弁護士が伝授。離婚カードで面会交流を勝ち取る和解戦略。口べた男には猫に小判

(再びパーソナリティ)

今井通子:
お分かりいただけました?

相談者:
はい、なんとかあ、ええ

今井通子:
あなたさあ、

相談者:
はい

今井通子:
なんか隠してなあい?

相談者:
何をですか?

今井通子:
だってえ、裁判官が、今は面会させられません、なんて、いうような、調停が、あり、得ないじゃない。

相談者:
・・

今井通子:
子どもに対してもなんか、暴力ふるったとかってあるんじゃないの?

相談者:
いや、ないです、それは、それは、ほんとにないです。

今井通子:
で、奥様の居場所が、

相談者:
はい

今井通子:
分かんないように、シェルター入って、ていうのは、

相談者:
はい

今井通子:
奥様の訴えが相当強いものじゃなきゃ、そうはならないと思うけど。

相談者:
だから、あのお、自分もなんで、そういうことしてないのに、そこまで、自分ばっかり、ちょっと納得いかない部分もちょっとあります。
ええ、はい

今井通子:
なんかお兄さんとかあ、なんかで手伝ってもらえる人いないの?
今のお話伺ってると、

相談者:
ええ

今井通子:
あなたのお話と、それから奥様から言われてるか、警察が言ってる話とは、あまりにも違い過ぎるので、

相談者:
そうです・・

今井通子:
もうちょっと平等にものが見れる人?

相談者:
いない・・

今井通子:
冷静に話せる人が、必要・・

相談者:
いないんですよ。

今井通子:
いないの?
でもね、

相談者:
ええ

今井通子:
調停の人もプロだから、そんな、このお、奥様の口車で、翻弄されるとかいうことないだろうし、

相談者:
(苦笑)いやそれが、自分自身も、難しいこと分かんないから、調停員の人に言われるがままに、「ああ、そうなんですか」、「そうなんですか」って言いながら、どうも「自分の言い分はこうなんですよ」って言ってもお、結局う、誰にも相談できないもんだから、自分一人で行って、こう、自分の考えでしか話すことできなくて・・

今井通子:
こういう場合って先生、あれですかね?
弁護士さんて付けた方がいいんですかね?

(再び回答者)

塩谷崇之:
んん、その方がいい、かもしれないですねえ。

今井通子:
ねえ

塩谷崇之:
というのはね、あの、言っちゃ悪いけれども、あなた自分のね、

相談者:
はい

塩谷崇之:
自分の考えを、

相談者:
はい

塩谷崇之:
きちんと筋道立てて、相手に、しかも、冷静に伝えるっていうことについては、あまり得意じゃないんじゃないかなと思うんですよね。

相談者:
そうです、人に説明するとか、そういう、ところとか、下手くそですよね。

塩谷崇之:
うん、だから、そこを補ってくれる、

相談者:
はい

塩谷崇之:
代理人の先生にきちんと頼んで、それでやっていかないと、

相談者:
はい

塩谷崇之:
訴訟になっても、そのまま、あー、裁判が進むことになってしまうんで、早めに弁護士に相談した方がいいと思います。

相談者:
はい

今井通子:
じゃ、そういうことで

相談者:
はい、色々ありがとうございました。

今井通子:
はい、じゃ、失礼します

相談者:
はい、失礼します

(内容ここまで)

今井 「危険があってシェルターに行ったんでしょ?」

本来はそう。
だけど、状況を精査して許可を出していたんじゃ、シェルター(緊急保護施設)として用を足さない。
入居に際して事実関係は二の次。

 

港区が青山一丁目3000㎡の土地に総工費100億を掛けて建設する施設が住民からの反対に遭っているそうな。

その施設とは「子ども家庭総合支援センター」(仮称)。
児童相談所を中心とする公共の複合施設だ。

マスコミは例のごとく一部住民の言葉尻を捉えて住民エゴという論調。
女子アナが住民を非難して喝采。
アホくさ。

論点は、税収と街づくり、日本一の地価を誇る土地の有効活用なのだが。

六本木、赤坂、芝・・区内だけでも熾烈な地域間競争を繰り広げる中、高級ショッピング街としての発展を期待している人たちにとって施設は受け入れ難い。

公共施設とはいえ、かなり限られたレイヤしか利用しない施設でしかないというのが反対理由の一つにある。

悩み多き母(父)と子は表参道から青山通りのドアマンが立つ高級ブランドのショーウィンドウを横目に児相に行くわけだ。

「このドレス、児相に行ったついでにブティックで買ったの」

ナイな。
施設の利用者は周辺の店舗のターゲットではない。

勘違いされちゃ困るが、児相の機能強化に反対する人なんて誰もいない。
だけど悲惨な結果となったニュースなんかを見れば、課題は法的権限と人材、そして警察、学校などとの省庁間連携、さらに広域連携。

なんで巨大な箱物を作る発想になるのかしら?

施設には母子家庭の生活を支援する施設も併設される。
オシャレな街にシェルターが設置されるわけだ。
きっと満杯になるだろう。

 

さて、今日の塩谷弁護士のレクチャーは保存版。

映画「それでもボクはやってない」では、弁護士が痴漢えん罪で勾留された男に対して、事実の確認もそこそこに、行為を認めるように勧めるくだりがある。

曰く、
犯行を認めれば、すぐに釈放され、罰金刑だけで日常に戻れる。
無実を主張すれば、収監されたまま起訴され、裁判となる。
そこで無罪となる確率はわずか数%。
万一無罪を勝ち取れたとしても、すでに被った社会的制裁は回復しようがない。

刑事と民事。
重みは全く違うけど、今日の塩谷弁護士が示した方針は同じ。
名を捨て実を取る。

夫婦の仲違いが、どうして子どもの権利である面会交流にまで影響を及ぼすのか?
妻が抵抗するのは当然だとしても、なぜ裁判所が父親を遠ざけることに加担するのか?
塩谷弁護士の解説はとても分かりやすい。

男は暴力を全否定するのならまだしも、認めてしまった。
男の言い分は、その行為の軽さや10年で2、3回という頻度、あるいは逆に妻からの暴力もあって、恐怖なんかとは程遠いということだ。

だけど、そうした主張は平行線にしかならなくて、裁判所の評価は、反省もせず妻に恨みを抱えたままの男。

この男、よく調停不成立まで突っ張ったと思うよ。
調停を成立させたい裁判所は、埒が明かない場合、一方を説得に掛かってくるからだ。
当然、このケースでは説得されるのは男。
それを跳ね返したわけだ。

ま、相手弁護士の方が早々に話し合う余地なしの宣言をしたのかもしれん。
(離婚訴訟は調停不成立を経ないと起こせない)

いずれにしても暴力の正当化はスジ悪。

裁判所が運営するサイトには、調停では、言いたいことがあれば何でも言ってくださいと案内されている。

それを鵜呑みにして、言いたいことをそのまま言うだけだと、ゼロになってしまうというのが塩谷弁護士のレクだ。

面会交流を勝ち取るには、暴力行為を認め、離婚は自業自得だと納得して見せ、悔み、反省し、心を入れ替え、安全な男になった、あるいはその努力をしているという印象を与えないといけない。

言葉だけではなく、例えば、実際にカウンセリングを受けている事実なんかを示すのもGood。

逆に妻側からすれば、そうした戦術に対する対策が必要だ。

家事調停、家事裁判は、事実を争う場ではない。
つけるウソはつき、
持てるカードを最大限に活用して、多くを手にするゲーム。

テレ人ヘビーリスナーが足掛け3年、相手弁護士、4人の調停員、3人の裁判官とおつきいした結論だ。

 

弁護士が伝授。離婚カードで面会交流を勝ち取る和解戦略。口べた男には猫に小判」への7件のフィードバック

  1. 申し訳無いけど低能(⁉︎)な香りが漂ってますね
    こやつが弁護士頼まず離婚調停にのぞんだと!
    スゴイ!相手方も変に苦労したでしょうね〜

    それにしてもよくこんな男と10年も‼︎
    ご苦労様でした
    息子さん似ないといいけど、そうはいかないのが人生ってもんですよね

    書き起こし感謝です
    久々日曜日まで…ありがとうございます

  2. 暴力をふるった方は忘れてるけどされた方は覚えてる。まさにそこな気がする。
    2、3回ってほんと??
    息子さんはどう思ってるんだろう。案外一番冷静に2人を見られるのは息子さんかも…

  3. 殴るのは論外だけど、テーブルひっくり返されたり怒鳴られたりでも、どんだけ怖いか想像できないんだろうな。
    自分より体のデカイ話の通じない馬鹿wに、同じことやられてみな?って感じ。
    まあ奥さんは対等にやりあってた部分もあって、それで「DVしてない」って言ってるのかもしれないけど、端で見聞きしてる子供はトラウマになると思う。

  4. 管理人さんのコメントは金に値します〜〜
    経験と知識の結晶を教えていただき深く感謝します。ただで教えていただきなんかもうしわけない気が…

    どうしても老後を一緒に生活する姿が浮かばない夫に読ませたくない回になりました。

  5. 以前、やはりシェルターに妻が逃げてしまった
    ケースがあったな。

    この時は「実際には暴力なんてないのに、
    『暴力をふるった』ことが記録に残るのが
    不満!」と相談者が憤っていたが、逆に
    回答者に「暴力が嘘だとしても、なぜ嘘まで
    ついてシェルターに逃げ込んだかを考える
    べきだ」とたしなめられていたな。

    1. ああ~、ありましたねえ。「シェルター 妻 寒々しさ」で検索掛けるとヒットしますね。此方の相談者がよりサイコチックだし、管理人さんの捕捉もなかなか怖いものがあります。

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