子なしの愛妻に自分亡き後の自宅の処分を指南しつつ遺言書を作らなかったマヌケ

(回答者に交代)

野島梨恵:
もしもしい?

相談者:
もしもし?

野島梨恵:
あ・・

相談者:
よろしくお願いいたしますう。

野島梨恵:
はいよろしくお願いします。
あの、まずちょっとお伺いしたいんですけれども、

相談者:
はい

野島梨恵:
えっとご主人が亡くなられたんですよね?

相談者:
そうなんです、はい

野島梨恵:
ふうーんーん
で、子どもはいない。

相談者:
いない

野島梨恵:
・・

相談者:
それで亡くなられてすぐ、分からないもんですから、司法書士の人に頼んで、

野島梨恵:
うん

相談者:
紙に書いてもらって、

野島梨恵:
うん

相談者:
その、義理の姉さんに、

野島梨恵:
・・うん

相談者:
送ったんですよね。

野島梨恵:
うん

相談者:
で、それっきりなんですよ。
で、電話しても・・ダメだし・・

野島梨恵:
うん

相談者:
それで、「お金いくら、ほしいの?」って聞いても、「『いくら』って言われてもぉ・・」とかって・・
で「息子と連絡がつかないし」とかって、そういうことばっかり言ってんですよね。

野島梨恵:
土地と建物っていうことですか?

相談者:
はいそうです。

野島梨恵:
両方共ご主人の物?

相談者:
そうなんです。

野島梨恵:
ご主人の単独の名義ですか?

相談者:
そうです。
で、お母さんが、

野島梨恵:
うん

相談者:
主人が、4年後で亡くなったの・・9年・・ぐらい・・8年か9年前に亡くなったときに・・主人が分けたんですよね、少しね。

野島梨恵:
ん?何をですか?分け・・

相談者:
お金を。

野島梨恵:
お金を分けたっていうこと?

相談者:
ええ、ええ、ええ

野島梨恵:
なるほどね。

相談者:
ええ

野島梨恵:
・・で、その土地と建物5年前っておっしゃいましたよね?

相談者:
はい

野島梨恵:
その5年間の所得税とかはどうなってるんですか?

相談者:
所得税っていうのはなく・・

野島梨恵:
あー&#△%所得税じゃない、ごめんなさい。

相談者:
固定資産税は・・

野島梨恵:
固定資産税、ごめんなさい、はい

相談者:
払ってます。

野島梨恵:
誰が払ってるんですか?

相談者:
ずっとわたしが。

野島梨恵:
で単独で利用してらっしゃるのも、

相談者:
わたし

野島梨恵:
奥さんだってことなんですよね?

相談者:
はい、そうです、はい

野島梨恵:
で、名義を変えたいってことなんですよね?

相談者:
はい、そうです。

野島梨恵:
・・

相談者:
わたしの実の姉、が1人しかいないんですけれども、

野島梨恵:
うーん

相談者:
実家にい・・いるんですけど、

野島梨恵:
うん

相談者:
も、母も亡くなってますけど・・

野島梨恵:
うーん

相談者:
で・・わたし1人になっちゃうもんで、

野島梨恵:
うーん

相談者:
あの、その、「姉のとこ行きなさい」って・・言われたんですよね、ここを売って。

野島梨恵:
うん、うん、うん

相談者:
だ、そのつもりでいたら、こういう・・ことになっちゃって、どうしたらいいか分かんなくなっちゃったんですね。

野島梨恵:
お姉さんは、な・・あ、その義理のお姉さんね、今「うん」って言わないほうの義理のお姉さんは何歳なんですか?

相談者:
76です。

野島梨恵:
ふうん・・で、旦那さまが5、年前に亡くなられたときに、

相談者:
はい

野島梨恵:
お金とか、土地建物以外の物はどうしたんですか?

相談者:
・・物はないです。全部使って・・

野島梨恵:
なかった?

相談者:
うん。全部使ってってくれました(苦笑)。

野島梨恵:
ふうーん・・で、司法書士の先生が、

相談者:
はい

野島梨恵:
旦那さんが亡くなったときに、

相談者:
はい

野島梨恵:
「こういう状態なんだ」って相談したらあ、

相談者:
はい

野島梨恵:
あのお、「じゃあ、お姉さんと妹さんに書類を送りましょう」っていうことで、

相談者:
ええ、あの・・

野島梨恵:
書類を作って送ってくれた?

相談者:
書類・・書類作ってくれたんで、

野島梨恵:
うん、うん、うん

相談者:
わたしが、姉が最初ですよね?

野島梨恵:
うん

相談者:
で姉に送ったんですよ。

野島梨恵:
うん、うん、うん

相談者:
そしたら、そのまんまで・・

野島梨恵:
うん

相談者:
あの、ダメなんですよね。

野島梨恵:
・・奥さんが、名義を変えたいっていうふうに思われるのは、

相談者:
ええ

野島梨恵:
どうしてなんだろ?、今ね?

相談者:
はい

野島梨恵:
ぶっちゃけ、じ、あの、法律的にそれがいいとか悪いとかは別として、

相談者:
はい

野島梨恵:
それは、一応旦那さん亡くなったんだから、

相談者:
はい

野島梨恵:
相続登記はほんとはしなきゃいけないし、

相談者:
はい

野島梨恵:
なんとかしなきゃいけないのは、ほんとは間違いないんですけど。

相談者:
はい

野島梨恵:
今現にそこに住めていて、

相談者:
ええ

野島梨恵:
お金も、つ、一応ね、あの、固定資産税もご自身で払っていて、

相談者:
はい

野島梨恵:
なんていうか、問題、は、ある意味ないと言えばないわけでしょ?
今差し迫って・・

相談者:
はい

野島梨恵:
今日明日にでも、なんとかせんと、こりゃこの家から住めなくなるわっていう、感じでは、ないわけですよね?

相談者:
・・そうですね。今、すぐ・・

野島梨恵:
うん、それ、それなのに・・

相談者:
ええ

野島梨恵:
それがすごく気になって、

相談者:
ええ

野島梨恵:
こう、どうしても名義を変えたい変えたいって思われるのは、

相談者:
ええ

野島梨恵:
どうしてなんだろうな?と思って。

相談者:
・・えーと、売って・・あの、

野島梨恵:
あー、売りたい?

相談者:
売りたい。
そ・・うち、主人に、言われてたんで・・「貸したらダメだ」って「売らなきゃダメだよ」って。「貸したん、じゃダメだ」って・・

野島梨恵:
ふうーんーん

相談者:
何回も言われて。

野島梨恵:
そこを売ってお金にして、

相談者:
そう、して・・

野島梨恵:
奥さんが出て行きたいと思ってる。

相談者:
「実家に行きなさい」って。

野島梨恵:
あー、なるほどね。

相談者:
ええ、じゃないと、心配・・

野島梨恵:
あ、す、そのためにっていうことね?

相談者:
ええ

野島梨恵:
あ、これほんとに話し合いがつかなかったらね?

相談者:
はい

野島梨恵:
それこそ弁護士の先生を頼んで、

相談者:
はい

野島梨恵:
遺産分割調停とかそういうのをしなきゃいけないと思うんです。

相談者:
はい

野島梨恵:
だけどそこまで行く話・・そこまでね?

相談者:
ええ

野島梨恵:
そんな弁護士の、先生頼んでお金かけてさね、

相談者:
うん

野島梨恵:
調停してっていうふうに・・そこまでしなきゃいけないのかな?っていうのがあって、

相談者:
ええ

野島梨恵:
なんとかしてそうならないで終わったほうがそれはいいですよね。

相談者:
ええ、そうなんですよ。ええ

野島梨恵:
でも間に入ってくれる人も・・妹さんもお姉さんを説得してくれそうにはないってことなのね?

相談者:
ないですね。ええ

野島梨恵:
なんか、そしたらね?

相談者:
はい

野島梨恵:
この土地建物について、

相談者:
はい

野島梨恵:
いくらで売れるみたいな見積もりとか不動産屋さんから取ってみましたあ?

相談者:
取ってはみないですね・・

野島梨恵:
みてない?

相談者:
はい

野島梨恵:
取ってみて、

相談者:
はい

野島梨恵:
「いくらぐらいで売れますよ」ってね?

相談者:
はい

野島梨恵:
そしたら、普通、紙かなんか出してくれると思うんです。不動産屋さんが。

相談者:
はい・・はい、はい

野島梨恵:
したら、「この土地と建物を」、あの、「もうわたし売りたいから」、

相談者:
はい

野島梨恵:
「いくらいくらで売れるって不動産屋さんが言ってるから」、

相談者:
はい

野島梨恵:
「売れたらそのうちからいくらお姉さんにあげる」と。

相談者:
はい

野島梨恵:
「だから書類にサインしてくれ」みたいに、

相談者:
ええ

野島梨恵:
なんかこう具体的な話を持って行って、

相談者:
ええ

野島梨恵:
お姉さんが「それならサインしたほうがいいわね」みたいに・・

相談者:
ええ

野島梨恵:
なんか具体的な金額を出したほうがいいんじゃないのかしら。

相談者:
・・そうですよね。

野島梨恵:
うーん、だから例えばこの・・

相談者:
だけどそんなにも・・

野島梨恵:
うん

相談者:
払えないしねえ・・

野島梨恵:
どれぐらいで売れ、売れそうなのかしらね、ま・・ね?場所もあるし、

相談者:
ええ

野島梨恵:
築年数もあるけれども、

相談者:
ええ

野島梨恵:
例えば、じゃあ、もうね、あの、400万で売れたんなら、

相談者:
ええ

野島梨恵:
「お姉さんに100万あげるから」とか、

相談者:
ええ

野島梨恵:
「50万あげるから」とか、

相談者:
ええ

野島梨恵:
んなね?半分以上全然払う話でまったくないと思うけれども、

相談者:
はい

野島梨恵:
うん、一応あなたのほうがね?

相談者:
ええ

野島梨恵:
あの、奥さんだから、

相談者:
ええ

野島梨恵:
あの、相続の、ん、割合は全然多いから、

相談者:
ええ

野島梨恵:
そのうちの、ま、4分の1い、とか3分、ま、あの、ほんとの相続割合で行くよりも、

相談者:
ええ

野島梨恵:
ちょっと少ないぐらい(苦笑)の、

相談者:
ええ、ええ

野島梨恵:
金額をね?

相談者:
ええ

野島梨恵:
「このぐらいあげるから」

相談者:
ええ

野島梨恵:
「もう、これにサインしてちょうだい」って具体的な金額を出したら、

相談者:
ええ

野島梨恵:
いんじゃないのかな?と思うんですよね。

相談者:
・・

野島梨恵:
どうだろう?

相談者:
で、なんかちょっと、公証役、場のお・・あの、人にちょっと小耳に挟んだんだけど、

野島梨恵:
うん

相談者:
10年経ったらあ・・なんかできるみたいな、

野島梨恵:
うん、あの、取得時効・・

相談者:
ことはないんですか?

野島梨恵:
取得時効っていうやつね?

相談者:
ええ

野島梨恵:
10年経つ前にね?

相談者:
ええ

野島梨恵:
もしもお姉さんが死んで、

相談者:
ええ

野島梨恵:
お姉さんに子どもがいるわけでしょ?

相談者:
いりま、いりま、います。

野島梨恵:
そしたらその子どもがね?(*)

(*)相続人が亡くなったときに、その子が自動的に相続権を引き継ぐことを代襲相続(だいしゅうそうぞく)という。

相談者:
そ、そこにも行くんですよね?

野島梨恵:
そうそう、そうなったらややこしいから。

相談者:
うん、うん

野島梨恵:
ま、あの、で、その10年、ね?売らないで待ってたらさ

相談者:
ええ

野島梨恵:
あの、また10年後にね、奥さんがどうなるかも分かんないし、

相談者:
ええ、ええ

野島梨恵:
売るだけの気力が、元気が残ってるかどうかも分かんないし。

相談者:
はい、はい

野島梨恵:
だとしたら、また、あのお・・なんか具体的な金額を言ってOKしてもらうなり、

相談者:
はい

野島梨恵:
なんかしたほうがいいのかなと思う。うーん

相談者:
あー、そうですか。

野島梨恵:
でもどうしてもダメだったらもうそりゃ調停にするしかないと思いますよ。うん

相談者:
あー、家庭裁判所ですか?

野島梨恵:
うん、家庭裁判所に行って。

相談者:
◆#$、大体、どのくらい掛かるんですかね?

野島梨恵:
時間?お金?

相談者:
お金。

野島梨恵:
えっとね、裁判所に納めるお金は、

相談者:
ええ

野島梨恵:
そんなに高くはないですけれども、

相談者:
ええ

野島梨恵:
弁護士の先生に納める費用が、

相談者:
ええ

野島梨恵:
ま、ある程度、その、不動産の価値にもよるから違って来るけれども、
ま、何十万か・・

相談者:
ええ、価値はそんなないと思いますから(苦笑)。

野島梨恵:
ふうーん

相談者:
うん

野島梨恵:
1億の土地だとかね?

相談者:
ええ

野島梨恵:
そんな感じでもないんであれば、

相談者:
ええ

野島梨恵:
まあまあ、そんなに、今もうちょっとね、あの、法テラスの、制度とかを使って安くやってくれるところもあるから、

相談者:
はい

野島梨恵:
もしも、どうしてもダメそうだったら弁護士の先生のところに、

相談者:
ええ

野島梨恵:
相談されたほうがいいと思う。うん

相談者:
あ、そうですか。

野島梨恵:
うん

相談者:
うん

野島梨恵:
で、どっちにしろあなたは、法定相続分、4分の3ぐらいはね、取り分があるから、

相談者:
はい

野島梨恵:
それ、よりも、相手に譲る必要はないと思うけども。

相談者:
ないですか、はい

野島梨恵:
うん
そこまで、お姉さんも、しっかり、自分の取り分はこれだけ、みたいに計算してるわけでもないだろうから、

相談者:
はい

野島梨恵:
ま、ある程度こう、100万、200万もちょっとこう、まとまった金を渡すから、みたいなこと言ったら「うん」って言ってくれるかもしれないですよね。

相談者:
あー、それじゃ、ちょっと(苦笑)

野島梨恵:
うーん

相談者:
て感じだから・・それぐらいだったらね、すぐできるんですけど・・

野島梨恵:
うーん、なんかそういうふうにお金・・出して言ってみたことあるんです?

相談者:
言いました。

野島梨恵:
そしたら・・

相談者:
だけど全然、何も、

野島梨恵:
全然

相談者:
ウンとも、スンでも・・

野島梨恵:
うーん

相談者:
ないですよね。来たときに。
ま、ちょっと、近所に住んでたんですけれども、

野島梨恵:
うーん

相談者:
息子さんがちょっとお、

野島梨恵:
うーん

相談者:
使っちゃって、
家(うち)を売って、

野島梨恵:
ふん

相談者:
ちょっとお、遠くへ行っちゃったんですよね。

野島梨恵:
ふん、ふん、ふん、ふん
直接会ってお話もあんまりはしていんですね。

相談者:
できないんですね、ちょっと遠いもんでね。

野島梨恵:
うーんーん・・で、ま、1回会いに行ってみてもいいと思うけどもお、

相談者:
うーん

野島梨恵:
なんか、そん、それも大変なようだったら、

相談者:
遠いんですね、すごく。

野島梨恵:
もう調停起こして、

相談者:
ええ

野島梨恵:
弁護士の先生に全部投げちゃったほうが・・

相談者:
あー、楽は楽なんですよね。

野島梨恵:
お楽かも・・楽は楽かもしれませんね。

相談者:
そうですよねえ。うーん・・

野島梨恵:
ま、ただ、やっぱ着手金でね、

相談者:
ええ

野島梨恵:
ま、たぶん調停だったら3、40万ぐらいは掛かる、おは、お話になるかもしれないから、

相談者:
はい

野島梨恵:
そこはちょっと弁護士の先生とよく相談されたほうが、

相談者:
はい

野島梨恵:
いいかもなとは思いますけどね。

相談者:
あ、そうですか、はい

野島梨恵:
うーん
できればね、やっぱり・・

相談者:
はい

野島梨恵:
ご家族のことだから裁判所に行かないで済んだほうがいいとは思うけど、

相談者:
そう、そうなんですよね。そう

野島梨恵:
なんか、そう思ってごちょごちょ、やってるうちに疲れちゃったら、

相談者:
そう

野島梨恵:
話がまたね?

相談者:
ええ

野島梨恵:
逆になっちゃうから、

相談者:
ええ

野島梨恵:
だとしたらもう、全部弁護士の先生にぶん投げちゃったほうが、

相談者:
そうですね。

野島梨恵:
楽は楽かもしれないな、とは思いますね。

相談者:
うん、そうですよね。

野島梨恵:
うん

相談者:
ええ、ええ・・分かりました。

野島梨恵:
はあい、よろしくお願いします。

相談者:
はい、はい、どうも、ありがとございました。

野島梨恵:
はあい

(再びパーソナリティ)

「子なしの愛妻に自分亡き後の自宅の処分を指南しつつ遺言書を作らなかったマヌケ」への1件のフィードバック

  1. 野島先生は席を外していて、相談者の話を聴いていなかったのでしょうかか。
    加藤先生が「野島先生に伺ってみたいのでちょっと待っていてください」というような繋ぎ方をしています。
    相談者のご主人は亡くなって子どもはいないこと、家を売って実家のお姉さんと暮らしたいことを聴いていなかったようです。
    管理人さんのコメントの『無知は罪』はおっしゃる通りです。

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