34年間蓋をした憎しみに火を着けたスピーカーフォンから流れた母のセリフ

テレフォン人生相談 2022年5月9日 月曜日

長い・・
セリフを聞いてしまったくだり。

つまり、気づいたときに切ろうと思えばすぐに切ることはできたわけだ。

 

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)

相談者: 関西なまりの男54歳 妻52歳 家庭持ちの長男27歳 長女24歳との3人暮らし 母80歳

今日の一言: 本当の憎しみのあとに本当の許しの気持ちは出て来ます。

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
もしもし

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
よろしくお願いしますう。

加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。

相談者:
54歳です。

加藤諦三:
54歳、結婚してます?

相談者:
はい、してます。

加藤諦三:
奥さん何歳ですか?

相談者:
52歳です。

加藤諦三:
52歳、お子さんは?

相談者:
え、2人、います。27歳男・・

加藤諦三:
はい

相談者:
と、24歳女、え、27の息子のほうは、もう、独立して、所帯を持って、出てます。

加藤諦三:
あ、そうですか。そうすっと今3人で暮らしてるわけですね?

相談者:
はい・・そうですね、はい

加藤諦三:
はい、分かりました。で、どんな相談ですか?

相談者:
えーと、実の母とのちょっと関係というか、どう接したらいいのかを。

加藤諦三:
はい・・実の母との関係、どういうことですか?

相談者:
いや、基本的にはうまく行ってたんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
2ヶ月ほど前に孫が産まれまして、27歳の息子のほうに。

加藤諦三:
はい

相談者:
んでえ、まあ、息子のほうが、えーと、お祖母ちゃんにひ孫を見せてあげたいと。

加藤諦三:
はい

相談者:
ということで、ちょっと連絡を、取ってくれないかということで、僕が、母に、電話を入れたんですけども、

加藤諦三:
あはい

相談者:
母からすればうちの、息子は、初孫で、わたし姉がいるんですけども、姉は未婚なので、もう、孫はもううちの子供だけなんで。

加藤諦三:
はい

相談者:
非常に可愛がっては、くれてたんですけども、

加藤諦三:
はい

相談者:
予定がちょっと分からないから後日連絡しますということで、その場は、電話終わったんですけども。

加藤諦三:
はい

相談者:
そのときわたしがあのお、電話をスピーカーにしたまま、その、相手が切るものと思ってそのまま置いて、おったんですよ。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
で、そのままちょっと離れて、んで、んー、元の場所戻ったときに、まだ電話が繋がったままで。

加藤諦三:
はい、はい

相談者:
そしたら母のほうに、なんか友人か何人か来てたらしくて。

加藤諦三:
はい

相談者:
その話し声が僕に聞こえたのが・・母も電話を切ったつもりでなんか喋ってたんですけども、

加藤諦三:
ええ

相談者:
その内容が、
「なんの電話だったの?」って話になったときに、「いや、あの息子から電話で、『ひ孫が産まれたんだけどいつ見に来るんだ』いう、連絡が来たけども、めんどくさい」と。

加藤諦三:
はい

相談者:
「会いに行きたくもないし、可愛いとも思わない」という声が・・電話越しに聞こえたんですよ、僕に。

加藤諦三:
はい

相談者:
んで、まあ、僕もちょっと、びっくり、したんですけど、ま、そこで、母もその、電話がまだ繋がってることに気がついたらしくて、も、電話はそのままで切れたんですよね。

加藤諦三:
ええ

相談者:
で、それからあーあーあ、しばらくして息子のところに、連絡入れて、あの、「お祖母ちゃん来た?」って訊いたら、
「うん、来たよ」
「で、どうだった?」って訊いたら、「いや別に普通だったよ」いうことで、ま、その場は終わったんですけども。

加藤諦三:
はい

相談者:
それからも、母から一切連絡もないし、ま、僕からもちょっと・・しにくいんですよね。

加藤諦三:
はい、はい・・で、あなたのお母さんは、

相談者:
はい

加藤諦三:
「可愛くない」と言ったことを、聞いてしまったということを、気がついているんですか?もう。

相談者:
うんんんー、確かめてはないんですが、たぶん、普段だともう、この2ヶ月の間に、本来ならば、「元気にしてるか?」と、こう、そういう、連絡が来たりするんで、

加藤諦三:
うん

相談者:
それから音沙汰がないので、あー、たぶん・・自分が話してたことを僕に聞かれたのを、気がついてるんだろうなとは僕は思ってるんですけど。

加藤諦三:
ええ・・&#

相談者:
うん、んで僕のほうも、それを、確かめるう、勇気もないし、

加藤諦三:
はい

相談者:
で確かめたところで・・何も変わらないしと。

加藤諦三:
はい

相談者:
それで、これから、そ、母にどう接したらいいかなと。

加藤諦三:
あなたのお母さんは、何歳ですか?

相談者:
えー、80ですね。

加藤諦三:
・・80か・・

相談者:
はい

加藤諦三:
本音と、思います?

相談者:
うん、そう・・じゃないかなあと、で、そのお、僕と母の関係というのが、僕が3歳のときに、両親が離婚しまして。

加藤諦三:
ええ

相談者:
僕は父方のほうに引き取られまして。

加藤諦三:
はい

相談者:
ま、父の、ほうのお祖母ちゃんに育てられて、母とはもうずっと絶縁というか、ね?全然連絡、行き来もなく。

加藤諦三:
は、は、は、は、なるほ・・

相談者:
んでえ、その間に、父が再婚してえ、その相手に、育児放棄もされてましたし、虐待もされましたし。

加藤諦三:
うん

相談者:
いろいろされて、で、二十歳い、ぐらいのときに、お祖母ちゃんのほうから「お母さんが会いたがってる」ことで、交流ができて、それから、連絡を取るようになってる形になるんですけど。

加藤諦三:
そうすっと、あ、あなたあ、自身もお、3歳のときにい、お父さんのほう、と、生活を始めてるから、

相談者:
はい

加藤諦三:
この、今、話題、の、なってるお母さんていう、のとは、幼児期からの、母親との関係っていうのはない、わけですね?

相談者:
記憶は、かすかには残ってるんですけど、

加藤諦三:
うん

相談者:
僕からすれば、もう、3歳の、可愛い盛りの、子供を放って、離婚するのも信じえれないし、

加藤諦三:
うん

相談者:
そのあとに、「申し訳なかった」いうことで謝られたんですけど、ま、それに関してはもうしょうがない、済んだことだから・・いいですよ、別に構わんよっていう話はなったんですけども。
そのお、母のこの間の電話の、「可愛いとも思わない」、というのを聞いたときにちょっと怒りが、出て来て。

加藤諦三:
あーあ・・それで・・

相談者:
だから、これから、先、母と接したときに、これを言ったら絶対母傷つくだろうないうことを僕は言いそうなんですよね。

加藤諦三:
うん

相談者:
うん

加藤諦三:
で、あなた・・この実の母の方とは・・これから、自然な形の中で接してく、可能性っていうのは多いわけですか?

相談者:
そうですね、もう、あの、母も、80なんで、そんなに長く何十年も生きるわけでもない、だろうし、最後は僕が・・看取るというか。

加藤諦三:
そうすると・・介護の、責任まで感じるということ?

相談者:
いや、も、介護とかじゃなくて、葬式を出してやったりとか。

加藤諦三:
そういう形式的なことね?

相談者:
そうですね、はい

加藤諦三:
ええ・・そうすると、今日の相談というのは、むしろ、あなたの、実の母に対する・・気持ちをどうするかっていうことですね?

相談者:
そうですね、はい、どう折り合いをつけるか?

加藤諦三:
はい、分かりました。

相談者:
&#

加藤諦三:
今日は、スタジオに心についてのエッセイストとしてお馴染みのマドモアゼル愛先生がいらしてんので、伺って、みたいと思います。

(回答者に交代)

「34年間蓋をした憎しみに火を着けたスピーカーフォンから流れた母のセリフ」への5件のフィードバック

  1. 私は初孫で祖母に溺愛されましたが、私の息子、つまりひ孫はそれほどでもなかった。というか、80過ぎると自分にしか夢中になれないんだと思います。
    80過ぎると、もちろん個人差がありますが、どんどん子供に戻って行きます。
    (もちろんこの相談者さんと違って複雑な親子関係ではないですけど。)
    私は看護師で、同業者の友人で話すと結構このひ孫はそれほどでもでないらしい。というのはあるある話なのですが。
    ご参考になさってください。

    1. 私もそう思いました。
      80代になると自分の健康のことに一番関心があると思いますよ。
      もともとすごく愛情深い母親ではなさそうだし、27歳の孫と同居してるわけじゃないし。同居してひ孫が家にいれば普通にかわいいと思うでしょう。
      加藤先生も80代なのだからそのへん感じなかったのかな。
      心理学の大家だから、老人の心理よりも人間の憎しみや許しのほうを話されましたが、それはそれでよかったかも。

      相談者はこれまで自分の中の、悲しみと憎しみ恨みというドロドロしたものを、なあなあにして生きてきたんだと思う。
      じゃないと、次産まれたちきはちゃんと育ててねなんて、かわいいというか生ぬるい言い方はしない。

      今回のことは本心に蓋をしないで自分と向き合え!っていう意味の出来事だと思います。

  2. 「次生まれたときはちゃんと育ててね」
    来世もこの母親の元に生まれてもいいと思ってるってことでしょうか。
    そして「ひ孫を見せてあげたい」と思う息子さんには
    おばあちゃんの悪い印象を植え付けずに
    育てられたんだと思うと
    相談者さんの母というものへの思慕が現れている。
    けれども、相談者さんの求めるような
    聖母のような母は最初からいなかったという辛い現実。
    これからは理想の母はあきらめて
    孫を猫かわいがりして幸せに暮らして欲しい。

  3. 実母から捨てられ、継母から虐待でしたかあ。僕がパーソナリティだったら、「大変でしたよねえ。」とひとまず労をねぎらっていたと思います。
    人生いろいろ、実母や継母もいろいろですが、ご相談者さんほど数奇な運命の悪戯で、という感じがしてつらい!今後のご多幸を祈りたいですよ。

  4. 自分軸さえしっかりしていれば良いじゃないですか!
    愛情を掛けてくれなかった能力のない母親達に、期待しても無駄ですよ。
    相談者さんが子供さんやお孫さんと仲良く出来ればいいのではないでしょうか。
    でも、お母さんなりに言い分もお有りかと思いますが、50代の大人対応で負けないで下さい!

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