成年後見人監督人の報酬の値上げを受け入れなくてはいけないのか?

テレフォン人生相談 2014年8月2日 土曜日

相談者: 女60才、夫62才、母92才(入院中)、子供3人(2人は家庭持ち)

相談内容:
自分が母の成年後見人を7年やっている。 その監督人の報酬額が年13万円から18万円に説明もなく上げられてしまった。納得できない。

パーソナリティ: 今井 通子
回答者: 塩谷崇之(弁護士)

回答:
報酬額にはガイドラインがあって価格は高くはない。 そもそもサービスの対価ではない。

 

今回は勉強になりました。
成年後見人に報酬が支払われること、とか。

財産額によっては、成年後見人を監督する専門化(弁護士や司法書士)が付けられて、その人に報酬を支払わないといけないこと、とか。

その報酬は裁判所が決めること、とか。

いずれも知りませんでした。

しかも、反強制。
高いから、成年後見人制度を使わないなんてことも出来ない。

出来ないというか、それは裁判所の判断。
そもそも裁判所は、本人の財産額を知っているんだから、ムリのない支払額だってことを分かってて報酬を決めているわけだ。

だけど、何で値上げされたんでしょうね。

相談者は、年一度の書類作成も慣れてきて自分でできるようになったし、監督人の負担は減ったのに、値上げの理由が分からない。

裁判所にたずねて、返ってきた答えが、

「様々なことを考慮しまして云々」

お役所ですねー。
相談者が納得できないのもうなづけます。
要は、監督人に対する認識の違いでしょ。

相談者は成年後見人監督人を一種のサポート役と思っていて、これがそもそもの間違い。

塩谷氏の説明によると、 成年後見人監督人とは文字通り、成年後見人を監督する人。
不正がないかをチェックする役割なんですね。

だから、ここら辺を裁判所が聞かれたときに丁寧に説明すればよかっただけの話です。

てか、回答者の塩谷崇之(弁護士)も、説明べた。
相談者が納得しないもんで、やっと説明し出したんですが、それも興奮気味に。
それを、最初にすれば相談者も納得したのに。

相談者は値段が高いなんて一言も言ってないんだしさ。

最近、食えない弁護士が増えてきたって聞くけど、なんか納得しました。

あと、思ったのは、 母の財産が6千数百万ってとこ。
そもそも財産額がこれだけ多いということが成年後見人監督人を付けられてしまった理由。

兄弟が何人いるのかは話に出なかったんですが、これだけの財産持ちだと、どんな苦労も引き受けられるかも。(笑)

 

【2016年6月14日 追記】

この放送日のときは思いもよろなかったんですが、実はわたしも母の成年後見人につきました。
成年後見人についてもっと知りたい方は以下の記事をどうぞ。

「一番危険なのはあなたです」 54歳の未婚息子から母親を守った成年後見人制度


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