義兄が逝って帰ってきた失踪20年の兄嫁。そのまま居座るも迫力負けの相談者夫婦
(回答者に交代)
坂井眞:
はい、よろしくお願いします。
相談者:
は、こちらこそよろしくお願いしますう。
坂井眞:
一つのポイントはね?
相談者:
ええ
坂井眞:
その20年間・・の間に、
相談者:
ええ
坂井眞:
お兄さん夫婦、は、離婚はしなかったっていう風に・・伺ってるんだけど、それでいいんですか?
相談者:
・・ええ、「してない」、ということを・・強調してます、本人が。
坂井眞:
じゃなくて、それは確認されました?
相談者:
ええ
坂井眞:
それは間違いないんですよね?
相談者:
ええ、間違いないです、ええ、ええ
坂井眞:
で、離婚していないっていうことは、
相談者:
ええ
坂井眞:
その、お兄さんが、あなたから見ると義理のお兄さんですが、
相談者:
ええ
坂井眞:
お兄さんが亡くなった時に・・
相談者:
ええ
坂井眞:
その20年間行方不明だった・・女性は、
相談者:
うん
坂井眞:
あなたのお兄さんの奥さん、なわけですよ、配偶者。
相談者:
そのまんまなんですか?
坂井眞:
行方不明になったから、離婚が成立するっていう法律はないので。
相談者:
ああー・・
坂井眞:
「音信不通なのになんだよ」っていうお気持ちは分かりますけれども、
相談者:
はい
坂井眞:
ま、音信不通になる理由は色々あるじゃないですか。
相談者:
はい
坂井眞:
出てった女性の方に、原因があることもあるし、
相談者:
ええ、ええ、ええ
坂井眞:
残った男性の方に理由があるかもしれない、原因があるかもしれない。
相談者:
はい
坂井眞:
20年前に居なくなっちゃって、
相談者:
ええ
坂井眞:
葬式の時に戻って来て、
相談者:
ええ
坂井眞:
で、どうも、籍は抜いてないと。
相談者:
うん
坂井眞:
籍抜いてないっていうことは奥さんのまんまなので。
相談者:
ええ
坂井眞:
例えば失踪宣告とかいう制度は、7年見つからない場合は・・
相談者:
ええ、ええ
坂井眞:
法律上死んだこととみなすという制度はあるんだけど、
相談者:
ええ
坂井眞:
でも、それホントに生きてて後で出てくれば、
相談者:
ええ
坂井眞:
失踪宣告は取り消されるわけですよね。
相談者:
そしたら、あの、今のその、兄嫁というのは、あの、配偶者ということで、
坂井眞:
うん
相談者:
えー、そのまんま、居座っても・・文句は言えないっていうことですね?
坂井眞:
あなたの態度からいうとそういうことになりますよね。
要するに、20年居なくなってる間になんで・・お兄さんは、離婚ん、の手続きを取らなかったんでしょうかね?って話になるわけですよ。
相談者:
ああーあー
坂井眞:
だって裁判所は、
相談者:
ええ
坂井眞:
あのどっちかについて物を見ないから。
相談者:
・・はい、はい、はい
坂井眞:
確かに別居続いてるけども、
相談者:
うん
坂井眞:
妻からも夫からも離婚したいっていう、いけ、話はなかったよと。
相談者:
あーあー
坂井眞:
協議離婚届けを出そうと思えば出せるだろうし、
相談者:
ええー
坂井眞:
出来ないんだったら、
相談者:
ええ
坂井眞:
ああ、調停とか、裁判をやってね?
相談者:
ええ、ええ
坂井眞:
もう夫婦の実態がないから終わりにしましょうっていう・・チャンスは、20年間あったわけだから。
相談者:
はい・・はあ
坂井眞:
で、それをしないという、ま、選択をしたというと言い過ぎかもしれないけど・・
相談者:
うん
坂井眞:
少なくてもどちらからもそういうことをしなかったわけですよね?
相談者:
あー、はいはい
坂井眞:
そうすると・・
相談者:
出来てないと思います。ええ、え、え、え
坂井眞:
うん、そうすると、結婚が続いてるっていうことについて周りがいくらおかしいと言ったって・・
相談者:
うん
坂井眞:
夫婦の関係って当事者二人の問題じゃないですか。
相談者:
・・うーん
坂井眞:
周りが「おかしいじゃないか」つったって・・
相談者:
フフフ(苦笑)
坂井眞:
強く結びついているカップルは、いくらでもいると思うんで(笑)。
相談者:
ハハハ(笑)
坂井眞:
だから「おかしいじゃないか」と言ってみてもちょっと虚しい。それは本人たちが決めることです、っていうのが・・
相談者:
ああ
坂井眞:
法律の立前なのね。
相談者:
ああー、そうなんです・・
坂井眞:
うん、であと、もう一つの遺産ん、の話。
相談者:
うん、ええ
坂井眞:
こっちからサイドからすると、「え?20年も放っといて今更相続人ヅラして来るのか」っていう気持ちになるのは・・
相談者:
え、あー、そうです、そうです、&#△、
坂井眞:
分かりますよ(含み笑い)。
相談者:
ええ
坂井眞:
分かりますけど、残念ながら相続っていうのは、
相談者:
ええ
坂井眞:
お兄さんの財産の相続人というのは・・法律上の奥さんである、その兄嫁さん、戻って来た兄嫁さんと・・あと、娘さんと息子さんがいるのかな?
相談者:
あはい
坂井眞:
だ、その3人が相続人っていうことになるから。
そもそもお義父さんの相続をちゃんと処理してるかどうか?
してなかったらどうするか?・・
相談者:
ええ、ええ、ええ
坂井眞:
ていう話がありますよね?
相談者:
あは、は、は・・ええ
坂井眞:
ホントはそれを・・遺産分割協議をしなくちゃいけないんですね。
相談者:
はい、はいはい
坂井眞:
で、それをどうしたのか?っていうのが少し気になっていて。
お父さんが亡くなっ・・たのは、えーと、何年前って言ったっけな?
相談者:
6年ぐらい前ですね。
坂井眞:
6年前か。
相談者:
ええ
坂井眞:
で、その時に・・お兄さんはそもそも、お父さんから・・何を・・どれだけ相続してたのかっていうことが、
相談者:
ええ
坂井眞:
あなたの、お、奥さんには関係して来るわけ。ね?
相談者:
はあ、はいはい、はい
坂井眞:
で、その6年半前で、そのままにしてるケースも、世の中にはあるので。
相談者:
ええ、ええ、ええ・・ええ、ええ、ええ
坂井眞:
そのまま住めればいいやっていう風に、
相談者:
うん
坂井眞:
6年ぐらい放置されちゃうことはよくあるので。
相談者:
ええ、ええ
坂井眞:
だとしたら、それをちゃんとしなきゃいけないし、していない時は、あなたの甥っ子さんと姪っ子さん、つまり、お、お義兄さんの代わりに甥っ子さん姪っ子さんが出て来なきゃいけないので。
相談者:
ええ、ええ、ええ、ええ・・はい
坂井眞:
お義父さんの相続が終わってないとね?
相談者:
はい、はい
坂井眞:
それをちゃんと整理を、しておかなくちゃいけないですよね。
相談者:
はあ
坂井眞:
で、その上で、じゃお義兄さんの、財産は・・どうなるのか?と・・
相談者:
うん、うん、うん
坂井眞:
いうことを決めた上で、えー・・
相談者:
うん
坂井眞:
戻って来たお嫁さんと・・おー、その子ども二人?
相談者:
ええ、ええ、ええ
坂井眞:
が、どう相続するのか?っていうことをしないといけない。
相談者:
あーあー
坂井眞:
で、そこの分け方は色々あるし、
相談者:
ええ
坂井眞:
元々その、お義兄さんの・・住んでいた家っていうのはこれは、誰の物なんですか?、お父さんが建ててあげたの?
相談者:
・・あの、建物は、あの、この兄貴が・・建てた・・
坂井眞:
建てた。
じゃ・・お父・・
相談者:
らしいです。
坂井眞:
お父さんの土地の上に、お義兄さんが、建てたんだと。
相談者:
そうです、そうです・・そうです。
坂井眞:
と、お義兄さんの家だね、きっと。
相談者:
そうです、ええ、ええ、そうです。
坂井眞:
でも、し、敷地の利用権は、
相談者:
うん
坂井眞:
恐らくお金、払ってないんだとすれば、使用貸借っていうことになるから。
相談者:
ええ
坂井眞:
そんなに強い利用権はないんだと思うんですよ。
相談者:
ええ。「敷地は」あの、「払っていない」って言ってました。
坂井眞:
うん・・・
相談者:
ええ
坂井眞:
そうすっと使用貸借といって、そんな強い利用権限があるわけではないので、
相談者:
ええ
坂井眞:
お義父さんの相続をどうするか?
相談者:
はい
坂井眞:
それは誰と誰が話さなきゃいけないのか?
相談者:
はい
坂井眞:
で、その上で、
相談者:
はい
坂井眞:
じゃ、その後に死んだお兄さんはどういう財産を持っていて、
相談者:
うん
坂井眞:
えー、それをどういう風に分けるのか?って話をいずれしないといけないんだろうと思うんですね。
相談者:
は、あ、いずれはそうなりますね。
坂井眞:
うん
相談者:
はい
坂井眞:
で、い、今のご心配なのは、
相談者:
うん
坂井眞:
そうは言っても、
相談者:
うん
坂井眞:
そもそも、そこに居るのは、どうなのか?っていう・・
相談者:
え、そおなんですよね。
坂井眞:
いう話なんだけど。
相談者:
ええ
坂井眞:
ま、それは・・
相談者:
うん
坂井眞:
「一応」と言っちゃ語弊があるけど・・法律上は奥さんなので。
相談者:
ええ
坂井眞:
お義兄さんの家に、居る、のは・・頭から「ダメ」とは言えない感じですよね?
相談者:
はい
坂井眞:
だけど敷地い、については、お義父さんの財産なので、
相談者:
ええ、ええ、え
坂井眞:
例えばそれ、あの、お義母さん、一人で相続してたとしますとね?
相談者:
ええ
坂井眞:
お義兄さんの、家として、建てたんで。
相談者:
ええ、ええ、ええ
坂井眞:
20年前に出てった・・「兄嫁を住まわせるために建てたんではない」なあんていう理屈も、あり得るかもしれないし、
相談者:
はあ、はあ、はあ、はあー
坂井眞:
その辺はね?法律的にかなりテクニカルな問題が、あるので、
相談者:
へへへ(笑)余計困るんですね?、そういうところが。
坂井眞:
ちょっと、あの、ここで・・ここで全部説明するのは難しんだけど、
相談者:
いえいえ、いや、ホントにありがとうございます、ホントに。
坂井眞:
うん、そういう問題も含めて考えなくちゃいけないと。
相談者:
あ!
坂井眞:
で、ただ・・
相談者:
ええ
坂井眞:
ただ、あの・・
相談者:
え
坂井眞:
向こうに、
相談者:
ええ
坂井眞:
兄嫁さんの方に有利に考えて、
相談者:
ええ
坂井眞:
えー、じゃ、そこに居るのは、ま、今はしょうがないと、仮にしますよね?
相談者:
ええ、ええ
坂井眞:
でも、「実家に入って来るのは」・・「ダメですよ」っていうのは、全然言っていい話です。
相談者:
そ、ありがとうございます。ええ
坂井眞:
だからちょっとね、色んな感情の問題と・・
相談者:
うんうん・・うん
坂井眞:
法律的な問題が絡むので、
相談者:
はい
坂井眞:
あの、それをちゃんと分けて、区別して考えた上で、
相談者:
はい・・はい
坂井眞:
お義父さんの相続と、
相談者:
ええ
坂井眞:
それからお義兄さんの相続を、
相談者:
ええ
坂井眞:
順を追ってきちんと、こ、専門家に相談しながら処理をして行った方が、いいと思います。
相談者:
はい
坂井眞:
ちょっと一つ聞いていいですか?
相談者:
あ、はい
坂井眞:
あの、お近くだって言ってたから・・
相談者:
ええ
坂井眞:
その20年前に、兄嫁さんが、
相談者:
ええ
坂井眞:
飛び出して行っちゃう前は・・
相談者:
ええ
坂井眞:
兄妹夫婦というか・・
相談者:
交流ありました。
坂井眞:
で、ね?ありましたよね?
相談者:
え、ええ、ええ、そうです。
坂井眞:
結局、世代も近いと思うんで、むこう、従兄弟同士ってことですよね?
相談者:
あ、そうです、そうです。はい
坂井眞:
でえ、ご夫婦も、あの・・
相談者:
ええ
坂井眞:
割と年は近いわけだから・・
相談者:
はい、そうです。
坂井眞:
家族ぐるみ仲良かったんじゃないか?と思うんだけど、それはどうだった・・
相談者:
当初、仲良かったです、仲良かったです。
坂井眞:
で、その時の・・
相談者:
ええ
坂井眞:
兄嫁さんはどうだったんですか?
相談者:
あ、普通に接してました。
坂井眞:
で、そうするとね?
相談者:
ええ
坂井眞:
その、出てっちゃったところの、な、中身がよく分からない、ので、
相談者:
ん、うん
坂井眞:
こ、色々・・こう、妄想広がっちゃってるのかもしれないから、
相談者:
はい
坂井眞:
その上で昔は、普通に付き合ってたなと思うと、
相談者:
ああ・・ええ
坂井眞:
今、あの、言っていただいたようなことで、話が出来るかもしれないですよね。
相談者:
あ・・ありがとうございました、ホントに。
柴田理恵:
はい
相談者:
ちょっとこちらも、あの・・ホントに反省しなきゃいけないところがあります。ホントに。
(再びパーソナリティ)
なるほどなぁ~そういうことか
全然わからん!
親がなくなる前になくなったので
家出してた嫁には遺産はないと思います。
なので親が亡くなっても遺産貰えないので家には残れないと思います。
義父さんが6年前に亡くなってます、そのとき義兄さんがご存命だったようなのでその相続は有効ということですかね?
管理人さん、詳しい解説、ありがとうございます。婚姻関係って、思ったより強いんですねー。私の嫁の立場なんて、かなり低いですが、夫の姉に圧倒されてますが、夫が先に死んでも、一応権利は法律で保証されてるんですね。
義姉から強気で来られても、言いなりになって、はんこ押さないように気をつけようっと(笑)
図解と解説いつもありがとうございます!
義父の遺産の1/8は義理姉に行くよな‥くらいにぼんやり考えていた(汗
土地が遺産だから権利の話になるのですね。それで、相談者は恨むなら失踪妻と離婚手続きしなかった義兄を恨むしかない、と。
相談者一族の関係性は何であれ、失踪妻を20年近く待って亡くなった義兄は憐れですね。それが結局新たな火種にはなりましたが。相談者夫婦はとりあえず義理姉と二人切りとか会わない方が良さそう。
不自然の話には裏がある
もし、もしその義兄、義母、義父が
とんでもなく奥さんに酷い対応をする家族だとしたら?
全然、話が違ってくる
いや、もちろん例えばの話だけれど
この相談者さんがそこまで機転の利く
気が付く方とはおもえない
相談は全て相談者の視点から見た景色だ
不自然なストーリーにはなにかある
私も同感です。DV夫から非難していたのだから、自宅に戻っただけです。失踪ではありません。
旦那のDVが原因で、今春から子連れで実家に戻りました。義母は旦那の肩を持ち 私の話など全く聞きません。旦那の親戚から見ると 私はすごい悪者になっているようです。
相談者が、別居したなら離婚するのは当然!と言うのを聞いて呆れました。良い人ぶっているところも腹立たしかったです。