夫を自宅で看取って3年。悲しみは癒えずとも辛い気持ちは知られたくない

(回答者に交代)

三石由起子:
こんにちは

相談者:
こんにちはあ

三石由起子:
あのねえ?

相談者:
はい

三石由起子:
えーとお、3年前に亡くなったんだよね?ご主人。

相談者:
はい

三石由起子:
ご主人がさ・・

相談者:
はい

三石由起子:
その闘病をしてる間とか・・

相談者:
はい

三石由起子:
あのお・・

相談者:
(鼻をすする)

三石由起子:
それ以前も、

相談者:
はい

三石由起子:
その生活う、を、

相談者:
はい

三石由起子:
こう、維持するのに、いっぱいでしょ?

相談者:
はい

三石由起子:
だから、今日の生活が明日も続くように、みたいな。

相談者:
はい

三石由起子:
ね?

相談者:
はい

三石由起子:
そういうことでいっぱいい、で、余裕なかったと思うんだけど。いや精神的なですよ?

相談者:
はい

三石由起子:
あの、余裕がなかったと思うんですけども。

相談者:
はい

三石由起子:
あのね?・・今ね?

相談者:
はい

三石由起子:
余裕ができてるはずなんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
え、余裕ができてるっていうことをね?

相談者:
はい

三石由起子:
やっぱりあの・・分か、ってほしいのね?

相談者:
はい

三石由起子:
あのときはもう・・ん、旦那もいるしい、

相談者:
うん、&#

三石由起子:
家(うち)の中もこうだったしい。

相談者:
はい

三石由起子:
生活う、を維持するのでいっぱいだったけど、

相談者:
はい

三石由起子:
掃除や、

相談者:
うん

三石由起子:
洗濯や、

相談者:
はい

三石由起子:
ね?料理やね?

相談者:
うん、うん

三石由起子:
今は・・そういうことからは・・

相談者:
そうです。

三石由起子:
自由になってるわけだから。

相談者:
そうなんです。

三石由起子:
で、維持じゃなくてね?

相談者:
うん

三石由起子:
創造に回れるんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
それを、ちょっと、あの、思い出してほしいんですけども。

相談者:
はい

三石由起子:
あのね?

相談者:
ええ

三石由起子:
あなた食欲、不振っておっしゃったけど、

相談者:
はい

三石由起子:
食欲が出たから食べる・・ん、なんていうことしてると・・

相談者:
あん

三石由起子:
一生美味しいもん食べられないよ?

相談者:
あーそうです・・

三石由起子:
例えば・・自分が食欲ないときでも・・

相談者:
はい

三石由起子:
子供がいたり旦那がいたりしたら作んなきゃいけなかったじゃん?

相談者:
そうです、そうです。

三石由起子:
で、作るとお・・

相談者:
はい

三石由起子:
ちょっと美味しそうだから食べるじゃないの?

相談者:
あはい

三石由起子:
ね?

相談者:
はい

三石由起子:
それ、そういうことがわたし大事だと思うんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
だから、美味しい物、まず見る?

相談者:
はい

三石由起子:
うん

相談者:
ふうーん

三石由起子:
見るとか作るとかっていうのが、それがね?

相談者:
うん

三石由起子:
自分のためだとできないのよ。

相談者:
そうなんですよ。

三石由起子:
だ、自分のためだからできないときはどうするかって、いう、いったらね?

相談者:
はい

三石由起子:
やっぱり旦那のために作るんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
今あ、なんでも自由にできるんだから。

相談者:
はい

三石由起子:
季節ごとのね?

相談者:
はい

三石由起子:
料理って、今、春の物もいっぱいあるし。

相談者:
あ、うん、そうです。

三石由起子:
夏には夏の物はいっぱいあるし。

相談者:
はい

三石由起子:
秋には秋の物がいっぱいあるわけですよ。

相談者:
うん、はい

三石由起子:
あ、今日はこんなの、キノコが出たとか。

相談者:
はい

三石由起子:
あ、今日はこんな実が出たとかっていうのを・・

相談者:
はい・・はい

三石由起子:
まず・・うん、目で拾って来てえ・・作ってみてね?

相談者:
はい

三石由起子:
それからね、見せるんですよ。

相談者:
うん

三石由起子:
見せる人がいなければ旦那。

相談者:
はい

三石由起子:
そうでなければ友達多いんだから・・

相談者:
はい

三石由起子:
「こんなの作ったの」、「あんなの作ったの」みたいなことを発信し、して、

相談者:
はい

三石由起子:
見せてやる、とね?

相談者:
うん

三石由起子:
わたしね?そのほうがあ、

相談者:
はい

三石由起子:
あなたが抱えている物を隠すよりも、うんと大事だと思うんだけど。

相談者:
はい

三石由起子:
「言ったらどんなに楽かな?」とかって・・

相談者:
そう

三石由起子:
言いますけど、

相談者:
はい

三石由起子:
言ってえ、仮に楽だとしてもね?

相談者:
はい

三石由起子:
それって聞いた方はねえ?

相談者:
うん

三石由起子:
不快ですよ。

相談者:
はあ、そうですか。

三石由起子:
うん、あのま・・しょうがないから聞いてくれるでしょうけど。

相談者:
うん、はい

三石由起子:
不平や不満を言っちゃうとね?

相談者:
はい

三石由起子:
あの、また自分で復習しちゃう(含み笑い)から。

相談者:
はい

三石由起子:
自分はこんなに辛いんだっていうことを。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
それよりはさ・・

相談者:
はい

三石由起子:
もっと違うこと、「こんな料理作った」とか・・

相談者:
はい

三石由起子:
「こんな物咲いてたから、こんなの見た」とか。

相談者:
あはい

三石由起子:
そういうことを・・

相談者:
はい

三石由起子:
友達に言う?

相談者:
うん

三石由起子:
例えば、あー、こおれ、誰かに喋ったら、楽になるなと思ったら、

相談者:
はい

三石由起子:
それと違うことね?

相談者:
はい

三石由起子:
聞いて面白いことを言ってやろうみたいなね?

相談者:
あー

三石由起子:
そういうなんていうか、こ、果敢に攻めて行くような?

相談者:
はい

三石由起子:
まだ70ですからね?

相談者:
ハ(笑)

三石由起子:
それしないと先長いよ?

相談者:
あはい

三石由起子:
聞いてる人はねえ・・

相談者:
不快になるの?

三石由起子:
「あの人に会うといつも暗い話する」になるんですよ。

相談者:
あーそうですか。はい

三石由起子:
うん、だから、

相談者:
あはい

三石由起子:
あ、今日はあの人に会うっていうの分かるでしょ?

相談者:
はい

三石由起子:
明日はあの人に会うっていうの。

相談者:
はい、はい

三石由起子:
あ、今日のあの人は料理が好きだって。

相談者:
はい

三石由起子:
ね?

相談者:

三石由起子:
そしたら、こんな食材でこんな物作れると、教えてあげようとか。

相談者:
はい

三石由起子:
ちょっと作っていって食べさせてやろうとかね?

相談者:
あーあ

三石由起子:
そういうふうに会わないと。

相談者:
はい

三石由起子:
明日会う人は何が好きだ。あ、そしたら・・その人のことを思って、新聞読んだり、雑誌を読んだりしたときにね?

相談者:
はい

三石由起子:
ちょっと切り抜きしておいて、す・・

相談者:

三石由起子:
取っておくとかね?あの人用みたいなの。

相談者:
はい

三石由起子:
わたし結構ね?、友達の名前書いた、袋いっぱい持ってんですよ。

相談者:
あーそうですか。

三石由起子:
うん。で、あ、あの人はこれ好きだなあなんていうね、すぐね・・

相談者:
はい

三石由起子:
あの、チョキチョキしてね、その袋ん中入れとくんですよ。

相談者:
あー

三石由起子:
で会うときに渡すんですよね。

相談者:
あー、はい

三石由起子:
そうするとね、え、結構あの、つまんないことですけどお、感謝されますよ?

相談者:
あーそうですか。

三石由起子:
うーん

相談者:
うん

三石由起子:
だからね?その・・不平や不満をお・・

相談者:
はい

三石由起子:
なんか隠し、てるような、

相談者:
はい

三石由起子:
エネルギーがあるんだったらさ・・

相談者:
はい(苦笑)

三石由起子:
違う物を見せる?

相談者:
うん

三石由起子:
エネルギーを・・

相談者:
はい

三石由起子:
あなたは、あの・・あるはずだから。

相談者:
そう・・

三石由起子:
あのねえ?

相談者:
はい

三石由起子:
え、介護できた人っていうのはさ・・

相談者:
はい

三石由起子:
ね?

相談者:
はい

三石由起子:
あれだけのことができたんだから、

相談者:
(鼻をすする)はい

三石由起子:
・・考えたら、介護よりうんと楽でしょう?

相談者:
ん、そうですね。うん

三石由起子:
つまみ作るほうが。

相談者:
んそうで・・

三石由起子:
す、そうでしょ?(含み笑い)

相談者:
&#△%

三石由起子:
ちょっとノートに書いておいてね?

相談者:
はい

三石由起子:
あ、これはダメだった、あれはダメだった。

相談者:
うん

三石由起子:
ね?

相談者:
うん

三石由起子:
今度あの人にこれ教えてあげようとか。

相談者:
はい、うん

三石由起子:
やっぱりね・・

相談者:
うん

三石由起子:
人にものを訴えるときにはね、

相談者:
はい

三石由起子:
こう、強さっていうかさ・・

相談者:
はい

三石由起子:
自分の、長所っていうか・・

相談者:
はい

三石由起子:
そういうところをね?

相談者:
うん

三石由起子:
つつかないとダメだと思うんだよね。

相談者:
はい

三石由起子:
だ、「これが美味しかったよ」とか。

相談者:
はい

三石由起子:
「あんな、ことやってるよ」とか。

相談者:
はい

三石由起子:
そういうう、ことをね?、「あ、あの人はいつも教えてくれる人だな」と思ったらね?

相談者:
うん

三石由起子:
また会いたいと思うんですよ、友達が。

相談者:
あー

三石由起子:
で、また会いたいっていうのはね?

相談者:
うん

三石由起子:
ま、エネルギーになってあなたに返って来るしね。

相談者:
はい

三石由起子:
今度はまた、違うこと教えてあげようと思うわけですよ。

相談者:
あい

三石由起子:
そしたらあなたね?不眠とか食欲不振の暇はないから。

相談者:
そう(苦笑)

三石由起子:
だからね?

相談者:
うん

三石由起子:
人に気を使ってるとね?

相談者:
はい

三石由起子:
疲れるからさ。

相談者:
そうですね。

三石由起子:
コロっと寝ますよ。
だってさ・・旦那を介護してた頃、不眠なんて、ぶ、戯(たわ)けたこと言ってなかったと思う、あなたはきっと。

相談者:
そうですよね。

三石由起子:
うん

相談者:
それにもう没頭してたからね。

三石由起子:
そう。で、食欲不振もそうなんでね?

相談者:
うん

三石由起子:
自分のこと考えてたらあ、

相談者:
はい

三石由起子:
できないこともさ、

相談者:
はい

三石由起子:
ちょっとあの、積極的にい、

相談者:
はい

三石由起子:
人のことを考えるとできることっていっぱいあるのよ。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
うん

相談者:
うん

三石由起子:
だってね、不安っていうのはね?

相談者:
はい

三石由起子:
自分の中に入って来るから不安なんでね?

相談者:
はい

三石由起子:
これって自分のことだけを考えてる証拠ですからね。

相談者:
はい

三石由起子:
一番簡単なのはさーあ

相談者:
はい

三石由起子:
あ、あなたの中には全然ないけど、

相談者:
うん

三石由起子:
例えば人を憎むようなことね?

相談者:
はい

三石由起子:
人を憎むようなときっていうのはさ、人を攻撃もできるしさ。

相談者:
うん

三石由起子:
あの、頑張れるじゃない?

相談者:
うん

三石由起子:
うん。そういうのがね?一番簡単なんだよ、憎むっていうのは。

相談者:
うーん

三石由起子:
これをね?その・・え、他所の人に対して攻撃するのをやめようと思うとね?

相談者:
はい

三石由起子:
今度は自分の中を考えるでしょ?

相談者:
はい

三石由起子:
そうすっとねえ?
憎むの代わりにね?もう苦痛になってくんの、痛くなってくんの、ね?

相談者:
うん

三石由起子:
自分の中が。

相談者:
はい

三石由起子:
そしたらさ、憎むほうが楽なんだよ。

相談者:
あ、そうで&#△%

三石由起子:
だから、みんな憎むほう行くんだけど。

相談者:
うん

三石由起子:
だけど・・あなた、ま・・憎むっていう気持ちがない人だから。

相談者:
そうです。

三石由起子:
そうすると、内側に入ってね・・

相談者:
あはい

三石由起子:
この痛さだけがね?

相談者:
うん

三石由起子:
固まって来ちゃうんだな。

相談者:
ふん

三石由起子:
まずう、食欲不振とか不眠とかっていうのはね?

相談者:
はい

三石由起子:
恥ずかしい言葉だと思ってよ。

相談者:
はい

三石由起子:
人を喜ばせることだけ考えてたらね?

相談者:
はい

三石由起子:
あの、食欲も出ます。

相談者:
あ、はい

三石由起子:
夜も寝られます。

相談者:
はい

三石由起子:
嘘だと思ったらやってみなさい。

相談者:
はい

三石由起子:
きっちりと、維持ができた人、看護お、やなんかがきっちりできた人。しかもあなた専業主婦だったわけじゃない?

相談者:
はい

三石由起子:
そういう人はね?、創造にも長けてるはずなんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
今までやったことがなかっただけで、

相談者:
うん

三石由起子:
訓練ができてないだけだから。

相談者:
はい

三石由起子:
やったらね、面白い、くらいできると思う。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
あのね、試しにね?

相談者:
はい

三石由起子:
やっぱりノート買って来てさ。

相談者:
はい

三石由起子:
今日はこんなのを作ったとか、

相談者:
はい

三石由起子:
ゆん、今日こんなの見たとか。

相談者:
はい

三石由起子:
うん

相談者:

三石由起子:
そういうのね?チョコチョコ書いていくと、

相談者:
はい、はい

三石由起子:
どんどん上手になる。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
うん

相談者:
うん

三石由起子:
こ、技術なんですよ。

相談者:
はい

三石由起子:
面白い物を見つけるのも技術だし、

相談者:
はい

三石由起子:
美味しい物を食べる習慣も技術だし、

相談者:
あはい

三石由起子:
遊ぶにもなかなか訓練がいるんですよ。

相談者:
ハハハ(笑)うん

三石由起子:
で、今ね?

相談者:
はい

三石由起子:
遊ぶ訓練、楽しむ訓練をしなければね?

相談者:
はい

三石由起子:
あなたすんごい惨めな30年間ですよ?

相談者:
うん

三石由起子:
修行するつもりでえ、

相談者:
はい

三石由起子:
まず1ヶ月だな。

相談者:
はい

三石由起子:
1ヶ月う・・

相談者:
はい

三石由起子:
あの、どれだけ、楽しい物を見つけられるかなあっていうような・・

相談者:
はい

三石由起子:
メモを、書いて行くと・・

相談者:
あ・・はい

三石由起子:
これ、どんどん上手になるから。

相談者:
はい、ええ

三石由起子:
できるんだよ、やってみなさいよ。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
うーん

相談者:
はあい

三石由起子:
え、1週間経って不眠だなんて言ってないと思いますよ。

相談者:
ハハハ(笑)

三石由起子:
疲れて。フフフフ(笑)

相談者:
疲れることは、い、っぱいして、して、仕事で・・

三石由起子:
だ、だから楽しく疲れるようよ、楽しく。

相談者:
あ、そうか。ハハハ(笑)

三石由起子:
ね?

相談者:
はい

三石由起子:
うん、うん

相談者:
&#△

三石由起子:
で、自分の心を痛めないためには、

相談者:
はい

三石由起子:
人を楽しませることを考えればいいのよ。

相談者:
・・はあ

三石由起子:
自分の苦痛を減らすことってえ、考えてもさ、

相談者:
はい

三石由起子:
あのお、減らないから。

相談者:
はい

三石由起子:
うん
そうじゃなくて人を楽しませること?

相談者:
はい

三石由起子:
人に美味しい物を食べさせること。

相談者:
はい

三石由起子:
人に安心させるようなこと。

相談者:
はい

三石由起子:
楽だよ、そのほうがずっと。

相談者:
うん

三石由起子:
で、きっとあなたはできます。

相談者:
あ、そうですか。

三石由起子:
うん

相談者:
うーんうん

三石由起子:
頑張って!

相談者:
はい(笑)

(再びパーソナリティ)

「夫を自宅で看取って3年。悲しみは癒えずとも辛い気持ちは知られたくない」への3件のフィードバック

  1. こういう方にこそブログはお勧めです。
    身バレしないように注意して胸中の思いのたけを書き散らし
    もし共感する人があったら読んでくれるかもしれない。
    コメントが一つでも付いたらうれしいでしょう。
    ブログネタを探してるうち楽しいことに目が向くようになるかも。

  2. 三石先生、大変勉強になりました。
    私も自分のためだと何にもやる気が出ない人間なので、こどもが巣立った時や夫が先に亡くなった時にどうしようかと漠然と思ってましたが、方向性が見えてきました。
    人を楽しませる引き出しをいっぱい作っていきたいと思います。

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