26歳の行きづまりを同棲に見い出す黄金タッグと相談者のそこは訊いてない感
テレフォン人生相談 2024年2月19日 月曜日
大原敬子 「あなたの中にコンプレックスっていう土壌があって、その上に劣等感が作られたんです」
これは実に正しい言い回しでcomplexに劣るという意味はない。
心そのものは様々な心理的作用の複合体(complex)であり、その一つに劣等感がある。
もっとも、そうすると、上の大原女史の指摘は「あなたには心臓がある」と言っているのと同じ。
だからたぶん大原女史もコンプレックスをプチ劣等感ぐらいの意味で使っている。
いずれにしても、なぜだか日本ではいつのまにか、コンプレックス=劣等感で定着している。
てか、おばさんは不思議でしょうがない。
相談者 「何の能力もない人間になってしまって」
70過ぎなら一緒に悩むくらいしかできないけど。
26歳・・
今からやれば?
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究)
相談者: 女26歳 同棲中の彼26歳
今日の一言: 地獄への道は善意で舗装されている。
加藤諦三:
もしもしい?
相談者:
もしもし。
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ、よろしくお願いします。
加藤諦三:
はい。最初に、年齢を教えてください。
相談者:
26歳です。
加藤諦三:
26歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
まだ一人ですね?
結婚してない?
相談者:
はい、してないです。
加藤諦三:
ということは、お父さん、お母さんと一緒に住んでんの?
相談者:
いえ、二人で、あの恋人と暮らしてます。
加藤諦三:
恋人と二人で。
恋人は何歳?
相談者:
26。同い年です。
加藤諦三:
同い年。
はい、わかりました。それで、どんなあれ、ですか?
相談者:
えっと、今後の、生き方について相談が、ありまして。
加藤諦三:
あはい
相談者:
小さい頃からあの・・あまり、得意なこととかが、なくて。
加藤諦三:
はい
相談者:
周りの同級生みたいにその・・将来何、かになりたいとか、そういう明確な、展望とかなく。呑気に・・生きてきてしまって。今・・ 何の能力もない、人間に、ん、なってしま・・って。
加藤諦三:
はい
相談者:
この先どうしようかな・・と、行き詰まりを感じて・・いるところで・・◆#
加藤諦三:
うん
相談者:
(吸って)何か、助言いただけたらなあと思いまして。
加藤諦三:
「得意なことがない」って、言いましたけど。
不得意なこともないってことはないの?
相談者:
ああ・・っそう・・そうですね。
あの、絵、描くのは・・得意でした。
加藤諦三:
うん。
「絵描くのは得意」っていう、そこのことをしっかり解ってるって大変なことですよ?
相談者:
あ・・
加藤諦三:
世の中には、自分が何が得意か、何が不得意かってことがわからないで。
相談者:
はい。ウンッ(咳払い)
加藤諦三:
30近くまでなって。
相談者:
はい(鼻を吸って)
加藤諦三:
もう、ただただ・・ダラダラと周りの・・顔色を見ながら、生きてるって人◆#・・いるわけですから。
相談者:
はい
加藤諦三:
行き詰まりを感じているということ自体が、
相談者:
はい。ッウン(咳払い)
加藤諦三:
立派なことですよ?
相談者:
あ、ああ(苦笑)
加藤諦三:
行き詰まりを感じていながら、なんにもわかんないで、
相談者:
はい
加藤諦三:
生きてる人、いないんだから。
相談者:
・・◆#
加藤諦三:
もう一つ、あなたは、「能力がない」って言いましたねえ、さっき。
相談者:
はい
加藤諦三:
だから、これも、逆から言えばあ、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分は何か能力がないのか、何が・・得意なことがないのかって分かっているということは、
相談者:
はい
加藤諦三:
立派なことなんですよ。
相談者:
うん・・
加藤諦三:
だから、「絵描くのが好きだった」ってことが、◆#$%それでいいじゃないですか。
相談者:
は、はい。(吸って)
加藤諦三:
(吸って)
相談者:
でもそれを・・自分でその、わか・・っていながら、
加藤諦三:
うん
相談者:
その道に進むための・・努力とか、
加藤諦三:
うん
相談者:
せずに。(吸って)ダラダラとここまで来てしま、ったことに対する・・後悔も大きくて。
加藤諦三:
うん・・
むしろあなた今・・「将来何になりたいかとか、そういう、行き詰まりを感じた」っていうけれども。
相談者:
はい
加藤諦三:
本、当、に、行き詰まりを感じてんのは、
相談者:
はい
相談者:
この、26歳の男性と、
相談者:
・・はい
加藤諦三:
同棲してることじゃないんですか?
相談者:
いや・・それ、は、特に・・感じてないですね。
加藤諦三:
感じてない?
相談者:
はい
加藤諦三:
で、26歳で、
相談者:
はい
加藤諦三:
結婚しちゃえばいいと思うんだけれども、なんで結婚しないわけ?
相談者:
まあちょっと言・・ってしまうと、そんなに、好きい、でもない。
加藤諦三:
ああ、そう。だから、それを言ってるわけ。
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
あなたは・・原因を、履き違えてんだよね?
相談者:
原因?
加藤諦三:
うん
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
要するに、あなたは、最初に言った・・「自分が何が得意かっていうことがわからないで、 行き詰まりを感じてる」って言うけれども。
相談者:
はい
加藤諦三:
そうじゃ、なくて。
相談者:
はい
加藤諦三:
本当にあなたが、行き詰まりを感じているのは、26歳の男性との関係で。今の生活なんじゃないの?
相談者:
あああ、生活・・同棲を始める、きっかけになったのは、
加藤諦三:
うん
相談者:
あ、向こうが、誘ってきてえ。
加藤諦三:
うん
相談者:
まあ、私も、その・・通勤時間短く・・なるし。
加藤諦三:
うん
相談者:
まあ、家からも出たかったから・・「ちょうどいいな」ぐらいの気持ちで今、一緒に住んでるだけで・・
加藤諦三:
うん。そこなんだよね。
今言ったことが、全ての原因ですよ。
相談者:
ああ・・
加藤諦三:
つまり、この男性が、好きだから、この生き方を選んだん、では、なくて。
相談者:
・・はい
加藤諦三:
家を出たかった。そのために、この男性が都合いいから、家を出たと。
相談者:
ああ・・そうですね。(吸って)◆#$
加藤諦三:
その、 安易な、人生の生き方の、結果が、今のあなたの、
相談者:
うん
加藤諦三:
悩みなんじゃないのかなあ?
相談者:
はい。
安易っていうのは本当に、その・・通り・・
加藤諦三:
あのねえ・・人生はきついんですよお・・
相談者:
ガサガサ(受話器持ち帰る音)
加藤諦三:
安易な人生を、
相談者:
・・
加藤諦三:
送る人っていうのは、必ず、地獄に行くんです。
相談者:
(ため息)そう、そうですね(涙声)
加藤諦三:
あなた・・ 地獄へまっしぐらに進んでんですよ今。
相談者:
・・◆#$は・・はい。
加藤諦三:
いいですか?
相談者:
はい
加藤諦三:
あなたは、本来、親から自立するという時期に、来ていたわけ。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、親から自立という人生の重大な課題、を、
相談者:
っ・・はい
加藤諦三:
逃げ、たんです。
相談者:
はい・・そうですね。
ずっと逃げてますね。いろんなことから・・
加藤諦三:
うん。
もうわかってんじゃない・・
相談者:
・・
加藤諦三:
ずうっと、逃げてんだよ。
相談者:
はい・・◆#そうですね。
加藤諦三:
うん、だけど・・それでも、たまたま、家を出たいから、出てしまって、今んなって・・同棲にも、疑問を持っている。どうしたらいいでしょうっていうことですね?
相談者:
(鼻を吸って)はい。あと、あの・・あたし、あのう・・一応かろうじて、その、仕事にはついてるんですけど。
加藤諦三:
うん
相談者:
仕事ができなくて。孤立してるので、もう辞めよう、と思ってて。
加藤諦三:
ああ、ああ、なるほどね。
相談者:
なんか役に立つ、資格とかも何も?、持ってないし。(鼻を吸って)
加藤諦三:
(吸って)それで今、行き詰まりを感じてるっていうことね?
相談者:
はい。どうやって生きたら、いいのか、わからないです。
加藤諦三:
はい、わかりました。
今日はあのう、スタジオに、幼児教育研究の、大原敬子先生がいらしているので、
相談者:
はい
加藤諦三:
この、行き詰まりを、どう、乗り越えたらいいかという、きっかけを、教わってみてください。
(回答者に交代)
相談者、まだ若いのだから、
何でもいいから、資格取得したら自信が持てるのではないかな。
ぼんやり生きてきた相談者さん、人生の先輩であるお二人に叱咤激励されていましたね。
今時の若い方たちは叱られ慣れていないというか、穏やかに育てられているので
先生方のお言葉が、良い発奮材料になることをのぞみます。
「絵が得意」という話をしていたので、デザイナーとかはどうなのだろうか?
あと、ご相談者世代は相対評価とか年功序列を知らない穏やか世代だと思う。
ご相談者世代を平成生まれに置き換えてもいいが、競争や厳しさに疎そうな。
個性や多様性も大事だが、一度は没個性や画一性に身を置くのもいいのでは?
26歳の彼、奥様を専業主婦にできるほど余裕のある人?だったら相談者の方から結婚をアプローチしたらいいのに
そうしないってことは、今のままじゃ彼に見捨てられるって思ってるのかな
好きでもない男と同棲する理由、お金以外に思いつかない
同棲中の彼氏を好きでもないし結婚する気もない。打算で一緒にいるだけなんですね。
その行為が自己評価を下げる一因になってるのでは? 絵が得意なら、続けてやっていけばいいと思います
安易な人生を送る人は必ず地獄へ行く
ガーン!私のことだわ。
楽な方へ楽な方へ流れると人生駄目になると高校の先生にもお叱り受けた私だけど、楽な方へ流れ続け、今では立派な八方塞がりアラフィフですわ。
相談者さん、こうならないために、自分に期待しないで、お給与もらえる仕事頑張ってほしい。
それか専業主婦で家で絵描いてたいなら、1歳でも若いうちに婚活して年寄りの金持ちと結婚するべき。
加藤先生の最後の格言が分かんない。
地獄への道は善意で舗装されている、について。
私は、
楽な選択で暮らしたら地獄行き、
楽な選択は、逃げ、なまけ、ワガママ、迷惑だったりを示して、それを誰か(この場合、同棲の彼氏と結婚したら楽かな)がカバーして舗装した暮らし。
結婚後、こんなはずじゃなかったのに、、が地獄
と、思いました。
すみません、失礼しました。
好きでもない男と打算で、同棲するような女を本気で愛したり、結婚しようと思う男性は、いないと思います。
同じような、打算的で、ラクで安易な事を考えてる男しか、寄って来ないよ。
相談者さんは、安っぽく、流される女感が滲み出てしまってると思います。
仕事云々の前に、同棲を解消して、自分の足で立って、生きていく覚悟をして、生き方を変えてみては…と思います。
たぶん、生き方を変えるなんて
出来ないんでしょうねぇ〜
今日はエンタメ性は薄く地味な回だけど、迷いに迷いを重ねて電話をしてきたのだろう相談者。パーソナリティと回答者との会話していくうちに相談者が何かを見つけるっていう感じで、いい回だなあと思います。
加藤先生の格言が鋭くて興味持った者です。
今回の格言も自分に当てはまって。
楽な方に流され上手くいかず、壊れてきてブレーキも捨て超底辺です。
でも超底辺からでもなんとか立ち上がらなきゃと思っています。
やっぱり努力して前に進まなきゃ行けないですね。
人生はほとんどが敗者復活戦。
失敗も落ちこぼれも経験も無駄なことなんてない。いつかつかむ成功