そのヒビは4年前の先生の仕業でしょ?押し黙る歯科医。治療費返せば許す
(回答者に交代)
大迫恵美子:
もしもし?(咳払い)
相談者:
あ、もしもし?
大迫恵美子:
はい、こんにちは
相談者:
あ、こんにちは
大迫恵美子:
えーとですねえ?
相談者:
はい
大迫恵美子:
まあ、ちょっと今、あの、今井先生からも言われたようにね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
その4年前に・・い、この原因の、ヒビができたのかどうかですよね?
相談者:
そうですね、はい
大迫恵美子:
うん・・それの、証拠が・・まあ、ほ、まあ、ほとんどないっていうことですね?
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
・・うーん、あの・・まあ・・なんとなくね?、おっしゃ・・てることは、まあ、それ、その部分は怪しいので・・多額のことを言うわけじゃないけど・・
相談者:
ええ
大迫恵美子:
まあ・・あ、はっきりとしない分だけ、
相談者:
え
大迫恵美子:
請求も小さくして・・
相談者:
ええ
大迫恵美子:
えー、治療費ぐらいはなんとかっていうような・・あ、ん、道筋のお考えですかね?
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
うん
あのね?それはね?ホントに難しい(含み笑い)話で。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
問題はその・・この、4年前の、ブリッジのときの、治療によって、えー、ヒビが入ったかどうかっていう、ところが出発なんですよ。
相談者:
はい
大迫恵美子:
まず、そこがはっきりしないと・・
相談者:
ええ
大迫恵美子:
おー、多額であっても少額であってもね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
あの、お医者さんの責任っていうのは発生しないので。
相談者:
はい
大迫恵美子:
だから、その、ん、うん、4年前のブリッジの、やり方が乱暴だから、ヒビが入ったんだっていうところに・・きちんとした、根拠がないといけないんですよ。
相談者:
うーん
大迫恵美子:
で・・しかもね?、えー、さらにまあ、もうちょっと難しく言うとですね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
例えばその、確かに、ブリッジがきつい、のはね?、もう少し、あの削れば、そんなきつくなくてもできたんじゃないかっていうこともあるんですけど、
相談者:
はい
大迫恵美子:
あのおー、ま、いろいろその治療してる中で、その人の歯の質だとかね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
えー、いろいろな、あー、物が、あって、それが・・全部その、お医者さんの責任だと言えるのかどうかっていうことも、おー、一般論としては分からないんですよ。
相談者:
うーん
大迫恵美子:
要するにお医者さんとして普通にやるべきことをやっていてね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
ま、しかもその4年前の、水準で、普通であるっていうことが必要なんですけど。
相談者:
うん
大迫恵美子:
あの、4年経った今となってはそんなやり方しないよっていうことか、が、あったとしても。
4年前は、ま、普通の、歯医者さんみんなそういうやり方でしたっていうことが・・あったらね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
その4年前の水準に照らして、お医者さんがいろいろやったことが、あー、過失と言えるのかどうかっていう判断が必要なんですよ。
相談者:
うん
大迫恵美子:
で、きつ過ぎるような削り方しかしなかったとか、そういうことが当時の水準から照らしてもおかしいとかね?、まず1つそういうことがあって、その・・
相談者:
以前にもね?
大迫恵美子:
ええ
相談者:
あのお・・反対側の右側の奥歯、から2本目も、同じブリッジをしたんですよ。
大迫恵美子:
はい
相談者:
でそのときは、あのお、ま、同じ病院でやってもらったんで、担当医の先生がまた、違うかったんですけど、
大迫恵美子:
うん
相談者:
その人に、治療してもらったときは、あの、仮止めしたときでも普通には、あの、すんなり入って、
大迫恵美子:
うん
相談者:
あとは接着剤で、ちゃんと綺麗に、治療できたもんで。
大迫恵美子:
ええ
相談者:
で、この、先生に代わって院長に代わって・・かなり、「仮止めします」って言ったときには、かなりちょっと、叩き込んで入れてましたんで、
大迫恵美子:
アッハ(苦笑)、ひどいですね。
相談者:
ちょっと・・違和感は感じたことは感じたんですけど。
大迫恵美子:
あー、なるほどね。
相談者:
はい
大迫恵美子:
ま、今言ってることはね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あの一般論、ですよ?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あの、一般的な、そのお医者さんとか歯医者さんの・・過失の問題、とはどう考えるべきかっていうことなんですけどね?
相談者:
はい、はい
大迫恵美子:
一般論としては、過失があると認められるためにはなかなかハードルが高いんですよ。
相談者:
うん・・
大迫恵美子:
まず、そ、それこ、申し上げたい、のと・・それとですね・・ん、あの、何よりも、その結果、ホントにそのときヒビが入ったっていうことをね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
どうやって証明するのかなっていうことなんですね。
相談者:
そうですね・・
大迫恵美子:
ええ
相談者:
あの・・医師関係のこのお、裁判とか聞いてると、かなり、む、難しいっていうことは知ってるんで。
大迫恵美子:
ええ
相談者:
ええ、もう・・白い巨塔(*)とかも見てましたんでね?
(*)白い巨塔:
年代チェック。誰が浮かびましたか?
A. 岡田准一
B. 唐沢寿明
C. 田宮二郎
大迫恵美子:
アッハ(苦笑)
相談者:
へへへ(苦笑)
大迫恵美子:
ま、あれはね?
相談者:
そう。ハハ(苦笑)
大迫恵美子:
あのお、小説ですから。
相談者:
うん
大迫恵美子:
あの、裁判とは違うと思いますけど。
相談者:
うーん、うん
大迫恵美子:
まあ、おっしゃるようにね?、非常に難しいです。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
医療過誤っていう、分野はね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あのお・・やっぱり証明しきれるかどうかっていうことは大変難しい話です。
相談者:
うーん
大迫恵美子:
で、あの、おっしゃるように今、現在、ヒビが入っていてね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
そして、えー、当時その、そういうきつい・・ていうことがあった、というのは、まあ、もちろん間違いなくあるんでしょうけど、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
あの、必ずしも歯ってね?そういうことがないとヒビが入らない物でもないので、
相談者:
うん
大迫恵美子:
そこなんですよね、問題は。
相談者:
うーん・・ただ、わたしが引っかかったのは、ちょうど5ヶ月前に、
大迫恵美子:
はい
相談者:
今から5ヶ月前に、先生が、デジタルカメラで、あの、「根元撮影します」、「これ見てください」ていうことで。
で、見せて・・たときに、そっから、始まっ、それを見、見なかったらわたしはこういうふうな電話もたぶんしてなかったと思うんですけど。
大迫恵美子:
はい
相談者:
うん
大迫恵美子:
いやもちろんそれはヒビが入ってるって分かったから、あの、あのときのことと結び付けてお考えになったっていう意味でしょ?
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
うん、だからそれはまあ、そうなんでしょ?その、今「ヒビが入ってる」って聞いたから、ヒビが入るようなこととして思いあたる、出来事、自分、の中で、で、思いあたる出来事はあのとき、あんなに・・
相談者:
はい
大迫恵美子:
痛く、きつく、入れられたなっていうことですよね?
相談者:
そうです。
大迫恵美子:
うん
相談者:
そのときに、それ、「それは原因違いますか」って先生に治療が終わってから言うたら、
大迫恵美子:
ええ
相談者:
先生が、反論もせずに黙って、沈黙が続いてた、あの・・あったんでね。
大迫恵美子:
うん、あのね、そこがね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
とっても、あの、わたしどもいつも困るんですけど。
相談者:
ええ
大迫恵美子:
お、一般の方がね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
「あのときのあの表情が」っていうことはね?すごくね?(苦笑)・・あのお・・それをなんか証拠みたいにおっしゃられると、ホントに困るんですよね。
あの、いろんな解釈ができるじゃないですか?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
恐らくはね?、その、お医者さんのほうだって、「あのときじゃないですか?」って言われたら・・
相談者:
うん
大迫恵美子:
「いや、違いますよ」っていうようなね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
あの、証拠も残ってないんだと思いますよ?
相談者:
うん
大迫恵美子:
要するに4年前に入れたときに写真を撮っておいて、そのときはヒビがないっていうことをね?、あの、残してないので。
相談者:
うん
大迫恵美子:
「あのときことじゃないですか?」って、あの、言われたら、「いや何言ってんだ、違いますよ。ほら写真を見なさいよ」っていうことは言えないので、
相談者:
うん
大迫恵美子:
それを言われてね?そういうこともあり得るかもしれないと、思ったかもしれませんよ?
相談者:
うん
大迫恵美子:
或いはね?もう忘れちゃっててね、そんなことあったっけ?と思ったかもしれませんし。
相談者:
うん
大迫恵美子:
万一ね?あなたにとっては、それは、1回だけの話かもしれないけど、お医者さんにとっては毎日毎日ね?人の、口の中覗いてるわけですから。
相談者:
そうですね。
大迫恵美子:
ええ
相談者:
一々覚えてられないと思いますわ。はい
大迫恵美子:
ええ、全然覚えてないっていう可能性ありますよね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
だからそういうこと言われても反論のしようがないから黙ったかもしれないし。
それはもういろんな解釈ができるじゃないですか?
相談者:
はい
大迫恵美子:
だからそのとき黙り込んだから、あれは絶対に、分かってたんだっていうような言い方をね?、あの、わたしどもも相談されたときに、言われることあるんですけど、
相談者:
うん
大迫恵美子:
なかなかそれだけを聞いて、あそ、この人の言ってる通りだなとは、あんまり思えないんですよね。
相談者:
うん、うん
大迫恵美子:
で、ま、わたしが思えないっていうことは・・恐らく裁判官もま、思わないと思うんですよ?
相談者:
ん、うん
大迫恵美子:
でやっぱり、こういう問題については、きちんと証明を、求められてしまうので、
相談者:
うん
大迫恵美子:
4年前のその写真がないっていうことはね?
相談者:
うん
大迫恵美子:
あ、も、かなり致命的なんですよ?
相談者:
うん
わたしもそう思います。裁判とかそういうのは起こそうとは思、思わないし、
大迫恵美子:
いや、あのね?
相談者:
起こしたところで、こ、負けるの、負けるっていうか裁判にならないていうのも分かるんで。
大迫恵美子:
うん
あのね?、その裁判にならない、負けるっていう意味はね?
相談者:
ええ
大迫恵美子:
お、歯医者さんが認めなければ・・歯医者さんの支払い義務が生まれないってことなんですよ。
相談者:
うん
大迫恵美子:
で、歯医者さん認めないと思いますよ?
相談者:
うん
大迫恵美子:
歯医者さんが、み、簡単にね?、あの、「それは」、ん、あの、「申し訳なかったね」って言う、ようなことは、恐らくないんです。
相談者:
うん
大迫恵美子:
なぜならば、歯医者さんの、診療ってね?、あの、ま、お支払いになってるのは3割ですけど、
あの、元々は10割の物があってね?
相談者:
はい
大迫恵美子:
それを保険からもらってるわけですから。
あの「申し訳なかった」「あれは間違ったやりかただった」ってあなたに3割弁償すればね?・・すべてが終わるわけじゃなくて、
相談者:
うん
大迫恵美子:
今度はその、治療全体が、あの、まずかったときにその10割分の、ほうはどうするんだ?って話になっちゃうんですよ。
相談者:
うん
大迫恵美子:
ですから、そんな簡単にね?、あの、ちょっとあれ、「あのことだろうか」とかね?、「ああいうことを言われたから」とか、ま、「こんな強く言うから」とか、そういうことで一々弁償するっていうことは、もう・・お医者さんの、おー、文化の中ではないことだと思いますよ?
相談者:
うん
大迫恵美子:
だから、「裁判にはする気がないんですけど」って、言うけど、裁判にできないようなことで、裁判外で、あの、話が付くことは物凄く珍しいです。
あの、まったくないとは言いませんよ?、まったくないとは言わないんですが、
どうしてそういう裁判もしないで弁償してくれるかっていうと、裁判したら明らかにお医者さんが負けるときです。
相談者:
うん
大迫恵美子:
ね?絶対証拠が明らかで、も、動かぬ証拠があれば、それはもう「裁判になんかしなくっても弁償しますよ」っていう話になるんですけど、
相談者:
ええ
大迫恵美子:
逆に裁判したら全然、裁判にもならないような、要求をして、きてる人に対して、わずかでも払うっていうことはないですよ。
相談者:
うーん・・あーそうですか。
大迫恵美子:
ええ
相談者:
分かりました。
(再びパーソナリティ)
白い巨塔でクールな大迫先生が笑った!
それにしても歯の治療って無理やり打ち込んだり、ハードですね…
難しいタイプの親知らず持ちですが
ますます歯医者への道のりが遠くなりました…。
セカンド・オピニオンの重要性。そして、コンビニと同等数あるとされる歯科なら‥少なくとも歯に関しては、歯科に不信感得たら直ぐに別の歯科へ。ということでしょうか。個人的に歯科は年に一度は検診。しかも、自治体の受診補助制度を利用している。健康管理も診察も、ある程度は患者も自己防衛しないといけない時代ですね。
あと、白い巨棟は唐沢寿明版が初見の世代です。
ブリッジを維持することを諦めて入れ歯にした方がいいと思います。
両脇の歯の歯周病が進行している様だからです。
私は相談者さんと同じような箇所の歯を入れ歯にしました。
ブリッジか入れ歯、どちらかを選択しなければならず、両方のメリットとデメリットを考慮し選択しました。
私がブリッジを選択しなかったのは歯の質が生まれつき良くないので両脇のまだ使える歯を削りたくなかったからです。