女手一つ母92才と疎遠を続ける兄と妹。壁は側で不公平感をまとった相談者
テレフォン人生相談 2020年7月3日 金曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者: 関西なまりの女68歳 夫74歳 3人暮らし 長男45歳 次男43歳 同居の母98歳 兄と妹がいる
今日の一言: 血縁につけ込まれるな。デヴィッド・シーベリー
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもし?
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、お世話になります。
加藤諦三:
はい、最初に、年齢教えてください。
相談者:
68歳です。
加藤諦三:
68歳、結婚しています?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
70、4歳です。
加藤諦三:
74歳・・お子さんは?
相談者:
45、歳の長男、と・・
加藤諦三:
はい
相談者:
40う・・3歳ですね・・
加藤諦三:
はい
相談者:
の、あの、次男と2人です。
加藤諦三:
で、今あ、は、お2人で暮らしてんですか?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
はい、分かりました。それでどんな相談ですか?
相談者:
で、去年・・一人暮らししてた母が、
加藤諦三:
はい
相談者:
去年からちょっと具合、あの、病院で入院して、
加藤諦三:
はい
相談者:
退院後、もう一人暮らしはできないっていうことで、
加藤諦三:
あはい
相談者:
90、8歳になるんですけどもね。
加藤諦三:
はい
相談者:
引き取って、今同居してるんですが、
加藤諦三:
あ、そうですか、はい
相談者:
で、わたしにはきょうだい・・3人きょうだい、で、
加藤諦三:
はい
相談者:
兄と妹がいるんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
10年ぐらい前は1年に1回ぐらいの連絡はあったんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
6年ぐらい前に、
加藤諦三:
はい
相談者:
放っとかれてるっていう不安があるから、なんか電話のお・・やり取りの、あ、会話ん中で喧嘩になってしまったんですね。
加藤諦三:
はい、え、え?喧嘩っていうのは・・
相談者:
いも・・
加藤諦三:
あなたと、そのお兄さん、とか妹と喧嘩・・
相談者:
そうです、そうです・・
加藤諦三:
はいはい
相談者:
はい
加藤諦三:
はい
相談者:
それ、以来、もう一切、母の、ところにも連絡が来なくなってえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
6年なんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、去年入院して、あのお・・先生のほうにも、お、「ご高齢だし、何があるか分からへんから」っていうようなことを言われましたのでね、
加藤諦三:
うん
相談者:
ちょっと連絡して・・病院に顔は見に来てくれたんですけども、
そのあと一切、なんの・・連絡もないんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、そのあとお、調子が良くなって、退院できることになって、わたしが引き取ったんですけどもね。
加藤諦三:
はい
相談者:
でそのあと、ま、もう1年になるんですけども、
加藤諦三:
はい
相談者:
母ももう、今年は99なりますのでね。
加藤諦三:
はい
相談者:
ん、先い、のことを考えたら・・それまでに、きょうだい仲良くなれるように努力したほうが・・いいのかなと思いまがらも・・ちょっと許せない気持ちがあるんですね、わたしの中に。
加藤諦三:
あ、それは、そりゃそうですよね。
相談者:
あはい(苦笑)だから・・もしい、そういうことになってもお、
加藤諦三:
うん
相談者:
わたしはもう1人でお葬式挙げてやってしまいたいっていう気になってるんですね(涙声)。
加藤諦三:
・・
相談者:
でもそれでもいいのかな?、と思って、ちょっとそれも不安になって(涙声)・・
加藤諦三:
あー、なるほどね。
あ、そういうことをやっていいのかどうかということが・・
相談者:
そうです、そうです。
加藤諦三:
不安な、ということ。
相談者:
あ
加藤諦三:
本来・・母親の・・面倒を看るのはきょうだい3人で看たいと。
相談者:
あはい
加藤諦三:
だけどそれは・・今、現実には、も、できない状態になってると。
相談者:
あはい
加藤諦三:
で、せめて・・
相談者:
はい
加藤諦三:
お葬式ぐらいは・・
相談者:
あはい
加藤諦三:
3人でもって、
相談者:
はい、したほうがいいんですかね?
加藤諦三:
送ってやりたいと・・
相談者:
はい
加藤諦三:
いう気持ちが・・一方にありながら・・
相談者:
あはい
加藤諦三:
他方にい・・
相談者:
あはい
加藤諦三:
いくらなんでもお・・
相談者:
はい
加藤諦三:
こういう状態で、連絡なしで放っておくっていうのはひどいじゃないかと。
相談者:
そうです(泣)・・
加藤諦三:
その両方ともが自分の心の中で・・
相談者:
あはい
加藤諦三:
か、葛藤してるということですね?
相談者:
そうです。
加藤諦三:
で、これあのお、あなた、小さい頃からあ、
相談者:
あはい
加藤諦三:
3人の仲はあ・・
相談者:
はい。小さい時は仲は、良かったですね。
加藤諦三:
あ・・あ、仲良かったんですか。
相談者:
あはい、で・・ん、母にお金が掛からない間はあ、
加藤諦三:
あー
相談者:
みんな、母んところに寄ってお正月なんか、あの、楽しく・・
加藤諦三:
あ
相談者:
過ごしてたんですけどね。
加藤諦三:
はい
相談者:
旅行に行ったりもしてたんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
あ、妹、の家族、の家族なんかともね。
加藤諦三:
はい
相談者:
でも・・母に、やっぱりお金が掛かるようになってからは、みんな寄り付かなくなって、
加藤諦三:
はい
相談者:
連絡も、しなくなって、ま・・ま、年に1回ぐらいは連、絡してくれてたんですけどもね、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、家賃も払えないっていう状態だったのに、関わったらお金が掛かるもんで、
加藤諦三:
うん
相談者:
なるべく遠ざかろう(苦笑)っていう感じでね?
加藤諦三:
うん
相談者:
んで、そういうことがあったもんで、ま、電話で、たまに年に1回か2回ぐらいの電話のやり取りなんかでも・・やっぱり、そういう不満がなんか出て、ちょっと喧嘩になってしまったんですね。
加藤諦三:
そりゃ不満があって電話したら、声の調子が違いますものね。
相談者:
そうですね、だから、喧嘩にな、ったんですね・・
加藤諦三:
ええ
相談者:
どちらとも。
加藤諦三:
も、まったく連絡がなくなってからどのぐらい経つんですか?
相談者:
えー6年経ちますね。
加藤諦三:
6年?!
相談者:
はい
加藤諦三:
まったくれんらし(連絡)なくし。
相談者:
だからあのお・・妹も、あの、離婚したんですけどもね?
加藤諦三:
はい
相談者:
それまでの間の、いろんな、あの、ときは・・あの、母んところにあ、家出して来たり、
加藤諦三:
はい
相談者:
頼って、母んとこ、ずうっともう、あの・・来てたんですけどもね、
加藤諦三:
はい
相談者:
自分のことの問題が、解決したら、もう・・あ電話も、せ、だから年に1回ぐらいの電話ぐらいになったんです。
加藤諦三:
うーん
で、お兄さんは?
相談者:
ずうっともう、わたしが1人で看てるも、もんやから、その話、は、こと、言葉の、端々に出たんでしょうね。
加藤諦三:
うん
相談者:
だから・・電話、で、喧嘩になってしまって、わたしと喧嘩になったら・・母とも絶好状態になったんですねえ。
加藤諦三:
うーん・・そりゃ長くう・・母親を看てればね?
相談者:
はい
加藤諦三:
・・なんで・・
相談者:
なんか(苦笑)、なんとなく、やっぱり看てるっていう気になってしま・・って出るんでしょうかねえ・・
加藤諦三:
なぜ・・
この2つの相反した、気持ちにあるけれど、になってるけれども・・
相談者:
あはい
加藤諦三:
今わたしは・・
相談者:
あはい
加藤諦三:
どうしたらいいんでしょう?という・・
相談者:
そうなんです。
加藤諦三:
そんだ(相談)ですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい分かりました。
相談者:
あはい
加藤諦三:
今日はあのスタジオに弁護士の塩谷崇之先生がいらしてんので、
相談者:
あはい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
あはい
(回答者に交代)
母親の世話をするのが嫌だと言ってるわけでなく、家族なんだから最後くらい顔出せよ。ということでないのかな。
親子の情よりお金を選択した兄妹にどう対応したらよいかという相談だと思った。
回答は、母親の面倒をみられて幸せだ。相談者が我慢したほうが良いと匂わせて、最後は自分で選択しろという結論になった。
単純に介護費用、葬式代と遺産相続の問題として回答した方が良かったのではないか。
また、亡くなった父親の位牌や家の墓は兄のところにあるようで、それなら父親の遺産も長男として厚く相続したと思われる。
それなのに母親の面倒は見ないとは、相談者の不満も理解できる。
兄弟姉妹の中で親から愛されなかった子供だけが最後まで親の側に残った。
親への想いが兄弟姉妹にも向かっているのだろうか。