ミステリー。CDカードを置いて消えたギャンブル狂の弟。口座に7百万!

テレフォン人生相談 2018年1月20日 土曜日

借金で兄妹に迷惑を掛けていたギャンブル好きの弟が、7年前に仕事をしに行くと言って他県に行ったきり連絡がつかない。
行くときに相談者に金を借り、その返済のために弟は自分の年金入金口座のキャッシュカードを置いて行った。
先日、残高を確認したら700万円あった。

パーソナリティ: 加藤諦三
回答者: 中川潤(弁護士)

相談者: 女85歳 夫は7年前に他界 一人暮らし 息子と娘は家庭を持って別居 弟77歳バツイチで独身

今日の一言: なし

加藤諦三:
もしもし?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい、テレフォン人生相談です。

相談者:
よろしゅ、お願いします。

加藤諦三:
最初に、年齢教えてください。

相談者:
はい。85歳です。

加藤諦三:
85歳

相談者:
はい

加藤諦三:
えっと、結婚はしてます?

相談者:
はい、結婚してます。
・・あの、主人が、7年前に亡くなったんです。

加藤諦三:
・・7年前に。

相談者:
はい

加藤諦三:
はい。それで?

相談者:
ほいで・・

加藤諦三:
すと今は、お一人で暮らしてるの?

相談者:
はい、一人で暮らしてます。

加藤諦三:
あーそうです・・

相談者:
息子や娘がもう・・別に家持って出たんで。

加藤諦三:
あーそうですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
はい分かりました、それでどんな相談ですか?

相談者:
はい。あの・・わたしの、弟なんですけどね、

加藤諦三:
弟?

相談者:
はい

加藤諦三:
はい弟何歳ですか?

相談者:
77歳です。

加藤諦三:
はい

相談者:
あのお・・ん、ほ、ほぼ7年ぐらい前に・・あの、どっかの県の、どっかへ・・
「働きに行く」って言うたなりで・・連絡ないんで、どんなしたらええかな?と思て今日は電話さしてもろうた。

加藤諦三:
ん・・あのお・・それまでお、弟、あーご主人んー・・が、亡くなられたの7年前って言いましたよね?

相談者:
ええ、その時にね。

加藤諦三:
ええ

相談者:
手伝いに来てくれて居てたんやけどね。

加藤諦三:
そ、その時には・・

相談者:
あの・・ええ

加藤諦三:
まだ、弟さんは、じゃ、元気で・・

相談者:
うん

加藤諦三:
あなたの、ところにも出入りしてたのね?

相談者:
はいそうです。

加藤諦三:
で弟さんは、あの、独身ですね?

相談者:
あの・・さ、3年程結婚してたんですけどね、

加藤諦三:
はい

相談者:
賭け事が好きなんでね。ほいで、嫁さんが帰ってもたんで、それからずっと一人でいてました。

加藤諦三:
あーそうですか。

相談者:
はい

加藤諦三:
「賭け事が好き」っていうと、ギャンブル?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
でギャンブルはー・・どのぐらい?、ギャンブル依存症っていうぐらい、も、ギャンブルやらないではいれらないような人?

相談者:
そう、もうね、あの・・兄妹で返してやっても、また今度、また、4、5年経ったらまた同じだけかってるんです。(*)

(*)かってる: 話の筋からすると、たぶん、借りてるという意味。

加藤諦三:

相談者:
自分が、働いて給料あるのに。

加藤諦三:
・・きゅう、給料、働いた給料全部ギャンブルに使っちゃうんでしょう?

相談者:
そう、全部使こうてもうて、まだ、それ以上か、あ、どこかでかってるんです。

加藤諦三:
・・うーん、それで、借金かなんか、たくさん作ってるって事ないの?

相談者:
いや、あ、借金作ってあったんで、わ、あのお、兄妹が寄って・・返やしてやったんですけどね。
そしたら、もうずっと、あの、「借れへん」って言うたんやけども、また3年程したら、またおんなじだけ作っちゃったんです。

加藤諦三:
ええ、で、今あのお・・かなりそうすると、借金、多いね?

相談者:
そうよ、お、あの・・もう、ほいでみんな、「知らん」て言うて、

加藤諦三:
んま、そりゃそうでしょ。

相談者:
突き放したら結局、自分がどっかで働いてたかして、ちょこちょこ電話来たり、たまに、家へ寄ったりしてました。

加藤諦三:
あ、まあ、あなたの所に来てたわけですね?、たまには。

相談者:
はいそうです。

加藤諦三:
んで、どのぐらい借金が作ったの?

相談者:
そうですね・・あの最初の時は350万程で、

加藤諦三:
はい

相談者:
その次はもう・・また500万程あったんで。

加藤諦三:
はい

相談者:
結局自分が、働いてた・・あ何・・退職金で・・払うて、ほいで、どっかへ働いて行くって出たなりで、帰って来なんだんやけど、2年程経ったら、また、電話も来、時々・・わたしとこへも来てました。

加藤諦三:
あのお、2回目に、あの、作ってたのは500万円・・

相談者:
はい

加藤諦三:
の借金。

相談者:
はい

加藤諦三:
だけどだれは、退職金で払ったっていう事は・・かなり、きちんと働いてたって事ですね?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
た、退職金500・・

相談者:
絵え、描いて入ってたんでね。

加藤諦三:
うーん

相談者:
きちっと働いてたんです。

加藤諦三:
うーん

相談者:
中学校卒業してからすぐ、働いてたんです。

加藤諦三:
うーん

相談者:
うん

加藤諦三:
だけどギャンブルは辞められないで・・

相談者:
そう、ギャンブル、ギャンブルは、止められやなんだかして、なんぼ言うても・・

加藤諦三:
でも、してるいうのね。

相談者:
そうよ。

加藤諦三:
うーん・・んだ・・

相談者:
「情けなか」って皆んな・・言われるけども、わたしに・・結局母親が、はよ亡くなったんでね。わたしが長女で・・

加藤諦三:
ああ

相談者:
なんかわたしばっかり責められて。
「今度はしたらあかんで、今度はしたらあかんで」ってわたしもちょいちょいと、上げてんねんけどね。
「病気やさかい、貸すな」って言われるけどね、

加藤諦三:
ええ

相談者:
わたしにとっては・・あの母親、はよ亡くなって、あの子が中学校卒業した時やったんで、

加藤諦三:
ええ

相談者:
可哀想やなと思うて・・つい、甘やかしてもうたんやな。

加藤諦三:
うーん、あなた、そうすると随分このお、弟さんに・・の借金を清算する時に、

相談者:
うん

加藤諦三:
協力してたわけ?

相談者:
そうです。

加藤諦三:
うーん・・それで?、その500万円の借金が終わっ、払ってて、退職金で。

相談者:
うん、ほいで・・

加藤諦三:
そいで、働きに・・

相談者:
もう、その年はもう「自分で、払いました」いう事で、

加藤諦三:
で「働きに行く」と言って、

相談者:
ほいで・・どっかへ行ったんか・・

加藤諦三:
そして・・

相談者:
県外の方へ出てもうたんです。

加藤諦三:
はい、で、だけど・・

相談者:
ほいで7年程、もう、連絡ないんでね。

加藤諦三:
ていう事は「働きに行く」と言って以来・・

相談者:
うん

加藤諦三:
どこに居るか?分かんないという事ね。

相談者:
分からないんです。

加藤諦三:
うーん・・なんの連絡もないという事。

相談者:
連絡もないんです。

加藤諦三:
うん、どこにも、あなたばっかりじゃなくてどこにも連絡がないわけね?

相談者:
ないんです。

加藤諦三:
はい

相談者:
ほんで、わたし、出て行く時に、わたしに「30万貸せ」て言うて、まあ30万立て替えたんですけどね。

加藤諦三:
・・あー

相談者:
ほいで・・

加藤諦三:
はい

相談者:
「どこで、住むか分からんよ」って・・あの・・
「キャッシュカード預けとくよってに、また、これで出して・・送って欲しい」っていう、いう事で年金をば。

加藤諦三:
はい

相談者:
ほいで、わたしも何にも言うてけへんよって、ま・・わたしも、もう・・放ってあってんけども、わたしも85になったら・・もしかの事あったら悪いと思て・・いくら貯まってるのかな?と思って見たら・・結局700万程貯まってるんです。

加藤諦三:
700万?

相談者:
うん

加藤諦三:
・・「貯まってる」っていう事は、700万ひ、引き出されてるって事?

相談者:
引き出してないんです、そのままあるんです。

加藤諦三:
・・

相談者:
通帳が持ってないけども・・キャッシュカードで・・あれ・・調べたら、そんだけ出てく、あのお・・金額が出て来るんです。

加藤諦三:
・・700万の・・金額が、そのままある。で、あなたに、は、だけど、そん時「30万貸してくれ」って言ったんでしょ?

相談者:
そうその時はね。
あの一銭もなかったんです。
キャッシュカードと。

加藤諦三:
ええ

相談者:
ほいで通帳は自分が持って行ったんです。

加藤諦三:
・・うーん

相談者:
ほいで通帳で、引き出してんのかな?と思って、こっちも、言うてけへんよってに、もうええわ、と思って放ってあってんけども。
あんまり連絡ないんでちょっと・・調べてみたら・・残ってたんで、ひょっとしたら、もう・・この世に居てないん違うかな?と思いだして。

加藤諦三:
うーん・・非常に難しい、あのお、そう、相談ですけれども、あなたの今日の相談は・・

相談者:
はい

加藤諦三:
こういう状況の中でわたしはどうしたらいいか?っていう事ですね?

相談者:
はい

加藤諦三:
今日はあの、スタジオに弁護士の、

相談者:
はい

加藤諦三:
中川潤先生がいらしてんので、伺ってみたいと思います。

相談者:
はい、すんません。よろしゅお願いします。

(回答者に交代)

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