森田豊「他人と比べず過去と比べて」「あ、やっぱ振り向かず前だけ見て」
テレフォン人生相談 2025年11月5日 水曜日
パーソナリティ: 玉置妙憂
回答者: 森田豊(医師で医療ジャーナリスト)
相談者: 男39独身無職 母65とふたり暮らし 父は他界
玉置妙憂:
もしもしー。
相談者:
あ、もしもしい、はい。
玉置妙憂:
テレフォン人生相談でえす。
相談者:
あ・・本日はよろしくお願いいたしますう。
玉置妙憂:
はあい。
早速ですけれども、
相談者:
はい
玉置妙憂:
今日のご相談の内容をまずは簡単に、
相談者:
あ、
玉置妙憂:
教えていただけますか?
相談者:
・・はい。わたくしあの、複数の、持病を抱える、病弱な体あ・・とお、
玉置妙憂:
うん
相談者:
今後の人生・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
との、向き合い方。
玉置妙憂:
うーん、うん。
相談者:
ええそして・・それについて自信と覚悟を持って生きていくための
玉置妙憂:
うん
相談者:
アドバイスを教えていただきたくう、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
ご相談の、お電話を、いたしました。はい。
玉置妙憂:
はい、ありがとうございます。
では、詳しくお伺いする前に、
相談者:
はい
玉置妙憂:
今、おいくつでいらっしゃるんですかあ?
相談者:
39歳です。
玉置妙憂:
39歳。
ご家族はどんな感じですかね。
相談者:
あ、はい。ええ、母親65歳と、
玉置妙憂:
うん
相談者:
実家で2人暮らしです。
玉置妙憂:
あ、お母様と、2人暮らし?
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん。お父・・さん、は?
相談者:
父は、ですねえ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
25年前に、
玉置妙憂:
うん
相談者:
病気で、他界しました。
玉置妙憂:
あーそうでしたかあ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
で、ご兄弟もいらっしゃらないの?
相談者:
はい、いませんね。はい。
玉置妙憂:
ううん。そうなんですね?、お母さんと今、2人暮らしってことで、
相談者:
はい、そうです。
玉置妙憂:
で、お仕事、も、されてらっしゃるんですか?
相談者:
10年前にですねえ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
えっと、まあ・・その、病気、を、きっかけえ、にい、
玉置妙憂:
うん
相談者:
まあ、持病が悪化しましてえ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
10年前、以前からあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
ええ、現在に至るまで、
玉置妙憂:
うん
相談者:
無職、という形で、
玉置妙憂:
無職?
相談者:
はい。
玉置妙憂:
ふうーん
相談者:
実家に、引きこもっております。
玉置妙憂:
あ、引きこもってるんでね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
へえ。じゃあ・・その、なん、いわゆる生活費?
相談者:
はい
玉置妙憂:
どうされてるの?
相談者:
現在は、鬱病・・の、
玉置妙憂:
うん
相談者:
方で、
玉置妙憂:
うん
相談者:
障害年金、を、もらっているのと、
玉置妙憂:
うんうん、はい。
相談者:
かつて働いていた頃の、
玉置妙憂:
うん
相談者:
貯金の取り崩し。
玉置妙憂:
あー、
相談者:
え、そして・・母のパート収入で、ええ、暮らしております。
玉置妙憂:
うーん・・じゃあ、色々な、病気持ってらっしゃるって言ったけど。まあ、一つはじゃあ、鬱なんですね?
相談者:
はっ、鬱う、ですね、はい。
玉置妙憂:
うんん。
あと、その、
相談者:
あ、◆#
玉置妙憂:
別に、全部、ズラズラ・・言ってくださんなくて結構だけども、
相談者:
はい。えっとまあ、生まれつき、元々、体が病弱う、な、体あ・・でしてえ。
玉置妙憂:
うんん
相談者:
入退院を繰り返したりするという時期も、ありましたがあ。
玉置妙憂:
ほー。
相談者:
中学の時に、眼科疾患・・に、かかりまして。
それで・・以降、そのう・・緑内障発作を繰り返すように、なったんですね?
玉置妙憂:
うーん・・うんうんうん。
相談者:
それによって、高校・・ですとか、
玉置妙憂:
うん
相談者:
就職うう、の際にい、
玉置妙憂:
うん
相談者:
全部、あのう・・大学病院で治療とか、そういう感じになってしまってえ、
玉置妙憂:
うーん
相談者:
新卒での就職が、できなかったんですね?
玉置妙憂:
うんふん
相談者:
で、目の病気の方の症状としましては、現在、右目がほとんど失明しているという状況でえ。
玉置妙憂:
あーそうなんですねえ、うん。
相談者:
その後も・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
まあ、体調を見ながら、仕事を探すということでえ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
アルバイト、や、派遣社員・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
とか、そういうのを、様子を見ながらやっていたという、状態でした。
玉置妙憂:
ううん
相談者:
はい
玉置妙憂:
そうだったんですね。じゃあ、
相談者:
はい
玉置妙憂:
今、右目は・・ちょっと難しくて。
相談者:
ん、はい
玉置妙憂:
左目は、なんとか・・
相談者:
そう、そうですね。
玉置妙憂:
なんとか・・ううん。
相談者:
はい
玉置妙憂:
ま、それとか、お気持ちの問題とかあ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
小学校の頃、入退院繰り返していたのは、喘息とかですか?
相談者:
あ、いぇ、あのう・・元々、原因はわからないんですがあ、
玉置妙憂:
うん・・
相談者:
多分、先、天、性、のお、
玉置妙憂:
うん
相談者:
まあ、いろんな疾患があって。例えば・・肝、臓・・ですとか。
玉置妙憂:
肝臓?
相談者:
あの、代謝関係が悪かったりい。
玉置妙憂:
ほおー。
相談者:
ええ、まあ・・そういうことで、えっと、何かとお、まあ・・病気になるっていうことがですね、多くて。
玉置妙憂:
ううーん・・
相談者:
ええ、ええ・・
ま、治療や通院というのが、本当に、子どもの頃から多かった、という感じですね。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
はい
玉置妙憂:
そうなんですね。
で、ま、今、そういうようなご状況でえ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
うん。
今、考えていらっしゃるのは、
相談者:
はい
玉置妙憂:
そういうようなね、お体を、ご自分の体だからね?
相談者:
はい
玉置妙憂:
抱えながら、自信を持って、生きていく覚悟ってこと?
相談者:
そういうことですね、はい。
玉置妙憂:
を、どうしたらいいんだろうと。
相談者:
・・はい
玉置妙憂:
うん。
相談者:
なかなかやっぱり・・ま、40歳にもう、なります、があ・・
玉置妙憂:
うん
相談者:
他人と自分を比べてしまったり、
玉置妙憂:
うん
相談者:
あ、な・・自分は、どうしてこうなんだろうかっていう風に、落ち込むことが多くって。
玉置妙憂:
ふーん・・
相談者:
ま、それは病気とは、関係なしに、
玉置妙憂:
うん
相談者:
・・自信と覚悟があればあ、そういうのはなくなるんだろう、という風に、自分で思っているところがありましてえ。
玉置妙憂:
うんん・・
相談者:
ま、それを、模索しているという感じですね。◆#
玉置妙憂:
うーん・・ということは今は、自信・・も、覚悟も、無いってことですね?
相談者:
無いですね。結構、弱気な気持ちが、自分の中にあって。
玉置妙憂:
うーんんん・・
相談者:
例えば、検査結果・・ですとかあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
そういうのを見て、
玉置妙憂:
うん
相談者:
自分は・・これからどうなってしまうんだろうか?とかあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
まあ、母、との、2人・・暮らしで、
玉置妙憂:
うん
相談者:
今後の生活はどうなるんだろうかとかあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
そういう、不安なこと、で、押しつぶされて、
玉置妙憂:
うん
相談者:
まあ、眠れなくなってしまったりとかあ。
玉置妙憂:
うーん
相談者:
あと、パニック発作が・・あの、10年ほど前から出て。
玉置妙憂:
うん
相談者:
元々引きこもり、のお、
玉置妙憂:
うんうん
相談者:
原因というものが、
玉置妙憂:
うん
相談者:
パニック発作のお、
玉置妙憂:
うん
相談者:
症状が出始めたことでえ、ま、電車に乗れない、バスに乗れない。
玉置妙憂:
うん・・
相談者:
まあ、その、集団の中にいるとお、
玉置妙憂:
うん
相談者:
もう、息ができなくなったり。
高血圧う、のお・・まあ発作みたいな、のが、起きてしまってえ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
救急車で運ばれるっていうのを、何度も、その、繰り返してしまうので。
玉置妙憂:
はあー
相談者:
本当に、今はまあ・・家の中にいるのが大半という感じなんですね?
玉置妙憂:
うん。
病院に行ってらっしゃるの?
相談者:
はい、行ってます、はい。
玉置妙憂:
ふーん、定期的に?
相談者:
あはい、行ってます。
玉置妙憂:
ほー・・お薬とか、も、もらってるのかな?
相談者:
あ、も、もちろん飲んで、はい。
玉置妙憂:
うんうん・・で、そのう、先のことを考えると・・ご心配ってことでしたけれども。ねえ。
相談者:
はい
玉置妙憂:
もちろんそうでしょうが。
大きく2つに分けてえ、
相談者:
はい
玉置妙憂:
死んじゃうんじゃないかな?っていう心配なのかあ、
相談者:
はい
玉置妙憂:
これからどうやって生活すればいいんだろう?っていう、その(吸って)心配なのかって言ったら、どっちが強めなんですか?
相談者:
半、々、です。
玉置妙憂:
半々くらい?
相談者:
強め・・自信と覚悟っていうものがあればあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
生活う・・も、こういう風になってしまった、ゆえの、生き方っていうものが、例えば、ありますのでえ。
玉置妙憂:
うん
相談者:
そのう・・自分はこういう人生だから、きっぱりもう、こういうものだと思って生きていくんだっていう、もの、が、あればあ、
玉置妙憂:
うん
相談者:
経済的に心配だ心配だってことは、なることは無いと思うんですよね。
玉置妙憂:
うん・・
相談者:
え、なのでえ・・精神面、でのお、
玉置妙憂:
うん
相談者:
やっぱ心配があ、まあ、強いかな・・っていうか、今日は聞きたいかな?っていう風に思っております。
玉置妙憂:
うん、うん。
よし、じゃあ先生に、訊いてみましょう。
相談者:
はい
玉置妙憂:
はい。
ええ、今日お答えいただきますのは、医師で医療ジャーナリストの、森田豊先生です。では先生、
相談者:
はい
玉置妙憂:
よろしくお願いいたしまあす。
(回答者に交代)
幼少期から病弱で、緑内障で右眼失明、パニック障害、鬱病と複数の病気を患い、10年前から無職で障害年金受給している39才相談者。
自宅に引きこもりがちと言っていたが、経済的には年金で生活できているなら、小さなことでも地域のボランティア活動に参加する等、一歩踏み出せるのはと思います。自己分析が出来ているようなので。
人と比べて幸せになれるはずありませんね。
病気は大変だと思います。
でも悩みがない人はいませんからね。
今後どういう人生を歩むのであれ、お母さんの今後のことをしっかり考えてあげて欲しいと思います。
特にお母さんが亡くなった時のこと、今からしっかり考えて、葬儀代、今から貯金していただければ。
同じ悩みではないけれど、自分の支えになる回答でした。これまで森田先生に苦手意識ありました、ごめんなさい。他人と比較しがちなのね、日本人って。自分、そして相談者さんに幸あれと願います。
冒頭に相談者の話っぷりに対して、
聡明快活 自分自身のことをよく見つめておられると、先生からのお言葉
とても頭の回転が早く、言葉遣いもきちっとされていて、これから色々な能力や経験を活かすことが出来ると良いですね。
話しぶりも話す内容も本当にきちんとしている方だった
でも、森田豊先生の仰るとおり、きちんとしているからこそ、先が不安になっていろいろ考えてしまうんだろうなとも思った
決して恵まれた生育環境ではなく、ご本人も心身に問題を数多抱えてる中で、そんな状態でポジティブになれってのは無理な相談だ
だけど、いずれ来る先のことを悲観してしゃがみこんでるだけじゃ、今いる場所から一歩も踏み出せないし、ご当人もそのことにやきもきしてるのも伝わってくる
ならば、後先考えずに思い切るしかなかろうよ
「不幸を受け入れる、するとやるべきことが見えてくる」とはいつもの加藤先生のシーベリー語録だけど、外野が言うほど簡単じゃないことは承知の上で、相談者さんに本当に必要なのは、ご自分のハンディも受け入れた上で、ご自分のできることから1つ1つ始めてみて、そのうえで「俺はここまでできた」とご自分に納得されることと思う
八方ふさがりの状況に突破口を開けるのはご自分の意志しかない、どうか顔を上げて立ち上がっていただきたいと願うのみ
相談者の話し方が、良かった。
久しぶりに、本当の相談であったと思う。若干、面接みたいな話しぶりで、
かなり緊張していたのだろうか。
悩みである健康問題は、先天的な物も後天的な物も、受け入れるしか、方法がないのだよ。これ以上悪くならない様に頑張って行くだけ。
なぜ私は完璧じゃないんだろうとか、全てにパーフェクトじゃないとダメだとか考えていると、キリが無いから、今現在、何が出来るかを考えて行けば良いでしょう。
大きなお世話かもしれないが、相談者は、コールセンター系の在宅で電話対応する
仕事をしてみては、どうでしょう。
とても丁寧な言葉遣いから、評価が高いと思う。