同情されたのは夫90の方。月4日の一時帰宅は足りないとこぼす車椅子の入所者88
テレフォン人生相談 2025年1月20日 月曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: マドモアゼル愛(心についてのエッセイスト)
相談者: 女88施設に入所 夫90自宅に一人暮らし 娘家族近くに住む
今日の一言: 88歳の年齢だからこれができない、あれができないでなくて、88歳になっても何ができるか?っていうことを考えてみてください。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
あ・・よろしくお願いいたします。
加藤諦三:
はい、最初に年齢を教えてください。
相談者:
88です。
加藤諦三:
88歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
88歳にしてみれば、お元気な声ですねえ。
相談者:
あのね、声を出す仕事をしていたから、声と体は元気やけど、足が歩けないんです。
加藤諦三:
ああ、それは・・足の、方、が、最初に、歩行困難になりますのよねえ。
相談者:
あはい
加藤諦三:
で・・今、88歳・・
相談者:
あ、今、車椅子で・・トイレに行ったり・・
加藤諦三:
あ、車椅子で?・・
相談者:
・・あい
加藤諦三:
車椅子で。
相談者:
・・あはい、
加藤諦三:
それで、今は、88歳で、お1人ですか?
相談者:
1人じゃなくて、旦那がいるんですけど。あたしは、
加藤諦三:
ええ
相談者:
施設にいるんです。
加藤諦三:
しせ・・
相談者:
ここ、今、施設です。
加藤諦三:
施、設、を・・では、お1人の、部屋ですね?
相談者:
いえ・・4人部屋だけど、今、だあれもいません。
加藤諦三:
・・だけど、ご主人はいるわけですね?
相談者:
います。だから旦那は、
加藤諦三:
ええ
相談者:
1人で暮らしてるんですよ。
加藤諦三:
ええ
相談者:
自分のおうち(家)にね?
加藤諦三:
はい
相談者:
ほて、あたしは、施設に・・入れられてるです。
加藤諦三:
はい
相談者:
ほで、ひと月に、1回、4日くらいうちへ帰らせてくれるです。
加藤諦三:
あ、4日間、家に帰ってくる。
相談者:
ええ、え・・
加藤諦三:
そん時はご主人と一緒ですね?
相談者:
あはい、そうです。それ以外は、うちへ帰らせてくれないです。
加藤諦三:
・・ご主人は何歳ですか?
相談者:
90歳です。
加藤諦三:
90歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
わかりました。それで、今日の相談というのはどういうことですか?
相談者:
いや、私はねえ・・うちへ帰りたいんだけど・・どうしたらいいんでしょうか?っていう、相談です。
加藤諦三:
あ・・今、施設にいる、けれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
家に帰りたいということ?
相談者:
帰りたいけど、帰れしてくれないです。旦那がね?
加藤諦三:
うん
相談者:
私を家へ入れる、ことは、「お前を、看るのは、できない」って言うんです。
加藤諦三:
それは、
相談者:
おれは・・
加藤諦三:
90歳だから無理でしょう。
相談者:
・・そうですか。
加藤諦三:
・・いや
相談者:
まあ、元気だけどね。「お前を看てやることは、俺には、 ひと月に、4日くらいだったら我慢できるけど」
加藤諦三:
うん
相談者:
「あとはできない」って言うんです。・・はい。
加藤諦三:
あのね?、その、ご主人の言葉は、
相談者:
はい
加藤諦三:
よくわかりますけれども、。
相談者:
はい
加藤諦三:
例えば・・僕ね、90歳になっていませんけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
90歳になった時にですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
自分の妻を看るっていうことは、ちょっと無理ですよねえ。
相談者:
あー、そうですか。
加藤諦三:
そう思わない?
相談者:
私もそう思います。
加藤諦三:
思うでしょう?
相談者:
はい、はい。
やっぱり・・無理ですね?
加藤諦三:
うん
相談者:
ちょっと背中も曲がってるしね。
加藤諦三:
・・
相談者:
まあ、1人でやっと暮らしてるんです。
加藤諦三:
うん
相談者:
自分と、猫3匹だか、5匹、いるんですけど。猫と暮らして、「今日は、えらいから、1日、寝転んでる」とか、そういう、日がいっぱいです。
加藤諦三:
あうんん・・
で、今日のあなたの相談っていうのは、どういうことですか?
相談者:
私はね、家に帰りたいだけど、どうにもならなんで・・辛いです。どうしたらいいんでしょうかっちゅうことです・・
加藤諦三:
うん◆#$
相談者:
まあ、施設はねえ、
加藤諦三:
◆・・
相談者:
何でもやって、いただけるけど・・何か、うちへ、帰りたいです。ウッフッフ(苦笑)・・バカですねえ、私。
加藤諦三:
うん、だから・・現実にはね?
相談者:
はい
加藤諦三:
食事も作ってくれる、わけでしょ?
相談者:
そうです、はい。
加藤諦三:
施設にいた方が、
相談者:
はい
加藤諦三:
安心だけれども。
相談者:
はい
加藤諦三:
自分の家に帰りたいけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
施設が許してくれないということね?
相談者:
くれません。家の、旦那が、オッケーを出さないと帰れないです。
加藤諦三:
うん。で、家に帰れないんだけれども、
相談者:
あはい
加藤諦三:
どうしたらいいですか?、というのが、今日の相談ですか?
相談者:
あ、そうです、そうです。
加藤諦三:
で、この相談は、いろんなところにしてますか?
相談者:
してません。
加藤諦三:
してないの?
相談者:
はい、誰にも言いません。
加藤諦三:
誰にもい・・
相談者:
ほで、旦那に言うと、電話も、出てくれなくなるから、
加藤諦三:
ええ
相談者:
旦那には言えないです。
加藤諦三:
ああ・・
相談者:
旦那に家帰りたいって言えば、もう、火がついたように怒るです。
加藤諦三:
いや・・火がついたように怒る気持ちは、あなたから見るとよくわかる?
相談者:
・・わかります。あたしも愚かな人間だから。何か意地悪だなあ、とも思うし・・
加藤諦三:
じゃあ、あなたは、
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人が、怒ることはわかってるんだけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
家に帰りたいという、相談を、
相談者:
はい
加藤諦三:
ご主人にすると、
相談者:
おゃ、おじゃあ、火がついたように怒ります。
加藤諦三:
火をついたように起こる。
相談者:
はい
加藤諦三:
それで、どうしたらいいでしょうか?、ということね?
相談者:
あ、そういうことでございます。
加藤諦三:
はい、わかりました。
今日は、心についてのエッセイストとしてお馴染みの、マドモアゼル愛:先生がいらしているので、話を聞いてもらってください。
相談者:
はい
(回答者に交代)
「初期の認知症」の疑いありそう。
病気の進行を抑える意味でも、医療機関を早く受診し、病気と診断されたら、適切な(内服薬などの)治療を受けてほしい。
ご相談者さんにはちょっと酷ですが、旦那さんに老老介護をさせるのは正直なところ酷だと思います。
子供や孫にさせるのも酷だけに、格言にもある通り、現状で出来ることを探して頑張って欲しいです。
このおばあは多分太ってる。太った老人ほど迷惑な物はない。よく食べる。自分に甘い。なんでもやってもらえるって信じてる。
よくまあ家に帰りたいなんていうよね。これこそ前頭葉の機能低下で思った事は全部口に出ちゃっているのか?
いやだな。このタイプ長生きするんだよね。
自分の親なら完無視します。
あー気分悪くなった。
人生100年時代、と言われるが、長生きをし過ぎると、
恐ろしいことになるのが分かった。
登場人物の年齢といい、家族構成といい、2年後の我が家かと思った。こんな風になっていませんように… いや、なってた方がいいのかな?
わたしの父は88。自身もヨボヨボしてるのに、86の母にすがりつかれてヘロヘロ。母も父には自分のお守りは重荷とわかっているのに頼ろうとする。「すまない。すまない。」と言いつつ、我は通す。わたしと同居は断固拒否。相談者さんに母の姿が重なりました。
わたしも含め周りの人たちは母のことより父の方を心配しています。
きょうの相談、母に聞かせたかった。
「被介護者が自力歩行できなくなったら、家での介護は無理です。」昔、姑を介護していた時にケアマネさんからそう言われました。ですから車椅子を利用している相談者さん、諦めましょう。月に4日も自宅には帰れるなんて恵まれているほうだと思いますよ。
ちなみに冒頭のケアマネさんの発言は「お宅のおばあちゃんは、まだ歩けますよね。でも、もし歩けなくなったら、すぐにでも特養に入れますよ。なぜなら…」と言う話しの流れで聞きました。
私には、家に帰りたい気持ちわかります。迷惑をかけたいのではなく、ただただ自分の家に帰りたいのです
加藤先生は相談者さんのために、施設にいた方がいいと教えて下さいましたし、相談できて相談者さん良かったですね
お体を大切に…。
相談者の介護から解放されて施設に入りたいのは、90歳の旦那さんの方かもしれない。そうなっても車椅子生活の相談者が1人で家で生活出来る訳でもなく。娘が面倒みる事は期待出来そうにもないし、いずれにしても相談者が入所する事は避けられない。
頭と体が健康でない限り、周りの犠牲に気付かないで我を通す年寄りは厄介だなあ。
ディサービスに行かせる。
施設に入れる。
入りたくない。行きたくない。
で大変なのに・・・
相談者より年上の旦那に世話しろ!
とか無理やでぇ。
旦那さんご苦労さま。
最近は、施設に入っていても電話相談にかけてこられるようになったのですね。
これからは、同じ相談が増えるのかな??
内海桂子みたいな喋り方の相談者、声の仕事と言ってたけどまさか声優じゃないよね…?
ご相談者さんの年齢になるまでは
私はまだ何十年かはあるので施設から
4日以上家に帰りたいと思う気持ちはわかって
あげられないけれどやはり自宅はそんなに
負担をかけてでも帰りたい程、良いものなのだろうか。
90歳のご主人の負担は容易に想像できる。
自分のことで精一杯だから妻が施設に
入りやって今みんながやっと生活できている。
車椅子で自宅に帰れば90歳のご主人の
負担が増えることしかない。転んだらいけないと常に妻について神経をすり減らすのみ。
施設で人にも生活も安定しているのだから
それに感謝しながらご主人と猫の生活の安寧を願いながら施設に入ることのできたご自身の
幸せも考えてみたら良いと思う、そんな
ご相談でした。
相談者さんが施設にいるのは自身の安全安心の為でもあるけど、旦那さんの為でもあるのです。
歩けない人のケアを一人でするのがどれほど大変なことか。旦那さんには大変な負担でしょう。
家で暮らすのは無理、と周囲(ケアマネさん等)が判断したから相談者さんは施設にいるのです。
娘さんは何もしてくれないって、送迎や差し入れしてくれているじゃないですか?
たとえ4日でも帰宅できることに感謝すべきです。
この高齢女性は、本当にわかっているのでしょうか? 90夫に介護は無理と諭されても、しばらくすると無理ですか?と言う。愚痴と繰り言ばかり。こんなふうになってしまうのか。とにかく口だけ達者。老いるのは怖い。怖くて直視したくない。
娘さんはよくやってると思います。息子さんはいたとしても介護要員に入らないのかな。娘というプレッシャーが嫌だ。
家に帰りたい気持ち、わかるなあ。自宅は精神的に楽ですもんね。誰に気兼ねすることもなく、好きなときに起きて寝て、好きなもの食べて、好きなことして。心底リラックスできますよね。
でも、相談者さんの場合、それはもう自力では無理。辛いけれど その現実を受け入れないと。覚悟を決めないとね。
うちのおばあちゃんは特養老人ホームで6年ほどお世話になりました。とても助かりましたし、94歳まで生きられたのはホームに入れてもらえたからだと思います。感謝、感謝です。
それを踏まえて、ですが、老人ホーム生活は頭がクリアな人には苦痛かもしれないといつも感じていました。言葉は悪けれど、一種の軟禁状態ですよ。ストレスたまると思います。うちのおばあちゃんは認知症で何もわからない状態でしたが、相談者さんレベルだと辛いかも…
かといって自宅に戻れる訳もなく…
今日の相談で納得できたらいいですけどね。
自宅に帰りたい=あの日に帰りたい。現役だったあの頃に。
家に帰ってもつまらない。施設では食事とトイレと寝るの繰り返しで虚しいとおっしゃっていました。たぶん、相談者さんは元気でハツラツとした昔に戻りたいんでしょうね。「家」はその象徴。
でも、それは叶わぬ夢。加藤先生のおっしゃる通り、現実を受け入れて、今できることをみつけていくしかないでしょう。