2度目の肩代わりはないと決めるも恐れるのは最悪の結果。中川潤「しゃーない」
テレフォン人生相談 2022年12月30日 金曜日
相談者: 女65歳 夫74歳 別居の息子41歳
今日の一言: 人生に魔法の杖はありません。魔法の杖を求めることを神経症というふうに言います。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
はい
加藤諦三:
最初に年齢教えてください。
相談者:
65歳です。
加藤諦三:
65歳
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
74歳です。
加藤諦三:
74歳
相談者:
はい
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
1人です。
加藤諦三:
今一緒に暮らしてんの?
相談者:
いえ・・離れて暮らしています、
加藤諦三:
はい、分かりました。
じゃあ、どんな相談ですか?
相談者:
離れて、暮らしている息子なんですが。
加藤諦三:
ん、はい。何歳ですか?
相談者:
41歳です。
加藤諦三:
41歳、はい
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚してんの?
相談者:
いえ、独身です。
加藤諦三:
独身です、はい
相談者:
はい。と、少し前から体調が悪そうな感じで、
加藤諦三:
はい
相談者:
しんどいんかな?とは思ってたんですけど。
加藤諦三:
んはい
相談者:
2週間、ほど前・・電話、で、話しててもすごく無言になって、
加藤諦三:
はい
相談者:
黙り込むんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、「しんどいんじゃないの?」っていう話はしたんですけど、
「いや」という返事・・
加藤諦三:
はい
相談者:
はっきりした答えは返らなく。
加藤諦三:
はい
相談者:
うつ病があるものですから、すごく気になりまして、
加藤諦三:
はい、はい、はい
相談者:
住んでるところへ行ってみたんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
なかなか、話しても、ま、本心は言わずというか、ま、疲れてるのかなっていうのがあったので。
加藤諦三:
はい
相談者:
こちらも、「疲れ過ぎとんやないん」とかってやっと・・話せたので、そういう話はしたんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
結局、答えはなく。
加藤諦三:
はい
相談者:
帰宅してから、電話、しましたら、
加藤諦三:
はい
相談者:
最後に、「借金がある」という・・
加藤諦三:
はい
相談者:
話が、ありまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
そこでちょっとわたしはもう、愕然としまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
黙っていたら、そこで電話終わったんですけど。
加藤諦三:
はい
借金は、どのぐらいあるって言ったんですか?
相談者:
いや、それも訊きませんでした。
加藤諦三:
あーそうですか
相談者:
はい
加藤諦三:
それから先ほどあの、うつ病があるって言いましたけど、これはあの、あなたがそういうふうに思ってるの?それとも、病院に行って、診断・・
相談者:
病院、です。
加藤諦三:
あ、病院でうつ病と、
相談者:
はい
加藤諦三:
いう、診断はあるわけですね?はい
相談者:
はい
学校へ、行けない時期もあったり、
加藤諦三:
はい
相談者:
引きこもりの時期もあったりして、
加藤諦三:
はい
相談者:
病院にも、心療内科に掛かってた時期も、長いんですけど。
加藤諦三:
長いってどのぐらい?
相談者:
行き始めたのは、もう、10代からです。
加藤諦三:
10代から、はい
相談者:
はい
ただ、もう、
加藤諦三:
&#△
相談者:
数年前から・・こちらにはいませんので。
今現在その病院に罹ってるかどうかっていうのも、ちょっと確認が、
加藤諦三:
ええ
相談者:
取れない。
加藤諦三:
はい、それで?
相談者:
借金も、若いときに、したことがありまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
一度は、親が出したりもしたんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、わたしが、代わりに、出す気はまったくないので。
加藤諦三:
ええ
相談者:
ただ、もう、わたし自身のやっぱり、不安というか、それもあるので、
加藤諦三:
はい
相談者:
こちらにちょっと、電話させていただきました。
加藤諦三:
あーそうですか。
そうすっと今、どのぐらい借金があるか分からないということですね?
相談者:
訊かなかったんです。払う気がないので。
一度はあの・・自己破産もしてますので。
加藤諦三:
この問題は、ご主人とは相談してんの?
相談者:
「彼の調子が悪い、から、ちょっと、見に行く」っていうとこまでは、しゃべってます。
加藤諦三:
そうすっと今日の相談ていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
心療内科に、もう10代の頃から通っている・・
相談者:
はい
加藤諦三:
41歳の、
相談者:
はい
加藤諦三:
息子の、借金をどうするかと。
で、借金がいくらあるか分からないと。
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人とは相談していないと。
相談者:
あ、それ、分かったのが、昨日なので。
加藤諦三:
ええ、だから、話してないわけですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
借金どうしましょうか?っていうことですよね?
相談者:
いや、あの、その、借金のことを言う前に、すごく・・調子が悪、そうな・・結局、出してもらいたいのかな?と思うんです。
加藤諦三:
いや、そうすると今日の相談は借金のほうの相談ですか?
それとも、た、体調のほうの相談ですか?
相談者:
それを見極められないわたしも、あるし・・演技をしてるの・・かな?と思うんです。
加藤諦三:
・・あの・・「借金あるんです」と。
「わたしは払う、つもりもない。」
相談者:
はい
加藤諦三:
「どうしましょうか?」っていうのは大変・・無茶苦茶な相談な、気はするので。
相談者:
あの、まだ、ちょっと、言いきれてないとこが、ある、ん、です。わたしに。
加藤諦三:
はい。分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
要するに、借金があると。
で、その借金を払う、つもりもないと、自分のほうには。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どうしたらいいでしょうかと、いうことですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、分かりました。
今日はスタジオに、弁護士の中川潤先生がいらしてんので、伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、はい
(回答者に交代)
ウィークデー版は年内最後ですが、加藤さんが言っていた、長男の精神科治療が先かなあと思います。もちろん、借金問題も旦那さんにすぐ相談すべき大事な話ですが。
「人生に魔法の杖はない」という格言は、今年何回か出ましたが、地道に解決するのは難しいことですよねえ。色々なサービスや施設にも相談して、何とか回復を祈る!
この夫婦、家族の有り様をまざまざと感じました。
この親御さんはもう息子さんが面倒なんでしょう。
幼少の頃から愛を感じられなかった息子さんがこう育ってしまったのはわかる気がします。
完全に愛情不足、自分の思い通りに育たなかった息子に関心なんてなかったんでしょうね。
この相談も、端的にいえば、
私たちは助けたくないんですけど、それでどうにかなっても私たちのせいではないですよね、って背中を押して欲しいだけ。
愛する能力のない夫婦が子供を育てた悲劇ですね。
全く、他人事ですよね。この年代こういう親が多い気がする。
ご主人の無気力さを言い訳に、自分の保身を考えて何も決断できないだけではないでしょうか?
お金の件は良くないですけど、体調が悪いなら、まずは体を気遣ってあげてほしい。
本当に息子さんが大事なら、ご主人は死んだものだと思って、自分で火中の栗を拾えば良いのです。
息子さんを身籠ったときの喜び、お腹痛めて産んだときの気持ちを思い出してほしいです。
今どきそんな古くさい母性神話なんて信じてる人いたんだ。驚き。父親も母親等しく親。無責任な父親を庇って母親だけ頑張らせようとするのはそもそもどうなの?
体(鬱)を気遣うとセットで借金問題がくっついてくるから狭間で悩んでるんでしょ。
その理屈だと、たとえば母親が出産で苦しんでいる間、父親も同じかそれ以上自分の○を痛め続けなさい。その時の気持ちを思い出して…ってなりますか?
痛い思いと愛情は比例するとは思えない。
自分の娘が無痛分娩希望か、あるいは帝王切開しないとヤバい状況でも自然分娩ごり押ししてそう。
これはきついなあ・・・
中川先生の仰る通り、残念ながらもう万事休してる
息子はリアルにサービサーに追い詰められてるに違いない
そして、一度自己破産までしてる40男の不始末を親が被る必要なんぞないのも、一般論としては当然の話
だけど、10代から心療内科通いって、相談者夫婦はどれだけ思春期に息子を追い詰めてたんだよ
20代で浪費を重ねて自己破産って、たぶんその時期の抑圧の反動で、満たされない思いが金遣いになって暴走したんだろう
そして、この親父=相談者夫の無責任っぷりも大概だ
息子が苦しい時は知らんぷり、社会復帰したら関係を改善して、面倒になったら全部妻に放り投げて我関せずって、本当に卑怯者の仕草だ
息子は崖っぷちだし、相談者=母にも誰にもどうにもなるまい
相談者も、もう息子が奈落の底に落ちるのを見守るしかできない
ただ、この期に及んで逃げ回る夫に、「あんたも父親としての責任を果たせ」と突きつけることが、相談者が今一番やらなきゃいけないこと
そうでなきゃ、さすがにこの息子が不憫すぎる
テレ人では、子供に無関心な親とかの問題は、あるあるですよね
とりあえず、何の借金でいくらあるのか?くらい聞いてもいいんじゃないのかな?不安な気持ちはわかるけど話が前に進まないですよね。
思春期に不登校だったとき、もっと向き合っていたら違っていたのではないかな。10代から心療内科に通院していて、今もなお病んでいる息子を救ってあげられるのは母の愛。なぜ借金をしてしまうのかの根本原因に、親が気づけなければ解決はできない。あまりに息子が不憫でならない。
相談者夫婦を責めるコメントが多いですが、青年期から医療につなげたり借金は肩代わりしないと決めてたり、間違った対応はしていないというか、無関心ならそれもやらないよねとは思いました。
たとえば先天性の疾病や障害があったり、不幸にも親子の相性や周囲の環境が合わなかったりすると「親がどんなに手を尽くしても泥沼のように状況が悪くなっていく子」というのは実在するので、親のみならず社会で支えられる仕組みがもっと必要なようにも感じます。