75歳。人間らしい生き方をしてあの世へ行きたい‥猫のように
(回答者に交代)
三石由起子:
こんにちは
相談者:
こんにちは
三石由起子:
あのねえ?
相談者:
はい
三石由起子:
好きなことが分からないってえ、おっしゃるけど、
相談者:
はい
三石由起子:
わたしはあのお、子ども達を、教えて、幼児教育という物をずいぶんやって来たんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
でねえ?真面目な・・チビ達がね?・・
「好きなことってどうやって、見つけるんだ?」って訊いたことがあるんですよ、あたしに。
相談者:
はい
三石由起子:
で、あたしはね、すごく単純なことを言ったのね。
「嫌いなこと全部やめろ」って。
相談者:
あ、はい(笑)
三石由起子:
うーん、でね?親に怒られようが先生に怒られようが、どう非難されようが、嫌いなことをね?やらないと。
それだけ・・心掛けていたら、自然に好きなことは見つかるよって、これほんとに見つかるんだけど(含み笑い)。
相談者:
え、ええ
三石由起子:
大人におんなじことって言えませんよね。
相談者:
はい
三石由起子:
あのねえ?、大体ね、自分に、甘くて人に厳しい人って、嫌われるでしょ?
相談者:
はい
三石由起子:
だから自分にも人にも甘く、どうですか?
相談者:
あー
三石由起子:
あのね?
相談者:
はい
三石由起子:
例えば、吾十有五にして、学に志すっていう、あの、論語があるじゃないですか。
相談者:
あ、分からない、&#△
三石由起子:
あー、そうですか。
相談者:
ええ
三石由起子:
あのねえ?・・年齢の異称という物がありましてね?
相談者:
はい
三石由起子:
別の呼び方ね?
相談者:
はい
三石由起子:
15歳のことを志学っていうんですよ、学に志すですよね?
相談者:
はい、あー、はい
三石由起子:
で、三十にして立つなんですよ。
・・自立っていうんですけど。
相談者:
はい
三石由起子:
で、四十にして惑わずっていうんだよね。
相談者:
はい
三石由起子:
で、五十にして天命を知る。
相談者:
はいはい
三石由起子:
ね?
相談者:
はい
三石由起子:
でね、六十は何かっていうとね・・あの、耳順(じじゅん)っていうんですけどね。耳っていう、字にね?
相談者:
はい
三石由起子:
あの、順番の順ね。
相談者:
はい
三石由起子:
この順番の順っていう字はあの・・訓読みするとしたがうって読むんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
耳したがうっていうんですよ。
相談者:
はいはい
三石由起子:
これねえ?、誰が何を、変なこと言おうがね?、カチンと来ること言おうがね?
ああそうか、ああそうか、そういう考え方もあるかっていうふうに聞ける、そういう年だっていうわけですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
でね、70はもっとすごいんだよ。
七十はね・・あの心の、欲する所に従いて矩(のり)を踰え(こ)えずっていうんだよね。
なんでもわがまま放題、好きなことをしてても、世間お騒がせしないと。それが70なんだって。
相談者:
はい
三石由起子:
でね?、最初からあたしできてないような気がする。
相談者:
・・
三石由起子:
あのお、つまり何を、言いたいかというとね?
相談者:
はい
三石由起子:
「不安になる」とまずおっしゃったでしょ?
相談者:
はい
三石由起子:
不安のね、大元っていうのはね?、知らないってことなんですよ。
相談者:
うん
三石由起子:
ね?
相談者:
うん
三石由起子:
だから、犬う、を飼ってない家(うち)の子があ、犬怖がったりね。
外国人を一度も見たことのない子が外国人を怖がったりね。
相談者:
うん
三石由起子:
これあの、知ればなんでもないことなんだけど、
相談者:
はい
三石由起子:
知らないっていうことが恐怖であったり不安であったりするんだよね。
相談者:
はい
三石由起子:
勉強すればいいんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
例えばね?、すがる物がないんだったら、じゃあ、ほんとにすがる物が欲しいかつったらそうでもないと思うんですよね。
相談者:
ないです。
三石由起子:
ないでしょう?
相談者:
はい
三石由起子:
で、例えば経済的に不安だったみたいなことおっしゃるけど、
もう、なんか生きて来て、お分かりだと思いますけど。
相談者:
(苦笑)はい
三石由起子:
お金って繋がるんだよね。
相談者:
うん
三石由起子:
ここまで来ると分かるでしょ?
相談者:
はい
三石由起子:
どんなに、ないように、思えても、なんとなく繋がって行くんだよね。
相談者:
うん
三石由起子:
たぶんあなたはすごく用心してえ、人にも迷惑かけないようにしようと・・思っただろうし、
相談者:
はい
三石由起子:
こんな、あの好きなことだけやってちゃいけないんじゃないかと思っただろうし、
相談者:
はい
三石由起子:
そこですごく損しちゃったよね。
相談者:
あー
三石由起子:
あのね、猫飼ってますう?
相談者:
ずっと2匹飼ってたんですけど、
三石由起子:
うん、うん
相談者:
17年間飼ってたのが2匹そろって逝っちゃったんです。
三石由起子:
うわーあー、そうか、か、悲しかったねえ。
相談者:
ええ
三石由起子:
あのね、猫見てるとねえ?
相談者:
あそう(苦笑)&#△%
三石由起子:
食べて、食べて寝てストレッチしてるだけじゃあん。
相談者:
ハハハ(笑)で、あたし・・
三石由起子:
うん
相談者:
そういう人生送りたいと思ってたんです。
三石由起子:
うん、だから送ればいいの。うん
相談者:
座布団に寝転がって。
三石由起子:
だからそういうのをね?だらしないとかね?・・贅沢だとかね?
相談者:
うん
三石由起子:
こんなことしていいんだろうかってね?
相談者:
あー、うん
三石由起子:
いいんですよ。楽しいことを、してると、親にも何も反対された、生い立ちがとかっておっしゃったけど。
相談者:
うん
三石由起子:
もう終わったじゃん。
相談者:
あはい(苦笑)そうです。はい
三石由起子:
そ、そんなことはとっくに終わってることでね。
相談者:
(笑)そう、はい
三石由起子:
そう、そそ
そんなのに引きずられたらうんと損だからね。
相談者:
あー、はい
三石由起子:
ま、自分がもう、やっと呪縛が取れた。もうあの、好き放題すればいいんですよ。
相談者:
あー
三石由起子:
わたしは、37歳の息子に対してね、こんな責任があってって、そんなこと思わなくていいんですよ。
「わたしはわたしで・・1人で、なんとかするからよろしくね」くらいにね?
相談者:
はあ、ああ
三石由起子:
思っちゃうの。
実際は援助してしまうかもしれないけど。
相談者:
はい
三石由起子:
そういうところをね?1つね、胸に抱えるとね?
相談者:
はい
三石由起子:
息子も分かるしね。
相談者:
はい(苦笑)
三石由起子:
うん
そうするとねえ?どんどん不安もなくなると思うんですよ。
相談者:
あー、はい
三石由起子:
でね、もう1つね?
相談者:
はい
三石由起子:
具体的なことを言うと、
相談者:
はい
三石由起子:
幸せになるのは積み上げなくちゃ、ダメだみたいなことおっしゃったじゃない?
相談者:
ハハ(苦笑)・・ハハハ、はい
三石由起子:
あたしが思うのはね?
相談者:
はい
三石由起子:
幸せってその、概念じゃないんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
瞬間的に綺麗だなとかね?・・美味しいなとかね?
相談者:
はい
三石由起子:
楽しいなとかね?
相談者:
はい
三石由起子:
そういうときにね?、大袈裟に驚いてみるの。
相談者:
あー
三石由起子:
うん
相談者:
はい
三石由起子:
声に出して「うわ、綺麗」とかね。
相談者:
ハハ、はい(笑)
三石由起子:
紅葉見たら「うわ、素晴らしい」とかね。
夏の入道雲見たらねえ、な「なんて素晴らしいんだ」とか。
相談者:
あー
三石由起子:
ほら、雪とかね?
「キャー、綺麗」とかね。
相談者:
はい
三石由起子:
声に出して言ってみると、
相談者:
はい
三石由起子:
そういうのって癖になっていってね。
相談者:
はい
三石由起子:
感性もね?
相談者:
はい
三石由起子:
どんどんね、
相談者:
あ
三石由起子:
上がって来るんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
そうするとね、小さなことにたくさん、喜べるようになるの。
相談者:
はい
三石由起子:
で、これも訓練なんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
実は。
相談者:
はい
三石由起子:
で、小さいことに・・たくさん驚いて、
相談者:
はい
三石由起子:
その技がね?・・あの、磨かれるとですね、
相談者:
はい
三石由起子:
1日中楽しくなるんだよ。
相談者:
あーあ
三石由起子:
そう、ね?(苦笑)
相談者:
はい、はい
三石由起子:
え、1年経ったら1年楽しかったんだって話でしょ?
相談者:
はい・・あー、はい
三石由起子:
で、死ぬまでそうだったらさ、あたしの人生幸せだったって話じゃないですか。
相談者:
はい、あー
三石由起子:
うん、だからね、難しいことじゃないの、幸せになるっていうことは。
相談者:
はい
三石由起子:
いい物を見てえ・・喜ぶってことね。
相談者:
はい
三石由起子:
簡単なことでしょ?
相談者:
はい
三石由起子:
だからね、趣味なんてね、
相談者:
ハハハ(苦笑)
三石由起子:
趣味や習い事ってね、
相談者:
はい
三石由起子:
別にお金かかることじゃないんだよ。
相談者:
はい
三石由起子:
だからね、ま、お金を最大限掛けるとしたらね、
大きな文房具屋に行ってえ、
相談者:
ええ
三石由起子:
一番いい、綺麗なノートを1冊買って来て、
相談者:
ええ
三石由起子:
今日嬉しかったことみたいなことをね?
相談者:
あー、はい
三石由起子:
あー、こんな花見たとか。あんな音聞いたとかね。
相談者:
はい
三石由起子:
日記のように?
相談者:
はい
三石由起子:
いくつ自分があ、
相談者:
あー
三石由起子:
喜べたかみたいなことをね?
相談者:
ええ、ええ、え、はい
三石由起子:
メモって行くんですよ。
相談者:
はい
三石由起子:
そうするとねえ?
相談者:
フフ(笑)
三石由起子:
あらら不思議なことにね?
相談者:
うん
三石由起子:
これが五七五になったりすんの。
相談者:
あー
三石由起子:
ね?
相談者:
はい
三石由起子:
すとねえ、趣味が俳句になったりするんですよ。
相談者:
あーあー
三石由起子:
そうするとねえ?
相談者:
え
三石由起子:
新聞にちょっと出してみようかなとか思ったりするんだよ。
相談者:
あ・・はい、あー
三石由起子:
お金掛けることじゃないんだよ、そんなの。
相談者:
はい、分かりました。(苦笑)
三石由起子:
うん
相談者:
はい
三石由起子:
喜んだことだけノートにつけてご覧なさいよ。
相談者:
はい
三石由起子:
うん
相談者:
あの、電話のつながったことでも素晴らしいことです。(笑)
三石由起子:
ハハハハハハ(笑)
あ、1ヶ月経ったら、笑ってると思います。
相談者:
あー嬉しい
三石由起子:
大丈夫、ほんとに。
相談者:
はい
三石由起子:
だって、根本的なお悩みってないもん。
相談者:
はい
三石由起子:
聞いてて、ね?
相談者:
はい
三石由起子:
あの、精神の話じゃないですか。
相談者:
はい
三石由起子:
考えてみたら贅沢な話だよね。
相談者:
そうですね。
三石由起子:
こんなことでね。
相談者:
はい
三石由起子:
で、しかも哲学が好きっていうんだからさ。
相談者:
はい、あー
三石由起子:
頑張って楽しんでください。
相談者:
はい
三石由起子:
細かくね。
相談者:
分かりました。
三石由起子:
こまめに楽しむっていうのが大事です。
相談者:
はい
あ、ありがとうございます。
三石由起子:
はい
(再びパーソナリティ)
タイトルの「猫のように」に笑えました。
「人間らしく」と言っておきながら、ね。
管理者さんさすがです!
我々はもっと猫に学ばねばならない!
なんと贅沢な相談だよ!世の中にはもっと生活そのものの苦労があるんだよ(💢)と感じたあなた。
これが本当の相談であるべき姿なんですよ。
金金金の相談が増えてるのは日本が貧しくなったから。
相談者さん良き人生を!
元々の生まれもった性格だったり過去の経験は人それぞれだから比較はしてはいけないと思います。
なんでもそうです。
そんなことを言ってしまったら相談もできないし回答もできないでしょう
人間そんな理屈で割り切れる生き物じゃないです
家でも外でも話し相手がいなくて、きっと寂しいのだろう。友達が出来ても話しが合わない事が多く、みんな逃げるんだろうな。可哀想。死ぬのを待っているのだろう。
相談者さんはテレ人に電話する度胸があって、三石先生とお話できていいなあ。
三石先生ファンの私なら嬉しくてその場で即日昇天さようなら、我が人生に悔い無しですよ。
こんな人間もいるんです。恵まれた自分に自信持ってください。
妙憂先生が「積極的に不安を探してる」と指摘されたけど、まさにこれかなと。
少なくとも表面上は恵まれた生活を送ってる人なのだろう。哲学が好きとのことだったから、猫のように生きたいだの何だのと物事一捻りして考える癖を拗らせてしまったのかな。
足るを知る。現状を受け入れることもある意味大事。
ただ、いい歳して無職の息子を「振り回したくない」と言ってたのにはちょっと違和感があった。
元大学教授だった人がホームレス生活を、月に何日かするのだと。これがやめられない幸せな時間だと言ってた。
幸せってそれぞれの感じ方。自分次第で、なんだってどんなことだって自由自在。
私にとって最高の勝利は、ありのままに生きられるようになったこと、自分と他人の欠点を受け入れられるようになった事、
どんな日であれ、その日をとことん楽しむこと、ありのままの一日、ありのままの人々、過去は現在に感謝すべきだと言うことを私に教えてくれたような気がします。未來を心配ぱかりしていたら現在を楽しむゆとりが奪われてしまうわ。自分自身にたいして100%素直でなければなりません。欠点を隠そうとせず正面から向かい合うのです。オードリーヘップバーンより
図書館お薦めします。都内は素敵な図書館あります。とこでも区で運営してます、本は、ちっぽけな自分に色んな世界を教えてくれます。
無職の息子は心配じゃないのかな?
きっと息子が一番の心配事なのかと思います。自分の亡きあとはどうするのかなど。心配しても解決法が見つからない。
だったら、切り換えて自分の残りの人生を有意義に過ごしたいと考えを変えたのではないかと感じました。
電話がつながっただけでも幸せ、に笑わせてもらいました。
この方は大丈夫。ユーモアあるし、心の持ちようで明るく過ごしていける。
猫さんも死んでしまってさみしかったのではないかしら。
配偶者とのお別れのご事情も、息子さんの状態も詳しくわからないけれど、
ふと立ち止まって考えてしまうときってありますよね。
加藤先生曰く「人は解決不可能な問題から目を逸らすために解決可能な問題を自ら作り出すことがある」
この人にとって本当の問題は拗れてしまった息子との関係性なのではないだろうか?
ポツリと一言、もう振り回さずに、と漏らしたけれど、それはかつて振り回し続けたことへの反省なのだろう。
心を閉ざしてしまった息子との関係を諦めたとき、気持ちの拠り所が無くなって急に哲学的なことに執着し始めたのではないかという気がする。