虚しさの正体。役割を失って顕在化する内面化された「自分には価値がない」

(再びパーソナリティ)

加藤諦三:
あなたと、

相談者:
はい

加藤諦三:
大原先生の、

相談者:
はい

加藤諦三:
会話、を、解説します。

大原敬子:
フフ(笑)

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたはあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
相手の評価を、

相談者:
はい

加藤諦三:
無価値化するんです。

相談者:
相手の評価を無価値化?

加藤諦三:
「いやそんなことありません」って。

相談者:
あーそっかあ、なるほど、はい

加藤諦三:
それで、問題は、

相談者:
はい

加藤諦三:
なぜ、あなたは、

相談者:
はい

加藤諦三:
相手の評価を無価値化するか?っていうことなんです。

相談者:
はい(鼻をすする)

加藤諦三:
それは・・

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたが先ほどおっしゃった・・

相談者:
はい

加藤諦三:
両親の不和なんです。

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたが小さい頃に、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなたの中では、「わたしは自分には価値がない」という自己イメージを、

相談者:
はい(泣)

加藤諦三:
内面化しちゃったんです。

相談者:
(鼻をすする)あ・・はい(泣)

加藤諦三:
ありのままのわたしには価値がないという自己イメージを内面化したから・・相手が・・あなたを「素晴らしい」と言っても、つまり、

相談者:
はい(泣)

加藤諦三:
相手の価値を・・無価値化するんです。

相談者:
いや、そうだと思います。

加藤諦三:
そうするとどうしてもその、「わたしには価値がない」っていう自己イメージと、

相談者:
はい

加藤諦三:
違ったことを言う人に対しては、

相談者:
ええ

加藤諦三:
「そんなことないわ」っていう言い方するんです。

相談者:
よくだから(鼻をすする)

加藤諦三:

相談者:
「そんなに自分を卑下しないで」とか、

大原敬子:
うん

加藤諦三:
うん

相談者:
「自信持って」とか言われます。

大原敬子:
うん、そうね

加藤諦三:
うん、だけど・・心の底では「もっと言って」ということなんですよ(苦笑)。

大原敬子:
うん、そうね(苦笑)

相談者:
あーそうなんだ・・

加藤諦三:
だから、ほんとは「ありがとう」っていうべきところを、

相談者:
うん

加藤諦三:
「わたしなんか」って言っちゃうんです。

相談者:
ああ・・

加藤諦三:
これね?

相談者:
はい

加藤諦三:
恥ずかしがり屋の人の特徴の1つなんです。

大原敬子:
うん・・うんうん

相談者:
あ、そうですね、すごい、恥ずかしがりなんです・・

大原敬子:
そうね

加藤諦三:
ですから、

相談者:
はい

加藤諦三:
これから・・

大原敬子:
うん

相談者:
はい

加藤諦三:
相手の評価を無価値化しないでください。

大原敬子:
うん

相談者:
はい

加藤諦三:
・・あなたねえ・・

大原敬子:
うん

加藤諦三:
ほんっ、とに両親の不和の中でね、

大原敬子:
うん

相談者:
はい

加藤諦三:
「わたしには生きる価値がない」という自己イメージを内面化して、

大原敬子:
うん・・うん

相談者:
はい(泣)

加藤諦三:
必死になって生きてきたの。

大原敬子:
うん

相談者:
はい

加藤諦三:
だけど周りの人があ、

相談者:
はい

加藤諦三:
それに素直に、応えてくれなかったんです。

相談者:
そう思ってます。

加藤諦三:
そ・・それでね?

相談者:
思ってました、はい(鼻をすする)

加藤諦三:
あなたの心の中には、身近な人に対する、憎しみがあるんです。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
だから、みんなが嫌いなんです。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
誰も信じられないんです。

相談者:
いや、そうです。

加藤諦三:
だから、あなた自身が周りを拒否している。

相談者:
はい

加藤諦三:
同時に自分は身近な人に対する憎しみを無意識に抑圧している。

相談者:
はい

加藤諦三:
これを全部意識化すれば、

相談者:
はい

加藤諦三:
56歳になって一体わたしの人生なんだろう?という・・

相談者:
はい

加藤諦三:
無価値感、無意味感も消えていきます。

相談者:
はい・・はあ

加藤諦三:
自分は・・

相談者:
はい

加藤諦三:
こう生きればいいのだ。

相談者:
・・はい

加藤諦三:
わたしにとって大切なことは、

相談者:
はい

加藤諦三:
人が自分をどう思うことではない。

相談者:
はい

加藤諦三:
わたしが何をすべきだっていうことが分かる。

相談者:
わたしが何をすべきだ・・

加藤諦三:
うん

相談者:
(鼻をすする)はい

加藤諦三:
それだけが大切なんです。

相談者:
はい・・意識化する・・

加藤諦三:
まだ56歳ですよ。

相談者:
うん

加藤諦三:
これから素晴らしい人生が待ってます。

大原敬子:
うん

相談者:
ありがとうございます(涙声)。

加藤諦三:
今まで、の苦労が全部報われる・・人生が待ってます。

相談者:
あ(号泣)・・はい、ありがとうございます。

加藤諦三:
はいどうも失礼します。

相談者:
ありがとうございました。

加藤諦三:
人がどう思うかではない。わたしが何をしたいか、それだけが重要である。

 

「虚しさの正体。役割を失って顕在化する内面化された「自分には価値がない」」への5件のフィードバック

  1. この相談者さん、「いや、そうですね。」っていうのが多い。「いや」っていうのが口癖ですね。
    ふと会話に出る言葉に素直さがないのが表れますね。
    私も出てるかもしれないから意識してみようと思った。

  2. あなたじゃなくても義母と2世帯でも嫌ですからその辺は察してください

  3. 女56歳一人暮らし。中古マンションが買えるくらいの貯蓄は有る・・・
    ふむ、、しばらくのんびりは出来るだろうけど。
    やはり先々のことを考えると、働けるうちは頑張っておかないと不安じゃないかな?今は中高年専用ハローワーク窓口もあるみたいだし、短時間のパートでもいいから動き出した方が、鬱の気分も晴れるんじゃなかろうか。嫁に行った娘はアテにしないで、誰もが所詮はひとりですよ。

  4. 大原先生好きなんだけど、独特の比喩と言い回しが理解出来ない時があります。

    今回は相談者がママ友のコネで採用されたが、結果クビになってしまった件、「あなたはキレ者の素敵な人で、このママ友夫から好かれていると感じていたんでしょう?」
    相談者は最初否定するも、大原先生が「なぜあなたは素直に認めないんだ」と、かなり強引に自説へ誘導している感じがします。

    他人の評価を素直に受け取れないで自己否定ばかりの相談者に問題があるのは理解できるけど、ママ友夫からの好意ってこの場面で必要ですか?

  5. 人生そのものには、意味や理由はなく、ただ気づいたら生まれていて、ある日突然死ぬだけです。
    生きがいや、生きる意味などと呼ばれているものは自分で好きなように人生にくっ付けていく。
    ただそれだけのことです。
    つまり、なにもしないで人生といわれている時間とただ向き合っているだけでは、虚しく感じたりするのは当たり前のことです。ですから、この相談者のようなことを自然と考えてしまうような人は必死で何かをして、人生の意味のなさ、虚しさを考える時間が無いようにする、言い換えれば、誤魔化しながら生きて行ったほうが良いと思います。
    せめてもの救いは、健康でお金もあるようですので、頑張ってほしいものです。

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