34年間蓋をした憎しみに火を着けたスピーカーフォンから流れた母のセリフ
(再びパーソナリティ)
加藤諦三:
先ほど言った、あなたが、実の母に対する憎しみがあるということを、言いましたけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
しかも、そう、思ったのは、自分の、3歳の子供を見て・・こんな、可愛い子供を・・捨てたのかって・・
ま、よく、その・・子供を持って・・知る親の恩というの、と、逆に子供を持って知る親への憎しみっていうのと2つあるんですよね。
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたは、まあ、実の母に、そういう気持ちを持ってるっていうこと今ハッキリ言って、
それは隠しちゃいけないですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
これを隠すとね?、逆に一生支配されちゃいますから、あなたは。
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたは意識の上で・・実の母あ、を、「立派な母です」って言ってみたところで、あなたの無意識は・・実の母を憎んでるっていうことは消えないですから。
相談者:
はい
加藤諦三:
この無意識のほうにあなたが・・余計支配されちゃうんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから、もう、ここでハッキリと・・自分は・・実の母を・・憎んでいると。
そのことをハッキリさせて、
相談者:
はい
加藤諦三:
本当に憎むことで・・いつかその憎しみを、乗り越えて、許しの気持ちが出ると思うんです。
相談者:
はい
加藤諦三:
憎むべきものを・・憎まないと・・許しの気持ちっていうのは出て来ないですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから、あなたは・・これからこの実の母は・・「可愛いと思わない」って言ったのは・・その言葉も許せないけども、その言葉を基にして・・昔からの・・母に対する憎しみが・・気持ちの中に湧いて来たっていうのは・・も、そのまま、自分でしっかりと、見つめて、
相談者:
はい
加藤諦三:
憎むんなら徹底的に憎んで。
その、憎しみの先にはじめて、許しの気持ちが出るから、
相談者:
はい
加藤諦三:
正直な気持ちを、しっかりと・・胸に・・抱いて、
相談者:
はい
加藤諦三:
生きて行ってください。
相談者:
分かりました。
加藤諦三:
よろしいでしょうか?
相談者:
はい、ありがとうございました。
加藤諦三:
はいどうも失礼します。
相談者:
はい、失礼します。
加藤諦三:
本当の憎しみのあとに本当の許しの気持ちは出て来ます。
私は初孫で祖母に溺愛されましたが、私の息子、つまりひ孫はそれほどでもなかった。というか、80過ぎると自分にしか夢中になれないんだと思います。
80過ぎると、もちろん個人差がありますが、どんどん子供に戻って行きます。
(もちろんこの相談者さんと違って複雑な親子関係ではないですけど。)
私は看護師で、同業者の友人で話すと結構このひ孫はそれほどでもでないらしい。というのはあるある話なのですが。
ご参考になさってください。
私もそう思いました。
80代になると自分の健康のことに一番関心があると思いますよ。
もともとすごく愛情深い母親ではなさそうだし、27歳の孫と同居してるわけじゃないし。同居してひ孫が家にいれば普通にかわいいと思うでしょう。
加藤先生も80代なのだからそのへん感じなかったのかな。
心理学の大家だから、老人の心理よりも人間の憎しみや許しのほうを話されましたが、それはそれでよかったかも。
相談者はこれまで自分の中の、悲しみと憎しみ恨みというドロドロしたものを、なあなあにして生きてきたんだと思う。
じゃないと、次産まれたちきはちゃんと育ててねなんて、かわいいというか生ぬるい言い方はしない。
今回のことは本心に蓋をしないで自分と向き合え!っていう意味の出来事だと思います。
「次生まれたときはちゃんと育ててね」
来世もこの母親の元に生まれてもいいと思ってるってことでしょうか。
そして「ひ孫を見せてあげたい」と思う息子さんには
おばあちゃんの悪い印象を植え付けずに
育てられたんだと思うと
相談者さんの母というものへの思慕が現れている。
けれども、相談者さんの求めるような
聖母のような母は最初からいなかったという辛い現実。
これからは理想の母はあきらめて
孫を猫かわいがりして幸せに暮らして欲しい。
実母から捨てられ、継母から虐待でしたかあ。僕がパーソナリティだったら、「大変でしたよねえ。」とひとまず労をねぎらっていたと思います。
人生いろいろ、実母や継母もいろいろですが、ご相談者さんほど数奇な運命の悪戯で、という感じがしてつらい!今後のご多幸を祈りたいですよ。
自分軸さえしっかりしていれば良いじゃないですか!
愛情を掛けてくれなかった能力のない母親達に、期待しても無駄ですよ。
相談者さんが子供さんやお孫さんと仲良く出来ればいいのではないでしょうか。
でも、お母さんなりに言い分もお有りかと思いますが、50代の大人対応で負けないで下さい!