「無心断れば兄弟釣り合わないですよ」GDP減る中で子育て世代への援助は正しい
テレフォン人生相談 2020年8月1日 土曜日
長男家族と暮らす相談者夫婦。
離れて暮らす次男夫婦の無心に蓄えを取り崩しながら10数年来応じて来たが、今後どうしたものか。
聞けば長男家族との生活費の支払いは相談者夫婦の年金から。
長男からは月10万を入れてもらっているものの、その金額では事実上は相談者から長男への援助となっていて、次男の無心は兄弟バランスが取れていることを指摘される。
無心ってことは返してるのかしら?
まさかね。
てか、これだけ常態化しているなら、断れば逆に恨まれよう。
長男は長男で、こういう2世代の台所が同じ家族ってお金のオペレーションってどうしてるのかしら?
長男が固定額10万を入れて、お嫁さんが食材を買ったときは、その都度お嫁さんに実費精算するとか?
子どものアイスクリーム代は?、
長男のビール代は?
化粧水は?、下着は?、ガソリン代は?
小さいことのようで、お互いの認識のズレが積み上がってたりする。
何より、10万円に家賃相当を含むのか含まないのかの認識の差はとてつもなく大きい。
高橋龍太郎 「一人あたりのGDPってダダ下がりで世界でも30位に近いんです」
テレ人でGDP。
一応、検索を掛けてみたが案の定ヒットしない。
少なくとも、ここ6,7年は誰も口にしていないわけだ。
それだけ人生相談とは縁遠いワード。
GDP(Gross Domestic Product): 国内総生産
国の経済規模を表す指標のうち、最もメジャーなものです。
単位は一定期間(通常1年)の金額。
毎年増えていくのが良いということに異論はないかと。
あなたが、モノを買ったりサービスを受けて千円払えばその千円がGDPに足しこまれます。
支出の合計ですね。
この時、あなたから千円を受け取った人がいるわけですが、これもGDPに足し込まれます。
所得(GDPでは分配と言います)の合計です。
お分かりのように支出と分配は一致するのでGDPもどちらで表現しようと同じ数値です。
GDPが教えてくれるのは、誰かの支出は誰かの所得だということ。
節約や貯蓄は美徳とされますが、みんなが節約と貯蓄に励めば、GDPは増えません。
個々人の美徳が合わさって全体として最悪の結果を生む。
これを経済学では「合成の誤謬(ごうせいのごびゅう)」と言います。(「誤謬」とは考えや思想の誤り)
相談者の蓄えが次男を通じて支出に変わるなら、日本経済にとってこんな喜ばしいことはありません。
【3年後の再相談】
さて、
結婚生活に危機が訪れたのは長男でしょうか?、それとも次男でしょうか?
回答者は同じく高橋龍太郎精神科医。
単身解けた親父の居場所がない!職業忘れて腹立てる龍太郎をフォローする妙憂
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 高橋龍太郎(精神科医)
相談者: 関西なまりの女71歳 夫72歳
一緒に暮らす長男48歳家族・・嫁、孫2人(大学生と進学予定の高校生)
他県で暮らす次男47歳単身赴任家族・・嫁45歳 孫4人(小学生の女の子と男の子、高校生と中学生の男の子)
今井通子:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
あーどうも、よろしくお願いいたしますう。
今井通子:
はい。今日はどういったご相談ですか?
相談者:
次男夫婦う、のほうから、
今井通子:
はい
相談者:
借金の申し込みい・・をされてまして、
今井通子:
はい
相談者:
それであの、その次男夫婦は、えー、4人子どもがおりまして、
今井通子:
はい
相談者:
過去にも、何回か、応援してるんです、あの、借金の申し込みがあるたびに?
今井通子:
はい
相談者:
それで、今回も、またありまして、
今井通子:
はい
相談者:
今までは、自分たちが蓄えたお金というか、そういうので・・応援してきてるんですけれども、
今井通子:
はい
相談者:
子どもがまだ・・小さくって4人もおり、おるもんですから(苦笑)。
今井通子:
はい
相談者:
このままずうっと自分たちのその何?蓄えたお金を(苦笑)・・渡すということも、とても、なんか・・今までとは、わたし達も年も取ってますので、
今井通子:
はい
相談者:
その都度、その都度、何かあるたび、あの、来ると思うんですよ。
今井通子:
はい
相談者:
借金の申し込みがね?恐らく。
今井通子:
はい
相談者:
それでもう(ため息混じり)、どうしたらいいものかと思いましてね、ヘヘ(苦笑)。
今井通子:
なるほど。
ところであなたはおいくつですか?
相談者:
あ、71歳です。
今井通子:
ご主人は?
相談者:
72です。
今井通子:
で、あなたのお家は、あの、ご次男さんっておっしゃってるから・・ご長男・・
相談者:
はい、長男と夫婦、あ、長男とあの同居してます。
今井通子:
ご長男おいくつ?
相談者:
40う・・8ですね。48
今井通子:
で、ご長男のほうは、ご結婚されてる?
相談者:
あの、してて、あの、同居してます。
今井通子:
ご長男のほうは、お子さんはいらっしゃる?
相談者:
おります。あのお、大学生と高校生がおります。
今井通子:
この、方たちとは、あなた方は・・同居をされてるのね?
相談者:
そうです、同居です。
今井通子:
はい、で・・
相談者:
これは今んとこ問題はないですけども(苦笑)。
今井通子:
フフ(笑)なるほど。
相談者:
だけど、この一家も、わたし達が、ま、生活を看てるんですよ。
今井通子:
あー、なるほどね。
相談者:
ある程度お金を、食費を入れていただいて、
今井通子:
うん
相談者:
食費から光熱費からはすべて、あの、わたしと主人で、あのまだ、家計をやってます。
今井通子:
で、ん、ご主人はそうするとなんか、あの、自営かなんかでお仕事されてんの?
相談者:
いえ、もう、あの、定年退職です。
わたしい、も、あの、退職して、ちょっとアルバイトには出てます。
今井通子:
そうすっと、え、ご次男が、外へ出てらっしゃるわけね?
相談者:
そうです、そうです、はい
今井通子:
うん
相談者:
県外へ。
今井通子:
と、ご次男おいくつ?
相談者:
47です。
今井通子:
はい
お嫁さん、は、おいくつ?
相談者:
は(わ)、3つ違うから40う、5ぐらいですね。
今井通子:
はい
相談者:
はい
今井通子:
で、4人お子さんがいらっしゃるって、男女と・・
相談者:
はい・・はい
今井通子:
それからお年を教えてください。
相談者:
はい。えーと、男3人、一番上が高校生。
今井通子:
はい
相談者:
それから中学生。
今井通子:
はい
相談者:
ほいから小学生。
今井通子:
はい
相談者:
と、それ、うん、小学生が、えー、2人おりまして4人です。
それで女1人で、男が3人です。
今井通子:
ご次男のほうは外、出てらっしゃる。お家は・・お・・
相談者:
そう、あの、外へ出て、
今井通子:
うん
相談者:
そいで、単身ですね、今。単身になって、3年目ですね。
今井通子:
あ・・これはあの、会社の都合でということですね?
相談者:
そうです。会社の、あの・・都合というか、そうですね。会社で・・単身で行ってます。
今井通子:
で、まずう、最初は、いつ頃、借金を・・頼まれました?
相談者:
最初はね、その、高校生の子が・・
今井通子:
はい
相談者:
えーと、産まれてえ・・よちよち歩き、しだしたぐらいのときに、
今井通子:
うん
相談者:
2人で来ました。
今井通子:
はい
相談者:
来て、「生活がやっていけないから」
今井通子:
はい
相談者:
「お金を貸してください」と言って来ました。
今井通子:
はい
相談者:
それからは、もう、すべて、大体、1年に1回ぐらい、あの、メールで直接わたしのとこじゃなくって、
次男のほうに、「お金を借りてください」とかそういう感じで・・
今井通子:
そうすると、その・・えー、生活が苦しくてやっていけないというのを、次男さんのほうに、
相談者:
はい
今井通子:
メールするのは奥さんが・・次男さんに・・
相談者:
そう
今井通子:
メールするの?
相談者:
そうです。
今井通子:
うん
相談者:
そして・・
今井通子:
ええ(咳払い)
相談者:
わたしのほうに・・
今井通子:
で、それ、ちょっと待って、
相談者:
電話なり・・
今井通子:
ちょっと待ってください。
相談者:
はい
今井通子:
あの、20年ぐらい前も、メールって、やってました?
相談者:
・・いえ、20年ぐらい前のときは、あの、メールはやってませんでした。
今井通子:
ですよね?
相談者:
はい
今井通子:
ま・・
相談者:
この頃ですね、この2、3年ですね。
今井通子:
ええ、だから・・
相談者:
メールは。
今井通子:
20年前に・・
相談者:
はい
今井通子:
お嫁さんと、ご次男さんが、一緒に・・
相談者:
ええ、はい、そうです。
今井通子:
お家にいらして、
相談者:
はい
今井通子:
まあ、「お金貸してください」と。
相談者:
そうです、そ、はい
今井通子:
うん。で、そのときは、おいくらぐらい貸されたの?
相談者:
あのね?、最近のははっきり覚えてるんですけども。その一番最初のときに、いくら出したかは、ちょっと記憶にないんですけれども。
今井通子:
なるほど。
相談者:
はい
今井通子:
で、その、次は・・1年1回ずつぐらいは・・借りに来てらっしゃるわけ?
毎年、いくらぐらいの?
相談者:
そうですね、あの、大体ね、50万ぐらいずつ払ってます。
今井通子:
・・お嫁さん専業主婦?・・それとも・・
相談者:
ずっと専業。あの、子ども小さくて専業主婦で。
今井通子:
うん
相談者:
ほんで、去年ぐらいから、あの、ま・・近くに・・アルバイトに行ってるんですけれども。
今井通子:
はい
相談者:
さほど取れないと思うんですけど、行くには行ってます。
今井通子:
ん、なるほど。
で、ご長男のほうは、食費だけ入れてもらって、あとは・・
相談者:
そう。10万もらってます。
今井通子:
そうすると・・え、ご長男のほうも、自立してなくて(含み笑い)
相談者:
はい
今井通子:
しかし堅実に・・一生懸命生活してらっしゃるって、ことでしょ?
相談者:
そういうことです(含み笑い)、はい(苦笑)。
今井通子:
うん
相談者:
はい
今井通子:
それで・・今まで、ご次男のほうには・・
相談者:
はい
今井通子:
えー、子どもが4人いるし、
相談者:
はい
今井通子:
その、大変だろうなあ、と思うと。
相談者:
はい
今井通子:
いうことと、
相談者:
はい
今井通子:
それから、お孫さんが可愛いし、
相談者:
はい
今井通子:
それからその、ご次男が、
相談者:
はい
今井通子:
あ、お嫁さんから・・「お金足りない」「足りない」って騒がれるのが・・
相談者:
はい
今井通子:
うん、ご次男可哀想だからっていう・・
相談者:
はあい、ヒヒ(苦笑)
今井通子:
ことでしょ?
相談者:
はい
今井通子:
それも含めて、やってあげてたと。
相談者:
はい、はい
今井通子:
だけど・・え、ご長男のほうじゃなくって、
相談者:
はい
今井通子:
ご次男のほうの・・
相談者:
はい
今井通子:
そのお、差し入れを、止めたいと、思う理由はなんなんですか?
相談者:
やっぱり、次男のほう、に、もう、だ、ずっと、ずるずる、ずるずる来てるもんですから。
ま、このまんまずるずるは、ちょっといけないなっていう、感じですね。
今井通子:
要するに・・あの、ご次男のほうには・・目に見えて、あなた達が持ってるお金が行ってるってことですよね?
相談者:
そうそう、そういうことです(含み洗い)、はい
今井通子:
うん
相談者:
そうです。
今井通子:
ご長男のほうは目に見えてお金は行ってないということですね?
相談者:
そう(苦笑)・・そう、そういうことですね、へへ(苦笑)。
今井通子:
ふうん
相談者:
言われてみると、あー、そうかなって今思ったんですけども。
今井通子:
うん
相談者:
結構、あの・・ほら・・50万から送ってやろうと思うと定期崩したり、貯金崩したりしなきゃいけないから、あー、すごく、あのお・・や・・
今井通子:
なんか自分の持ってるお金が減っちゃうわって。
相談者:
そう、そう、そう・・そう、そう、そう(苦笑)
今井通子:
なるほどね。
相談者:
え、はい(苦笑)
今井通子:
うん。そうするとお、今日のご相談はあ・・
相談者:
はい
今井通子:
どういうご相談なの?
相談者:
ハハ(苦笑)、ど、あの、あれです。
もうこの、あ、ま、ま、もうピッタリ止める、べきか?・・
今井通子:
うん
相談者:
それとも・・まあねえ?、あのお、出してやらなきゃいけないのか?
今井通子:
はい
相談者:
出してやるにあたっては、また、ずっとずるずる来るんじゃないかとか、そういう心配ね?わたし達が年取っても、まだ・・頼れるものと思って、来るんじゃないか?とか。
今井通子:
ええ
相談者:
そういういろんなその思いがあってえ、
今井通子:
ええ
相談者:
まあ、止めれりゃ止めたいんですけれども・・
今井通子:
はい
相談者:
・・あのお、やっぱり、息子が板挟みになるかなあとかねえ?
今井通子:
ええ
相談者:
思うんですよ。
今井通子:
故に・・
相談者:
はい
今井通子:
ご相談としては、じゃ、どうしたもんでしょう?っていう話?
相談者:
そうです(苦笑)。
ま、そういうことでしょうかね?(苦笑)。
今井通子:
分かりました(含み笑い)。
相談者:
はい、ヒヒ(苦笑)
今井通子:
今日はですね・・
相談者:
はい
今井通子:
精神科医の、高橋龍太郎先生がいらしてますので、
相談者:
あーそうですか。
今井通子:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
今井通子:
先生よろしくお願いいたします。
相談者:
ちょっと助けてもらわないと、はい、ヒフフン(苦笑)。
(回答者に交代)
うーん。相談者の蓄えのトータルがいくらか分からないから、なんとも言えないなあ。
世代間格差は当然あるけど、このまま援助していて、長男家族がいざという時に介護してくれないようなら、自分たちのために貯めとかなくちゃいけないし。
一度お金を渡すとき、「私たちになにかあれば、あなたたち兄弟に頼るつもりだから、そのためにも助けているのよ、よろしくね」と言って、反応を見てみたら。
毎月の年金額は、生活費としては余裕があっても、いくらかは貯めといた方がいいし、そのために家の生活水準もちょっと下げてみたらいい。
親の貯金額を知らないのに、親に頼ればいいと思ってる30代40代はすごく多いと思う。親もそれがつながる手段だと思っていたり。
でも、お金が底をついたら、びっくりするくらい関係が途切れたり、変わってしまったりするかもね。
甘えられる期間、助けられる期間は、思っているより短いかも。
借金。
じゃなくて生活援助、生前贈与でしょ。
お金の流れを記録しておかないと後々兄弟で揉めるよ。
一年毎に50万円。
贈与税がかからないギリギリを狙ったのかしら。
いいなあ、お金もらえて。
楽ですね、長男、次男。
嫁さんもしっかりしてますね。
親世帯が亡くなったら、子供世帯や孫世帯は一気に困窮しそうだね
まあその時はその時だし、親夫婦の責任ではないからいいのかもしれない
ただ、次男には気を付けたほうが良いんじゃない?
一番上の子が産まれた時点で借金してるのに、それから3人も子供作るのはおかしいよ
初めから親の金を当てにする図々しい性格の片鱗が出てる
相続でもめないように、今からきちんと整理しておいた方がよさそう
確かに回答者が医師2人では管理人さんの言う通り役不足ですね。
医師にはお金が足りないってわからないと思う。
長男さんの10万円って優遇されてるの?
本人もそう思ってるってくだりがあるから
そうなのかもしれないけど・・・
同居トラブルがなさそうなのが救い?
相談者は、長男夫婦との同居を希望し、実は喜んでおり、孤独の解消や孫と接触などメリットも享受しているのでは?
そうなると長男の月10万円の拠出もあながち単純な「優遇」とは、言えないのでは。
自分なら、会社の家賃補助など活用して、親とは別居しますヨ。
次男への支援はのべつ幕無しではなく、入学など孫の節目にしては如何か。
いづれにしろ、将来の方針(自分たち夫婦で最期を迎えるか=貯蓄、子供の世話になるか=援助継続)を早めに定めるべきでしょうね。
世の全次男がブチ切れる案件。
圧倒的なまでの長男優遇措置。