1に結婚,2に転職。ソツのない女が自分を知るために選んだタイムマシンの行き先

テレフォン人生相談 2021年7月2日 金曜日

この、いつに戻りたいか?という問いへの答え。
現在との距離が現実の満足度のバロメータ。
たとえば赤ちゃんに戻りたいなんて言えば現在を全否定している。

アタシ?
とりあえず去年の2月頃に戻りたい。
コロナ暴落を使って軽く10億円ぐらい稼げそう。(*)

(*)例えば先物オプションっていう金融商品は一夜にして千倍になる。

ロマンのかけらもない。

 

思い出したのが映画「コーヒーが冷めないうちに」(*)の試写会での一コマ。

司会者が、いつに戻りたいたいですか?と壇上の出演者一人ひとりに訊いていく。

松重豊:
「高校生頃に戻って『お前、この人と夫婦になるんだぞ』って言ってやりたい」

なんでも、薬師丸ひろ子の大ファンで、イベントで福岡を訪れていたときに必死で手を伸ばして二の腕に触った話を披露して大ウケ。

で、最後、薬師丸ひろ子の番、
どんなことを言うのかと思ったら、その答え方はサスガと言うしかない。

微笑みながら、
「ないですね」

くぅ・・
早くからスター街道を歩んで来た彼女。
いつの時代を答えても、そのときに絡んでいる有名人がいる。
ネタにしようのない答えで完璧にあしらった。

つまらなさ過ぎて薬師丸ひろ子しか許されない。

 

(*)「コーヒーが冷めないうちに」
4つのオムニバス。
戯曲だったものを小説化。本屋大賞10位。
その後映画化。2018年公開。

有村架純が店主を務める過去に戻れるという喫茶店。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 田中ウルヴェ京(シンクロ銅メダリスト、メンタルトレーナー)

相談者: 女35歳 独身 一人暮らし

今日の一言: 人間が最も恐ろしい物、それが真実です。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
もしもしい?

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
はい、はじめまして。

加藤諦三:
はじめまして。最初に、年齢教えてください。

相談者:
35歳です。

加藤諦三:
35歳、結婚してます?

相談者:
あ、していないです。

加藤諦三:
ずっと1人?それとも離婚して1人?

相談者:
ずっと1人です。

加藤諦三:
ずっと1人ですか。
ご両親と一緒に住んでるの?それとも1人で?

相談者:
あ・・一人暮らしです。

加藤諦三:
一人暮らしですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、分かりました。それでどんな相談ですか?

相談者:
転職と、結婚についての相談でして、

加藤諦三:
はい

相談者:
今お付き合いしてる方もおりませんし、好きな人も、いない状態なんですね。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、5ヶ月う前え、に、仕事を辞めて、それからはずっと転職活動をしている形になっております。

加藤諦三:
はい

相談者:
で、えーと、仕事と、結婚っていうのは違う物だとは思うんですけれども、

加藤諦三:
はい

相談者:
自分の中で、優先順位は、結婚をしたいんですね、今。

加藤諦三:
はい

相談者:
例えばこう、好きな人がいたりとか、

加藤諦三:
はい

相談者:
結婚を約束してる人がいたりとか、すれば、

加藤諦三:
うん

相談者:
その人と将来住むところはどこだから・・じゃあ、そこのお、場所に近いところに転職しようとか。

加藤諦三:
うん

相談者:
ま、なんかそういう優先順位もつけられると思うんですけど、

加藤諦三:
うん

相談者:
そういうことも、今はままならない状態で、

加藤諦三:
うん

相談者:
そんな中で転職活動を進めて行くにあたって、

加藤諦三:
うん

相談者:
どうやって、やって行ったらいいのかな?っていうのがもう、分からなくなってしまって。

加藤諦三:
うん

相談者:
何か、アドバイスいただけたらなと・・思いまして。

加藤諦三:
ん・・なるほど。よく分かりますね。
よく分かりますっていうのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
あなた、「転職と結婚」って・・言いましたけれども、

相談者:
ええ

加藤諦三:
具体的に好きな人がいるわけではないと。

相談者:
はい

加藤諦三:
要するに、

相談者:
はい

加藤諦三:
前夜祭型っていうのかなあ・・お祭りが始まんないのに、

相談者:
はい

加藤諦三:
どうやって・・お祭り・・なるだろう?とか。

相談者:
はい

加藤諦三:
も、なんか・・全然、問題でないこと・・

相談者:
はい

加藤諦三:
まさに前夜祭なんですよ。

相談者:
はい

加藤諦三:
だから結婚も・・
「わたしこの人好きだ」・・

相談者:
うん

加藤諦三:
ていう人が、できればこの人と、

相談者:
はい

加藤諦三:
人生を共にしたいっていう気持ちが、

相談者:
はい

加藤諦三:
自然と出て来るわけでしょ?

相談者:
そうですね。はい

加藤諦三:
結婚の、ことばっかり考えるから、前夜祭なんですよ。

相談者:
うん

加藤諦三:
現実の・・

相談者:
うん

加藤諦三:
お祭りはないんです。

相談者:
ふうーん

加藤諦三:
小学校とか中学校とかずっと・・来てね?

相談者:
はい

加藤諦三:
その間は、もうずっと・・今度の試験・・難しかったらどうしよう?とかって、そういうふうに・・考えてたの?

相談者:
あ、考えてないですね。
ごく普通に(苦笑)・・してました。特にそういったことはなかった、ですね。

加藤諦三:
ん、ん・・

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
そうすると何?、中学校出てからどうなったんですか?

相談者:
高校に通って、

加藤諦三:
はい

相談者:
そのあ、とは、短期大学校に通って・・

加藤諦三:
その・・高等学校に行くときに、

相談者:
はい

加藤諦三:
誰が決めたの?自分で決めたの?それとも・・お母さんとかお父さんとか、ま、世の中の流れが決めるとか・・

相談者:
確かに・・世の中の流れっていうのはあったかもしれないですね。
今時、行っとかなきゃみたいな・・流れがあった中で、自分の中で決めたっていう・・ところもあったと思います。うーん・・

加藤諦三:
短大出てどうしたの?

相談者:
はい・・就職をしました。

加藤諦三:
就職はどうやって決めた?

相談者:
やりたいことがなくて、

加藤諦三:
うん

相談者:
でも・・働かなくちゃいけないっていう中で、

加藤諦三:
うん

相談者:
考えないで決めてしまいましたね。

加藤諦三:
恋愛はなかったの?

相談者:
ま、人並みにいは、経験してると、思います。

加藤諦三:
最初の付き合うのは、

相談者:
はい

加藤諦三:
向こうからあなたに近寄って来たんじゃない?

相談者:
恋愛においては、

加藤諦三:
うん

相談者:
自分で決めてますね。

加藤諦三:
あ、恋愛は自分で決めてる?

相談者:
はい

加藤諦三:
ああー
それで、会社のほうはどのぐらい続いてるわけ?

相談者:
ちょっと恥ずかしながら転職が多くて、

加藤諦三:
あーあ

相談者:
全部で6回か7回くらい転職をしていて、

加藤諦三:
はい

相談者:
短大を卒業して、入ったところは、1年半で辞めています。はい

加藤諦三:
辞めた理由はなんですか?

相談者:
何か困難にぶち当たったときに、

加藤諦三:
うん

相談者:
そこを乗り越えようっていう、

加藤諦三:

相談者:
力が弱かったのかなって・・今となっては、思っています。

加藤諦三:
そうするとね?

相談者:
はい

加藤諦三:
割とあなた、甘やかされて育ったほう?

相談者:
両親が離婚をしてるんですけどお、

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
・・うん・・

加藤諦三:
あなたが何歳のとき離婚した?

相談者:
小学校、5年生くらい。

加藤諦三:
んで、あなたはお母さんと一緒だっ・・

相談者:
ええ

加藤諦三:
すね?

相談者:
そうですね、はい

加藤諦三:
お母さんとの関係はどうだったの?

相談者:
関係は、とても、愛情を、注いでくれていて。
今も仲良く・・

加藤諦三:
うん、でしょう、ね。

相談者:
はい、良好ですね。ええ、はい

加藤諦三:
それで?・・さあ、社会に出ました。

相談者:
はい

加藤諦三:
これで初めて温室から・・外に出たんじゃないの?

相談者:
そうだと思います。

加藤諦三:
そうすっとキツいよね?、会社。

相談者:
うーん・・うーん

加藤諦三:
だから、現実と接しないで・・

相談者:
うん

加藤諦三:
ずうっ・・と・・生きて来ちゃったから、さあ、結婚しましょうか・・転職しましょうかっていう・・

相談者:
うん

加藤諦三:
現実が抜きで・・空想の世界で、

相談者:
うーん
うん・・

加藤諦三:
生きちゃってるんですよね。

相談者:
うーん・・

加藤諦三:
で、今日のあなたの相談ていうのはあ、

相談者:
はい

加藤諦三:
今・・35歳になって、

相談者:
はい、はい

加藤諦三:
これから人生どう生きて行きましょう?っていうことじゃ、ないの?

相談者:
そうですね・・

加藤諦三:
今日は・・シンクロの銅メダリストで、

相談者:
はい

加藤諦三:
メンタルトレーナーの、

相談者:
はい

加藤諦三:
田中ウルヴェ京先生がいらしてるので、

相談者:
はい、ええ

加藤諦三:
話を伺ってみたください。

(回答者に交代)


「1に結婚,2に転職。ソツのない女が自分を知るために選んだタイムマシンの行き先」への9件のフィードバック

  1. まずは生活手段を確保しないとね。相談者さんは正社員より派遣のほうが向いてるかもしれません。
    結婚だけが幸せではないですよ。ご飯を食べられて、週に2日くらいゆっくり休める生活を手に入れるために、今は転職活動を頑張ってください。
    加藤先生語録が出ましたねw 今日があなたの第二の誕生日です?お父さんへの憧れ?言いくるめられてるようなw

  2. 相談者は、今彼氏もいないのに結婚したいとか?相手がいて、この人と本当に結婚したいと思った時に考えて! 今は女性の社会進出が進み、昔ほど結婚が絶対ではありません。結婚は焦らずに、遅咲きでもいいじゃない!自信を持って前に進みましょう。

  3. 気付きなどと言う前に、頭デッカチの頭を一度ぶち壊そう。
    仕事も結婚も、手に入れる事は出来ると思う。
    とりあえず狩に出てみよう。
    死にはしない。狩りに出よう。

  4. 私は結婚してよかったと思っているので、結婚はしてみる事をオススメしてます。
    今の時代、結婚をすすめると、お節介で、一種のハラスメント的に感じられてしまうのは承知です。だから、いいなと思った20代の人に一所懸命オススメしてます。
    35過ぎると本当に相手が見つかりにくいし、妊娠もしずらいですよ!今から全力投球ですよ!

    相談者さん!無職で結婚相手を見つけるのは今の時代において不可能でしょう!早く就職して、いい人見つけて、そしてお父さんに会いに行くっていう順番でいかがでしょう。

  5. 私は結婚を後悔しています。でも、とにかく匿名さんと同じように仕事を探すのが先だと思っています。

    結婚をしてみるのも、離婚するのも、一人で生きる事を選ぶのも、自分が仕事を持っていることが大前提だと思います。

    就職して自分の生き方を楽しめると、結婚に近づけるような気がします。

    回り道にはなりません。

  6. 早く新しい仕事が見つかれば良いですね!
    職場ではいつも楽しく時にはケラケラ笑いながら明るくね!
    もちろん仕事はテキパキキチンと、お給料貰うんだもの。
    必ず貴女をみそめてくれる人が現れて良縁に結びつくと思うけど!
    結婚したらまたダンナさんと相談して新しい仕事につけば良いと思うけど。
    お話伺っていてなんか色々想像して飛躍してしまった事がある。
    お母さんが愛情一杯注いで育ててくれたから寂しくなかったとか
    覚えているお父さんは良い人だったとか
    そんな両親が離婚?
    お父さんには他に家庭があった人では?って思ってしまった。
    お母さんは本当にお父さんが大好きだったから大好きな人の子供の相談者を大事に大事に育ててくれたのではなかろうか?
    経済的にも困っていた素振りもなかったし。
    他人の勝手な独りよがりの想像で全く違うかもしれないけど
    実のお父さんに会いに行く時は
    それなりに調べて行かれて
    下さい。
    そして良い縁に巡り合うと良いですね!

  7. 脂肪と疲労と恨みと借金は努力しなくても溜まる。金と信用は努力しても溜まらない。老いという名の利子が無条件で付加される。それが人生。疲れているんじゃないか、この相談者。特に現代はSNSの発達で「正義の第三者」が多すぎる。「空腹で困っている人に一時的な食べ物与えて魚の取り方を教えるべき」なところを、現実は「焦らなくていい」などの現実味無くて曖昧なアドバイスか、場違いな説教を垂れるか、商品を売りつけるか。

    1. 貴方のコメントが心に響きました。私はまだまだ世間しらずです!もっと本音でコメントしたいと思いました。良いご意見ありがとうございます。

  8. 加藤先生が学術的な一般論を示して、それを相談者さんが自分に落とし込んでいく具体策をウルベ先生が提示してくれるスタイル、いいなと思った。
    その間を繋いでくれることばがあったらよりピンときそう。
    編集のためか相談も終盤になった時に加藤先生から父親のことが一般論的に出てきたなと思った。でも過去どうしたかったかを洗い出して、未来について考えるというウルベ先生のワークを丁寧にやるうちに、言っていた父親のことも結果的に出て来てたかもと思った。
    先回りしてヒントをくれたという感じでしょうか。
    この相談者さん、相槌まで卒がないな〜と思った。

コメントはお気軽にどうぞ。承認後に掲載されます。

名前欄は必須です。何かハンドルネームを入れてください。