異母兄に押し付けられた介護施設との窓口。6年目に心が折れた延命を断る役目

(回答者に交代)

塩谷崇之:
はい、こんにちは

相談者:
・・ちはあ・・

塩谷崇之:
はい・・ちょっと整理させてくださいね。
あなたには、双子のお兄さんがいるけれども、その双子のお兄さんとあなたとは、母親が別、なんですね?

相談者:
そうです、はい

塩谷崇之:
で、えーと、これはお父さんが、再婚か何かされたっていうことなのかな?

相談者:
そうです。はい

塩谷崇之:
うん・・えーとお兄さんは、じゃ、最初の、おー・・お父さんの最初の奥さんとの間で、子供が2人・・いたけれども、

相談者:
はい、はい

塩谷崇之:
離婚、した?

相談者:
はい

塩谷崇之:
で、えー、あなたがその再婚をした、あー、お母さんとの間の、子供ということですね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
で、えーとお母さんはどうされてるんですか?

相談者:
んもう、いないです。

塩谷崇之:
亡くなった?

相談者:
はい

塩谷崇之:
あなたはお父さんにずっと育てられて。

相談者:
いや・・母と一緒に暮らしてました。

塩谷崇之:
お父さんは?

相談者:
幼稚園までは、父親のほうにいて生活してたっていう話を聞いてるだけで、

塩谷崇之:
うん

相談者:
幼稚園ん、のときに離婚をしてるので。

塩谷崇之:
うん

相談者:
わたしの中での記憶はまったくないんで。&#

塩谷崇之:
で、あなたはお母さんに育てられたと。

相談者:
はい、はい

塩谷崇之:
お兄さんは?・・あなたと一緒に生活していたことがあるの?

相談者:
・・はい、幼稚園までは一緒にいました。

塩谷崇之:
そうするとじゃあ、あなたとしては、ま、あの、実のお父さんではあるけれども、あんまりその、お父さんに、い、育ててもらったという実感は・・

相談者:
ないです。

塩谷崇之:
ん、ないということなのね?、ふうん
あなたはお父さんの、おー、そういう、ま、面倒を看ることになったきっかけというのはなんなんですか?

相談者:
今からその6年前に、

塩谷崇之:
うん

相談者:
父が倒れて、

塩谷崇之:
うん

相談者:
そのとき兄が病院に連れてったりとかしてたみたいなんですけど、

塩谷崇之:
うん

相談者:
仕事にならないぐらいその、父親が暴れたりなんだりして、強制退院させられたんです。

塩谷崇之:
うん

相談者:
ていうことがあって、もう・・ま、兄自身も、俺ももう面倒看きれないっていうのでわたしにこう、話が来たんでした。

塩谷崇之:
そうすると6年前にお父さんが、ま、倒れたんですよね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
そこからなんですね?あなたがお父さんと・・また接点を持つようになったというのは。

相談者:
ん、そうですね。はい

塩谷崇之:
それまではまったく、ほとんど接点なかったわけですか?

相談者:
ほとんどではないですけど、

塩谷崇之:
うん

相談者:
たまに、ほんとに会う程度で、はい

塩谷崇之:
うん。で、お兄さんは、お父さんと一緒に生活してたわけですね?

相談者:
・・と、兄はもう18の頃に家出ました。

塩谷崇之:
でじゃあ、お父さんは一人暮らしだったっていうことですか?

相談者:
そうです、はい

塩谷崇之:
一人暮らしのお父さんが倒れて・・お兄さんのほうは、自分は面倒看られないからっていうことであなたに、ま、押し付けたような形になったわけ?

相談者:
押し付けたっていうかもう、うん・・教えて(?)来たっていうか。はい

塩谷崇之:
そうすっと・・今、病院にいるんですか?

相談者:
今は施設に入ってます。

塩谷崇之:
施設、介護施設?

相談者:
はい

塩谷崇之:
ふうーん
で、その介護施設に入った時点ではもう寝たきりだったんですか?

相談者:
そうです、はい

塩谷崇之:
で、話もできないような状態?

相談者:
目、開けてますけど。

塩谷崇之:
はい

相談者:
喋ることも、頷くことも、で、できないです。うん

塩谷崇之:
その「勝手にした」というのは、介護施設に入れたことを言ってるの?

相談者:
今回その、体調が悪くなって、ちょっと入院になったんですけど、

塩谷崇之:
うん

相談者:
その兄にも、すぐ連絡を取って、
「仕事終わってからでいいから病院に来てほしい」っていうこと伝えたんです。

塩谷崇之:
うーん

相談者:
そしたら・・「俺は行かない」って始まったんですね。
で・・

塩谷崇之:
それ「勝手にやったこと」っていうのは、その病院に、連れてったことを指してるんですか?

相談者:
家族、自身が、「体調が悪くても、病院連れて行かなくても、もういいです」・・って、意思表示をしていれば、施設側は病院連れて行くことはないんです。

塩谷崇之:
あーあ・・まあ、そういう延命治療みたいなことは、しなくて良かったんじゃないかっていうのがお兄さんの考えだっていうこと?

相談者:
はい
で、そもそもその、

塩谷崇之:
うん

相談者:
「なんで俺だけが、も、こんな目に遭わなきゃいけないんだ」っていうふうに、こう、言ったりもするんです。

塩谷崇之:
お兄さんが?

相談者:
はい

塩谷崇之:
うん、だってお兄さんはだって、何をしてるんですか?

相談者:
・・施設料金、は、とか払ってます。

塩谷崇之:
あー、お金が掛かるということね?

相談者:
そうです。

塩谷崇之:
あー、施設との連絡はあなたがやってるけれども、
施設の、おー、入居費用だとか、いろんな介護費用とかは、お兄さんが負担をしてると。

相談者:
そうです。

塩谷崇之:
うん
で・・あなたが・・施設に対して、ま、そういう延命治療みたいなことはしないでくれっていう意思表示をしなかったがために・・お兄さんはいつまでもその費用を負担しなければいけない。

相談者:
うん

塩谷崇之:
それがお兄さんとしては・・ま、迷惑な話だと。

相談者:
でも・・一応身元保証人は、兄になってるので、

塩谷崇之:
うん

相談者:
病院に搬送するかしないかっていう決定権は兄にあるんです。

塩谷崇之:
なるほど。うーん

相談者:
はい、わたしにはないんです。

塩谷崇之:
うーん

相談者:
ただわたしにあるのは・・施設とのその話をこう、聞いて、それをわたしが兄に伝えるっていう役目なだけ

塩谷崇之:
それはその、施設の人はなんでお兄さんと直接やり取りをしないの?

相談者:
兄が理解できないからですね。

塩谷崇之:
理解できない?

相談者:
・・例えば、施設に入居する、に、あ、あたって最初に・・もし、看取りの状態になりましたよ。ってなりました。

塩谷崇之:
うん

相談者:
「そのとき、家族の方は・・どうしたいですか?」って訊かれたときに、

塩谷崇之:
うん

相談者:
「病院に搬送しますか?」って「それとも・・このまま・・看取りますか?」っていう、

塩谷崇之:
うん

相談者:
言葉を投げかけても、

塩谷崇之:
うん

相談者:
「分がんない」

塩谷崇之:
あーあー、うん

相談者:
「今がそうなのか?」って言うんです。

塩谷崇之:
要は、その、お父さんの命に対してえ、お兄さんは、一切責任を持ちたくないということなんでしょうかね?

相談者:
そうでしょうね。はい

塩谷崇之:
ふうーん
で、あなたとしてはどうなの?

相談者:
ん、実際問題、わたし・・も、別に、育ててもらった覚えないので、

塩谷崇之:
うん

相談者:
父親に対しての愛情っていうものも感じませんし。

塩谷崇之:
うん

相談者:
ただ単に淡々とやってるだけなんですよ、わたしは。

塩谷崇之:
分かりました。あのね?
あの、ま、あなたの、ご質問ていうのがね?、自分は手を引いたほうがいいか?というご質問、なのでね?

相談者:
はい

塩谷崇之:
それに対する・・ま、わたしなりの、お、答えを言いますと・・手を引いたほうがいいとは思わないんですよ。

相談者:
・・

塩谷崇之:
手を引いたほうがいいとは思わないんですけれども、
お兄さんにね?、実際、施設とのやり取りで何が、必要なのか、施設からどういう連絡が来るのかとかね?
その辺りを・・お兄さんにバトンタッチしてね?

相談者:
・・

塩谷崇之:
あ、一度やってみてもらうことによって・・お兄さんん、の、ちょっと見方がちょっと変わるかもしれない。

相談者:
・・うん

塩谷崇之:
その上で、あなたとお兄さんとの間でね?・・ま、お父さんの、看取りをどうするのか?・・について、話をするのでないと・・今お兄さんが、もう、一方的にあなたに全部押し付けて、
「お前が責任を持て」と・・

相談者:
はい

塩谷崇之:
いうふに言ってるような状態・・ではね?
で、あなたがそれでも・・父親に対する・・愛情っていうのがあって、なんとかしてあげたいっていう気持ちが、あるんであればね?・・あなたが1人でやればいいんだけども、それはできないわけでしょ?

相談者:
・・はい

塩谷崇之:
うん
だから、あの、手を引いたほうがいいか?ということについては、一旦手を引いてね?
お兄さんにちょっとバトンタッチを・・して。
その上で・・どうするのか?っていうことをよく・・お兄さんと話し合えば、いいんじゃないかと思いますけどね。

相談者:
ええ

塩谷崇之:
それはお兄さんとお父さんとの関係を・・考えるきっかけを作るためにそうするんであって、

相談者:
ええ

塩谷崇之:
お兄さんが・・憎たらしいから・・父親の面倒を看ないっていうのは、それは・・ちょっと違うんですよね。

相談者:
はい、分かりました。

塩谷崇之:
はい

(再びパーソナリティ)

「異母兄に押し付けられた介護施設との窓口。6年目に心が折れた延命を断る役目」への16件のフィードバック

  1. なんで?
    放って置けないんだろう…
    勝手にしんどい状況に入り込んでるよ~仕方ないわね。

  2. 「介護は子育ての通信簿」を見事に体現した相談である。相談者の家族関係が最初分かり難かったが「11歳上の兄二人は双子。うち一人は音信不通」ということか。それでも、11歳差かつ「相談者が幼稚園児期に両親が離婚した」となると相談者出生時と父親と前妻の離婚時期が近い可能性は高い…。なんにせよ、前妻側の子も後妻側の子(相談者)にとっても父親はほぼ他人と言えるのは確か。父親の保証人は兄になっているので相談者は手を引いても構わないだろう。形ばかりの血縁者と噛み合わないままに巻き込まれた感じ。「父親に情はない!」と、ここだけは強調していたのが印象的。

  3. そもそも身元保証人じゃない第三者が施設とのやり取りに挟まる義務などないし、延命云々だってやらないでくださいと施設にあらかじめ伝えておけば済む話。わざわざ問題に突っ込んでいるフシがある。
    他に身寄りのない孤独から嫌いなはずの父と異母兄との関係に敵対的依存気味になってるんですかね?

  4. 人生いろいろ、介護もいろいろですが、私も長年介護状態だった母を先月後半に亡くしましたが、介護にかかわる答えはないというのが本心です。
    施設で4年前に亡くなった伯母の時もそうでしたが、息子にあたる従兄間でもめましたし、正直難しいなあと改めて思うのは皆さんそうでしょう。

    1. 一気に過去の記事読んで全てにコメントつけてます?
      内容も無関係なものが多いし、いいんですよそんな律儀なことしなくても。
      「人生いろいろ、○○もいろいろ」ってフレーズ気に入ってるのかもしれませんが当たり前すぎて…。

  5. 両先生とも「手を引かない方が良い」という回答でしたが、手を引いても良いんじゃないかな?と個人的には思いました。愛情無いんだし。
    お兄さんにそこまで言われるなら「私はもう関知しません」と。
    相談者さんがテレ人に相談した理由は、思い止まらせて欲しいからなのか背中を押して欲しかったのか? わかりませんけど、もし私が回答者なら全然背中押しますよ~!

    1. まるっきり手を放すのも気が引けるから、お兄さんにバトンタッチする方法がないか?という相談に読めました。それがあればよいのですが…

      1. そうなんですね。
        「もう手を引きたいんです!!」という相談なのかと思いました。

        まぁ、いくら救急搬送されてもいずれは亡くなるでしょうし、その時に相談者さんが後悔しないようにすることが大事ですよね。

  6. 戻って来てしまったな…。定型文、目が滑る。母親の四十九日も終わらずにねぇ。やっと消えたと喜んでいたのに。

  7. この兄という人は意志疎通が難しい人なんですよね?だから介護施設からこの相談者に通訳を頼んでくるんでしょう。施設は勝手に何も出来ないわけだから。
    貧乏くじ引いちゃったのね。何かいい方法無いのかな?

  8. 体調悪くても治療しない、でいいのでは?
    お兄さん、お金が大変なのよね、、、
    葬儀はしてあげらるのかなあ

  9. 聞いていて…とても悲しくなりました。
    お父さんがどのように子供たちと接してきたかが今の現状物語ると思います。
    自分の気持ちに正直に、行動していいと思います。

  10. 看取りで延命措置の確認が初めからされてるのであれば、この先それほど長くないはず。
    ここは兄の対応に感情的になって振り回されるのではなく、一度手を引いて、父との最後の整理を兄に任せてはどうかとアドバイスしていると解釈しました。私もその方が良いと思います。
    私だったら、一度距離を置いて、いよいよお葬式になった時は、気持ちよく送り出したい。それは放棄していることにはならない。

  11. 相談者さん、最初に加藤先生に挨拶してないですよね。「はい」としか言ってなくてちょっとびっくり。最後に「ありがとうございました」って言うのかな?ってドキドキしながら聴いてました。

    1. わたしもそれ、すごく気になりました。

      子供が小学生の頃、連絡網で電話する家庭のお母さんが、何を言っても(挨拶しても)「はい」しか言わない人だったので、この相談者も変わった人なのかな??
      と、ちょっとドキドキしながら聞いてしまった…。

      最後まで聞いて、相談者にもそのお兄さんにも、お気の毒…という思いしかなかったです。

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