「消えて無くなりたい」5歳から繰り返す窃盗隠し続けた黒歴史に怯える53歳母
テレフォン人生相談 2022年12月23日 金曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女53歳 夫54歳 娘中3 息子中1
今日の一言: 人に嘘をついてもいいとは言いませんけれども、自分に嘘をつかないことが第一です。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
あ、こんにちは
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
よろしくお願いいたしますう。
加藤諦三:
はい。最初に、年齢教えてください。
相談者:
53歳
加藤諦三:
53歳、結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
54歳
加藤諦三:
54歳、お子さんは?
相談者:
2人
加藤諦三:
何歳ですか?
相談者:
中学3年生女の子。
加藤諦三:
うん
相談者:
中学校1年生男の子。
加藤諦三:
じゃあ、今、4人暮らしてんですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
それでどんな相談ですか?
相談者:
毎日が、落ち着かない、感じなんです。
加藤諦三:
落ち着かない
相談者:
はい
加藤諦三:
落ち着かないというのは、あの、具体的に言うとどういうことですか?
相談者:
と、主人は、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしい、の、状況を、判断して、
加藤諦三:
はい
相談者:
うまく立ち回ってくれるので、
加藤諦三:
はい
相談者:
仲がいいわけでも、悪いわけでもなく、
加藤諦三:
ええ
相談者:
一緒に、住んで、いられているっていう形です。
加藤諦三:
・・うん
相談者:
子どもに関しては、
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしの不甲斐なさは、子どもは、十分分かっていて、
加藤諦三:
はい
相談者:
日々い・・子ども自身が・・思春期ですので不安定な時期は・・わたしの・・不甲斐ない、ところを指摘したりして、八つ当たり、とかっていうのは、して、来ますが、
加藤諦三:
はい
相談者:
今はとても、ま、2人共・・標準的な子どもだとは思います。
加藤諦三:
不甲斐なさっていうのは、非常に抽象的な言葉だけど、どういうこと、なのかしら?
相談者:
生活、全般ですね。
勉強もして来なかったですしい・・
加藤諦三:
あーあ
相談者:
人間関係も、うまく、作って来た、わけでもありませんしい。
とても、不安、定、な形で、どうにかやって来て、今があるんですが、主人のおかげで。
加藤諦三:
ということは、母親として・・きちんと、指導ができないということ?
相談者:
はい。ま、家庭内においては、わたしなりにやっているつもりなんですが、
加藤諦三:
ああ
相談者:
やはり、子どもは・・外の世界を、それなりに見て来ているので。
加藤諦三:
ええ
相談者:
いつも、うちの母親は、言うことが違うとか、ほかの、親、と、比べて・・ちょっと・・レベルが違うな?っていうことも・・気づいているらしく。
加藤諦三:
だけど、中学校の3年生までえ・・育ててるわけですよね?。
相談者:
はい・・
加藤諦三:
それで・・この、子が不登校になってるわけでもなし。
相談者:
はい
加藤諦三:
反社会的な、子どもになってるわけでもないんですよね?
相談者:
でも、わたし自身が、反社会的な人間なので。
加藤諦三:
あなた自身が
相談者:
はい
加藤諦三:
反社会的っていうのは具体的に言うとどういうことですか?
相談者:
窃盗を繰り返してました。
加藤諦三:
窃盗を繰り返していた?
相談者:
はい
加藤諦三:
それは結婚前ですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してから?
相談者:
結婚前です。
子どもの頃からです。
加藤諦三:
そういう、そのこと自身をお、あなたは、夫や子どもに隠している。
相談者:
はい
でも、隠し通せないものなんですよね。
加藤諦三:
で、今は、
相談者:
はい
加藤諦三:
夫は結婚前に窃盗を繰り返してたっていうことは知っているわけですか?
相談者:
知りません。
加藤諦三:
あ、知らないの?
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすると、それは一緒にいて、落ち着かないですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
やっぱり人間は、その相手といるときに・・落ち着いていられるっていうのは・・隠すことがない人と一緒にいたときに、
相談者:
はい
加藤諦三:
ほんとに心が触れ合って落ち着いてるわけで。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから、あなたの場合には、重要なこと隠してるからあ・・本当の自分と違った自分を常に、夫と子どもに、見せてるわけですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
そうすると確かに最初にあなたが言った・・「落ち着かない」っていう・・
相談者:
はい
加藤諦三:
のは分かるねえ。
生活が落ち着かないっていうことは・・不眠症になるとかあ、偏頭痛がするとかですね。
心の問題っていうのは、体を通して現れるわけですけれども。
あなたは今、毎日の生活の中で、今言ったようなことっていうのはなんかあるわけですか?
相談者:
憂鬱な気持ちを、もうずっと何年も続いてますが、
加藤諦三:
うん
相談者:
痛いとか、なんとかっていう、症状はないです。
加藤諦三:
うん
相談者:
ただ、子どもの、同級生の、お母さんが、
加藤諦三:
うん
相談者:
わたしの犯罪歴を知っていたりとか。
加藤諦三:
あーあーあ
相談者:
そういうことが・・今のところは、子どものことを考えて、表には出してないような、素ぶりもあるんですが。
加藤諦三:
うん
相談者:
子どもに申し訳ない、主人に申し訳ないっていう・・気持ちが・・
加藤諦三:
うん
相談者:
常にあって。
加藤諦三:
うん
じゃ今日のあなたの
相談者:
はい
加藤諦三:
相談ていうのは・・今、そういう状況の中にあって、
相談者:
はい
加藤諦三:
毎日が落ち着かないと。
相談者:
はい
加藤諦三:
この憂鬱な気持ちを・・これからどういうふうに生きて行ったらいいかっていう・・
相談者:
はい
加藤諦三:
そういうことね?
相談者:
はい、もう消えてなくなりたいんですが。
加藤諦三:
自分がもう消えてなくなりたい?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、このわたしを、今どうしたらいいかっていうことですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
大変難しい問題だろうというふうに思いますけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はスタジオに、幼児教育研究の、大原敬子先生がいらしてるので、
相談者:
はい
加藤諦三:
大変いいアドバイスをいただけると思います。
相談者:
はい
(回答者に交代)
相談者はまぎれのない被虐者ですね。よく今まで生きてこれたと思います。子どもたちも健やかに育ってますね。数分の電話相談では限界ありますので、心療内科を受診してカウンセリングを受けられると良いかもしれないです。
もし秘密を言いふらす人がいたら
その人自身の評判もかなり落ちるはずですので
そんな人もそうそういないのではないかと思います。
世間は過去のあなたではなく今のあなたを見ていると思います。
もう窃盗やってないのだから堂々とおひさまの下を歩いてほしいです。
ご相談者さん、地方住まいと見ましたが、地方での悪い話は、全く知らないうちに広がってしまうのが現状なんですよねえ。やっぱり悪いこと、絶対出来ませんよねえ。
それも問題の話を、しかも知らないはずの人が知っていて、子供の進路に関わる部分まで影響が及ぶことも。とはいえ、今後旦那さんから離婚を言われないか心配です。
ちゃんと結婚できて幸せになって良かったです!
昨日の鶴ちゃんのドラマでも、妹の復讐にはしり許せない人を襲って傷つけようとしてしまった女の子が幸せになって欲しいと思ったもの。
ご自身が話すときに「万引き」ではなく、「窃盗」と言っていたことに、事実を重く受け止める誠実さを感じました。
色々あっても、命ある限り、生きていかなきゃいけないですもんね。
今を生きる。ですね。
相談者さんの声が暗いのが気になりました。窃盗は過去のことなのだからもう前を向いて。子供達の為に明るいお母さんでいてほしいです。
予告の「反社だった自分」から、暴走族か暴力団かと思いきや・・・
もちろん窃盗も犯罪だけど、罪悪感ゼロだった数日前の相談者と比べると、罪悪感に苛まれてるこの相談者はずいぶん真っ当な印象を受ける
隠し続けるのがつらいなら、まずはどこかで思いを吐き出すしかない
テレ人に電話されてよかったと思うし、神父さんのいるような教会で、懺悔の告白とかをされてもいいんじゃないかと思う
ご主人も何かと気遣ってくれる人みたいだし、相談者から過去を率直に切り出しても受け止めてくれそうだけどな
だけど、この声の沈み方と自己卑下の強さは、なかなか根が深そうだ
大原先生がほのめかされたとおり、おそらく親にちっとも構ってもらえずに育って、そのひずみが盗癖になり、また自己肯定感もないから「昔はあんなことをしてしまったけど、それを反省して生きていく!」と切り替えて前を向いてくこともできない、そんなところじゃなかろうか
まさに加藤先生がおっしゃった「罪を犯してしまった理由」、有体に言えば親への怒りや不満だろうけど、それに気づかない限り、自分がしてきたことの贖罪にもならないし、そこから前を向いて更生していくこともできないんだろう
そして何より、子どもたちにそんな情けない母親の姿をいつまでもさらし続けるわけにはいくまい
どうにか踏ん張っていただきたいと願うばかり
私も若い頃やらかしたので、相談者様の気持ちに共感してしまいました。
家族を大切に思うからこそ、隠してるようで後ろめたいし、自分のせいで家族が言われもないことを言われてないだろうかと心配にもなります。
でも、とにかく、目の前の課題を1つ1つ片付けて、家族を大切にすることに集中する他ないんですよね、たぶん。残酷ですが、とにかく前を向くしかないのかなぁと。
大原先生のおっしゃるとおり、はじめの頃に比べて、白状したい気持ちは薄れてきました。誰かが噂をしてるように聞こえることも、自分を避けてるように思うことも減りました。
不誠実な自分に嫌気が差して白状したくなる気持ちと、家族のことを大切に思う気持ち。
どちらも本当の心なんですよね。その気持ちに向き合いつつ、一番大事なことに集中できる強さが私にも欲しいです。