【日曜に読む傑作選】寄り掛かる身内をクズ呼ばわりする真面目に生きて来た女
テレフォン人生相談 2011年7月25日 月曜日
【2018年01月21日(日)記事アップ】
パチンコにはまる弟とそれを認める母。
二人の援助で先が見えない相談者。
姉もいるが全く面倒を見ない。
にも関わらず、母姉弟の3人は仲がいい。
相談者に対して弟は乱暴で、母は感謝の様子もない。
小さい頃からの話をし始めると、家族に対する恨みが溢れ出す。
パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 高中正彦(弁護士)
相談者: 女60歳 夫60歳 長男35歳 次男33歳 母86歳 弟54歳 姉もいる もう一人の兄弟は他界
今日の一言: 「お前は人間のクズだ」と叫ぶ人は、「誰かわたしを助けてー」と叫んでいるんです。
加藤諦三:
もしもし?
相談者:
もしもし
加藤諦三:
はいテレフォン・・
相談者:
よろしくお願いします。
加藤諦三:
はいテレフォン人生相談です。
相談者:
はい
加藤諦三:
最初に年齢教えてください。
相談者:
60歳です。
加藤諦三:
60歳、結婚してます?
相談者:
はい
加藤諦三:
えーご主人何歳ですか?
相談者:
60歳
加藤諦三:
はい、お子さんは?
相談者:
えー二人、男の子がいます。
加藤諦三:
何歳でしょうか?
相談者:
35歳と33歳
加藤諦三:
はい。それで、今、お二人で住んでるの?、それとも、お子さんと一緒?
相談者:
二人です。
加藤諦三:
二人で住んでる・・
相談者:
二人です、はいはい
加藤諦三:
はい、分かりました。
相談者:
はい
加藤諦三:
で、どんな相談ですか?
相談者:
わたくしの、弟の事で、ご相談したいんですが。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
弟さん何歳?
相談者:
ん50う、4歳だと思います。
加藤諦三:
はい
相談者:
えーとですね、
加藤諦三:
はい
相談者:
ギャンブルに、ハマっておりまして。母親はそれを、認めています。
加藤諦三:
母親が認めているって事は・・
相談者:
はい
加藤諦三:
どういう事ですか?
相談者:
「行っていいよ」ってあの「気晴らしに行きなさい」みたい・・
加藤諦三:
あー、そういう事ですか。
相談者:
そして、食べる物がないから、持って来るように言われて、
加藤諦三:
はい
相談者:
食事とかを、
加藤諦三:
はい
相談者:
三日に一回ぐらい行って、
加藤諦三:
はい
相談者:
で温泉に、一週間に一回、今は、連れて行っています。
加藤諦三:
はい
相談者:
そしてあの、困っている事は、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、これ、もうずっとこういう事が、続いているんですが、あの・・
加藤諦三:
うん
相談者:
「お金がない」っていう事であの、手伝っているんですがあ、あの・・
加藤諦三:
この「手伝っている」っていうのはあなたあ、が、毎月いくらかずつ、お金を、弟にあ・・
相談者:
お金、最初はお金でしたがもう、お金はあれな、ギャンブルの方に行ってしまうので、あの、食料品と、
加藤諦三:
あーはあ
相談者:
母親の服とか、ちょっとした洗剤とか、ま、そういう風な感じ・・
加藤諦三:
あ、要するに、物お、であげてるっていう事ですね?
相談者:
はいそうです。
加藤諦三:
ギャンブルにならないようにね。
相談者:
はい・・はい、はい
加藤諦三:
でこの、ギャンブルっていうの具体的には何ですか?
相談者:
パチンコです。
加藤諦三:
あパチンコですか、はい
相談者:
はい。そいであのお、本人あのイライラ、してまして。
加藤諦三:
本人っていうのは・・
相談者:
あ、弟ですよね。
加藤諦三:
ギャンブルをしてる弟さんですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい
相談者:
イライラしてまして。
加藤諦三:
はい
相談者:
わたしに・・何か怒って、脅して、なんか思うように行動させようと、思っているんだと思うんですが、
加藤諦三:
「脅して」ていうのはどういう風に?
相談者:
もう、汚い言葉遣いで、
加藤諦三:
はい
相談者:
凄い、もう、わたくしはうつ病になったり。偏頭痛で、月に一回寝込んだりすんですが。凄い#$%◆
加藤諦三:
ん?、つまりあなた「うつ病になったり」って言ったけど、あなた病院に行って、お医者さん・・
相談者:
あ病院には、行ってないです。自分で・・
加藤諦三:
あ・・
相談者:
鬱になってるなって、思います。
加藤諦三:
あ、あ、自分で鬱になってるっていう事ですね?
相談者:
はい
加藤諦三:
はい、はい
相談者:
で、主人に対しても、最近は、ちょっとこう、乱暴な言葉で、電話を掛けて来ます。
加藤諦三:
はい、乱暴な言葉っていうのは、具体的にどんな言葉ですか?
相談者:
「殺すぞ」とか・・身内に・・
加藤諦三:
「殺すぞ」ってのはあれね?、あの、「お金出さなきゃ殺すぞ」って事ですね?
相談者:
そうですね。
加藤諦三:
そうですね。
相談者:
はい、その時はそうでしたね、はい
加藤諦三:
はい
相談者:
それとか・・そういう類(たぐい)の、言葉を言ったり。
加藤諦三:
うん
相談者:
もう、その場ではおられないのでねわたし・・ちょっと、後ろに引くと、追っかけて来て、怒鳴って大きな声で、近所に、聞こえるような感じで・・
加藤諦三:
うん
相談者:
ずっと追っかけられた事もあります。
加藤諦三:
はい
相談者:
それでも、ますます、ちょっとわたし、実の弟とはいえ、凄い、物も言うのも嫌なんですけど、母親を看なければいけないので、
加藤諦三:
うん
相談者:
食事を持って行ったり、その、温泉に連れて行ったりしています。
加藤諦三:
はいはい
相談者:
そういう状態が続いてるんですが、
加藤諦三:
はい
相談者:
もう、これずーっと続いて行って、どこまで行くんだろうって、
加藤諦三:
うん
相談者:
自分で、思います。
加藤諦三:
はい
相談者:
そして、
加藤諦三:
はい
相談者:
もうわたしはもう、(泣)自殺したら楽になるかもと、
加藤諦三:
はい
相談者:
考えたりもします。
加藤諦三:
はいはい
相談者:
でも今は、ちゃんとしてますから自殺はしません。
加藤諦三:
はい
相談者:
でも将来はそうなるんじゃないかなあーなんて考えたりもします。
加藤諦三:
はい
相談者:
それで、もう、弟や母親と、付き合いを拒否できないか?
子どもは親を看る義務がありますよね?
加藤諦三:
はい
相談者:
どこまで看ればいいんですか?、そういう事を知りたいんです。
加藤諦三:
はい
相談者:
はい
加藤諦三:
で、ちょっと伺いますけど、ギャンブルっていうのは、どの程度ギャンブルしてんの?、要するに、その、お金があれば、必ずギャンブルに持ってっちゃうと。
相談者:
はいあの、母親の年金が出るとその日のうちにもう・・#$%◆
加藤諦三:
そのうちにそれ持ってっちゃうと。
相談者:
はい
加藤諦三:
はい。じゃあ、これはもうギャンブル依存症という風にあなたは考えているわけですね?
相談者:
そうですね、多分そうだと思います。
加藤諦三:
はい。で、「イライラしてる」って言いましたよね?
相談者:
はい
加藤諦三:
え、それはいつもイライラしてるわけ?
相談者:
負けた時はイライラしてるんじゃないかと、思われます。母親の、前でもイライラしてる時があります。
加藤諦三:
うんその母親の前でもイライラしてる、帰って来てもイライラしてる・・
相談者:
はい
加藤諦三:
それはあなたの解釈でしょ?
相談者:
はい
加藤諦三:
負けたらイライラしてるってのは。
相談者:
はいはいはい、そうです。
加藤諦三:
ギャンブル依存症っていうのはね、負けても勝っても、イライラしてんです。
相談者:
はあ
加藤諦三:
もうね、なんていうのかな、ウィナルーズ ユア アンハッピー(win or lose, you are unhappy.)ていうのが、ギャンブルです。
相談者:
はい・・はい
加藤諦三:
でここまで来るとギャンブル依存症なんですよ。
相談者:
はい
加藤諦三:
ですから、恐らくもうギャンブル依存症になっていてね、
相談者:
はい
加藤諦三:
勝つか負けるかはもう関係なく、もうイライラして不幸な人なんじゃないですか?54歳の弟は。
相談者:
はい、そうですねえ
加藤諦三:
じゃまずですね、
相談者:
はい
加藤諦三:
専門の、弁護士の先生に伺って、
相談者:
はい
加藤諦三:
あとそれからちょっと、
相談者:
はい
加藤諦三:
僕の方から、
相談者:
はい
加藤諦三:
アドバイスをしますけれども、
相談者:
はい
加藤諦三:
今日はあのスタジオに弁護士の高中正彦先生がいらしてんので、
相談者:
はい
加藤諦三:
伺ってみてください。
相談者:
はい
(回答者に交代)