齢60にして持たざる姉妹や娘に抱く幻想。何も出来ない自分を嫁に知られる恐怖

(回答者に交代)

大迫恵美子:
どうして性格、の持ちようを変えたいんですか?

相談者:
・・今のままじゃ、も、あ、正直つまらないから・・折角の(含み笑い)、人生生きてるんだったら・・自分も納得し、した、生き方をしてみたいなと、思う気持ちもあります。はい

大迫恵美子:
自分、の生活を楽しくしたいとか・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
もっとね?、えー・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
充実した・・人生があるんじゃないかとかね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
あの、そういう事は、もちろん・・分かりますけど、

相談者:
はい

大迫恵美子:
それは性格を変えるって事なんですか?

相談者:
いやそこら辺が、ちゃん、細かく分かってないと思うんですけど・・

大迫恵美子:
あの、今の自分の境遇がね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
満たされてないとか・・

相談者:
ん、はい

大迫恵美子:
まあ・・不足だとかね?、そういうのはまあ、あり得ますよね?そういう風に考えるっていう事はね?

相談者:
うん、はい

大迫恵美子:
だけどそれはあ、性格のせいなんですか?

相談者:
あた・・

大迫恵美子:
あなたの方の問題なんですか?

相談者:
あたしの方の問題だろうなと・・主人はもう・・年も、あれだし言っても聞きませんもの。
主人を変えられると思ってません。

大迫恵美子:
(苦笑)それはそうかもしれませんけど。
あなたの性格を変えたいのはご主人のせいなんですか?

相談者:
主人は、もうちょっと、こう、外交的であたしを引っ張って行ってくれるう、であれば良かったのにな、とか・・なんか主人にはなんか、恨みがましい気持ちも持ってます。

大迫恵美子:
まあ、それはあの・・ね?、色々ご主人に不満のある奥さんは多いと思いますけど(苦笑)世の中にね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
でも、それを直すために自分の性格を変えたいって考えてる人って、そんなにたくさんいるのかしら?っていうのが不思議です。

相談者:
うーん

大迫恵美子:
どうして「自分の性格を変えたい」っておっしゃるのかね?

相談者:
あたしは今までの生き方として・・広く浅くって、誰とでも、って感じで生きて来たからあ・・友だちがいないわけじゃないけど、いざとなった時に、SOSを、出す、人がいないとか、そんなのはありますよね。

大迫恵美子:
あなたが人とね?広く浅く、お付き合いをするタイプの方な、だっていうのちょっと、しっくり来ないんですけど、

相談者:
はい

大迫恵美子:
そんなに広く浅く・・その、お友だちをたくさん作ってね?

相談者:
うん

大迫恵美子:
あのお、お付き合いがある方なんですか?

相談者:
・・ま、今までは、結構そのような部分があったような気がします。
あたしは要するに黙って、さえいれば、「あーあなたはお金の不自由も無くって、何にも思う事はなくていいわね」って、も、人から、ま、羨まし、がられてる立場にいるんです。
「何の不足があるわけ?」って、みんなにはそう言われるような・・それがいいかどうかは別として。

大迫恵美子:
「暮らし向きが安定してますね」って言われてる、っていうお話ですよね?

相談者:
はい、そうです。

大迫恵美子:
うん
その事と・・ご自身の性格を変える事によってね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
えー何かが変わるっていう話とどういう関係があるんですか?
性格が変わっても暮らし向きがいい事は変わらないでしょ?

相談者:
そうですね。

大迫恵美子:
「お母さまに」ね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
「依存してた」って・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
おっしゃいましたよね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
恐らくね、その意味は・・お母さまにはとても大事にされてね?

相談者:
・・その・・

大迫恵美子:
お母さまが・・あなたに、先回りして・・あなたの、要求を叶えたりね?

相談者:
そう

大迫恵美子:
蝶よ花よと、育ててた人、っていうようなね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
ことだったんじゃないのかなあ?ってわたし思うんですよ。

相談者:
&#△%なんとなく、はい、当たってると思います。

大迫恵美子:
うん
だからあなたはね?何にもしなくってもボーっとしててもね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
お母さんの方が、色々気を使ってやってくれたので、

相談者:
はい

大迫恵美子:
ま、それを当たり前の事だと思ってね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
育って来たのに、

相談者:
はい

大迫恵美子:
誰もそんな事をしてくれないからね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
不満だなあっていうのがあなたの・・

相談者:
うん

大迫恵美子:
今の・・

相談者:
今・・

大迫恵美子:
心情じゃないかなと思うんですけど。

相談者:
まあ・・そ、そうだ、そうだと思います。

大迫恵美子:
うーん
それはね?、どうしようもないですよね。

相談者:
&#△%

大迫恵美子:
女姉妹(きょうだい)の話とかね?関係ないですよ。

相談者:
うーん

大迫恵美子:
あなたはその、お母さんにとても良くしてもらってね?、お母さんに甘えて、人生の大半を生きて来られたのでね?

相談者:
そうです、そうです。

大迫恵美子:
女の人っていえばそういう事してくれる人だと思ってるのかもしれないですけど(苦笑)、

相談者:
ま、うん、はい

大迫恵美子:
ま、基本的には、女のきょうだいはそんなに、あの、親切でもないし優しくもないしね?(苦笑)

相談者:
いやいや、ま・・

大迫恵美子:
どっちかっていうと・・意地悪をし合いながら、大きくなってくような存在なので、

相談者:
うーん、あたしから見たらいるだけでも羨ましいなとか思いますけれども。

大迫恵美子:
うん、それはね?
あなたがお母さんの幻影を、ずうっと持ってるっていうだけなんですよ。

相談者:
はい

大迫恵美子:
そういう・・うー、考えを持って・・お見合い結婚をされてね?・・あの、優しい・・ご主人と、暮らしていて、
で、優しいご主人からもちろんお母さんとおんなじようなね?・・保護を与えてもらえないですから、

相談者:
はい

大迫恵美子:
不満が、あるのはね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
それはもう、どうしようもない事ですよ?

相談者:
そうですよね・・

大迫恵美子:
うん

相談者:
はい

大迫恵美子:
だから、ま、(苦笑)申し訳ないけど、60歳のあなたに向かってね?

相談者:
はい(苦笑)

大迫恵美子:
「もう、お母さんの手は離れなさいよ」って、言わなくちゃいけないんじゃないかな?とわたしは思うんです。

相談者:
うーん、そうですよね、はい

大迫恵美子:
で、性格が変わるんじゃないんですよ、あなたに必要な事は。

相談者:
うーん

大迫恵美子:
お母さんに・・守られてボーッとしてるような状況から、出て・・自分で何かしなくちゃいけないって事なんですよ。
恐らくね?、自分は人に何も与えてないと思いますよ?

相談者:
あ、そうでしょうか?

大迫恵美子:
お嫁さんが・・知り合いの人の娘さんだから嫌だなってね?

相談者:
うん

大迫恵美子:
それは自分の、ことが、知られてしまうからって。

相談者:
はい

大迫恵美子:
それはね、あなたはずうっとお母さんに面倒を看てもらって来た子どもだから・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
自分が、出来ない事がいっぱいあるっていう事をホントは薄々知ってるんですよ。

相談者:
うん知ってます。だからもう嫁に最初から言いました。
「あたし」も、なに、「自慢にもならないけど何にも出来ないのよ」とか、も・・

大迫恵美子:
その言い方はね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
本当に出来ない事が分かっている人が言う事ではないんです。

相談者:
ああ、そうなんですか?

大迫恵美子:
あなたはとてもプライドが高いんですよ。

相談者:
ああー

大迫恵美子:
お母さんにね?・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
大事にされて来ているので、

相談者:
はい

大迫恵美子:
自分に非常に価値があるっていう事もね?思ってるんです。

相談者:
はい

大迫恵美子:
でも・・出来ない事があってね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
でも出来ない事はみんなお母さんがやってくれて来たから・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
何もそれで問題はないと思ってるんですよ。

相談者:
はい

大迫恵美子:
自分がやらなくったってちゃんと、ね?結果は出るんだから。

相談者:
はい

大迫恵美子:
だけど、お母さんの手助けがなくなってしまったらホントに何にも出来ないのでね?

相談者:
そうなんです。

大迫恵美子:
その事を、人に知られたくないんですよ。

相談者:
あーそうかもしれませんね。

大迫恵美子:
特にね、お嫁さんみたいなね?、ま、言ってみればお姑さんから見た・・お嫁さん・・というような立場の人に、

相談者:
はい

大迫恵美子:
自分の、出来ない事とか悪いところとか欠点をね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
知られたくないっていうのは・・ある種の見栄ですよね?

相談者:
ま、そうですよね。

大迫恵美子:
うん
その見栄・・が、とても強くて・・

相談者:
うん

大迫恵美子:
失敗が怖いので、

相談者:
はい

大迫恵美子:
だからあなた鬱になりかかってるんだと思いますよ?

相談者:
あーそうだと思います。

大迫恵美子:
・・もう、お母さんはいいじゃないですか?

相談者:
・・

大迫恵美子:
だから何も出来ないわってみんななるんですよ?みんなね?、18、9で、がっ、家、出てね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
学校に行ったり、社会人になったりした時に、
「あ、何も出来ないな」って分かるんですよ。

相談者:
はい、はい

大迫恵美子:
そっからね?、あの、慣れない手付きで料理したり洗濯したりしながらね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
一人前の女になって行って・・

相談者:
うーん

大迫恵美子:
ま、普通は60歳になったらね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
「生まれた時からわたしはこんな事出来たのよ」ぐらいの顔してるっていうのが普通なんですけど、

相談者:
うーん

大迫恵美子:
あなたはそういう機会がないからね?(苦笑)

相談者:
はい

大迫恵美子:
あの、18、9で家を出た時の娘さんぐらい、不安な状態で60歳になっちゃってるんですよ。

相談者:
うん、ま、そうです、そうです。

大迫恵美子:
ホントに何も出来ないっていう事をお嫁さんに見せたらいいじゃないですか?

相談者:
はい・・&#△%

大迫恵美子:
・・それでその事をね?、あの、ご主人にもね?、あなたにとってはお母さんに比べれば全然力不足のご主人かもしれないけど、

相談者:
はい

大迫恵美子:
その人に・・隠したり、気取ったりしないで・・少しづつ、言ってみたらどうですか?・・家族は今、2人しかいないんでしょ?

相談者:
はい、そうです。

大迫恵美子:
2人きりなんでしょ?・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
恐らくね、あなたの鬱になってる原因は・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
お嫁さんを意識し過ぎてるって事なんじゃないかと思うんですよ。

相談者:
ま、それはあると思います。

大迫恵美子:
もお嫁さんにはね、バレても、しょうがないじゃないですか?・・あんまり、お嫁さんの事は気にしないで・・

相談者:
はい

大迫恵美子:
暮らし向きがいいのを、与えてくれてるのはご主人なんですから、

相談者:
はい

大迫恵美子:
なんか、ご主人を突っついたり押したりしながらね?

相談者:
はい

大迫恵美子:
生活を続ける事を考えた方がいいんじゃないですか?

相談者:
そうですね。うーん

大迫恵美子:
何にもしないで性格を持ちようで明るくなったりしませんよ?

(再びパーソナリティ)


「齢60にして持たざる姉妹や娘に抱く幻想。何も出来ない自分を嫁に知られる恐怖」への9件のフィードバック

  1. 法律相談では無いのに、大迫先生のとても良く解る心にしみる回答でした。
    とっ散らかった相談者の感情を一点に集約していく技術力はさすがですね。
     文豪の書いた短編小説のように感じました。(笑)

    深い洞察力はテレ人でナンバーワンだと思います。

  2. 相談者さんはうつで治療中だと言うのに、叱咤激励する柴田さんにハラハラしました。確かに聴いていてイライラするのも分かりますが。

    大迫先生の静かなお話しに、感心しながら聞き入っていたところに、まとめの柴田さん再登場。

    ちょっと待って、柴田さん!みんなが元気な訳じゃないわ。

  3. 姉妹や娘に夢を抱いてらっしゃるが
    実の娘程キツイこと言う人はいないのだか。

  4. プライドが高いから表面的な付き合いしか出来なくて、話し相手がいなくなるんじゃないかしら。
    あと、ご飯、ちゃんと食べてないのかも。
    旦那さんは外でいいもの食べてて、相談者は自分で作るんでしょ?
    料理苦手で、栄養失調なのかも。
    鬱というまえに、そこ見直して。

  5. 相談者さんにぜひウォーキングをお勧めしたいです。始める時間も距離も自分で決められるし、セロトニンを吸収出来るから鬱にも良いはず、一日一日と続けていると達成感を感じるし、だんだんと気持ちが前向きになれるから不思議です。
    雪も消えたしまた再開しようかなと私も思いました!

  6. 聞いていてまとまりがなく「?」と思うことや相談者自体もよく分かってない内面を回答者が解いていく回は良いですね。

    前まではよく加藤先生が悩みを言い当てハッ!と相談者が気付き涙するのが良かったのですが、最近無いので。
    回答者が大迫先生だと喜ぶリスナーも多いのでは?むしろ大迫先生のムダ使いとまで言われる回もあったり。
    淡々としていて低血圧ぽく(失礼ですが一応褒め言葉として)話されるのも失笑まじりなのもとても好きです。

    1. わたしもこの文を大迫先生のあの声のトーンを想像しながら読みました。なんというか、色でいうと、グレーかかった水色、がわたしの大迫先生のイメージです。
      あの、淡々としたお話の仕方に時には救われるようなこともあるのだと感じます。

  7. 安定した生活を提供してくれているご主人に恨みがましい気持ちを持ち
    それでも離婚するのは損しかないと自分に都合よく判断できているから
    鬱というよりないものねだりをこじらせているように感じました。
     
     

  8. この状態を”鬱”という病として扱ってしまった現代の不幸
    自分の弱さと向き合うことはもはやない
    弱さの裏に強さあり
    弱さが不幸ならば
    強さとは幸せでもある
    弱さを認めず目を背けるのならば
    幸せであることにも気づけはすまい
    真に内には幸も不幸もないのだけれど
    せめて他人の感謝には気がつかなければ
    そりゃ、みじめな人生だ

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