コンビニ決済を使った特殊詐欺に被害10万円。否定する父親に腰砕けの娘
テレフォン人生相談 2021年10月12日 火曜日
アタシも”トモダチ”からよくメールをもらう。
「久しぶり!元気?メルアド変えたんだ」
「ご無沙汰しています。お元気ですか?メールアドレスを変えたのでお知らせしますね」
前者は若年向け、後者は年配者向け。
これはとっかかりのメールで、返信しようものなら、
相談者 「迷惑メールが大量に送られて来ていて」
こうなる。
最終的にはメールに記載された番号をコンビニ端末に打ち込んで払込票を印字し、レジに持っていって払う。
このレジの段階で被害を食い止めた店員さんのお手柄が報道されたりするけど、客の年齢や様子、金額等から不審を感じ取って声を掛けるにはそれなりのスキルが必要。
もっともこの親父は振り切って支払うだろうよ。
特殊詐欺の媒体が電話から電子メールに移ってきたのは必然。
一斉同報によってお人好しにリーチするコストは格段に下げられる。
高齢者のスマホの普及が拍車。
もちろん、コンビニ決済を利用する事業者は容易に足がつく。
開始するにあたって代表者の印鑑証明証や免許証等の写しを提出しているからだ。
ただし、これも振り込め詐欺における銀行口座と同様。
捕まえてみれば、主犯者とは面識すらない何の関係もない人たち。
コンビニ決済を利用する事業者は個人事業主でも可能で、小遣い欲しさに言われるがまま軽い気持ちで利用を申し込んだおバカさん。
逮捕、起訴され、犯罪に使われるとは思わなかったなんて言い訳は通用せず、どころか却って反省の色なしと裁判官の心証を害するリスクなんて負える筈もなく。
犯意を認めて反省すれば、執行猶予を勝ち取って晴れて前科持ちだ。
相談者: 女46歳 夫42歳 父81歳 母78歳 姉53歳 父と母と姉が同居している
今井通子:
もしもしい?テレフォン人生相談です。
相談者:
あ・・よろしくお願いいたします。
今井通子:
はい、こちらこそ
今日はどういったご相談ですか?
相談者:
あ・・えっと・・81歳になる・・父のことでご相談したいんですけれども。
今井通子:
はい
相談者:
はい・・えーと・・
今井通子:
あなたはおいくつ?
相談者:
あ、わたしは46歳です。
今井通子:
46歳
相談者:
はい
今井通子:
ご結婚されてます?
相談者:
・・はい、しております。
今井通子:
と、ご主人はおいくつ?
相談者:
あ、主人は42歳です。
今井通子:
42歳
相談者:
はい
今井通子:
で、あなた自身ごきょうだいいらっしゃる?
相談者:
あ、はい。姉がおります。
今井通子:
お姉さま、はい
相談者:
はい
今井通子:
お姉さまはおいくつ?
相談者:
53歳です。
今井通子:
53歳
お姉様も、ご結婚はされてんでしょ?
相談者:
あ・・いえ、姉は、結婚しておらず、実家に、えっとお、父と母と、
今井通子:
あー
相談者:
3人で同居しております。
今井通子:
なるほど、なるほど。
そうすると、お母さまはおいくつ?
相談者:
母は78です。
今井通子:
お姉さまと、お3人ですよね?そうすると同居されてんのは。
相談者:
はい
今井通子:
の中の、お父さまのことについて今日お話、ですよね?
相談者:
あ・・はい
今井通子:
はい・・どうぞ
相談者:
父が、えーと、1ヶ月ほど前ぐらいから、
今井通子:
はい
相談者:
え、携帯のほうに、迷惑メールが大量に送られて来ていて。
で、そこの、あのお、中の1つに、ん、なんかネット詐欺に・・あの、遭っているようなことお、が分かりまして、
今井通子:
はい
相談者:
自分のスマホに送られて来た迷惑メールに、父自身が返信をしていて、
今井通子:
はい
相談者:
で、尚且つ、メールの内容で、お金に困ってるとか、病気であるとかっていうようなことが・・あったらしく、
コンビニい、で、できる、ネットお・・ん、支払いみたいな、そういう形の物を使って、お金え、も、振り込んで、
今井通子:
はい
相談者:
いたみたいで。
今井通子:
はい
相談者:
はい
そういうことがありまして。
で、あのお、お金を振り込んだり、そのメールに対して返信をするっていうことは・・詐欺だから、やってはいけないって言って父にも、えー、話はしたんですけれども、
分かって、は、いるけれども、お金を振り込んでいるのか?・・言うことを、まったく、聞かなくてですね。
・・で、発覚からもう1週間以内に、あのお、お金を、コンビニのほうから払い込んでいたりっていうことが・・あの・・明細、とかが、あの、部屋から、出て来て、分かったっていう、ことがありまして・・
今井通子:
はい
相談者:
アドレスを変更して、その迷惑メールを、が来ないようにしようっていうことで、電話会社のほうに、えー、20日ぐらい前に、ん、と、変更手続きと、その迷惑メールについて、ちょっと、相談をしに、あの、携帯会社のほうに、行ったんですけれども。
ま、アドレスはそのときに変更して、
で・・実はそのときに、そのメールの相手のほうに、えー、氏名と住所、あと・・自分の、銀行口座の・・口座番号、と、あと保険証の、写真撮った物を、添付して・・それを、送っていたことが分かっ、て・・ていう状態で・・
で、今現在、見る限り、迷惑メールみたいなのは、来てはいないみたいなんですけれども、
ん・・正直その・・お金を振り込んだ明細と、えー、保険証のコピーとかを送っていたメールっていうのを、わたしが見たということは、父には・・えー、実は、言っていなくて、
父自身もそれが、娘であるわたしに分かっているっていうことは・・知らない状況なんですね。
今井通子:
・・
相談者:
で・・78になる母が、ちょっと去年・・えー、脳梗塞になって倒れまして。
ま、元気ではいるんですけれども、やっぱりその後遺症でちょっと体に麻痺が残ったりしていて。リハビリしていたりして。
えー、父が、あの、母の・・あの、面倒を、今、介護をしている、ていう状況があって、
やはりその、母の・・ん、手前、そういうことをあまり、公にしてしまうのも、ん、父のプライド的にもどうなのか?っていうのが・・いろいろこう考えたらやっぱり・・ちょっとまだ本人には言い切れていなくて。
今井通子:
・・
相談者:
正直・・どこに相談していいのか?・・こう、おも、その話をこう・・して行っていいのか?っていうのがちょっとわたし自身分からなくて。
で、ご相談した次第で・・す。
今井通子:
はい
あの、まずですね?
相談者:
はい
今井通子:
その迷惑メールというのの内容はご覧になりました?
相談者:
・・あ、えっと・・「最近連絡ないけど、どうしてますか?」みたいな・・友達をよそ、おう、みたいな、そういう・・感じのメールだったんですね。
今井通子:
あのお、
相談者:
はい
今井通子:
お父さまは、
相談者:
はい
今井通子:
この方をご存知ないの?
相談者:
あの「知り合い?」って訊いても、「いや、まったく、知らない人」・・
今井通子:
知らない人?
相談者:
「だ」って・・
今井通子:
まず、ん・・
相談者:
言ってます。はい
今井通子:
それは第一ね?
相談者:
はい
今井通子:
「お金を、ください」っていうのが、困っているから?・・ていう話?
相談者:
・・父が言うには、所謂、白血病になって、その、治療費に困っていて、ちょっと、お金を、こう、
今井通子:
あ、あの、
相談者:
ていう・・
今井通子:
そのメール内容、あなたは見てないんですね?
相談者:
あ、見てないです。父からの、あの・・説明・・でしか、聞いてないです。
今井通子:
分かりました。
相談者:
はい
今井通子:
それからですね、これ、お支払いは、いくらぐらい、今までに払われたんでしょう?
相談者:
えっとトータルで、えー、10万近くぐらいは・・
今井通子:
払い込みの・・データを、ご覧になったの?
相談者:
コンビニい、での、支払い明細みたいな感じで、紙に、えーと、印字された物を・・確認しました。
今井通子:
確認されてんのね?
相談者:
あ、はい
今井通子:
で、このことについて・・
相談者:
はい
今井通子:
えー、ま、お母さまは先ほどの、理由で、お母さまには知らせてないですよね?
相談者:
はい、知らせてないです。
今井通子:
はい
で、お姉さまが、同居されてますよね?
相談者:
はい
今井通子:
お姉さまは、ご存知ですか?
相談者:
あ、はい。姉には、相談してお・・います。
今井通子:
で、お姉さまのご意見では?
相談者:
・・わたしと、姉と、父とで、3人で、その・・ん、メールについて、そういうふにお金を振り込んだりっていうのも、話し合いの場を、こう、持ったりもしたんですけれども、
それでも・・ん、ダメで。
やはり、こう、然るべく?、ん、どこか、こう、相談できるところにしたほうがいいんではないか?っていう、話で、えー、話してはいます。
今井通子:
分かりました。
で、その相談相手として、一応、どうしたらいいでしょう?ということで、
相談者:
はい
今井通子:
今回、こちらへ?
相談者:
はい・・あ、はい
今井通子:
お電話をくだすったと・・
相談者:
はい
今井通子:
いう、ことですよね?
相談者:
はい
今井通子:
はい
今日はですね、弁護士の坂井眞先生がいらしてますので伺ってみたいと思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)
このお気楽さというか、危機感のなさは異常。
相談者の方が知能になにかしらの問題があるのでは。
しっかりしていた、もしくは怖かった父の衰えを受け止めきれないのかもしれないし今までトラブルとは縁遠かったのかもよ
問題解決能力の無さを何でも知能の問題にするのもな……
いわゆる特殊詐欺が身近な場所で起きていることを、我々もしっかり意識しなければならないなあと痛感させられたのが今回の相談だと思います。
加害者になることはもってのほかですが、高齢者は特に警戒、さらにSNSというか、ネットをよく使う我々も気を付けるよう肝に銘じたいです。
とはいえ、今回の件は警察沙汰になるはずの話なので、弁護士を伴ってすぐに警察や消費者センターに相談、被害届を出して対処して欲しいです。
あと、繰り返しになりますが、自分は被害に遭わないだろうというのが一番ヤバい精神状態になるので、そうならないよう十分気を付けたいです。
相談者が父に本当のことを聞き出せないのは、真実を知るのが怖かったからだと思う。
お父さんは若い女とやりとりしてるつもりなんだろうな。いい大人なら、うまい話はない!と分かってるはずなのに。色恋沙汰となると冷静に判断できなくなるのかな?
「病気の治療でお金が欲しい」「生活に困ってるからお金が欲しい」は詐欺!肝に銘じて、引っ掛からないようにしよう!
それなりの社会的地位のあったお父さんなのかな、それだけにプライドも高く頑固者。
娘達は父親の逆鱗に触れる事が怖いのかも知れない。
相談者もまたプライド高いインテリ系を匂わせる口調。
警察に相談すればいいのに、警察に厄介になるのは恥だと思うのかも知れない。
私の受けた印象からの想像でしかないけど、口座やら保険証など個人情報を渡してしまったのだから、私ならすぐにそちらの手当てをして警察に相談する。
相談者が詐欺だよって言っているなら、
警察に相談すべき!
父親のスマホはネットに繋がらない
電話だけの契約に変更して下さい。
違和感を感じた時、放っておくか、おかないか
で結果が決まるという事を
坂井先生は重要な部分から説明してくれました。
この相談者さんは分かってますとも。
ただお父さんを傷つけずにどうやって解決したらいいのか、、、ですね。
腰砕け…になりますよね確かに。
管理人さんのコメント勉強になります。ありがとうございます。
相談者の鷹揚な物言い、、、
お金持ちのセレブ一家なのか⁉️
お父さんは社会的地位がある人だとか?
このお父さんはほぼ洗脳状態です。遠い親戚で似たような被害に遭った退職教員がいます。スマホが無い時代でしたので、コンピュータによるメールのやり取りでした。思い余った奥様が彼の義弟(司法書士)に説得を依頼したのですが、「誰が彼女を助けるんだ」と言って聞く耳を持たなかったそうです。程なくして彼が病死し、家計も彼が握っていたので損害額も分からなかったそうです。この司法書士の方は「女だってこともわからないのに」とおっしゃっていました。