騙されて長兄に実印を預けたら独り占めされた相続。30年後に気づいたらどうなる?
テレフォン人生相談 2014年12月16日 火曜日
相談者: 女65歳 夫66歳 2人暮らし 他に娘2人
パーソナリティ: 勝野洋
回答者: 大迫恵美子(弁護士)
相談者:
あのお、父の、あの、遺産相続についてですが。
勝野洋:
お父さんのこと?
相談者:
はい。
もう、30年近くに前に亡くなってるんですけども。
勝野洋:
はい。
相談者:
そのときに、あの、遺産分割協議っていうのが無かったんです。
勝野洋:
はい。
相談者:
それで、あの、私の夫の父が亡くなったときに、そういう相続問題に遭遇しまして、
勝野洋:
はい。
相談者:
じゃあ、私たちの実家のはどうなってたんだろう?、と。
勝野洋:
はい。
相談者:
兄貴に話に言ったんです。
勝野洋:
はい。
相談者:
そうしたとろろが、話に行って2回目に、嘘で作られた、証明書という原本を見してくれました。
それは、しかるべき、・・
勝野洋:
嘘で作られた証明書ですか?
相談者:
はい。
あのお、私たちが相続を放棄するような内容を書いてあります。
それで、あの、私たちが、不信に思ったのは、あの、自筆でなければならないところの住所や名前を、実家のお嫁さんと思われる方が、全部、私たちの分をまとめて書いてあります。
勝野洋:
はい。
相談者:
日付はバラバラでした。
勝野洋:
はい。
相談者:
そういうのが、分かったのが1年ちょっと前になります。
勝野洋:
1年前にそういうのが分かったわけですね?
相談者:
それから私たちは動き出しました。
勝野洋:
それで?
相談者:
あの、この証明書っていうのが、私たちの自筆では無いんですけども、
勝野洋:
はい。
相談者:
これは、あの、法的に通るものかどうかですね、
勝野洋:
はい。
相談者:
私たち、他の兄弟の分を、全部一人の人が書いておりますので、こんなのが通るのかしら?、という思いでおります。
勝野洋:
あなたには、ご兄弟は何人いらっしゃるんですか?
相談者:
はい。
えーと、長男の下に、次男がいるんですけども、2年前に亡くなっております。
勝野洋:
はい。
相談者:
その下に、女の子が3人続いていて、私は一番末っ子です。
勝野洋:
お父さんさんが亡くなったときには、
相談者:
はい。
勝野洋:
かなり、何か、家、土地があったんですか?
相談者:
田舎ですから、田畑に、山に、
勝野洋:
山?
相談者:
それから、父が持っていた株。
それかれ預金ですね。
勝野洋:
はい。
相談者:
そういうのがあったと思います。
父はサラリーマンでしたので。
勝野洋:
30年前というと、あなたが35歳くらいですか?
相談者:
そうです。
ちょっと、私たちも若くてですね、
勝野洋:
はい。
相談者:
ちょっと、法律的なこととか、分割のこととか、よく知らなかったんですよねえ。
勝野洋:
はい。
相談者:
それと、あの、ずうっと、ここまで、お人よしで、過ごして来たということも理由の一つになっております。
仲良くしてきましたけど。
勝野洋:
一番上のお兄さん、は、お幾つなんですか?
相談者:
17離れていますので、82、3ですね。
勝野洋:
ご主人のお父さんの、ことがきっかけで、
相談者:
そうです。
勝野洋:
色々と、どうなってるんだろう?ということで、お兄さんに、聞かれたわけですか?
相談者:
はい、聞きました。
そしたら、もう、途端に・・急な話だったもんですから、
「何にもなかったぞ」、
と・・言いました。
勝野洋:
何もなかったということは、
相談者:
はい、預金も無かった、通帳も無かった、葬式代も無くって俺が払ったと言いました。
その日は。
勝野洋:
それで、何も無かったと仰ったわけですね?
相談者:
ああ、そうです。
勝野洋:
ところが、その、
相談者:
2回目に行ったときに、私たちにポンっと突きつけたんですが、
勝野洋:
はい。
相談者:
この、自筆でなければならないところの箇所は、ある人が書いております。
勝野洋:
そのことはお兄さんに、言いました?
相談者:
(言ったら、兄は)黙ってました。
「これは、私たちの字じゃないよ」、と言いました。
勝野洋:
はい。
相談者:
都合の悪いことは黙っております。
勝野洋:
その証明書によって、何かを得たわけですよね?
相談者:
はい、この、文書そのものがですね、
勝野洋:
はい。
相談者:
『私たちは既に、財産の贈与を受けており』、って書いてあるんですよ。
勝野洋:
ははー。
相談者:
何も受けてないのに。
だから、まったく作られたものと思っております、これは。
勝野洋:
それで、ご相談内容としたら?
相談者:
はい。
弁護士さんとかにも相談に行ったり、調停にも1、2回、掛けたりしたんですけども、
勝野洋:
はい。
相談者:
長男が、病気がちなことや、入退院を繰り返していることなどでですね、
勝野洋:
はい。
相談者:
調停も、あの、やむなく途切れてしまって、私たちはこのまま、こういうのを、あの、受けなければならないんだろうか?、このまま、っていう思いです。
泣き寝入りしなきゃならないの?っていう思いです。
それで、何か、方法が、あるかどうかを先生にお聞きしたいところですが。
財産が無かったわけじゃないのに、全部独り占めして、これ酷いじゃないの、ということを言いたいんですけど。
これに対する慰謝料とかは取れないんだろうか?、とか思います。
(回答者に交代)