父一人娘一人。預けられた先で過酷な幼少期。最後の親孝行に追い詰められる女53

テレフォン人生相談 2021年6月3日 木曜日

せいぜい要支援1かしら。
それじゃデイサービスも増やせないしねえ。(*)

(*)利用に制限はないのだが、要介護度に応じた介護保険適用の上限額があって、それ以下なら1割負担、上限を超えて介護サービスを利用すると全額自己負担になる。
相談者は生活保護受給世帯なので1割負担も免除されるハズだが、まさか通常の限度額を超えた分までタダでサービスが受けられるなんてことはあるまい。

 

母亡き後、小学校時代のほぼ全期間を父親と離れて祖母の家。
祖母は再婚していて、再婚相手との子ども(と言っても相当の大人)らにいじめられ、果ては祖母の旦那から性的虐待。

「言ったらダメだと思って我慢してたんです、ずっと」

悲惨・・

「この年になって出てしまってえ」

ところが、ぶつける相手が記憶障害。
娘のいらだちに不思議な顔でもされた日には、あとはもう暴力しかない。

 

パーソナリティ: 柴田理恵
回答者: 三石由起子(三石メソード主宰、作家・翻訳家)

相談者: 女53歳 21年前に離婚 父76歳との二人暮らし 母は小1のときに他界

柴田理恵:
もしもし?、テレフォン人生相談です。

相談者:
こんにちはあ

柴田理恵:
はい

相談者:
よろしくお願いいたします。

柴田理恵:
はい
今日はどんなご相談ですか?

相談者:
あたしと父のこと、関係についてなんですけども。

柴田理恵:
はい
あなたおいくつですか?

相談者:
わたしは53歳です。

柴田理恵:
53歳・・ご結婚なさってるんですか?

相談者:
してたのですけども、

柴田理恵:
うん

相談者:
あの、21年前、えに、離婚いたしまして、

柴田理恵:
はい、はい

相談者:
1人で住んでいたんですけど、

柴田理恵:
はい

相談者:
父親を6年前から引、引き取りまして、暮らしてます。

柴田理恵:
えっと、お父さんおいくつですか?

相談者:
76歳です。

柴田理恵:
お母さんは、いらっしゃるんですか?

相談者:
あたしが、小学校1年生のときに、

柴田理恵:
うん

相談者:
あの、亡くなりました。
あの、一度、あの再婚をしたんですけど、

柴田理恵:
はい、はい

相談者:
2年半で別れまして、

柴田理恵:
はい、はい

相談者:
それから、ずうっと1人で。でもあの、6年前に、

柴田理恵:
うん

相談者:
父親が、あの、自転車に乗っていまして、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
転んでしまって、

柴田理恵:
うん

相談者:
頭を思いっきり、打ってしまって、

柴田理恵:

相談者:
後遺症が残ってしまって、

柴田理恵:
あらあ

相談者:
失語症と、

柴田理恵:
うん

相談者:
あの、記憶障害

柴田理恵:
はい、はい、はい

相談者:
なってしまって、

柴田理恵:
はい

相談者:
あのお、もう以前の父、親とは、

柴田理恵:
うん

相談者:
違う・・

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
感じで。

柴田理恵:
うん

相談者:
も、昔の、記憶が・・もう忘れてしまってえ・・転ん・・

柴田理恵:
あ、全然ないんですか?

相談者:
あ・・

柴田理恵:
うん

相談者:
所々覚えてるんですけども、

柴田理恵:
あはい

相談者:
あの、肝心なところを忘れてしまって、

柴田理恵:
はい、はい

相談者:
6年前・・

柴田理恵:
うん

相談者:
あたしも体弱いんですけども、

柴田理恵:
うん

相談者:
引き取って親こ、最後の親孝行をしようと思って、

柴田理恵:
はい

相談者:
頑張ってたんですけどもお、

柴田理恵:
はい

相談者:
も、引き取って、3ヶ月ぐらいから、

柴田理恵:
うん

相談者:
あたしがちょっと寝れなくな、なってしまいまして。

柴田理恵:
あー、はい、はい

相談者:
動機が、起きて。

柴田理恵:
あら、うん

相談者:
原因不明の。

柴田理恵:
うん

相談者:
もう動悸が起きて目が覚め・・

柴田理恵:
うん

相談者:
でまた・・動悸が来て目が覚めるっていうのを何回も繰り返してるんです。

柴田理恵:
はい

相談者:
で、どこの病院行っても・・原因が分からなくて。

柴田理恵:
うーん

相談者:
ま、元々心臓が悪いんで、

柴田理恵:
うん

相談者:
ま・・そういうのもあるけど、ま、更年期とか、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
あと自律神経乱れてたりとか、

柴田理恵:
うん

相談者:
あと介護の疲れ・・

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
とかで。
気持ちよく寝た、ことがなくて、

柴田理恵:
うん、うん、ん

相談者:
最近はもう、なんか父親に対して、

柴田理恵:
うん

相談者:
&#△%、これでも娘なんかっていうぐらい・・

柴田理恵:
うん

相談者:
あたし暴言吐いてしまって、

柴田理恵:
うーん

相談者:
ち、父親は優しい人なんでね。

柴田理恵:
うん

相談者:
全然怒らないんですよ。それをいいことにあたしは・・

柴田理恵:
うん・・うん

相談者:
すごいことを言ってしまうんですね。

柴田理恵:
うん

相談者:
で、たまに、手が出たりとかしてしまって、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
なんでこんなことになってしまったんかな?って、あたし親孝行しようと思ったのに・・

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
て(涙声)

柴田理恵:
うん

相談者:
でも・・あの、体と、気持ちがついて行かなくて、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
父親は・・どう思ってるんかな?って、なんも・・ね?、障害を負ってしまったんですけど・・

柴田理恵:
あの、お父さんは、

相談者:
はい

柴田理恵:
日常生活は普通に送れるんですか?

相談者:
あ、それがなんか見た目は普通なんですよ。

柴田理恵:
うん

相談者:
あのお、ご飯も自分で食べるし、お風呂も入れるし。

柴田理恵:
うん、ん

相談者:
あの、そんな重篤には見えないんです、周りから。

柴田理恵:
うん

相談者:
でも一緒に住んでると、

柴田理恵:
うん

相談者:
・・もうなんか会話にならないんですね。

柴田理恵:
うん

相談者:
あの、あのお・・辻褄が合わないっていうか。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
コミュニケーションがちょっと難しくて。

柴田理恵:
うん

相談者:
あたしもね、体が悪いんでね、あと、何年生きれるか分からないんで、

柴田理恵:
うん

相談者:
あたしもあたしの人生歩みたいなって。

柴田理恵:
今の・・

相談者:
はい

柴田理恵:
そのお父さんを引き取られる・・過程っていうのは、

相談者:
はい

柴田理恵:
あの過程、あの、その・・あれは福祉の方とか、

相談者:
はい

柴田理恵:
いろいろご相談なさいましたか?

相談者:
・・あー、あの、ケアマネさん、とか・・

柴田理恵:
はい、はい、はい

相談者:
はい・・&#△%

柴田理恵:
もう今ケアマネさんとか、って、ずっと相談したり、できるんですか?

相談者:
あ、相談・・してます。

柴田理恵:
うん、うん、うん

相談者:
デイサービスとかも通ってますので。

柴田理恵:
あーそうですか。

相談者:
・・あはい・・で、デイサービスい・・

柴田理恵:
そしたらその・・

相談者:
行ってくれてる・・

柴田理恵:
あたしが思うにね?
そういう・・

相談者:
はい

柴田理恵:
ケアマネさんとか・・

相談者:
はい

柴田理恵:
そういう方とちゃんと相談して、

相談者:
はい

柴田理恵:
どうふうにしたらいいかっていうのは、なさったほうがいいんじゃないですかね?

相談者:
そうなんですけど。
ケアマネさんは、あたしのほんとの奥底の・・昔の出来事のことは知らない・・ので・・

柴田理恵:
うん

相談者:
あたしと父親・・の関係っていうのが、本当のところよく・・う、分かってないと思うんですよ。あ・・

柴田理恵:
お父さんは・・

相談者:
はい

柴田理恵:
あなたを・・ちゃんと優しく育ててくれたんでしょ?

相談者:
あー、いや、あの、1年生んときに、その、預、預けられて、もう・・1人で・・あの・・

柴田理恵:
でもそれ、1年生んときだけでしょ?、そのあとは・・

相談者:
いや1年から、6年生まで、預けられ、て・・

柴田理恵:
6年生まで?・・あー、はい、はい、はい

相談者:
ま、大体6年生から再婚して、

柴田理恵:
はい、はい

相談者:
えー、あたしが中学2年で、

柴田理恵:
うん

相談者:
別れたん、ですけども。

柴田理恵:
はい。じゃそこからは、一緒なんですね?

相談者:
そこから、あたしが23歳まで。

柴田理恵:
うん

相談者:
結婚するまで・・

柴田理恵:
うん

相談者:
一緒に暮らしてたときは、

柴田理恵:
うん、はい

相談者:
ま、普通に・・暮らせたし、

柴田理恵:
うん

相談者:
そんな口うるさく?

柴田理恵:
うん

相談者:
なかったんです、あたしも。
でも、今あ、なぜか知らないけど、一個一個のやることが、目について。

柴田理恵:
うーん

相談者:
もう、なんか、イライラ、イライラして来るんですよ。

柴田理恵:
うーん

相談者:
な、何1つするにも。
で、いちいち、いちいち、こう、あ、怒ってしまって、
あたし、絶対父親亡くなったら、後悔するやろなって・・

柴田理恵:
うん

相談者:
思う・・分かってるのに、

柴田理恵:
うん

相談者:
口に、出てしまうんですよ。なぜか知らないんですけど。

柴田理恵:
うん、うん・・うん

相談者:
も、止められなくて、自分自身が。
感情のコントロールができない・・ていうか。

柴田理恵:
んん
その1年生のときから6年生まで・・

相談者:
はい

柴田理恵:
その再婚、なさる前に、

相談者:
はい

柴田理恵:
どうして親戚に・・預けられてたんですか?
お父さんとは1回も会わなかったんですか?

相談者:
あ、父親・・あの、1年に1回は・・帰って来てたんです、けども、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
あ、ま、離れてるんですね、ちょっと。

柴田理恵:
はあー

相談者:
飛行機で・・あのお、自分の母親の、とこに預けられてたんですけども、

柴田理恵:
あー、あー、はあ、はあ、あ

相談者:
母親は、あの、再婚してて、

柴田理恵:
うん

相談者:
あの、お父さんが違う子供、あ、父親にとっては・・まあ、きょうだいになるんですけども、

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
その、き、きょうだい・・

柴田理恵:
義理のきょうだいになるんですね?

相談者:
はい

柴田理恵:
うん

相談者:
からすごい・・毎日のように叩かれたり、暴言吐かれたり。

柴田理恵:
あーあー

相談者:
え、まあ、お祖父ちゃんはあたしとは、血、血あ、血が繋がってないんでね。

柴田理恵:
うん、うん、ふん、ふん

相談者:
お祖父ちゃんからも・・すごい・・セクハラみたいなこともされましたし。

柴田理恵:
うん、うん

相談者:
もうそういうのが・・あたしは言ったらダメだと思って我慢してたんです、ずっと。

柴田理恵:
うん、うん、うん・・うん

相談者:
この年になって(震え声)・・出てしまってえ。
なんか爆発して来て。

柴田理恵:
その状態を・・改善したいっていう・・今そういう・・

相談者:
そうですね。

柴田理恵:
ご相談ですか?

相談者:
その・・あと自分楽していいのか?、あの、父親を、そんな施設に預けて?
それとも、最後まで頑張って引き取って、
あの、最後を、亡くなるまで、見守って行ったほうがいいのか?、あの、無理してでも。

柴田理恵:
し・・あの、施設に預けるっていっても・・

相談者:
はい

柴田理恵:
ま、今ちょっとコロナだからあれです、けど、
まったく電話もしなきゃ・・面会もしないっていうわけではないでしょ?

相談者:
あ・・そうですね。

柴田理恵:
その面、ちょっと、コロナでね、あの、

相談者:
はい

柴田理恵:
会いづらいは会いづらいですけれど、

相談者:
はい

柴田理恵:
でも・・あのお、例えば、施設に、預けてもね?、毎週のように行ってらっしゃる方もいっぱいいらっしゃるし。

相談者:
・・あー、そうなんですかあ・・あたしはなんか、ちょっとい・・嫌なイメージがあるんでね。
あの、好きな、

柴田理恵:
うーん

相談者:
お酒も飲めなくなるし。あのお・・

柴田理恵:
暴言吐いたり、そういうのはあまり、いい環境ではないですよね。あなたの・・

相談者:
(苦笑)あたしが・・

柴田理恵:
あなたにも良くないし、

相談者:
はい

柴田理恵:
お父さんにも良くないですね。

相談者:
そうなんです。

柴田理恵:
施設に、預けることにするとして、

相談者:
はい

柴田理恵:
あの、金銭的には・・厳しいとこあるんですか?

相談者:
・・ああー、年・・んん、父親の年金・・とお、

柴田理恵:
あ、お父さんの年金・・と・・あなたあ・・

相談者:
そ、ちょっとあたしが・・

柴田理恵:
うん
その負担はできますか?

相談者:
あ、ま、いろいろ・・まあ、無理をすればって感じなんですけどもお・・
はい・・

柴田理恵:
うん・・今、生活はあなたは、お仕事を・・しながら?

相談者:
あ、今は、できてないんです。
あのお・・はい、父親を預、かる前から、

柴田理恵:
うん

相談者:
・・あたしちょっと・・難病を持ってまして、あの、あ手術、心臓の手術を、繰り返して、

柴田理恵:

相談者:
まだちょっと、残ってるとこがあるので、

柴田理恵:
はい

相談者:
・・ちょっと働けなくなったんですね。

柴田理恵:
はあー

相談者:
で今、あの、福祉のお世話になってるんですけども・・

柴田理恵:
あはい、はい

相談者:
はい

柴田理恵:
あー、じゃ、そんな中だったら余計に大変ですねえ。

相談者:
・・はい

柴田理恵:
じゃあ、先生に聞いてみましょ。

相談者:
はい

柴田理恵:
えー、今日の回答者の先生は、

相談者:
はい

柴田理恵:
三石メソード主宰、作家で翻訳家の、三石由起子先生です。

相談者:
はい

柴田理恵:
先生、お願いします。

(回答者に交代)


「父一人娘一人。預けられた先で過酷な幼少期。最後の親孝行に追い詰められる女53」への7件のフィードバック

  1. 三石先生の手札の中から精神論的にはベストのアドバイスを出してると感じるけど、相談者も持病があって自分で介護するには限界があるので根本的には福祉マターだと思う。その場合は相談先が違うよな、というところになろうか。坂井先生や塩野谷先生が「福祉に頼ってみては」的なアドバイスをしてくれることもあるけど、そういう回は、具体的な手続きを説明してくれるわけでもないし、番組的に全然面白みがないし。

  2. わかってもらえない、じゃなくて、わかってあげられない、それが悲しいのが大人なんだよ、という三石先生のコメントは良いですね。またしても甘ちゃん相談かと思いましたが今日はスッキリしました。

  3. 相談者は子供の頃の環境の辛さから父親への憎しみ、恨みが消えないまま今面倒を見ているので、暴言吐いてしまうのはわかる。
    持病もあるし、誰でもそうなると思う。

    三石先生の、人の心をわからないのが悲しいっていうのはその通り!
    でも、大人っていうのは人にわかってもらえないことなんか悲しくないとか、甘ったれてんじゃないっていう話だよ、なんてところはこの相談者にはまだキツい。
    恨み、憎しみがある中でも父親を引き取ってるのは偉いと思う。
    相談者は、小学生当時の辛さがそのまま残ってるはずだから、思いっきり心の中を吐き出したほうがいい。
    ライティングキュアとか、カウンセリング受けるとか。

  4. 三石さんの回答に疑問を持つ事が多いけど、今回も、全く共感出来ません!ズレてる。
    相談者さんの為になってない!
    相談者さんは、まだ母親が恋しく必要な小学生の頃に母親が亡くなり、親戚に預けられて、しかも、いじめらたなんて、本当にお気の毒です。優しい父親は、何をしていたのでしょうか?父親の事を優しいと言ってるけど、母親を亡くした娘に関わらず、ひどいわ…
    父親に対しての恨みがあるのは、当然です!
    なのに、父親の面倒をみて、父親が死んだら後悔するとまで考えて、相談者さんは、本当に優しいです。でも、精神的にも肉体的にも、面倒を見られる状態ではないです。
    父親を施設に預けて、とにかく体調を良くして欲しいです。体調を良くして、自分の人生を幸せに歩んで下さい。
    苦労かけた娘の幸せを父親は、一番望んでいると思います。
    父親とは、いい距離を持って、たまに施設に面会に行けばいいと思います。
    あと、父親を恨んでいる事を自分で気づいて認めた方がいいと思います。そして、恨んでいる自分を責めないで下さい。
    他の方も言われてるように、カウンセリングなど受けた方がいいと思います。
    相談者さんが、ラクになられる事を願っています。

  5. 相談者さんは、今日までを生き抜き、耐え抜いて来ただけで既に親孝行をしましたよ。

    仮に、本気で我が子の不運を念じるような超の付く毒親の元に生まれたのだとしても、それでもやはり幸せになる事、笑っている事が親孝行だと信じます。

    得てして罪悪感とは心を殺された側が背負わされるのが人間界の不思議。
    相談者さんには痛みの解る本物のプロの力が必要です。
    躊躇なく手を伸ばして助けて貰って下さい。

    三石先生がアドバイスする方法は、1日1日を塗り潰す様に生きるには有効ですが。
    ゴールが見えない以上は、総合的に余生のプランが必要です。早めに、大きくSOSを発信して欲しいと思います。

  6. 三石先生ナイス!育児の救いの言葉、本当にありがたいです。寝る前に笑かす、あー面白かったと言って寝る。今日から実践します。

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