笑)
坂井眞:
それは分かりますよね?(笑)
相談者:
(笑)はい、存じ上げてます。
坂井眞:
人の話だと思ったら、そらそうだと思う・・
相談者:
それ、言われました。
坂井眞:
うん
相談者:
先生、ほんと、素敵なご説明ありがとうございます。
坂井眞:
いえいえ、とんでもないです
相談者:
生きる勇気が出ました
(再びパーソナリティ)
成年後見人って、月5万もかかるの知らなかった!
財産の額によって手数料かわるのかなぁ。
1000万を手渡しするのもびっくりした!
具体的な金額言ってくれるおもしろい。
管理人さんに心よりお礼申し上げます
長文感謝です
ここまでの解説他に誰がしてくれましょう?
超面白い読み物になってます
自分が全く物を知らない事に愕然とします
知識があればここまで面白く聞けるのかとシミジミ読ませていただきました
ありがとうございました
解説に脱帽です。
贈与税?普段どれだけ税金意識がないのかの裏返し
田舎で素朴
その実、根性悪く自分さえよければ良し
スローライフに憧れた都会者が絶望する現実
素人が誤魔化して弁護士に相談したのか・・
わざわざ振込にせず現金手渡ししたあたりかなり心証悪い
ほんと解任だけで済んだのは、本土にくらべいささかユルイ沖縄の裁判所のおかげかな。