訴訟は権利。防衛は自己責任。負けて得する裁判に巻き込まれ30万円失う
(回答者に交代)
大迫恵美子:
はい、もしもし?
相談者:
あ、こんにちは、よろしくお願いします。
大迫恵美子:
はい
ま、とんだとばっちりでしたねえ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
えーとですね、あのお・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、要するに、い、今、回のことはね?、まあ、事故の話としては・・あー、まあ、一応決着がついてるっていうかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
要するに、いー・・ま、保険から一旦お金が出て・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたの方は、その事故によって生じた損害については賠償してもらったと・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
いうことに、一旦なってんのでね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ですから、あの、問題になってるのは今回その、新たに、提訴されて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ホントに事故だったのかどうなのか?っていうこと争われて、
相談者:
はい・・はい
大迫恵美子:
で、ま、その、自分の防御のために弁護士費用がかかったと。
相談者:
はい
大迫恵美子:
その部分の損害がどうなんだ?っていう話ですよね。
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
うん
相談者:
わたしはあのお、ま、やましいことないので、
大迫恵美子:
うーん
相談者:
ちゃんと、あの、きちんと自分の意見を、あの裁判官の前でも述べて、
大迫恵美子:
はい
相談者:
で、け、結果的にはわたしが、全面的に勝ったことになったんです。
大迫恵美子:
はい
相談者:
だけど・・こう、なんの、経済的な、利益もなくて(苦笑)・・
大迫恵美子:
ええ
相談者:
今、言ったように、その借財が残ったっていうことなんですよね。
大迫恵美子:
ま、そうですね。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あのお、ま・・うん、非常にね、難しい話なんですけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
結局ね?・・あの、今回のことは、なぜ起きてるかっていうと、その、お・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
保険会社としては・・自賠責が下りないので、
相談者:
はい
大迫恵美子:
保険会社としては、何のために裁判したかというと・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
おー、あなたに負けるために裁判してるんですよ。
相談者:
・・あ、そうなんですか。
大迫恵美子:
うん・・
相談者:
ああー
大迫恵美子:
だってそれがないと自賠責が下りないのでね?
相談者:
あー、なるほど。
大迫恵美子:
ええ
で、それはあなたを訴えることによって、
ま、「あなたが嘘をついたから」・・えー「保険料払ってしまったんだ」っていう・・う、ことを言って、
相談者:
はい
大迫恵美子:
でもあなたが、「いやちゃんと事故ですよ」ってこと証明してくれることによってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
負けますよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうすると、おー、その国の方が最初言ってた、あー、自賠責の方が言ってた話が、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、自賠責の方が間違ってたってことになって、
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、自賠責から出て来ると、いうことなので、
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
保険会社としては別に、あなたに勝つ必要はなかったんです。
相談者:
あ、そうなんですか。
大迫恵美子:
うん、ま、どっちでもいいんですけどね、ま、あなたに・・
相談者:
ええー
大迫恵美子:
あ、あー、あなたにあっさり勝つことが出来れば・・あなたから取り戻すだけの話なんですけど。
相談者:
うーん・・ええ
大迫恵美子:
あのお、でも、負けても、自賠責から出ますのでね。
相談者:
あのお、わたしとしては、もう、なんか・・言葉は悪いんですけど、やられ損みたいな感じだっ・・の裁判だったんで。
やっぱり、こう、なんか取り戻す、慰謝料とか、そういった・・取り戻す・・く、まあ、訴訟とか、そういったことは、出来ないわけなんでしょうかね?
大迫恵美子:
あのね、とても難しいんですけど、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あの、裁判をされるっていうことはね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
これはま、あの、法治国家ですので、え、どんなことがあって、あのお、裁判をする権利っていうのはみんなにあるわけでね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、裁判を・・された時には・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを自分で防御して、自分の権利を守ると・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
いうのは、ま、これは、ま、なんていうんでしょうかね、自己責任って言葉あんまり好きじゃないですけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう要素はあるわけですよ。要するに、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのお、人は・・おかしいと思ったら訴える権利があってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
えー、そうすると、その人の権利があるということは逆に、
相談者:
はい
大迫恵美子:
訴えられてしまう人っているわけですよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、訴えられてしまう、人は、あのお、そんな訴えはおかしいぞと、思ったとしてもね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま・・相手には訴える権利があるわけですから、訴え・・
相談者:
ええ
大迫恵美子:
「こんなことで裁判して来るとはなんだ」と思っても・・
相談者:
ええ
大迫恵美子:
裁判で戦わなきゃいけないわけですよね。
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
で、その結果として裁判で白黒がついて、
相談者:
はい
大迫恵美子:
やっぱりその裁判は、おかしいねっていうことだと、向こうが負けるし・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
こっちに、分がないっていうことが分かればこっちが負けちゃうし。
相談者:
はい
大迫恵美子:
それが裁判ですよね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
で、そのために裁判を行うために弁護士を頼むとかなんとかって費用が、発生するんですけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
それは、ま、自分の権利を守るために・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
使った、け、費用ってことでね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
えー、ま、権利を守ろうと思ったら費用は、仕方がないよねっていうのがまあ、大原則の考え方なんですよ。
相談者:
あ、なるほど・・
大迫恵美子:
で・・あの、ほ、ホントにもう、ただのね?嫌がらせだけで・・
相談者:
ええ・・ええ
大迫恵美子:
なんの、その、根拠もないのに・・
相談者:
ええ
大迫恵美子:
ただ、ただ、その、困らせようと思ってとかね?
相談者:
ええー
大迫恵美子:
悪意を持って訴えて来ると・・
相談者:
はい・・ええ
大迫恵美子:
いうようなものについては、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
これはあの、不当訴訟っていってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
裁判を起こして来ること自体が不法行為なんだっていう考え方で、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう時にはその「掛かった費用弁償しろ」みたいなことはね?・・出来るんですけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
今回の場合は・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
なかなか、このお、保険会社の、不当利得返還請求訴訟を、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたに対する嫌がらせとかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたに対するその・・意味のない・・えー、なんていうんでしょうかね?そのお、困らせるためだけにやったとか・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
全く不注意でね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
損害を掛けるだけだ、の、無意味な訴訟だったとか、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういうことは言えないと思うんですよね。
相談者:
あーなるほど。
じゃ、先生あの・・最初、訴状の内容では、あのお、示談を一方的に破棄してって文面があったんですけども、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
今回わたしが勝ったことで、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
その示談もまた、生きて来るってことになるわけですよね?
大迫恵美子:
・・まあそうでしょうね、その、わたしは判決見てないので・・
相談者:
ええ
大迫恵美子:
どういう主文で争われたのか分かりませんけど、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
おっしゃったことだと、要するにその・・
相談者:
ええ
大迫恵美子:
「示談して、あなたに」・・あの「保険金を払ったけど」・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
「これは交通事故から発生した怪我じゃなかったんだから」・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
「保険金を払ったのは間違いだ」、「お金返しなさい」っていう裁判だったんじゃないか?と思うんですけど、
相談者:
そうですそうです、はい
大迫恵美子:
でしょ?、そうすると、保険会社が負けたってことは、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういう保険会社の主張は通りませんよっていうことが、確定したわけですから。
相談者:
あーあ、なるほど。
大迫恵美子:
元の状態に戻っただけなんです。
相談者:
あ、そうなんですか・・
大迫恵美子:
ええ
相談者:
(深いため息)はあ、分かりました。
大迫恵美子:
だからまあ、あなたの方はね?非常に・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、お気の毒だとは思うんですよ?その・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
うーん、一旦ね?、成立してたのに、それが、実は事故じゃなかったって、保険会社に言われたっていうことはね?
相談者:
ええ、ええ
大迫恵美子:
ただそれはやっぱりその自賠責との関係で保険会社としても・・白黒付けなきゃいけなかったので、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あなたを訴えたんだと思うんです。
相談者:
なるほど。
大迫恵美子:
そうすると保険会社、が不当なことしたとかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
保険会社が変なことしたとは、なかなか言いづらくって、
相談者:
はい
大迫恵美子:
誰に責任があるのかなってことになると・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、自賠責に責任があるのかなっていうね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
ことは若干は、あの、浮かびますけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そうはいっても自賠責も、あのお、何か疑わしいことがあったので、
相談者:
はい
大迫恵美子:
払わなかったという事実があるんだろうと思うんですよ?
相談者:
なるほど、なるほど。
大迫恵美子:
うん、だからやっぱりあなたの事故が非常に難しい事故だったもんだから、
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういうことが起きてしまったのであってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、あのお、誰の責任とも言えないってことになっちゃうと、
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、あなたが自分の権利を守るためにつけた、自分の弁護士の費用は、
相談者:
はい
大迫恵美子:
これは、例えば、ね?重い病気をした時、病院に掛かった費用を、
「なんで俺だけ病気になるだ」って言ってもしょうがないのと同じようにね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
ま、あなたが自分の権利を守るコストとして、負担せざるを得ないものなんじゃないのかな?っていうのが・・今、ここでお電話聞いてて感じることです。
相談者:
なるほど、最後にあのお・・じだ、示談っていうか裁判・・なのか分かんないですけども、示談ん、してからなのか?、それとも、あれからだいぶ・・結構経ってますんで、
その、もし・・は、裁判するにしても・・慰謝料請求とかで保険会社・・は、逆に訴える・・ことが出来たとしても、もう、だいぶ、かなり時間経ってますから時効ですか?そういう、訴訟・・
大迫恵美子:
ま、時効な、に、ま、いつのことか分かりませんけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
「4、5年」って、おっしゃってましたけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あの、悪意、の不法行為とかね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
そういうものってみんな3年で時効になっちゃうんですよ。
相談者:
あー、なるほど。
大迫恵美子:
はい
相談者:
・・そうですか・・
大迫恵美子:
はい
相談者:
いやいやいやいや・・じゃあ、分かりました(苦笑)。
ま、ちょっと・・あの、いい勉強したっていうか(苦笑)・・
大迫恵美子:
ま、そうですね、ちょっと不運なお話なんですけど、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
やっぱりその人間はね?自分の権利を守るためにコストが掛かるっていうことは一応覚悟しなきゃいけないことなんですよねえ。
相談者:
あ、なるほど。
大迫恵美子:
はい
相談者:
はい、分かりました。どうもすいません。
大迫恵美子:
いえいえ
相談者:
ありがとうございますう。
(再びパーソナリティ)
相談者は、ややこしい案件に巻き込まれてしまって気の毒としかいいようがない。
法律に詳しくないので、分からないが、加害者側が事故にしたくない、「事故じゃない」とあがいたせいで、裁判になってしまったのでは。加害者側が、素直に事故を認めていたら、裁判になんてならなくて済んだのではと思ってしまう。そうなると、私のような素人考えだと、相談者の弁護士費用を、加害者側に請求したい気になるが、大迫弁護士はそんなこといってないから、それは無理な話ということなんだろうな。
相談者さん、気の毒です。
回答者の回答も、とても分かりやすいもの。
上の方と全く同じことを思いました。
加害者はジジイかババアかは分からないけど、嘘つきのそいつが全ての元凶だね。
当然加害者に請求すればいいんだと思いますが、裁判になると勝ってもまた弁護士費用がかかるので、実質的な実入りは殆どなさそうです。
でも、勝てば、最後に嘘つきジジイか嘘つきババアに弁護士費用というばばを引かせることができますね。
負けたら何もないので、まあやらんでしょうけど(笑)
素人です。
単に、加害者がうっかり自賠責からの「お訊ね」を返送し忘れていたから、という可能性はないでしょうか?
裁判って必ず弁護士たてなきゃならないわけじゃないよね。
ひとりで法廷行って、事故だった、負傷した、警察にも来てもらい
事故証明もしてもらったって言えばよかったんじゃないか?
あとは判事が結論出してOK。弁護士がナンボのもの?
もし自分が相談者さんと同じ目に遭ったら、高額療養費制度を使えるのかと思ってちょっと調べたら、どうも使えるらしい。病院が嫌がるらしいが。
それが使えたら、金額も抑えられて、審査もすんなり通ったのかな、と、思ったりして、素人の考えですが、誰か詳しい方がいらっしゃったら、御教示頂けると有り難いです。