課題を分離せよ。着拒しても導けなかったニコ中とアル中の母が癌で娘のジレンマ
(回答者に交代)
和田秀樹:
和田秀樹です。
相談者:
(鼻を吸って)よろしくお願いします。
和田秀樹:
あのう、精神科医やってます。
えっとねえ、あなたの気持ちは痛いほどわかるし、すごく、お辛い状況・・ですよね?
相談者:
(吸って)
和田秀樹:
ただね?、あなたも、医療職だからあ、ちょっとわかってもら、った方が、いいかなあと思うのは・・多、分、もはやお母様、がねえ、タバコにしても、お酒にしても、依存症っていう状態になってるような気がするんですよ。
相談者:
・・はい
和田秀樹:
ってことは、依存症って・・すごく、治しにくい病気?
相談者:
・・はい
和田秀樹:
でえ、例えば、まあ、アルコールならアルコールで専門の施設・・で治すと。
で、タバコならタバコで、禁煙外来みたいな形で、治す。・・みたいな方法はあるんだけども。
相談者:
はい
和田秀樹:
そういう、医療の力を借りないで、「やめてくれ」って言われてやめられる・・病気では、もはや、無い・・
相談者:
はい
和田秀樹:
ということ、だと思うのね?
相談者:
はい
和田秀樹:
だから、その、お母様、が、「いや、も、う、これを機に、タバコも、お酒も、きっぱり、やめよう」と。「そのために、ちゃんと治療を受けよう」っていう、ことで、ない、限りは・・なかなか、やめてもらうのは難しいと思うんですよ。
相談者:
・・はい
和田秀樹:
あとは、あなたの気持ちの問題・・が、すごくおっきくて。もうお母様・・が、 痛みが、とてもひどい・・状態がずっと続いてるわけ、ですよね?
相談者:
はい
和田秀樹:
でね?
相談者:
はい
和田秀樹:
ここで、もし病気のせいだったらあ、 許せる・・っていうのか、やっぱりいくら病気であったとしても、こんな状態を続けられたんだったら、あなたが、心も体ももたない?
相談者:
はい
和田秀樹:
と、いうのか?っていうことが、1番、僕は、大きい、と思うんですよ?
相談者:
・・はい
和田秀樹:
つまり、あなたもやっぱり、29だし。これからの将来もあるからね?
相談者:
はい
和田秀樹:
いくら親のことだからって言って、 もうこれ以上・・関わってると、あなたがおかしくなっちゃう?
相談者:
・・はい
和田秀樹:
っていうことになっちゃうと、いわゆる、共倒れって言われる状態ですよね?
相談者:
はい・・
和田秀樹:
だからあ、このままじゃ、共倒れになっちゃうから、自分のためにも、 親御さん、には、冷たいように思うかもしれないけど。やっぱり、よくない病気にかかっちゃってるもんだからあ、
相談者:
はい
和田秀樹:
もう、ここは距離を置こうっていう考え方が1つあると思うんです。
相談者:
・・じゃあ、その・・医療的な知識だけ・・話して、
和田秀樹:
うん
相談者:
その、愚、痴、というか・・そういうのは、シャットアウトする・・っていうのでも・・親、不幸と言うか・・
和田秀樹:
いや、それもいいと思いますよ?
だから、その愚痴がね?、あなたにとってみたら、それを聞いてたら、ちょっともう、メンタル・・参っちゃうっていうんであれば、そこに関しては、シャットダウンしてもいいと思いますよ?
相談者:
ああ・・そうですかあ。
和田秀樹:
うん。
多分、こうやって依存症になっちゃうようなタイプの人だからあ、 ずっうとずっと、今度は、あなたに対する、依、存、症、も、ついでに・・つまり、お酒をやめてくれたり、タバコをやめたりしてくれる・・のは、ない、のに、依存症が2つだったとこが、3つになっちゃうっていう気がしますよ?
相談者:
そうです。父、も、弟お、も、むしろ母の愚痴い、の、原因・・になるような、
和田秀樹:
うん
相談者:
ことばっかり、その、色々、してって。私がその・・母の愚痴い、を、ずうっと、
和田秀樹:
うん
相談者:
し、て・・(涙声)るのに、娘、から・・「お酒、タバコ減らしてくれないんだったら、着信拒否解除しない」っていう風に言われ、ても、してくれないんだ・・っていうのは・・
和田秀樹:
いやっ・・あ、のね・・ここはちょっと勘違いだと思うのは、 依存症っていうのは、あなたがいくらよく愚痴を聞いたからって言って、それをやめてくれるもんじゃないですからね?、これは病気ですから。
相談者:
(泣く)
和田秀樹:
だから、それに関しては、あなたが、「こんなに愚痴を聞いてあげてるのに、お酒もタバコもやめてくれないんだ」って思うのは・・ちょっと残念ながら、無理のある考え方なんですよ。
相談者:
・・やめてくれる、というか、近くに、機関病院が、あるんです。
和田秀樹:
うん
相談者:
アルコールの。
和田秀樹:
うん
相談者:
(吸って)だから、完全に・・減るとか、そういうのじゃなく、ても、その、病院にかかったとか、
和田秀樹:
うん
相談者:
何か、行動を?、(涙声)してほしかった◆#$
和田秀樹:
あ、あ、それはそうだと思いますよ。僕も・・今の状態は病気なんだから、医者に行くしかないわけだから。それをやってくれないっていうのはちょっと残念なことで。やめてくれないっていうのは、これは残念ながら治療しないとやめてくれないでしょうから。
相談者:
・・はい・・
和田秀樹:
だ、け、ど・・これに関しても、やっぱり、お母様のちょっと性格っていう問題も、多分あると思うのね?
相談者:
はい
和田秀樹:
だから、アドラーっていう心理学者が言ってるんだけど。
相談者:
はい
和田秀樹:
課題の分離って言葉を使うんだけど。自分が何かをする・・つまり、お母さんになんか言うとかさあ、話を聞くという風な決断をするとかってのは、これは自分の意思で決められることなんだけど。
相談者:
はい・・
和田秀樹:
それに対して、お母さんがどんな反応をしてくれるかってのは、お母さんの課題なので、
相談者:
はい
和田秀樹:
あなたの力では変えられることはできない?・・
相談者:
あ、
和田秀樹:
というふうに考えるべきだっていう風に、言うんですよ。
相談者:
はい
和田秀樹:
だから、お母さんにもっと関わって、話を聞いてあげる、かどうかを、決めるのは、あなたの課題。
相談者:
はい
和田秀樹:
で、お母さんが、愚痴を、もう、これ以上言わなくなるだとか、酒やタバコをやめるだとか、治療施設を行くっていう風に決めるのは、お母さんの課題なのね?
相談者:
はい
和田秀樹:
だから、お母さんの課題を、あなたの力で、解決することは残念ながらできない・・と思いますよ?
相談者:
・・ああ、はい
和田秀樹:
だから、そこは、やっぱりい、あなたが、それに対して・・お母さんが、どんなふうに、反応するかは全くわからないけども、自分なりに、「もうこれ以上関わるのをやめよう」とか、 「いや、病気なんだから、大目に見てあげよう」って思うのか・・っていうのは、あなたが決めることなんですね?
相談者:
あはい・・
和田秀樹:
だから、ここは、僕としては、あなたが、どう接するか?、それに対して、お母さんがどう反応するかは、全然・・考えに入れないで。あなたが気が済むように、すべきだと思います。
相談者:
はい・・わかりました。
和田秀樹:
少し、冷たいような言い方になっちゃったかもしれないけど、残念ながらね、どうしても、変えられないものってあるからあ。 あとは、あなた・・の、気持ちを、決めていただきたいなあと思います。
相談者:
・・はい・・わかりました。
(再びパーソナリティ)
骨折した跡は確かに低気圧とかで痛みが出るものではあるが・・・
乳がん・・・何か不安を感じます。転移していてそこが痛むのではないのかな??
日頃呑んでいたとはいえ、やはり痛みを紛らわす、という意味合いが強いと感じます。
医療従事者という相談者、終末期医療とか高齢者には関わっていないのだろうな?
学んだ知識的なものしか無いのだろうことは想像されます。
どちらにせよ、回答者と同じようにご自分が気の済むようにしなさい。
としか言えませんね。
愚痴を聞きたくないならシャットダウンなんてしないで、距離をおいて関わるしかありません。
結局は自分が冷たい人間。と思われるのが嫌なだけじゃないの?なんてことも感じてしまいます。
残念ですが、お母さんの生き方は変えられず、それがお母さんの人生って事ですよね。生き方は死に方に通じます。仕方ないです。
それを見て相談者さんはどう生きて行くか。その帰路に立ったところでしょうか。
普通に生きてると親は大切に、面倒見なくちゃと思っているものだけど、残念だけどその気持ちが届かない親、値しない親もたくさんいる。それが自分の親だったと受け入れるのは結構きつい。
現実はいつもきつい。
がんばれ。
お互い、思い通りにならないんだよね。
「○○しないで」と言っても、次の日同じことするし。
親から言われたことは、うるさいと思うし・・・。
どこの家庭でも、同じ思いの人はたくさんいます。
それより、痛みを取り除けば、少しは穏やかにならないかなぁ。
愚痴は「はい、はい」と聞き流すのが一番です。
今日の今井先生、相談者が泣いて話していても「で、今日のご相談は?」はちと冷たすぎるのでは
お父さんや弟ともよく話し合って、お母さんが悔いのないような終活を迎えさせてあげて欲しいです。
和田先生も今井先生も優しくて、聴いていて相談者さんと一緒に泣きそうでした。
こんなに相談者さんがお母さんを愛しているのに、アルコールとは恐ろしいものだと再認識しました。
相談者さんは、お母さんとの距離を考えながらお父さんにも気をかけてほしいと思いました。お父さんが疲れてしまったら、負担は相談者にかかってくるのが心配だからです。
ご自身を一番大切にして、残った力でお母さんを助けるくらいの気持ちで無理をしないように。
お母さんの生き方はお母さんの責任で、相談者さんに問題がある訳ではありません。
先生方のおっしゃる通り。
わたしも母の発病当時は、なんとか治してあげたいと色々面倒みたもんです。衣食住、通院介助、わがままも黙って聞きました。なだめたり、すかしたり、説明したり、母の不満を解決しようと色々提案したり、工夫したり。
でも、もうやめました。見放したわけではありません。できることに限界があると気づいたからです。私にできることは、母に安全で衛生的な生活を保証してあげる事。精神面は付き合いきれない。愚痴は聴きます。聴いてる振りをします。否定も肯定もせず、ただ「そうか。そうか。」と相槌を打つだけ。馬耳東風状態。
自分はやれるだけのことはしている。あとは母次第。可哀想とは思うけれどどうにもできない。治らないままで終わっても、それが母の運命だと思ったら楽になりました。
冷たいようですが、私には私の生活があるんです。一緒に落ち込む義理はない。
私だって母は嫌いじゃありませんよ。「好き」と言い切れないところが相談者さんとの違いかな。😅