農業を手伝う弟が悩む作付けしないのに権利は主張する兄が相続する農地
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
&%$、よろしいですか?
相談者:
はーい
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
はいはいー
(内容ここまで)
坂井 「ネットででも調べていただければ」
あー
センセ、あのね、それしない人がテレ人に掛けてるの。
(子育てとか、夫婦関係とか、生き方の相談は、また別)
てか、ちょっと不親切。
あやふやな寄与分なんて、漢字の説明する暇があったら、あと半歩踏み込んだ質問すればここではっきりするでしょうに。
「報酬はもらってたの?」
これ。
答えはたぶんイエス。
子供二人養う男がまさか無報酬で手伝うまい。
親だってやらせまい。
これで寄与分の目はなくなる。
相談者からすれば不満だろうけど、出るとこ出れば、かくも寄与分は主張する側に厳しく、否定する側に優しい。
ということで、法定相続分に則れば、相談者に何のアドバンテージもなく、母の農地は兄弟仲良く半分づつ。
父の分を1対4で分けているので、結局、母亡き後の兄弟の農地の所有権は、
長男が 1/2 ✕ 1/5 + 1/2 ✕ 1/2 = 7/20
次男が 1/2 ✕ 4/5 + 1/2 ✕ 1/2 = 13/20
相談者の持ち分が、だいたい兄の2倍となる。
坂井先生も調停に掛けることを前提で話してるけど、こんな分かり切った結果、たったの3人、会って話せば?
兄の思惑なんだけど、耕作するつもりがない田畑なんてお荷物でしかない。
だったらもう考えられることは一つ。
売却処分。
そして、アンタの思惑。
農業どうすんの?
定年後に専業するつもりなのかしら?
それまであと10年ばかしあるようだけど。
てか、今だって、親父が家族養ってきた田畑を、81の老婆と、週末農業でどんだけやれてんだか。
相談者 「あーのぉ・・作物を・・栽培して・・あのお、荒らさぬように・・雑草を生やさぬように管理は、あの、してます」
雑草を生やさぬように管理・・
この言い草。
アンタ、草取りしかしない兄を責めてるけど、メンタリティは目くそ鼻くそじゃない?
母が元気なうちはどうにか農地は維持するけど、それ以降はまったく不透明。
てか、もっと言うと、頭の隅で企んでいることは兄と同じ。
で、そのことを母親からも見透かされている。
でしょ?
アンタと兄は同床異夢。
農地をなるべく高く換金したいという点で利害を共にする。
だったら、兄と土地を分け合ってから別々に動くなんて愚の骨頂。
農地のままで売却する可能性やら、宅地転用の可能性やら、色々調べなきゃいけないことがあるんじゃないの。
母が亡くなったら、兄弟共同名義のまま農地を処分し、得た金を兄弟で分け合う。
これを今酒飲んで話せよ。
小異を捨てて大同につく。
ま、ちとハードル高いか、この50代の兄弟には。
母親の一番の願いは兄弟喧嘩せず。
アンタの思惑どおりの遺言書なんか書くわけないじゃん。
相続で悩んでいるようですがその前に・・・
81歳のお母さん、今はまだ元気だけどそのうち必ず介護が必要になってくる。介護施設のお世話になる時が来る。施設費用は国民年金では賄いきれない。農地や貯金はその時のために使えば?
ホームはお金がかかります。
もっともこの人が自宅で介護するって言うなら財産は減らない。
けど、自宅介護後に亡くなっても相続は法定相続だから。介護の寄与分なんてほとんど認められんし。
人生100年時代と言われているから、あと20年近くは母が生きる可能性がある。その時、兄弟で費用を手出しして母を養える?
最後の、「はいはい~」
が全て物語る