いじめ加害を後悔し続け死にたい1歳のママ。加藤諦三「偽りの自責感です」

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
あの、いいアドバイスいただきましたね、これから・・

相談者:
はい

加藤諦三:
責任のある、母親になれるわけですからね?

相談者:
はい

加藤諦三:
要するに今まではね、あなたね・・

相談者:
はい

加藤諦三:
本当の自分とか自分の正体を隠して・・

相談者:
はい

加藤諦三:
良い人に見せることで社会の中を生きてきたんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
ところがその防衛が、もう、防衛できない段階に達したんです。子供ができて。

相談者:
はい

加藤諦三:
こういうのは、防衛の瓦解っていって、よく、あなたのタイプにある、ことなんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
社会的に真面目そうな・・顔をして、自分を責めてるけれども・・実は単純に自分に嘘をついてるだけの話。

相談者:
はい

加藤諦三:
要するに、あなたは小さい頃から・・

相談者:
はい

加藤諦三:
愛情に飢えていたんですよ。

相談者:
そうなのかも・・

加藤諦三:
だからそんな調子もんで・・

相談者:
はい

加藤諦三:
目立ったことなんかしたの。

相談者:
はい

加藤諦三:
人の、関心がほしいから。

相談者:
はい

加藤諦三:
そしてその防衛が・・もう30になって・・

相談者:
はい

加藤諦三:
できなくなった。

相談者:
・・

加藤諦三:
まさに防衛の瓦解です。

相談者:
はい

加藤諦三:
でも、これから・・次の、新しい世界が始まるんです。本当の世界が。

相談者:
分かりました。

加藤諦三:
はいどうも失礼します。

相談者:
はい、ありがとうございました。

加藤諦三:
愛されなかったとき、どう生きるか?、自分に正直に生きる。

(内容ここまで)

意外にも、いじめ加害者からの相談は初めてじゃないかな。
意外にもと言うのは、同じ加害でもDVの告白はたまに寄せられるから。

ま、DVは身内だけど、いじめは関係者が広がるから。
放送は匿名とはいえ、電話口で名前と連絡先を伝えるのはハードルかもしれん。

 

贖罪(しょくざい)は古今東西、文学や映画の永遠のテーマ。
古くはジャンバルジャンから、ナチスや戦争モノなんかは今でも新作が出てくる。

メッセージは似たりよったりで、罪人(つみびと)は、犠牲や代償によって善行を積み重ねる。

さらにポイントは、善行を受け取る人は、害を与えた人とは何の関係もないってこと。
そもそも、被害者はこの世にいないことだって多いし。

つまり、贖罪によって救われるのは加害者なわけだ。

映画「7つの贈り物」(2008年)では、ウィル・スミス扮するヤリ手のビジネスマンが、不可抗力ながら取り返しのつかないことをやらかしてしまい、それをプラマイゼロにするために、あることを計画し、実行に移していく。

崇高、偽善、自己満、屁理屈、観る人によって評価は分かれるだろう。

 

加藤諦三 「良い人に見せることで社会の中を生きてきたんです」

これを証明しようとした実験がある。

白人の参加者に、架空の求人に対する応募者の採用・不採用を決めさせる。
応募者は黒人と白人が同数だ。

もちろん、参加者はそれが実験であることを知らない。
容易に想像つくだろうが米国で行われた実験だ。

この実験を同じ参加者に2回行ったところ、はっきりと、ある傾向が現れた。

 

ある傾向とは、2つ。

一つは、2回目の黒人採用率は、1回目の黒人採用率よりも高かった。

二つ目は、このような1回目と2回目の採用率の差は、1回目の黒人採用率が低い参加者ほど顕著だった。

この結果から以下の仮説が成り立つ。

人種差別が悪いことは誰もが分かっている。

1回目の実験で、たとえ無意識にでも黒人と白人の採用率に差がついてしまった参加者は、自分がその悪い行為を犯してしまった自覚を持つ。

この人たちにとって2回目の実施は救われた思いだったに違いない。
今度は意識的に採用率に差をつけ、1回目の悪い行いを帳消しにしようとしたわけだ。

2回目に意識したからといって、1回目と2回目の応募者は別の集団なので、1回目の応募者には何の影響もないにも関わらず。
良い人であるために。

女にとって告白そのものが贖罪になる。

 

いじめ加害を後悔し続け死にたい1歳のママ。加藤諦三「偽りの自責感です」」への18件のフィードバック

  1. またあの時と同じ様に虐めたくなったのかな。自分の娘を。

    1. 加藤さんはかなり優しい言い方してるけど、端的に言えば「卑怯者」だよね
      本当にずっと悩んでたのなら、結婚なんてしないよ普通
      いじめ以外にも人間関係でいろいろやらかして、自分が悪く言われそうになったら嘘をついたり取り繕って、都合が悪くなると逃げて、を繰り返してきたんじゃないの?
      子供に関しては絶対に逃げられないし自分が被害者になることもできないから、人生で初めて追いつめられて怖くなったんでしょう

  2. 深刻な社会問題になっている虐め…低年齢化しているけど
    動機って言う観点から解析、分析して加藤先生の得意分野での助言でした…
    「虐める」動機から行動やら背景があるんですね相談者に
    この欲求不満これが無意識化に溜まってしまうとね~当然だよね
    人間の成長過程で親から「甘えたい、関心を持って、愛されたい」この健全な欲求が
    与えられないと虐める行動になる…
    意識化では「嫉妬とか、面白く無い」感覚に映るんだね他者に対して
    ある意味、子育て最中の親御さんは気づかされるはずだよね子供の心理がね…
    「自分の人生は自分で責任を取る」
    相談者も今は苦しんで自責感やらで反省しているからね
    道徳的には虐めの行動、行為は許さないけど…そのぶん相談者は代償として今後
    自分自身と向き合って生きることだね~
    本当の自分に気付き人生送って欲しいです

  3. 昔自分はいじめっ子だった、という逃れようのない事実を抱えながら、子供に「いじめはだめよ」なんて教える未来がもうそこまで迫ってる。

    いじめられた側はね、一生忘れませんよ。

  4. 気付けてよかったですね。毎日後悔して、自己嫌悪におちいって、うまくいかない育児に怒って、毎日感情をしっかり感じ切ることが今は大事だと思います。人からされて嫌だったことは、傷付くけど結局相手(相談者)の問題です。自分がしてしまったこと、毎日ひとりで感じてください。そうすれば少しずつ癒されます。楽になろうと正当化したり、言い訳したり、誰かになぐさめてもらおうとしたらお子さんもまた、同じ問題を繰り返すと思います。
    いじめてもいじめられてもいい、と覚悟できるまで苦しんだら、例え実際にそうなったとしても絶対に解決できる意識高い系の人間になれると思うんです。だから今は1日1日生き切って欲しいです

  5. 加藤先生の「偽りの自責感」。
    流石、キレのあるストレートパンチだったな。
    だって相談者、自責感に囚われていながらも普通の女性に擬態して結婚してセックスして子供を拵えたんでしょ。
    自分の子供を見て擬態が破られる日が来るのを感じて怖くなって電話してきた訳よね。
    管理人さんの言う通り、加害者が相談してくるのは非常に珍しい。
    なぜなら加害者は自分が擬態していることにすら気づいていないか、被害者そのものすら忘れている。
    今回の相談者はたまたま小心者なだけ。

    加害者の方が社会で成功する、って本当だな。
    被害者は普通に働くのも結婚するのも諦めているケースが少なく無い。
    脳の中に抗えない楔みたいなのが植え付けられた感じがして、その後の人生にも影を落としている。
    自分の子供がまた同じ目に遭ったら嫌だな、加害者と一緒に働くのも空気を吸うのも嫌だな、と。
    テレ人は被害者からの相談の方が多いけど、相談者が被害者側の相談を聴いたら呼吸が止まりそう。
    相談者を縄に縛って被害者達がどんな人生を送っていたか、ゆっくり聞かせたらどうなることやら。
    得た物より諦めた物、手放した物が多いのよ。
    そのまま息止まって良いんだけどね。

    被害者は被害者で、加害者の幻影から逃れようと第二第三の人生に自分を没頭させていると思うけどね。
    ただそれに失敗した人間が所謂「無敵の人」として突進してくる。
    相談者はそういうニュースを聴いて報復される日を想像してるのかな。
    やはり小心者というか卑怯者ね。

  6. 相談者さん、このページをご覧になっているなら、どうかあなたがいじめた被害者の方に謝りに行って下さい。
    あなたも、被害者の方も、前に進めるただひとつの方法です。
    人生相談に電話しても、関係のない善行を繰り返しても、解決にはなりません。あなたのお子さんがいじめにあうまで解りませんか。

    1. 今さら謝りにこられて、勝手にスッキリされても、被害者のこちらは更なる憎悪しか生まれませんよ。いい人ぶってトンチンカンなアドバイスはしないで下さい。

  7.  もしかするとこの相談者は子供に障がいがあると判明した為に、その現実逃避から自分は呪われているという妄想に逃げ込んだのかも知れない。
     その妄想を満たしてくれるのが虐めに由来するカルマ論だったのだではないだろうか。

  8. いじめは永遠になくならない 難しいですね
    人には感情があるから いやという感情を消すことはできない

    いじめにも色々要因がありますが 一番多いのは
    劣った者を攻撃したい という気持ち
    「私のチームに劣った者がいる。いやだ」という気持ち
    大人ですらありますし 実際に行動に表すことあります
    まして感情制御が未発達なこどもでは

    逆に抜きんでた者がいじめられることもあるし
    同調しない者がいじめられることもある
    永遠のテーマですね いじめは

  9. 相談者が成人して以降もずっと罪悪感を引き摺ってる(偽りかもしれないが)のは、被害者が自殺したからではないか。新聞にも載って相談者も聴取されて。でないと、教師の仲裁で終わる程度なら案外忘れているもの。群馬県、滋賀県、福岡県‥いじめ自殺が発生した学校は残念ながらいくらでもある。
    自分が親になって初めて事の重大さが分かったのだろう。あるいは、単に黒歴史がいつか子供に知られるのを恐れているだけか。

  10. 仏教の「善行」は…じゃあそういうことなの?!
    Σ(゚д゚lll)ガーン…

    あなたが苦しみを与えた人にとっては何ら救いにもならないが
    他の人に善行をしていくことであなたの心が落ち着けばそれでいい。
    ・・・と?!
    輪廻転生を考え、時間軸より上から見たら、いじめた相手本人にではなくとも、まわり巡るものなのでそれでよし、となる。かつ、いじめた人が落ち着けば周囲も平穏になる。

    「外の目標」とは親なのでしょうか??
    抑圧してた「いい人じゃない本当の自分」を素直に認めて…両親と話す??怒りをぶつける?ただ知るだけ?(親が変わるわけないし)
    「いい人でいなきゃ~」とか自己欺瞞せず、本当は罪悪感をあまり持ってない自分で生きればいいだけってことなんですかね。

  11. 加藤センセもこりゃ怒る
    子育てや今の不満を”死”という脅しで転嫁する姑息さ
    更にその理由すら”懺悔”という形で誤魔化すズルさ
    言うのは簡単、本気で死ぬつもりないでしょ?
    (ご丁寧に死ねない理由まで自分で言ってます)
    逆算してみろ?
    懺悔することで死を意識させ子育てや不満を放棄、攻撃できる、、
    そうやって生きてきたし
    生きていくのだろう
    鬼である

  12. いじめた過去で死にたいって、そりゃ、いじめた相手が自殺したからでしょうねぇ。
    間接的に殺人犯したんだから。

    それを子供がいるから死ねないとか、自分と周囲を騙して生きていく言い訳。
    死ねば良いとか思わないけど、死にたいって言ってる自分を許してるのだったら、まだ甘いね。

    元イジめられっ子より

  13. 30まで自殺したいって言いながら被害者気分に浸ってれば誤魔化せてたし、ヒロインごっこ楽しかったんだろうね
    どうせ本当の自責には辿り着けないよ
    だから一生このまま抱えてお墓まで行ってください
    自殺しちゃった人が生きる予定だった時間と同じだけの年数苦しんでください

  14. いじめ加害者は同じ事を繰り返すよ。
    過去「愛されなかった」欲求があるからそれが解消されない限り結局同じ事を繰り返す。
    「いじめ」じゃなくても社会に出て「イビリ」をやったり「パワハラ」をやったり、娘に対して「暴力を振るったり」ね。
    「善人の皮」を被っているだけで本質的には「いじめっ子」から進化していない偽善者。
    妻に手を上げたく無いのに上げちゃうDV加害者と同じなんだよ。罪悪感感じちゃってる系いじめ加害者は彼等と同じように更正セミナー受けてきなさい(自分の加虐性の原因を発見出来ない限りどうせまた社会に害を撒き散らすんだから)。
    某いじめ贖罪漫画が叩かれたのはコイツと同じ心理だからだろうな。

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