遺産分割しないまま30年のツケ。住み続けられるか?
テレフォン人生相談 2015年1月20日 火曜日
相談者: 女67歳 夫とは2年前70歳のとき死別 子ども4人 うち31歳の末娘と同居
パーソナリティ: 今井通子
回答者: 塩谷崇之(弁護士)
相談者:
相続についてなんですけど。
今井通子:
はい。
あなたお幾つですか?
相談者:
えーと、67です。
今井通子:
67歳。
相談者:
はい。
今井通子:
ご主人は?
相談者:
2年前に、亡くなってます。
今井通子:
あ、えー、御歳、何歳で?
相談者:
ななじゅうう・・ですかね。
今井通子:
70歳で、2年前に亡くなりました。
相談者:
はい、はい。
今井通子:
あなたのご家族の方ですよね?、相続ということは。
相談者:
はい。
今井通子:
亡くなったご主人の相続?
相談者:
いえ、いえ、あの、両親の。
主人の両親の。
今井通子:
あ、ご両親の?
相談者:
ええ。
今井通子:
ご主人のご両親?
相談者:
そうです。
今井通子:
ていうことは、あなたには関係ないのね?
相談者:
ええ、そうです。
今井通子:
すると、ご主人の、ご両親が・・いつのことですか?
相談者:
ええと、お義父さんの方は、
今井通子:
はい。
相談者:
あ、ええと、30年くらい前ですわ。
今井通子:
はい。
に亡くなって、・・
相談者:
ええ。
ほんで、義母親の方が、
今井通子:
はい。
相談者:
先月です。
今井通子:
あ、先月ですか?
相談者:
ええ、ええ。
今井通子:
そうすると、その、ええと、お義父さんの相続ってのは、もう、ずっと前に終わっててえ、
相談者:
いえ、終わってません。
今井通子:
あ、これが終わってなかったんですか?
相談者:
はい。
今井通子:
そのまんま、お義母さんが亡くなって、
相談者:
はい。
今井通子:
そこが2段階になっちゃったってことですか。
相談者:
そうです。
今井通子:
んん、これが、ちょっと、ややこしいと。
相談者:
ええ。
今井通子:
はい。
そうすると、お聞きしとかなきゃいけないのは、あなたのご主人のご兄弟か。
相談者:
そうです。
今井通子:
はい。
ご兄弟は何人くらい、いらっしゃる。
相談者:
ええと、3人兄弟でえ、
今井通子:
はい。
相談者:
私・・とこが長男ですね。
今井通子:
あ、ご長男。
相談者:
そいで、次男と、
今井通子:
次男さん。
相談者:
三男。
今井通子:
三男さん。
相談者:
ええ。
今井通子:
あ、男兄弟?
相談者:
ええ、全部そうです。
今井通子:
それぞれ、お子さんいらっしゃるんですよね?
相談者:
いえ、次男・・は、あのお、結婚してません。
今井通子:
あ、結婚されてないから、お一人?
相談者:
はい。
今井通子:
あ、ご存命ですか?
相談者:
そうです。
今井通子:
はい。
相談者:
2人とも健在です。
今井通子:
はい。
で?、どういう話なんですか?
相談者:
あのお、土地と建物の件なんですけどね。
今井通子:
はい。
相談者:
特に建物が、
今井通子:
はい。
相談者:
聞きたいんですけども、お聞きしたいんですけど、
今井通子:
はい。
相談者:
新築でえ、お義父さん、買われました・・のですね。
今井通子:
はい。
相談者:
47年前にね。(これは新築時)
屋根と・・屋根と、壁と、やり直したんですよ。(後で分かるが、これは相談者が入居時の話)
今井通子:
はい。
相談者:
ほいで、その、屋根と・・その5年前に、その、この家に入ったんですよ。
(後で分かるが、5年前じゃなく、25年前)
今井通子:
あなた方が?
相談者:
ええ、そうです。
今井通子:
ああ、はあ、はあ、はあ、あ、なるほど。
相談者:
で、そのときに、あのお、お風呂とか、トイレとか、を、ま、上下も全部ね、を、やったんですよ。
今井通子:
ふん。
相談者:
ほんで、これ、・・
今井通子:
上下全部ってことは、2階建て?
相談者:
いやいや、上下水道と、下水道。
今井通子:
あ、は、は、はあ。
上下水道ね、はい。
相談者:
ほいで、・・
今井通子:
じゃ、水周りは、5年前に、直されたと。
相談者:
ええ、ええ。
今井通子:
はい。
今井通子:
はい。(相談者がだんまりなので)
相談者:
それでえ、ほいで、それで問題は、この名義が、どうなるんかな?、ま、これ、あのお、この、家と土地ですか?
今井通子:
はい。
相談者:
売りたい、って言ってるんですよね。
今井通子:
ちょっと待って。
その前に、土地と、建物の、名義人は、お義父さんなの?
相談者:
ええ、そうです。
あ、そうです。
今井通子:
あ、まだ、お義父さんのまんまなの?
相談者:
ええ、そうです。
全部、あのお、そうです。
土地も建物も。
今井通子:
で、あなた方・・て言っても、ちょっと、今、そこの家に住んでらっしゃるのは、どなた?
相談者:
ええ、住んでます。
今井通子:
住んでるのは、どなた?
相談者:
私です。
今井通子:
あなた一人?
相談者:
と娘です。
今井通子:
あ、お嬢さんも住んでらっしゃる?
相談者:
うん、うん。
今井通子:
はい。
ええと、お嬢さんお幾つでしたっけ?
相談者:
31です。
今井通子:
31歳。
独身ですか?
相談者:
そうです。
今井通子:
はい。
すると、あなた方は、どうすんの?
そのお、家を出なきゃなんないですね?
相談者:
なったらね。
今井通子:
うん。
相談者:
ええ。
今井通子:
売るってことは。
相談者:
ええ。
今井通子:
はい。
あのお、義理のお父さん、30年前に亡くなってるんですよね?
相談者:
ええ。
今井通子:
だから、そこには、お義母さんが、
相談者:
いや、そのときは、お父さんも(夫?)、お義母さんもおりましたよ。
(「そのとき」が何を指すのか不明だが、義父が30年前に亡くなっているので、この「おとうさん」は義理父ではなく、夫のことだと思うのだが)
今井通子:
5年前に、お風呂や、上下水道を直して、そのときに入ったんじゃないの?
相談者:
5年前、いうの、ちゃいます、25年前ですよ。
今井通子:
あ、お風呂やなんか、上下水道直したも25年前?
相談者:
ええ。
ここへ、入るために、ここへ、入ったときに替えたんです。
今井通子:
なるほど。
あの、屋根と、壁を直したのね。
相談者:
ええ、そうです。
今井通子:
で、その、一ヶ月前に、亡くなった、90歳のあなたの義理のお母さんは、別な所に住んでらしたの?
相談者:
そうです。
今井通子:
あ、別に住んでらしたわけね。
相談者:
はい。
今井通子:
あ、そうすると、関係ないわけね。
相談者:
はい。
今井通子:
はい。
分りました。
そこで?
相談者:
売る・・となるとね、ま、自分、これ、私たちが、これ、全部、修理してたのに、売れるんかなあ?、と思ってね。
今井通子:
えっと、名義人はお義父さんで、それを今度、弟さん2人が相続するんですよね?
相談者:
ええ、そうです。
今井通子:
はい。
相談者:
ほいで、こういう場合でも、こうやって、あのお、修理してて、あの、売れるんかな?、と思って、この土地を。
土地じゃない、家を。
住めないんでしょうかね?、と思って。
今井通子:
あ、要するに、今日のご質問は、25年前から、住んでいた、
相談者:
うん。
今井通子:
あなた方には、なんの権利もないんですかってことですか?
相談者:
ええ、そうです。
今井通子:
25年前に、お風呂と水周り修理しましたし、屋根と壁も修理しましたと。
相談者:
ええ。
今井通子:
だけれども、あなた方には何の権利もなく、弟さんたちが、お2人で、遺産相続で、売っちゃっていいんでしょうかね?、って、
相談者:
ああ、そうですね。
今井通子:
そういうことですか?
相談者:
ええ。
(回答者に交代)
はん、ふん、って相槌が失礼な婆さんだな。