べきの暴君に囚われた夫。人並みをキャッチアップする年上妻が博打的質問で墓穴
テレフォン人生相談 2021年2月12日 金曜日
キャッチアップ(catch up): 追いかける
今日は加藤センセによる紹介のし方がアッサリだったので代わりにアタシが言う。
さすがの大原女史。
相変わらず助詞の使い方はめちゃくちゃだが。
「べきの暴君」
テレフォン人生相談55周年記念特番で言及。
(3/9)あたり
表出のし方は様々で、このとき例示されていたのは外に向けるタイプのまさに暴君。
今日の相談者の夫の場合、内なる暴君が自分自身に向けられているというのが加藤先生の見立て。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女39歳 夫31歳 結婚2年現在別居中 子供はいない
今日の一言: 生きるエネルギーを失うと、人は変化を怖れます。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもしい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いします。
加藤諦三:
はい、最初に年齢教えてください。
相談者:
39歳です。
加藤諦三:
39歳、結婚してます?
相談者:
はい、してます。
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
31歳です。
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
いません。
加藤諦三:
いません・・今二人暮らしですね?
相談者:
はい・・そうです。
加藤諦三:
はい分かりました。で、どんな相談ですか?
相談者:
結婚して、2年ほどになるんですけれど、
加藤諦三:
はい
相談者:
半年ほど、前から、夫のほうが、1人でいろいろ考え込むようになってしまってえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
「自分は結婚に向いていない」っていうふうに、言い始めちゃって、
加藤諦三:
はい
相談者:
彼のことを、いろいろ考えて、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしからの提案で、
加藤諦三:
うん
相談者:
一時的に・・夫婦別々、に住んでみようかっていうことでえ、
加藤諦三:
うん
相談者:
別居しています。
加藤諦三:
ああ、そうですか。
相談者:
はい。それで、あのお、別々に暮らして、からも、いろいろ話し合ったりとか、
加藤諦三:
うん
相談者:
食事をしたりとか、いい方向に進みそうな感じではあったんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
結局彼の、極端にこう、ネガティブな性格にぃ・・
加藤諦三:
うん
相談者:
ついて行けずにい、
加藤諦三:
うん
相談者:
一応話し合いでは離婚することになったんですけれど、
加藤諦三:
うん
相談者:
書類はまだ、提出してなくて、わたしが、まあ、あとは書いて提出するだけな状態なんですけれど、
加藤諦三:
うん
相談者:
彼のほんとの、気持ちい、を理解できてなかったんじゃないか?っていう・・まだちょっとモヤモヤが残ってまして、
加藤諦三:
うん
相談者:
それでちょっと・・悩んで、ご相談したっていう、次第なんですけれど、
加藤諦三:
あーそうですか。
相談者:
はい
加藤諦三:
はい
知り合ったのは、どこですか?
相談者:
婚活パーティーで知り合いました。
加藤諦三:
あ、婚活パーティーでね。ふうん
相談者:
はい
加藤諦三:
ということはご主人もお・・
相談者:
はい
加藤諦三:
元々お・・俺は結婚なんか嫌だっていうんじゃなくて、
相談者:
うーん、ん
加藤諦三:
結婚、したいという意思は、持って、いたわけですよね?
相談者:
はい・・あとで聞いた話なんですけれど、
加藤諦三:
はい
相談者:
結婚を考えてた方がいたみたいでえ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ただちょっと、いろいろ問題があってえ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
ダメになってえ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
親に、心配、をかけさせたくないとか、そういう気持ちもあって、そういう婚活パーティーに、
加藤諦三:
ええ
相談者:
参加した、っていうのを聞いています。
加藤諦三:
ふうーん。そうすると、結婚に向いていない、というのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してから・・
相談者:
はい
加藤諦三:
思い始めたという・・
相談者:
そうです。はい
加藤諦三:
ことですよねえ。
相談者:
例えば、子供お、についてとかもお・・
加藤諦三:
うん
相談者:
彼としては、子供は欲しくないっていう考えが・・あったりだとかあ・・で、子供はあ、作らないにしてもお、
加藤諦三:
うん
相談者:
2人でえ、趣味を楽しんだり、ペットを飼ったりできるように、こう、家を、持つのはどうかな?って、わたしは、ま、お家が欲しいなって思ったので、
加藤諦三:
ええ
相談者:
そういう話・・提案もしたんですけど、それもお、ローンを組んだりするのもお、将来に不安を感じてしまうから、
加藤諦三:
うん、ああ
相談者:
嫌だっていう、ところで、
加藤諦三:
うん
相談者:
なかなか折り合いがつけられなくてえ・・はい
加藤諦三:
要するにい・・
相談者:
はい
加藤諦三:
彼はあ・・変化が怖いんじゃないのかな?
相談者:
うーん、あとは・・本人は、結構、こうしなきゃいけないって思い始めるとお、
加藤諦三:
うーん
相談者:
頑張らなきゃいけないっていう気持ちが強くなりやすくてえ、
加藤諦三:
うーん。だから、生き方としてね?
相談者:
はい
加藤諦三:
自分の能力の中でもって、
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
自分が生きていくっていう姿勢じゃなくてえ、
相談者:
あ、そうですね。
加藤諦三:
こういうふうでなければいけないと・・
相談者:
うーん
加藤諦三:
いう、そのお、べきの暴君という言い方・・こうあるべきっていう意識が、す、非常に強い人っていうのは・・
相談者:
うーん・・
加藤諦三:
自分の能力とか、自分のできる範囲とか、自分の適性を考えないで、
相談者:
はい
加藤諦三:
頑張って、
相談者:
はい
加藤諦三:
疲れちゃうんですよね。
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
で、恐らく彼はもう今・・すでに疲れ果ててんじゃないの?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
で、あなたはまだ彼は好きなのは好きなんですね?
相談者:
好きですし、彼自身も・・ほんとは離婚したいわけじゃあないんだけれど、
加藤諦三:
うん
相談者:
そういうやっぱり、将来が怖かったり、
加藤諦三:
うん
相談者:
ま、相手に迷惑をかけたり、悩んだり、もうしたくないっていうことで・・離婚を・・
加藤諦三:
うん
相談者:
選んでるっていう感じ・・なので・・
加藤諦三:
うん・・だから、2人が幸せになるためにはね?
相談者:
はい
加藤諦三:
基本的に、性格を変えないとダメなんですよね。
相談者:
うーん
加藤諦三:
ご主人があなたあ、と一緒になると、あなたに迷惑がかかるというのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
メランコリー(*)気質っていう言い方をするんですけどね。テレンバッハというドイツの・・
(*)メランコリー: 憂鬱
相談者:
はい
加藤諦三:
精神医学者が言ってる言葉なんですけど。
相談者:
はい
加藤諦三:
相手にとって喜びじゃなくて、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分は相手にとって迷惑なんです。
相談者:
あーあー
加藤諦三:
だから、常に、結婚したら、相手を喜ばせなければいけないんです。
相談者:
ふうーん・・
加藤諦三:
も、人生に疲れ果ててんですよ。
相談者:
やあー・・
加藤諦三:
で僕は・・今のままで、2人が・・
相談者:
うん
加藤諦三:
自分自身のパーソナリティが・・変わる・・これは物凄く大変なことだけど、
相談者:
はい
加藤諦三:
そうしたいと。そう思えば・・結婚、もいいけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
そうでないならば離婚のほうがいいというふうに、
相談者:
うん
加藤諦三:
わたしは思いますけれども、
相談者:
なるほど・・
加藤諦三:
今日はスタジオに、
相談者:
はい
加藤諦三:
幼児教育の、大原敬子先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
代わります。
(回答者に交代)
31歳男児と出産リミット直前女。不幸な巡り合わせ。
離婚する事になったなら離婚するしかないじゃんか
今回のケースは8つ歳上という事も関係しているような気がします。この夫はやっぱり妻はもう少し若い方がいいと思うようになってしまったのでは…
結婚を軽く考えてたのがこの旦那でしょうね。幼稚だし、このまま変わらない。親に心配かけたくないって、産まなければよかったって言う親に対してまだ子供のままでいたいのかな。そんなので、婚カツするなー!っておばちゃんは言いたい。ま、経験積んだってことかな笑
こういう、年上女房失敗例がなぜかすごくエンタメとして面白がれるので大変楽しく拝読しました。ありがとうございました。