齢60にして持たざる姉妹や娘に抱く幻想。何も出来ない自分を嫁に知られる恐怖
テレフォン人生相談 2019年3月7日 木曜日
経済的には恵まれて、孫もいてという境遇ながら、ウツで通院していて、ただ寝そべる毎日で消えてしまいたい。
18年前に両親と弟を失う。
母への依存、夫婦関係、嫁姑、人間関係‥
話が散らかって相談の趣旨が分かりづらいのだが、性格を変えたいもよう。
パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 大迫恵美子(弁護士)
相談者: 女60歳 夫65歳 二人暮らし 息子は30歳で家庭持ち
柴田理恵:
もしもし?、テレフォン人生相談です。
今日は、どんなご相談ですか?
相談者:
自分自身の・・
柴田理恵:
はい
相談者:
性格って申しますか・・
柴田理恵:
はい
相談者:
物の考え方を、どう持って行ったら、これから先わたしは良くなるんだろうか?とか、そういう風な疑問を持ってます。
柴田理恵:
あー、あなたおいくつですか?
相談者:
あたし60です、はい
柴田理恵:
旦那さんは?
相談者:
あー主人は65です。
柴田理恵:
はい
お子さんはいらっしゃりますか?
相談者:
あ、息子30です。
柴田理恵:
あーはい
ご自身の性格っていうのはどういった事ですか?
相談者:
18年前に、
柴田理恵:
はい
相談者:
父(ちち)母(はは)弟の3人を亡くしまして、
柴田理恵:
はい、はい
相談者:
その時も・・あの、落ち込んで鬱、鬱になっちゃって、
柴田理恵:
はい
相談者:
ただあたしは、弟が下に2人いまして、女の子に、縁がないもんだから、心が寂しい。そして、あたしの人生の中で母が全てだったんですね。
柴田理恵:
はい
相談者:
ん、その母も、&#、亡くして、要するに、あの、支えを失って、自分自身が、誰を頼りに、心の支えにしていいか?分からなくなっちゃった。
柴田理恵:
はい
相談者:
それが一番の原因です。
で、あの、母への依存症が強かったです。
そしてまずは、ここお、あと2ヶ月ぐらい、あの、鬱が、今、ちょっとまあ、通ってるんですけど、
柴田理恵:
はい
相談者:
入院もちょっとしまして、
柴田理恵:
うん
相談者:
鬱の状態が結構、あのお、波があって・・
柴田理恵:
うん
相談者:
い、やって来るっていうか、そこから抜け出れない部分があの、自分がいます。
柴田理恵:
はい
相談者:
18年前から、も、すごい苦しい状態から一度は這い上がりました。
柴田理恵:
ふうーん
相談者:
ま、息子が、中学高校大学まで行って・・
柴田理恵:
うん
相談者:
結婚をしました。
柴田理恵:
はい
相談者:
そして孫も産まれました。
柴田理恵:
はい
相談者:
そのお嫁さんが気に食わないていうんじゃなくて、たまたまの偶然で、も、嫁さんの、だ、お父様が、うちの主人の大学の先輩で、偶然知り合いでした。
柴田理恵:
はい
相談者:
だからあたしは、いっそ全然知らない人との縁ならば・・手放しで喜びたいけど、
柴田理恵:
ん
相談者:
自分の中になんか葛藤っていうか、あー嫌だなっていう部分があって・・
柴田理恵:
え、知り合い、だったらなんで嫌だったんですか?
相談者:
家の中の実情が(苦笑)、分かるっていうのが嫌。
柴田理恵:
・・で・・その方が、息子さんの結婚・・が嫌だなと思ったきっかけでまた鬱が・・出て来てるって事ですか?
相談者:
まあ、おかしく、な、ないように接して行かなきゃいけないなと、自分ん、がなんかプレッシャーを感じるようで、
柴田理恵:
あー
相談者:
無理をしてしまうような気がして。
柴田理恵:
あー
相談者:
だから、そこ、はいい家庭のお嬢さんなんですけど、
柴田理恵:
うん
相談者:
ま、自分の方が至らないから、そこで、む、なんか、自分が無理をして、しそうな気がして・・いっそ何にも、知らない、全、全然、第三者の方が、良かったかなぁ・・とかそういうのが自分でちょっと・・勝手な持論を持ってます。
柴田理恵:
うんー
相談者:
何ん、にもしたくなくってえ・・も、ただ、だ、家の中で寝そべってるだけです。
柴田理恵:
病院とか行かれてますか?
相談者:
病院行ってます。
「鬱の一種だ」って言われて。
柴田理恵:
うーん
相談者:
気分の持ち方ですけど・・「でもおかしな気」は・・「にはならないでしょ?」とおっしゃるから、
あたしは、出来れば、消えてなくなりたいなっていうのが本音のとこです。
柴田理恵:
うーん
相談者:
見合い結婚だったんですけど、主人と。
柴田理恵:
はい
相談者:
あの、ま、優しくて、荒くもないし、穏やかな人なんだけど、
柴田理恵:
はい
相談者:
どうもあたしと、細かいところで噛み合わなくって、
柴田理恵:
ああー
相談者:
実際子どもを産んだら、全然子どもの面倒は見ない?、子どもは嫌いじゃないけど、面倒くさい事は何にもしたくない人です。
柴田理恵:
じゃあんまり、旅行に行って楽しむとか・・
相談者:
うん、そうそうそう、そう、それは全く出来ません、ないです。&#
柴田理恵:
じゃお友だちは、いらっしゃいますか?
相談者:
それなりに居たつもりでいましたが・・
柴田理恵:
うん
相談者:
こんなに自分が落ち込んで来たら、誰かに電話してみたく、誰にしたらいいかな?とか、なんかそんなに、自分で問いただすぐらいで、
柴田理恵:
うん
相談者:
ま、少な、最、最初、浅く広く、「色んな」、「人が」、「知ってる人は居るわ」と思ってたけど、最近は、「あーあたし友だちいないんだ」とか思うようになってます。&#
柴田理恵:
習い事とかあ、趣味とか・・
相談者:
うん
柴田理恵:
そういうのは、なさらないんですか?
相談者:
スポーツジムとか、もう色々行くんだけど長続きがしないんです。
このままじゃ嫌だなあとかって思ってるんだけど・・
柴田理恵:
うん
相談者:
どうすればいいのか?、その術が分からない?
柴田理恵:
うん
相談者:
あたしに、ま、もう1人娘でもいたら、また良か、違ったかもしれないし、
柴田理恵:
うん
相談者:
実際女の姉妹(きょうだい)でもいれば愚痴を言えたかもしれないし、女の人に全然縁がなくって、で、もうあの、今更この年になって、親もいないし、主人と別れたって?、なんか特別な理由がない限りは自分が損するだけだと思って。
もう、寄り添って行った方がいいのかしら?とかって思ったりもしてたんですけど・・あまりにも・・
柴田理恵:
なんかでも、そういう考え方でいると・・
相談者:
うん
柴田理恵:
楽しい事1つも生まれませんよお?
相談者:
はい
柴田理恵:
ご自分の・・性格を、楽しく・・明るい性格になりたいと思ってらっしゃるんだったら、
相談者:
はい
柴田理恵:
そこをまず・・変えて行かないと・・
相談者:
はい
柴田理恵:
どうにもならないん、じゃないのかな?って、今お話聞いてて思ったんですけどもね。
相談者:
あ、多分そうでしょ。
柴田理恵:
じゃちょっと・・先生に聞いてみますかね?
今日の回答者の先生は、弁護士の大迫恵美子先生です。
相談者:
はい&#△
柴田理恵:
先生お願いします。
相談者:
よろしくお願いいたします。
(回答者に交代)
法律相談では無いのに、大迫先生のとても良く解る心にしみる回答でした。
とっ散らかった相談者の感情を一点に集約していく技術力はさすがですね。
文豪の書いた短編小説のように感じました。(笑)
深い洞察力はテレ人でナンバーワンだと思います。
相談者さんはうつで治療中だと言うのに、叱咤激励する柴田さんにハラハラしました。確かに聴いていてイライラするのも分かりますが。
大迫先生の静かなお話しに、感心しながら聞き入っていたところに、まとめの柴田さん再登場。
ちょっと待って、柴田さん!みんなが元気な訳じゃないわ。
姉妹や娘に夢を抱いてらっしゃるが
実の娘程キツイこと言う人はいないのだか。
プライドが高いから表面的な付き合いしか出来なくて、話し相手がいなくなるんじゃないかしら。
あと、ご飯、ちゃんと食べてないのかも。
旦那さんは外でいいもの食べてて、相談者は自分で作るんでしょ?
料理苦手で、栄養失調なのかも。
鬱というまえに、そこ見直して。
相談者さんにぜひウォーキングをお勧めしたいです。始める時間も距離も自分で決められるし、セロトニンを吸収出来るから鬱にも良いはず、一日一日と続けていると達成感を感じるし、だんだんと気持ちが前向きになれるから不思議です。
雪も消えたしまた再開しようかなと私も思いました!
聞いていてまとまりがなく「?」と思うことや相談者自体もよく分かってない内面を回答者が解いていく回は良いですね。
前まではよく加藤先生が悩みを言い当てハッ!と相談者が気付き涙するのが良かったのですが、最近無いので。
回答者が大迫先生だと喜ぶリスナーも多いのでは?むしろ大迫先生のムダ使いとまで言われる回もあったり。
淡々としていて低血圧ぽく(失礼ですが一応褒め言葉として)話されるのも失笑まじりなのもとても好きです。
わたしもこの文を大迫先生のあの声のトーンを想像しながら読みました。なんというか、色でいうと、グレーかかった水色、がわたしの大迫先生のイメージです。
あの、淡々としたお話の仕方に時には救われるようなこともあるのだと感じます。
安定した生活を提供してくれているご主人に恨みがましい気持ちを持ち
それでも離婚するのは損しかないと自分に都合よく判断できているから
鬱というよりないものねだりをこじらせているように感じました。
この状態を”鬱”という病として扱ってしまった現代の不幸
自分の弱さと向き合うことはもはやない
弱さの裏に強さあり
弱さが不幸ならば
強さとは幸せでもある
弱さを認めず目を背けるのならば
幸せであることにも気づけはすまい
真に内には幸も不幸もないのだけれど
せめて他人の感謝には気がつかなければ
そりゃ、みじめな人生だ