漫画家で一人立ちしたら思った評価もらえず湧き上がる家族バラバラにした罪悪感
テレフォン人生相談 2021年4月12日 月曜日
母を助けたつもりが捨てられて、助けてくれたのは追い出した父。
シュールだわ。
仕事が行き詰まってホームシック。
でもそこは自ら壊した欠損家族。
暴走する未熟な娘の正義感。
キャバクラ嬢とLINEのやり取りが許せない。謝る夫を追い出す女52歳には自分がない
家族別居に発展した父親の不倫をバラした娘が妹をダシに相談して来た本心
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女33歳 独身 今年から一人暮らし 両親は10年以上前に離婚 母は再婚して海外在住 父と弟が一緒に暮らしている
今日の一言: 自分が自分であることが人間の唯一の義務です。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、もしもし?よろしくお願いしまあす。
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
最初に年齢教えてください。
相談者:
33歳で。
加藤諦三:
33歳、結婚してます?
相談者:
はい・・結婚はしてないです。
加藤諦三:
今お1人ですね?
相談者:
はい、1人です。
加藤諦三:
で、お父さんとお母さんと一緒に住んでんの?それとも1人、暮らし?
相談者:
今年、1人暮らしになりました。
加藤諦三:
今年い、から1人で暮らしている?
相談者:
はい
加藤諦三:
お父さんとお母さんは?
相談者:
離婚をしていてえ、
加藤諦三:
はい
相談者:
母はほかの男性と、再婚ということで、海外のほうに行ってまして、
加藤諦三:
あー、そうですか。
お父さんとお母さんが離婚したのは何年前?
相談者:
10年以上も前です。
加藤諦三:
10年以上前ね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
そいで、どんな相談ですか?
相談者:
小さい頃からあ、
加藤諦三:
はい
相談者:
なりたかった職業に、
加藤諦三:
はい
相談者:
やっと成れまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
いざ、その、職業に就いて、生活う、してたらあ、
加藤諦三:
ええ
相談者:
もう、なんていうんですかね?・・無力感とかあ、家族に対する罪悪感とかが、わーって出て来て、毎日、なぜか心が、ぐちゃぐちゃになって・・
加藤諦三:
はい
相談者:
仕事も満足にできないみたいな感じになってしまって・・
加藤諦三:
もし・・差し支えなければその職業っていうのはどういう・・
相談者:
あ、漫画家です。
加藤諦三:
あ、漫画家
相談者:
はい
加藤諦三:
そいでその罪悪感、が出て来たっていうのはどうしてなんですか?
相談者:
両親が離婚、したきっかけっていうのが、自分が、余計なことをしなかったら、幸せだったんじゃないか?ってのがずっとあって・・
加藤諦三:
あーあー、きっかけが自分であると?
相談者:
いろいろあって、わたしも登校拒否みたいな形になってて、両親の仲も悪くなってて、
でもその、は・・
加藤諦三:
登校拒否っていうのは、いつ頃の話?
相談者:
高校のときですね。
それで、母親がですね、父親に対する文句とかあ、
加藤諦三:
うん
相談者:
を、全部わたしに相談してたんですよね。
加藤諦三:
うんうん
相談者:
「自分は気が弱いから言えない」と。
加藤諦三:
うん
相談者:
それで何か、ある、ときに母親がこう、じっと黙ってしまって、わたしにこう、チラッと見て来るんで、
加藤諦三:
(咳払い)
相談者:
わたしが、そこに飛び出して行って、
加藤諦三:
うん
相談者:
「お母さんはたぶんこういう考えだからお父さん止めたほうがいいよ」とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
結局わたしとお父さんの喧嘩になるんですよ、いつも。
加藤諦三:
あー
相談者:
で・・最終的に、わたしが父親を説得して、冷却期間みたいな感じで「離婚をしたら?」みたいな感じで言って、
加藤諦三:
うん
相談者:
父親は嫌がってたのに、反抗して・・そのあと、ほとぼりが覚めたら戻るのかな?と思ってたんですけど、母親は・・ほかの男性と、海外のほうに行ってしまって、
そこから父親が、かわいそう、ていうのもあって・・それがずっと・・引っかかってるといいますか・・
加藤諦三:
母親も父親も、
相談者:
はい
加藤諦三:
両方共あなたに頼っていたってことですね?
相談者:
そうですね、でも2人は、いつもわたし、の問題、で話してましたね。
加藤諦三:
お父さんとお母さん、弱虫でえ、
相談者:
はい
加藤諦三:
も、あな、た無しではお父さんもお母さんも生きてられなくて・・それだけの話で、あなたが罪が・・あるわけじゃなくて、
相談者:
そうなんですかね?(震え声)
加藤諦三:
だってえ、お父さん、は、
相談者:
はい
加藤諦三:
お母さんの感情、お母さんはお父さんの感情・・
相談者:
はい
加藤諦三:
それを・・正面からあ・・
相談者:
はい、そうです
加藤諦三:
解決できていないから、2人共。
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
あなたを巻き込むことで・・解決しようとしてたわけですよ。
相談者:
そう、なんですかねえ・・
加藤諦三:
だから、も、単純に、感情の置き換えですよ。
相談者:
じゃ、そのときに、
加藤諦三:
うん
相談者:
その、母親とか父親から、言われたこと?
加藤諦三:
うん
相談者:
その・・「お前は、社会に適応できてない」とか、そういうのも、すごく強くあるんですけど、
加藤諦三:
うん
相談者:
それも、置き換えてるから、そんなに・・
加藤諦三:
そうなの。
相談者:
あー、なるほど、なるほど・・
加藤諦三:
お父さんはお母さんに対して、
相談者:
はい
加藤諦三:
「お前は社会に」
相談者:
はい
加藤諦三:
「適応できていない」っていう、ことが、
相談者:
うん、はい
加藤諦三:
お父さんの気持ちです。
相談者:
・・あー
加藤諦三:
だけどそれを・・言えなくて・・あなたに置き換えて、
相談者:
はあ、なるほど
加藤諦三:
あなたは社会に適応できていないな、という・・も、典型的な置き換えですからね?
相談者:
はい
加藤諦三:
で・・さっきあなたの罪悪感って言ったのは、その、ことですか?
相談者:
あと、母が出て行くときにい、まだ幼かった弟、とか置いて行ったんですよね。
加藤諦三:
うん
相談者:
それから父、も家に戻って来て、家事とかを一切、やるようになったんですけどお、
加藤諦三:
うん
相談者:
わたしは、職業にも就けたし、出て行くってなったときに、
加藤諦三:
うん
相談者:
父親から・・「自分はこんなに人生を頑張って来たのに」、
加藤諦三:
うん
相談者:
「結局捨てるのか」みたいなことを言われて、無理矢理出て来ちゃったのでえ、なんかこう・・
加藤諦三:
だって、お父さんは心理的に言えば、
相談者:
はい
加藤諦三:
大きくなった幼児ですから。
相談者:
あー、なるほど。はい
加藤諦三:
で、あなた、の周りは全部、大きくなった幼児で、
家族の感情の掃き溜めになってたんですよ。
相談者:
でも、それを、自分が、その、立場じゃないと、なんか価値がないって、思ってたのも、あるんですよね。
加藤諦三:
そうなんですよ。あなた、他人の犠牲、的役割を引き受けることによってしか・・自分の価値を感じられないんですよ。
相談者:
そうなんですよ。
加藤諦三:
要するに自己犠牲があなたの、
相談者:
そう・・
加藤諦三:
自己確認だから。
相談者:
はい
加藤諦三:
だけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
実を言えば、
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたの無意識は、
相談者:
はい、むいし・・はい
加藤諦三:
父親と母親に対する物凄い憎しみです。
相談者:
あーあ、そうなんやなあ・・
加藤諦三:
その・・
相談者:
はい
加藤諦三:
憎しみが・・
相談者:
はい
加藤諦三:
自分に向いたの。
相談者:
そうなんですか・・はい
加藤諦三:
それでにっちもさっちも行かなくなってんです。今あなた。
相談者:
あーなる・・今、一人・・
加藤諦三:
で、今日のあなたの相談っていうのはあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
どういう、ことですか?
相談者:
今後どういうふうに生きて行ったらいいか?
加藤諦三:
あー自分・・
相談者:
どんどんこう、仕事、頑張りが、ま、認めてもらえると思ってた人たちも、大して認めてくれず、家族に対する罪悪感とかが、わーって出て来ちゃって・・
加藤諦三:
そいで今どうしていいか分からないということね?
相談者:
はい、そうです。
加藤諦三:
分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はあの、スタジオに幼児教育研究の大原敬子先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
(回答者に交代)
こうやってじわじわ子供を支配してくる親っているのね、怖いわ~
この相談者さん、またいつか同じことにならなきゃいいけど
相談者が親から操られてたような家庭。
両親揃ってても外からはわからないものだね。
私は子供の時、母が病気で亡くなってしまったので、普通にお母さんがいる家庭に憧れていたけど。
この母親は、母親より女でいたいタイプだったのかなと思う。
相談を読んでいて自分までスッキリ。
感情的恐喝、夫によくされます。
自分もたまにしてしまうかも。
読んでいて勉強になります。
漫画家プロデビュー、大したもんだ。大人に成りきれなかった大人は、過去に置いていけ。感情のサンドバッグにされる時間が勿体無いから。
どんなジャンルの漫画を描かれるのか分からないけど、両親に依存され罪悪感を持つハメになった自分の過去を漫画にしてみると、自分の過去と現在の苦しさと決別出来るかも知れません。
それにしても、夫婦のイザコザに子供を巻き込み、「両親の離婚は自分のせい・・・」って思わせるとは、なんて酷い両親!
自分の意図通りに娘をコントロールする母親は、依存心が強い。
娘もその犠牲的役割に自分の価値を感じていた。
ということはこれ、共依存ですか。
加藤先生がおっしゃる
《心のマスク》とは何ですか?
なるほど、、家族だから、家族のためにという脅し。
娘に嫌なこと(夫に文句を言う)を、押し付けるお母さん。
勉強になりました。
相談者さんが元気に漫画を描けますように。