テレフォン人生相談　2021年3月10日　水曜日

息子の自死を恐れる母

 

パーソナリティ：　玉置妙憂
回答者：　三石由起子（三石メソード主宰、作家・翻訳家）

相談者：　女４８歳　開業医の夫５３歳　長男２０歳　次男１６歳　４人家族

玉置妙憂：
もしもし？、テレフォン人生相談です。

相談者：
よろしくお願いします。

玉置妙憂：
今日はどんなご相談ですかあ？

相談者：
長男の、ことなんですが、

玉置妙憂：
はい

相談者：
事の発端は、

玉置妙憂：
うん

相談者：
受験の失敗なんですが。

玉置妙憂：
あー、受験の失敗で、はい

相談者：
はい。その進学先をめぐり、

玉置妙憂：
うん

相談者：
自分の将来に希望が持てなくなり、

玉置妙憂：
長男さんがね？

相談者：
はい

玉置妙憂：
は、は、は

相談者：
で、えーと、今、生きていたくない・・

玉置妙憂：
あー

相談者：
この家にもいたくない、引きこもり、もしくは、えーと、家を・・出てもう、どうでも、どうなってもいいや・・

玉置妙憂：
うん

相談者：
という気持ちになっていることが・・

玉置妙憂：
うん

相談者：
今、心配なことです。

玉置妙憂：
うん
それではまず、お年をお聞きしてもよろしいですか？、あなた様の。

相談者：
はい、４８です。

玉置妙憂：
ご家族構成は・・

相談者：
４人家族で、

玉置妙憂：
はい

相談者：
父親が５３歳、次男が、１６歳です。

玉置妙憂：
長男さんは？

相談者：
二十歳です。

玉置妙憂：
えーと、それで二十歳で受験っていうことですね？じゃあ少しその辺りを詳しくお伺いしてもいいですか？

相談者：
はい。二浪なんですが、

玉置妙憂：
うん

相談者：
えーと、元は国立の医学部を目指し、ていました。
受験半年前頃に、自分には医学部の受験は無理だと思い始め、

玉置妙憂：
うん

相談者：
そこで１回目悩んでいたんですが、

玉置妙憂：
はい

相談者：
そのときにも、「もう生きていたくない」と。

玉置妙憂：
うん

相談者：
「この家に」うま、「いたくない」

玉置妙憂：
うん

相談者：
と言っていたんですが、

玉置妙憂：
うん

相談者：
結局、志望・・学校を、

玉置妙憂：
うん

相談者：
地方の・・国公立大学・・

玉置妙憂：
うん

相談者：
に、することで、なんとか気持ちを、保って・・

玉置妙憂：
つまり狙うところを少し下げたというようなイメージですかね？

相談者：
そうです・・そうですね。

玉置妙憂：
うん

相談者：
二浪目は、

玉置妙憂：
うん

相談者：
私立の、薬学部、を、滑り止めにしたんですが、

玉置妙憂：
はい

相談者：
受けるときには、

玉置妙憂：
うん

相談者：
「もう、この大学には行きたくない」・・

玉置妙憂：
うーん

相談者：
と言っていました。
それで、行こうと思った国立大学、に不合格になってしまい、

玉置妙憂：
うん・・うん

相談者：
落ち込んで・・いたんですが、

玉置妙憂：
うん

相談者：
結局その、私立の薬学部しか受からなかったので、

玉置妙憂：
うん

相談者：
そこに・・進学するよう、話をしていたんですが、

玉置妙憂：
うん

相談者：
本人は・・「薬学部には行きたくない」と。

玉置妙憂：
うん

相談者：
「そのために６年間も・・勉強したくない」・・

玉置妙憂：
うん

相談者：
と、言っていたんですが。

玉置妙憂：
うん

相談者：
その・・滑り止めの、

玉置妙憂：
うん

相談者：
大学・・に、進学するために、納入するお金の期限があるので、

玉置妙憂：
はい

相談者：
そのお、間には、

玉置妙憂：
うん

相談者：
説得というか納得して、

玉置妙憂：
うん

相談者：
そちらに進むのかなと思い、

玉置妙憂：
はい

相談者：
何度も話し合いを、進めていたんですが、

玉置妙憂：
うんうん

相談者：
結局、最終的には、

玉置妙憂：
うん

相談者：
「この家の雰囲気が嫌いだった」とか、

玉置妙憂：
うんうん

相談者：
「この家が嫌いだった」とか、

玉置妙憂：
うん

相談者：
「父親母親弟も大嫌いだ」とか、

玉置妙憂：
うん

相談者：
「もう、この家にいたくない」、「自分は」・・

玉置妙憂：
うん

相談者：
「もう将来、何も希望がないので」

玉置妙憂：
うん

相談者：
「今すぐ死んでも構わない」、と・・言うようになり、

玉置妙憂：
うん

相談者：
も、今、は、最悪、自死してしまうんではないかという不安が・・

玉置妙憂：
うん、ある？

相談者：
あ・・はい。

玉置妙憂：
うん
結局薬学部にお金は払っていない？

相談者：
いえ

玉置妙憂：
払ったんですね。

相談者：
本人には、内緒で、払って・・

玉置妙憂：
あー、お母さん払ったんですね。

相談者：
手続きは、しています。

玉置妙憂：
ふうん、じゃ、あのお、籍はあるんですね、薬学部に。

相談者：
はい

玉置妙憂：
うん
でもご本人には・・おつ、それは伝えてなくて。

相談者：
はい

玉置妙憂：
はい

相談者：
今は、引きこもっているんですが、

玉置妙憂：
うん

相談者：
昨日、話し合いがもつれ、夜なんですが、

玉置妙憂：
うん

相談者：
もう、「今から家を出て行く」と言って、

玉置妙憂：
うん

相談者：
夜に・・１人で家を・・出て行ったんですが、

玉置妙憂：
おう

相談者：
最終電車に間に合わなかったので、

玉置妙憂：
うん

相談者：
結局、「明日行く」と言って、今日なんですが、

玉置妙憂：
うん

相談者：
「今日出て行く」と言って帰って来て、いるんですが、
今はまだ家にいます。

玉置妙憂：
ちなみにこれまで・・メンタル系のね？

相談者：
はい

玉置妙憂：
要するに鬱とか、そういうような・・あのお、状況で、病院に受診したことってあります？

相談者：
いえ、ありません。

玉置妙憂：
ない？、うん

相談者：
はい

玉置妙憂：
そもそも論、なんで医学部、目指そうと思ったのかしら？

相談者：
父親が、医師だったこともあり・・

玉置妙憂：
あーなるほど。
じゃ、医学部受験するっていうのも・・あの、周りの・・お父さんお母さんの、期待もあったのかしらね？、もしかすると。

相談者：
恐らくそうだと思います。

玉置妙憂：
うーん
ではお父さん、お母さん、あなた・・様も、ま、医学部に行ってほしいとふうに思っていたということね。

相談者：
・・そう、ですね。

玉置妙憂：
うーん
お父さんはちなみに、病院に勤めてらっしゃるの？それともご自分で病院やってらっしゃるんですか？クリニック。

相談者：
そうです、開、開業医。

玉置妙憂：
開業医をさ、してらっしゃる。

相談者：
はい

玉置妙憂：
じゃ、後継ぎ？

相談者：
・・そこまでは思ってはいなかったんですけれども・・

玉置妙憂：
うーん。じゃ、ず、あの、ずうーっと大学受験までは・・小、中、高と、問題なく？

相談者：
中学、高校受験とも失敗して、第一希望には行ってません。

玉置妙憂：
うーん
ご飯は食べてらっしゃいます？、長男さん。

相談者：
えーっとお・・全食ではないんですが、

玉置妙憂：
うん

相談者：
時々・・食べに、下りて来たり・・ま、た・・

玉置妙憂：
あー、出て来るんですね。

相談者：
そうですね。

玉置妙憂：
ごは、お腹が空くと出て来るのね？

相談者：
んん・・そうですね。

玉置妙憂：
うん
それで家にある物、もしくは・・お母さんがお作りになった物を、

相談者：
はい

玉置妙憂：
チョイチョイと食べてる感じ？

相談者：
そうですね。

玉置妙憂：
うーん、で食べ終わると・・

相談者：
はい

玉置妙憂：
ま、部屋に戻って行くんですね。

相談者：
はい

玉置妙憂：
お風呂とかも入ってるのかしら？

相談者：
・・お風呂は・・そうですね、昨日夜中に帰って来たあとに入っていました。

玉置妙憂：
うん。ま、そういうことはじゃ、一通りは・・やってらっしゃるんですね？

相談者：
はい

玉置妙憂：
はい。ちなみに、弟さんは・・どんな感じですか？、やっぱり医学部を狙ってらっしゃる？

相談者：
うーん、まだ決まって、ません。

玉置妙憂：
うーん、そうですか。でもお兄ちゃんと比べてどうだろう？、成績優秀とか、

相談者：
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玉置妙憂：
中高受験とか。

相談者：
優秀ではないので。

玉置妙憂：
うん

相談者：
恐らく・・自分でも分かってると思います。

玉置妙憂：
なるほど、じゃあ、弟さんは何かっ・・どっちかというと伸び伸びやってるのかな？もしかして。

相談者：
そうですね。

玉置妙憂：
うーん

相談者：
まったく正反対な性格です。

玉置妙憂：
そうですか、分かりました。
今日お答えいただきますのは、三石メソード主宰、作家で翻訳家の三石由起子先生です。
先生よろしくお願いします。

（回答者に交代）