いくつになっても弟は心配。離婚ショックで失踪した男53歳が探す姉を避けるワケ
三石由起子:
はい(咳払い)
こんにちは
相談者:
こんにちはあ
三石由起子:
あのねえ?
相談者:
はい
三石由起子:
わたし、あなた言ってることトンチンカンだと思います。
相談者:
・・トンチンカン・・
三石由起子:
うーん
相談者:
はい
三石由起子:
あのね?
相談者:
はい
三石由起子:
53歳の、
相談者:
はい
三石由起子:
男ってさ、
相談者:
はい
三石由起子:
心も体もお・・結構丈夫なんですよ。
相談者:
・・
三石由起子:
しっかりした男なのね。
相談者:
はい
三石由起子:
でね、特別に健康に不安があるわけでもない。
相談者:
うん
三石由起子:
そうでしょ?、それから・・
相談者:
たぶん、はい
三石由起子:
うん、と思いますよ。
それでね?、あなたがしてることってえ、
相談者:
はい
三石由起子:
姉としての親切、ていうかさ、愛情っていうか。
相談者:
うん
三石由起子:
何もしてあげられてない、調べてもあげられてないっていう後悔っておっしゃったけど、
相談者:
はい
三石由起子:
それねえ?
相談者:
はい
三石由起子:
それ、あなたの立場は分かるよ?
相談者:
うん
三石由起子:
可愛い弟でたった1人の弟でね?
相談者:
はい
三石由起子:
心配でしょうがないって。
相談者:
うん
三石由起子:
でもね?
相談者:
はい
三石由起子:
53歳の男からしてみたらね?
相談者:
はい
三石由起子:
すんごくプライドずたずたにされてるのよ。
相談者:
はあ、そっか・・
三石由起子:
うん
あのね、例えばあなたがね?
相談者:
はい
三石由起子:
このお、父も・・お父さんもお母さんもお、も、年でえ、体が弱いし、
相談者:
うん
三石由起子:
あなた、が助けてくれなきゃ困るっていうふうに・・
相談者:
うん
三石由起子:
言われるんなら別なんだよ。
相談者:
・・はい
三石由起子:
でもね、あなたが言ってることはさ、
相談者:
はい
三石由起子:
この83と80の、「お父さんもお母さんもあなたのことを心配してる」って言ってるわけよ。
分かる?
相談者:
うん・・
三石由起子:
「あなたのことを心配してる」んだと、「わたしも心配してるし」って。
相談者:
あー
三石由起子:
これ、あなたはあ・・
相談者:
はい
三石由起子:
気がついてないん(含み笑い)だろうと思うけど、
相談者:
はい
三石由起子:
言われた本人ずったずた、ぜ、ですよ。
相談者:
・・
三石由起子:
ずったずた。
未成年じゃないんだよ、彼は。
相談者:
うん、うん
三石由起子:
ね?
相談者:
はい
三石由起子:
それで・・
相談者:
はい
三石由起子:
53歳っていうのはね?体の弱い男でもないわけ。
相談者:
うん
三石由起子:
そしてね?
相談者:
うん
三石由起子:
なんかほら、人生で失敗したときにさ、
相談者:
うん
三石由起子:
やっぱりちょっとやり直そうとか態勢を立てようってえ、
相談者:
うん、うん
三石由起子:
思うときってあるじゃないですか。
相談者:
はい、はい
三石由起子:
1人で頑張ってみようとか、
相談者:
うん
三石由起子:
ちょっとお、こう、「心機一転して頑張るぞお!」っていうときにさ、
相談者:
うん
三石由起子:
いくつか上の姉さあ・・
相談者:
(苦笑)
三石由起子:
ねえ?(苦笑)
相談者:
はい
三石由起子:
&#、幼稚園のときに庇ってもらったみたいにさあ
「みんなが心配してんのよ、お父さんもお母さんもわたしも心配してるのよ」ってさ、
彼立場がないですよ。
相談者:
・・なるほど
三石由起子:
うん
あたしだったね、隠れるよ。
むしろねえ?
相談者:
うん
三石由起子:
「こういう姉から離れなければ俺は、ちょっとお、立ち直れないぞ」って気になってると思うんだよね。
相談者:
あー(ため息)・・
三石由起子:
あのね、姉はいつまで経っても可愛い弟かもしれないけれども、
相談者:
はい
三石由起子:
やっぱりねえ、1個の人格として、ビシっと見てやらないとダメだと思うのよ。
であなたが・・
相談者:
うん
三石由起子:
連絡を取るときっていうのはさ、
相談者:
はい
三石由起子:
「もうお父さん、も」ん、「お母さんも」も「弱ってんだ」・・
相談者:
はい
三石由起子:
「助けてくださいよ」とかね?
相談者:
はい・・はい、はい
三石由起子:
「ちょっと」あのお、「うちが困ってるんだよ、あなたの意見を聞かせてくださいよ」とかね?
相談者:
・・
三石由起子:
そういう接触でなければ、
相談者:
うん
三石由起子:
わたしは逃げてると思います、彼は。
それで、あなたは・・なんか親切、愛情のつもりかもしれないけど、
相談者:
うん
三石由起子:
本人は嫌だから失踪してんのよね(含み笑い)、あなたは失踪と言うけれども。
相談者:
・・うーん
三石由起子:
理由はプライドがずたずたになっているから。
相談者:
うん
三石由起子:
だから、お金を使ってることも分かったし、ね?
相談者:
はい、はい
三石由起子:
うん
だから生きてるわけだよ。
相談者:
・・うん
三石由起子:
だから、なんーの心配もすることないから。
相談者:
・・
三石由起子:
やっぱり・・あなたあ、少し、弟を弟としてではなくてね?
相談者:
はい
三石由起子:
一人前の男として、きっと、元気に、一生懸命やってるんだろうくらいのことをね?、思って、
相談者:
はい
三石由起子:
むしろ親、親にはね?
相談者:
はい
三石由起子:
「大丈夫よ、あの子、53なんだから」って「体も悪くないし、心も悪くないし」・・
相談者:
うーん・・
三石由起子:
ね?「未成年じゃないし」・・「お父さんお母さんが心配することじゃないと思うわ」って・・「放っといてあげようよ」って・・いうのが、わたし正しい姉、のような気がするんだよね。
相談者:
正しい?
三石由起子:
うん
わたし、もしそういう子を庇っ、53にもなって庇ってくれるだけの姉だったらあ、
相談者:
はい
三石由起子:
立場ないもん。カッコ悪くて出て行、行けないですよ。
相談者:
あー(ため息)
いやなんか・・
三石由起子:
うん
相談者:
もう両親も、高齢で・・
三石由起子:
うん
相談者:
もういつ・・どんなふうに、も、母がちょっと弱ってるもんですから、
三石由起子:
うーん
相談者:
なんか・・このまんまでえ?
三石由起子:
うん
相談者:
会わせ、会わせないで、このまんまっていうのは母にはとってもなんか酷なことだろうなあと思って(涙声)・・
三石由起子:
うん
相談者:
なんか・・
三石由起子:
そしたらねあなたね、そういう気持ちで探さなきゃダメだよ。
お母さんがあ、もう弱ってるから気の毒だっていう、そういう姿勢がね?・・
相談者:
うん
三石由起子:
全然伝わってないんだと思う。弟には。
で、
相談者:
あー、伝わってない・・
三石由起子:
うん、伝わってない。
だからね?、もしあなたが真剣に探すんだったら、
相談者:
はい
三石由起子:
本当にさ、お母さんのために、お母さんが心が弱いから、
相談者:
うん
三石由起子:
なんとかあなた出て来て、励ましてちょうだいっていう探し方をすればね?
相談者:
うん
三石由起子:
探せると思う。
ただ、そういう気持ちにあなたがならないで探したら・・
相談者:
うん
三石由起子:
向こうは逃げますから。
相談者:
なるほど。
三石由起子:
無理だと思いますよ?
でこう、例え手がかりを、
相談者:
はい
三石由起子:
掴んだにしても・・
相談者:
はい
三石由起子:
きっかけ無くすと思うんだね。
相談者:
はい
三石由起子:
とにかくもう、「ママ」の、「が弱ってるからママのために」い、「出て来てくれ」とかね?
相談者:
うん
三石由起子:
その、探して、会わせてやりたいとか。
相談者:
うん
三石由起子:
ママを力付けてやりたいとか。
相談者:
うん
三石由起子:
そういう探し方をすれば「そうか」っていう気にもなるだろうけど、
相談者:
うん
三石由起子:
それが伝わらない限りはあ、
相談者:
うん
三石由起子:
逃げる意思があれば逃げられるもん。人間。
相談者:
いや、確かに&#△%
三石由起子:
形跡も消せるしさ。
相談者:
はい
三石由起子:
うーん
だから例えば、警察がね?
相談者:
はい
三石由起子:
「これ以上のこと言えません」て言ったってね?
相談者:
うん
三石由起子:
だからそれは、あなたがそのお、彼の53歳の弟の、プライバシーを侵害するようなことがあっては困るからね、言ってるだけでね、
相談者:
なるほ・・あー、はい
三石由起子:
うん
そうじゃなくて、もう、あのお、「母が困ってんだ」と。
相談者:
はい
三石由起子:
じゃあ、で「せめて伝えてくれないか」と。
相談者:
あー
三石由起子:
「励ますために出て」、ん、「来てほしいから」・・
相談者:
うん
三石由起子:
というようなことだったら、
相談者:
うん
三石由起子:
わたし連絡は取れると思うんですよ。
相談者:
あー
三石由起子:
だからつまり、あなたのやり方がトンチンカンなんです。
相談者:
いや、やっぱり、どこ、心のど・・ね?
三石由起子:
うん
相談者:
と言われないとやっぱ気がつかな、かったです・・
三石由起子:
そうでしょ?そうなのよ。
相談者:
そういう・・
三石由起子:
うん
相談者:
ずっとなんか、小さい頃のときのままというか。
三石由起子:
そうなのよ、そうなのよ。それ分かるよ。
相談者:
それはあります。
三石由起子:
うん、分かるけど、
相談者:
はい
三石由起子:
やっぱり言われてるほうはプライドずったずたなんで。ずったずた。
それを、ちゃんと考えてみて。
で、お父さんにもお母さんにもね?
相談者:
うん、うん
三石由起子:
庇・・もう、庇うんじゃないんだと。
相談者:
うん
三石由起子:
「もう、庇うような年齢でも心でも体力でもないんだよ」っていうことをさ、
相談者:
うん
三石由起子:
やっぱりあなたがあ、両親にも言ってえ・・
相談者:
うん
三石由起子:
こう、気持ちを直してもらわないと(含み笑い)。
相談者:
うーん
三石由起子:
また両親が傷つけるようなことになってもさ、
相談者:
あーあー
三石由起子:
うーん
相談者:
うん
三石由起子:
そこちょっと考えてみてください。
相談者:
分かりました。
三石由起子:
うん
そしたら、必ず見つかるよ。
相談者:
ありがとうございま・・
三石由起子:
それとね?
相談者:
はい
三石由起子:
「不安」って言ったけど心配することじゃないって。53の男が。
相談者:
はい
三石由起子:
好きで姿を隠してるんだから。
相談者:
はい
三石由起子:
ね?
相談者:
分かりました(ため息)。
三石由起子:
はい
相談者:
ありがとうございました。
(再びパーソナリティ)
弟を心配しないと生きていけないあなた!
あなたの心の中に黒いものありますよ
だからあなたを拒絶しているんだよ
三石先生の突き放しっぷりがここ数ヶ月更に加速している気がする(笑)。相談者が悪い系の相談ならスカッとするもんだが、最近は相談者の心配はごもっとも、みたいな相談者まで突き放しにかかるからハラハラする(笑)。
この弟がほっといた方がいいタイプなのかほっとくと自殺しちゃうようなタイプなのかによるけど、一回会おうと試みたら更に深く失踪しちゃうようなところを見るに三石先生の意見の方がいい気がする。
弟さんとは背景が異なるが、私も実家から姿を消した人間である。身内が姿を消したら家族はこんなに慌てるから苦労をかけたな・・・とは思わない。弟さん家庭のトラブルから失踪するまでの過程に、更に突っ込んで質問すると、相談者はどう答えたのだろう。
離婚の経緯が正確なら実家に頼らざるを得ないところを蹴って失踪するくらいだから、弟さんにとって実家も既に針の筵だと思っていたのだろう。攻めすぎたんじゃないか。
介護要請と、遺産相続をすんなり行いたいというのが相談者の本音かとも思う。相続権利者に失踪者がいると安否確認や、完全に手がかりがなければ代理人を設ける必要があるなど時間も手間もかかるから。
長男として期待されていたのに、それに沿うことが出来なくなって、全てを捨てて出て行ってしまった。
リアル男エルサ。
三石先生のバッサリ、スッパリ切るご意見が、いつもながらお見事です。
私も、失踪からの自殺?みたいな心配がよぎりましたが、そうなったらなったでそれもその人の人生なのかな?
にしても、柴田理恵さんの優しいコメントには救われますね。