夫と楽しむ家呑み。自分の酒グセを相談する女51歳が終了間際に話し始めた悲劇
テレフォン人生相談 2016年6月15日 水曜日
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大原敬子(幼児教育研究家)
相談者: 女51歳 夫52歳 21歳大学4年の息子 病死した息子
今日の一言: 現実に直面する苦しみは救済と解放に繋がります。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし
加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。
相談者:
こんにちは
加藤諦三:
こんにちは、最初に年齢教えてください。
相談者:
はい。私51歳になりました。
加藤諦三:
51歳
結婚してます?
相談者:
はい、結婚しております
加藤諦三:
ご主人何歳ですか?
相談者:
52歳です。
加藤諦三:
52歳。
相談者:
はい
加藤諦三:
お子さんは?
相談者:
21歳、大学4年生です。
加藤諦三:
男の子ですか?
相談者:
男の子です。
加藤諦三:
はい、わかりました。
で、どんな相談ですか?
相談者:
お酒を飲むとお、
加藤諦三:
はい
相談者:
二面性が出てきてしまうようで、暴言を吐いたりとかあ、
加藤諦三:
それは、ご主人が?あなたが?
相談者:
私がです。
加藤諦三:
あ、あなた自身がね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい。
暴言ってのは例えばどういうこ・・・
相談者:
よくあんまり覚えてないんですが、こう、口調が荒くなったり、
加藤諦三:
はい
相談者:
暴力を振るったりして、
加藤諦三:
ああ、で、月に一度とか二度とかどれくらいのこと
相談者:
えっと、それはですね、あの、え~主人が、
加藤諦三:
はい
相談者:
あの、もうここ10年以上、単身赴任していまして、
加藤諦三:
はい
相談者:
戻ってきた時に、
加藤諦三:
はい
相談者:
一緒に、家で、2人で飲むんですね?
加藤諦三:
はい
相談者:
で、最初は会話で楽しく飲んでるんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
私がこう、飲み過ぎるとお、体当たりしてったりとかあ。
加藤諦三:
うう~ん
相談者:
で、何ヶ月か前に、
加藤諦三:
うん
相談者:
お酒を飲みすぎて、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、暴れたりした、ときに、
加藤諦三:
うん
相談者:
翌朝目が覚めたときに、
加藤諦三:
うん
相談者:
あのお、あちこちがアザだらけになってたんですね?
加藤諦三:
誰が?、ご主人が?
相談者:
私がです。
加藤諦三:
あ、自分が
相談者:
はい、はい。
おそらく主人も自分を、こう、かばうために、私に対してこう振り払ったりして、私が壁にぶつかったりしたんだと思うんですが、
加藤諦三:
うん
相談者:
あの、それに対して主人に対して、全然怒りはないんです、私は。
ただ、あの、自分の傷を見たときに、
加藤諦三:
うん
相談者:
快感みたいな、
加藤諦三:
うん、うん
相談者:
その感情が沸いてきたんです。
加藤諦三:
うんうん、それはそうですね。
相談者:
それを主人に話したときに、主人はなんか引いてました。
加藤諦三:
うん・・
相談者:
で、あの、私もあまり、外の人と付き合うのが苦手なので、
加藤諦三:
はいはい
相談者:
あの、そうやって家で、飲むのが楽しみ、なんですね。
加藤諦三:
はい
相談者:
主人とは。
加藤諦三:
はい
相談者:
ただ、こう、お酒の度が過ぎると、あの、覚えていないんです。
加藤諦三:
うん、覚えていないんでしょうね。
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
だけど、その覚えてない自分が実は本当の自分で、
相談者:
はい、はい
加藤諦三:
それがあったから、今、あなた、なんとか、51歳の日常生活を、できているんでしょうね。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、外の人と付き合うのが苦手だっておっしゃったけども、
相談者:
はい
加藤諦三:
実際に外の人に対しては、かなり社交的というか、
相談者:
はい、あの、すごくこう、みんなが明るくて、
加藤諦三:
そうですよね。
相談者:
はい、そういうふうに捉えていると思います。
加藤諦三:
うん
相談者:
でもそれも自分でつくろってる、
加藤諦三:
そうそう、そうそう、そうです。
相談者:
嘘をついている自分がいるんですね。
加藤諦三:
ええ、
相談者:
はい
加藤諦三:
で、そうなると当然、その、ご両親との関係を聞かなきゃなんないんですけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
ごりょう、あなたのご両親とあなたとの関係ってのは、どうだったんですか?
相談者:
えっと、ですね、小さいころ多分すっごく聞き分けのいい、いい子でえ。
加藤諦三:
ですねえ。
加藤諦三:
はい
相談者:
で、あの、父には虐待をずっと受けていました。
加藤諦三:
あ、虐待を受けていた・・。
相談者:
はい。虐待と、多分、
加藤諦三:
ど、どの・・
相談者:
今思えば虐待なんじゃないのかな?と。
加藤諦三:
はい、はい、はい。
相談者:
あの、なにか悪いことをした記憶もないのに、
加藤諦三:
はい
相談者:
必ず私だけその、暗~い、広~いこう、倉庫のようなところに入れられて、
加藤諦三:
はい、はい、はい。
相談者:
で、それを誰も助けてくれない。
加藤諦三:
はい、はい、はい。
誰も助けてくれない、
相談者:
はい
加藤諦三:
その通りですね、はい
相談者:
そういう、幼少期からずっと来て、で、「お前は馬鹿だ」、
加藤諦三:
ううん
相談者:
あの、そういうふうに言われて育ってきて、
加藤諦三:
うん・・そいで、お母さんとの関係は?
相談者:
母はですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
薄情な人だと思います。
加藤諦三:
薄情な人。
ということは、その、お父さんが過干渉でお母さんが無関心。
相談者:
だったのかもしれません。
加藤諦三:
それあなた、兄弟どれくらい?
相談者:
姉が一人います。
加藤諦三:
そっすと、ふたり姉妹?
相談者:
はい
加藤諦三:
・・
相談者:
姉との仲はよくありません。
加藤諦三:
うん
相談者:
私は、はい
加藤諦三:
うん・・
そいで、今日の相談っていうのは、
相談者:
はい
加藤諦三:
自分のは、そういうようなことになって、
相談者:
はい
加藤諦三:
この10年間・・ううん、ご主人との関係もこうだし
相談者:
はい
加藤諦三:
お酒飲むとこうだと。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、自分としては、このお酒飲んで、わかんなくなっちゃうのが怖くて、私どうしたらいいでしょう?っていうことですか?
相談者:
いえ、あの、この自分とどうこれから付き合って向き合って生きていったらいいのか?
加藤諦三:
うん、わかりました。今日は幸い、
相談者:
はい
加藤諦三:
幼児教育研究の
相談者:
ああ、はい
加藤諦三:
大原敬子先生がいらしてるので
相談者:
ありがとうございます。
加藤諦三:
伺ってみたいと思います。
相談者:
はい、ありがとうございます。よろしくお願いします。
(回答者に交代)
いつもありがとうございます。
コメントが楽しみで楽しみで…。
心に染みる名文でした。