怒る妻を境界性人格障害と独断して離婚を正当化したい男。実は似た者夫婦?
テレフォン人生相談 2014年8月4日 月曜日
相談者: 男28歳、妻28歳、長男2歳
相談内容: 境界性人格障害の疑いのある妻と離婚について
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 大迫恵美子(弁護士)
大迫恵美子:
境界性人格障害だからといって、離婚理由にはならない。
具体的な事実や診断書など必要。
妻は抵抗するだろうから、迷ってるくらいなら止めた方がいい。
親権がとれるかどうかは調査官の実態調査による判断なので分からない。
加藤諦三:
あなたが勉強するしかない。
なぜ、妻はここまで怒るのかについて。
彼女の心を理解し、はけ口を見つけてあげる。
そのとき、世間の常識にとらわれないこと。
今日の一言: 「不安を隠すための明るさ、怒りを隠すための穏やかさ」(今日の一言とは加藤氏が最後にいう言葉です。)
妻が夫に、
(鼻血がでるくらい)殴る
(後が残るくらい)噛み付く
妻の行動には問題があります。
しかし、
そもそも、境界性人格障害というのは、症状としては、ものすごく広くて、それらの総称のようなものです。
程度の差はあれ、ほとんどの人が当てはまるなんていう専門家もいるくらい。
実際、私にも当たるとも遠からず項目がありますし。
そもそも、境界性人格障害というのは、この夫の見立てに過ぎません。
私は、妻に嫌気がさした相談者が、他人に理解を求めるために被害の酷さを訴えてるだけのように聞こえました。
大迫さんが指摘してましたけどね。
「境界性人格障害だったとしても、結婚生活を続けている人はいますから」
どうして、病院に連れていかないんだろ、行けないんだろ。
それもせず、淡々と証拠写真を集めてる夫って・・
妻は幼いころ両親が離婚
一旦父に引き取られるも、その後施設で育ち高校を卒業。
相談者と知り合ったのはその頃。
つまり、ざっと7年間も付き合って、結婚したってことか。
「(妻は)職場では明るく元気で問題ない」
DV夫が社会的地位の高い人や、まさかあの人が、てなことは珍しくなくて、これって妻にも当てはまるってことでしょうか。
「なんでそんなに怒るの?という感じなんです」
ここに象徴されるような気がします。
モヤモヤして聞いてたら、加藤さんが言ってくれました。
「あなた、彼女とウマが合うんでしょ。」
「あなたもナルシストなんです」